2013/09/25(水) - 14:20
ロード世界選手権初日のチームタイムトライアルですでに金メダルを獲得しているエレン・ファンダイク(オランダ)が、再び抜群の独走力を披露。下位を20秒以上引き離す力走で、ファンダイクが世界の頂点に立った。
最終走者のエレン・ファンダイク(オランダ)がスタート photo:Kei Tsuji午前中に行なわれたジュニア男子と共通の22.05kmコースで行なわれたエリート女子個人タイムトライアル。最終走者のファンダイクが、出走した45名の中で最速タイムを打ち立てた。
24秒差の2位 リンダ・ヴィルムセン(ニュージーランド) photo:TDWsport/Kei Tsuji身長182cmの長身を活かした走りでファンダイクは前半から最速タイムを連発。第1計測(12.5km地点)でリンダ・ヴィルムセン(ニュージーランド)の暫定トップタイムを20秒も更新。第2計測(16.4km地点)でもリードは変わらず、1人だけ27分台でフィニッシュラインを駆け抜けた。
28秒差の3位 カーメン・スモール(アメリカ) photo:TDWsport/Kei Tsuji24秒差の2位にヴィルムセン、28秒差の3位にファンダイクのチームメイトであるカーメン・スモール(アメリカ)が入る。ファンダイクの平均スピードは47.0km/h。コーナーが連続するテクニカルコースだったため、直線路の巡航スピードは50km/h前後と言われる。
ゴール後、地面に座り込むエレン・ファンダイク(オランダ) photo:Kei Tsujiチームタイムトライアルに続く2つ目の金メダルを獲得した26歳のファンダイクは「スーパーハッピー。この気持ちを言葉で表すことが出来ない。ずっとこのタイトルを追い求めていたので、まるで夢のよう。もちろんプレッシャーはあったけど、問題なく走りきることが出来た。前半から全開で走ったおかげで、後半にリードを失わずに済んだ」とコメントする。
スピードスケート出身で自転車競技に転向したファンダイクは、2008年にトラック世界選手権のスクラッチでも優勝。ともに身長165cmのヴィルムセンとスモールを従えて、身長182cmのファンダイクが表彰台の真ん中に立った。
2日前のチームタイムトライアルで圧倒的なタイムを叩き出したスペシャライズド・ルルレモンは、1位のファンダイクと3位のスモールの他、4位、5位、11位に選手を送り込むことに成功し、選手のスピードと層の厚さを改めてアピールした。
2位のヴィルムセンは5年連続ロード世界選手権エリート女子TTの表彰台。レース後の記者会見では「勝てない呪縛から抜け出すには?」という質問が飛んだが、ヴィルムセンは落ち着いた表情で「これは運の問題じゃない。ただ自分より速い選手がいただけ。表彰台は決して悪い結果じゃない。来年表彰台の真ん中に登るために明日から挑戦が始まる」と答えている。
全日本チャンピオンの與那嶺恵理(チームフォルツァ!)は、22.05kmコースを平均43.2km/hで駆け抜け、フィニッシュの時点で暫定4位に。最終的に2分27秒遅れの27位でフィニッシュした。初挑戦の世界選手権を味わった與那嶺は、土曜日に開催されるロードレースに目を向けている。
エリート女子個人タイムトライアル表彰台 photo:Kei Tsuji
與那嶺恵理(チームフォルツァ!)スタート5秒前 photo:Kei Tsuji
フィレンツェの平坦コースを走る與那嶺恵理(チームフォルツァ!) photo:TDWsport/Kei Tsuji
その他の写真はフォトギャラリーにて!
ロード世界選手権2013エリート女子個人タイムトライアル結果
1位 エレン・ファンダイク(オランダ) 27'48"
2位 リンダ・ヴィルムセン(ニュージーランド) +24"
3位 カーメン・スモール(アメリカ) +28"
4位 イヴリン・スティーヴンス(アメリカ) +28"
5位 トリキシ・ヴォラック(ドイツ) +31"
6位 アニカ・ラングヴァー(デンマーク) +39"
7位 オルガ・ザベリンスカヤ(ロシア) +40"
8位 ガンナ・ソロベイ(ウクライナ) +42"
9位 タティアナ・アントシナ(ロシア) +42"
10位 エマ・ヨハンソン(スウェーデン) +52"
27位 與那嶺恵理(チームフォルツァ!) +2'27"
text&photo:Kei Tsuji in Firenze, Italy
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スピードスケート出身で自転車競技に転向したファンダイクは、2008年にトラック世界選手権のスクラッチでも優勝。ともに身長165cmのヴィルムセンとスモールを従えて、身長182cmのファンダイクが表彰台の真ん中に立った。
2日前のチームタイムトライアルで圧倒的なタイムを叩き出したスペシャライズド・ルルレモンは、1位のファンダイクと3位のスモールの他、4位、5位、11位に選手を送り込むことに成功し、選手のスピードと層の厚さを改めてアピールした。
2位のヴィルムセンは5年連続ロード世界選手権エリート女子TTの表彰台。レース後の記者会見では「勝てない呪縛から抜け出すには?」という質問が飛んだが、ヴィルムセンは落ち着いた表情で「これは運の問題じゃない。ただ自分より速い選手がいただけ。表彰台は決して悪い結果じゃない。来年表彰台の真ん中に登るために明日から挑戦が始まる」と答えている。
全日本チャンピオンの與那嶺恵理(チームフォルツァ!)は、22.05kmコースを平均43.2km/hで駆け抜け、フィニッシュの時点で暫定4位に。最終的に2分27秒遅れの27位でフィニッシュした。初挑戦の世界選手権を味わった與那嶺は、土曜日に開催されるロードレースに目を向けている。
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その他の写真はフォトギャラリーにて!
ロード世界選手権2013エリート女子個人タイムトライアル結果
1位 エレン・ファンダイク(オランダ) 27'48"
2位 リンダ・ヴィルムセン(ニュージーランド) +24"
3位 カーメン・スモール(アメリカ) +28"
4位 イヴリン・スティーヴンス(アメリカ) +28"
5位 トリキシ・ヴォラック(ドイツ) +31"
6位 アニカ・ラングヴァー(デンマーク) +39"
7位 オルガ・ザベリンスカヤ(ロシア) +40"
8位 ガンナ・ソロベイ(ウクライナ) +42"
9位 タティアナ・アントシナ(ロシア) +42"
10位 エマ・ヨハンソン(スウェーデン) +52"
27位 與那嶺恵理(チームフォルツァ!) +2'27"
text&photo:Kei Tsuji in Firenze, Italy
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