ルディプロジェクトウィング57　1/1000秒を縮めたいライダー向けのエアロヘルメット

2014/02/24(月) - 14:56

25年以上の歴史を持ち、長年に渡ってプロレーサーやホビーサイクリストに愛されるアイウェアやヘルメットを世に送り出すルディプロジェクトから、新型エアロヘルメット「ウィング57」がデビューした。キャノンデール・プロサイクリングも使用するフラッグシップモデルだ

ルディプロジェクトウィング57 ブラック・ライムフルオ(マット） (c)rudyproject.com
今回デビューした「ウィング57」は2011年、2012年とアイアンマン世界選手権で最も使用率の高かった前モデル「ウィングスパン」をベースとして、更に徹底した風洞実験を基に設計された新型エアロヘルメット。既にキャノンデールプロサイクリングや、アイアンマン世界チャンピオンのピート・ジェイコブスが使用しているモデルで、数々のエアロホイールやフレーム、ウェアのデザインに携わり、1000時間以上の風洞実験経験を持つエアロダイナミクスの第一人者であるジョン・コブ氏が空力設計を担当したという。

大規模な風洞実験により生み出された、あらゆるTTポジションにおいてもっとも空気抵抗の少ないユニークなテール形状を持つウィング57は、タイムシミュレーションで並み居る競合エアロヘルメットを抑え、最速記録をマークしているという。ヘルメット側面にある2つのベンチレーションホールは、ヘルメット後部の気流を整える効果を持つと同時に、ヘルメット内の空気の流れを加速し効率の良い冷却を実現。前面に開けられたベンチレーションはエアロカバーを装着できるため、距離や天候に合わせて、最適なパフォーマンスを得ることができる。

ルディプロジェクトウィング57 ホワイト・シルバー(シャイニー） (c)rudyproject.com

ルディプロジェクトウィング57 ブラック・イエローフルオ(マット） (c)rudyproject.com

ライダーの体格や風の状況に合わせたカスタマイズが可能であることも特徴で、磁力によって固定されるパーツを脱着することでテール部分の形状を変更できる「JETストリームテクノロジー」を搭載。またヘルメットとインテグレートデザインされたオプティカルシールドも装備されており、眩い光や強い風、虫や埃などからライダーを守ってくれると同時に、さらなる空気抵抗の削減にも寄与する。

ペーター・サガン（スロバキア）を擁するキャノンデール・プロサイクリングも使用するウィング57。 (c)rudyproject.comまた、長時間にわたるトライアスロンレースなどでもライダーが最高のパフォーマンスを発揮できるように、重量バランスを調整しヘルメット前方に重心がくるよう設計されていることで、着用時の負担を軽減しペダリングに集中できる。

重量もS-Mサイズで300gとノーマルヘルメットと遜色の無い軽さを誇る。空気抵抗の極限までの削減とライダーのパフォーマンスを最大に生かす快適性を両立したウィング57は、タイムを0.1秒でも縮めたいシリアスアスリートの手助けになってくれるはずだ。

カラーはブラック・ライムフルオ、ホワイト・シルバー、ブラック・イエローフルオの3色展開。サイズはS-M、Lの2サイズとなる。取扱いはダイナソア。