2013/08/25(日) - 09:45
連載でお届けするプロバイクレポート。今回はツール第100回記念大会を走った最新鋭のTTバイクを特集する第2弾。キャノンデールプロサイクリング、カチューシャ、アルゴス・シマノ、コフィディス、ユーロップカーのバイクを紹介する。
キャノンデールプロサイクリング < キャノンデール Slice RS >
キャノンデールは昨年はエース選手のみに供給したSlice RSを、今大会では全選手に供給。シートポストの後ろ側までに伸びたトップチューブ/シートチューブなど非常に特徴的なフォルムを持つバイクだが、その形状を追従する他メーカーが現れるなど、その優位性は確かな様だ。コンポーネントは2世代前の10段変速のスラムレッドをメインに使用する。
ポーランドのTTチャンピオンであるマチェイ・ボドナールはスペシャルカラーのバイクを使用。そして、ビジョンのTT用クランク「TRIMAX CARBON」やバーエンドシフター、フロントディレーラー、ノコンのケーブルなどチームの通常仕様と異なるパーツアッセンブルがなされていた。
カチューシャ < キャニオン Speedmax CF Evo >
カチューシャからは近年TTにおける成績を伸ばしつつあるホアキン・ロドリゲス(スペイン)のバイクをピックアップ。フレームはステムとトップチューブを1直線としたSpeedmax CF Evo。コンポーネントは7970シマノデュラエースにSRMを装着した7900系デュラエースのクランクを組み合わせる。第17ステージのTTでは下りでタイムを稼ぐためにメーカー不詳の巨大チェーンリングを使用していた。
ホイールはマヴィックでフロントにCXR60、リアにコメットを組み合わせる。ハンドル周りはフレーム専用品で、DHバーのアームレストには独自に切り出したクッションがビニールテープで固定されていた。サドルはUCIの規則に適合させるために先端を切り落としたセライタリアのSLR TRIを装着。
アルゴス・シマノ < フェルト DA >
アルゴス・シマノはトライアスロンをバックグラウンドに持つフェルトのTTバイク「DA」を使用。シマノのサポートを受けているがコンポーネントは旧型の7970系シマノデュラエースを装着。写真のバイクには9000系の開発時に登場したプロトタイプのチェーンリングがと思われるものがアッセンブルされていた。
ホイールはフロントに75mmハイトのWH-9000-C75-TU、リアにPROのカーボンワイドロードチューブラーを装着。組み合わせられるヴィットリア製のタイヤは前後共に太く、フロントが25mmのCORSA EVO CXⅢ、リアはロゴのみが入ったプロトタイプであった。大きなサイズのバイクではあるがサドルが目一杯前方に固定され、先端が切り落とされていた。
コフィディス < ルック 596 >
コフィディスはトップチューブの形状が特徴的なルックのTTマシン「596」を使用。細部が市販品と異なり、シートチューブやサドルの固定方法、フロントフォークのステム取付部分及びステムが変更されるなど大幅な変更が加えられたチーム供給専用フレームの様だ。コンポーネントは7970系シマノデュラエースを基本とする。
フロント周りはルックZED2クランクにFSAのチェーンリングを組み合わせる。ブレーキキャリパーは世界最軽量のビンディングペダルなどマニアックなパーツをリリースするTriRigのOmega。センタープル方式として空気抵抗の削減を狙っている様だ。ホイールはマヴィックでフロントにCXR60やCXR80、リアにコメットを組み合わせる。
ユーロップカー < コルナゴ K.ZERO >
ユーロップカーをサポートするコルナゴは今大会では全選手にK.ZEROを配備。コンポーネントはカンパニョーロのレコードEPSで、クランクのみ旧型のレコードを使用している様だ。ホイールもカンパニョーロで、リアには11段のスプロケが使用可能なBORA ULTRA TTを装着する。写真のバイクには発売から20年以上たった今でも多くの愛用者がいるセライタリアの初期型フライトが装着され、先端を切り落としてUCIの規則に適合させている。ペダルは裏面にカバーを配して空力性能を向上させたルックのKeoブレードカーボンエアロだ。
text:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO
キャノンデールプロサイクリング < キャノンデール Slice RS >
キャノンデールは昨年はエース選手のみに供給したSlice RSを、今大会では全選手に供給。シートポストの後ろ側までに伸びたトップチューブ/シートチューブなど非常に特徴的なフォルムを持つバイクだが、その形状を追従する他メーカーが現れるなど、その優位性は確かな様だ。コンポーネントは2世代前の10段変速のスラムレッドをメインに使用する。
ポーランドのTTチャンピオンであるマチェイ・ボドナールはスペシャルカラーのバイクを使用。そして、ビジョンのTT用クランク「TRIMAX CARBON」やバーエンドシフター、フロントディレーラー、ノコンのケーブルなどチームの通常仕様と異なるパーツアッセンブルがなされていた。
カチューシャ < キャニオン Speedmax CF Evo >
カチューシャからは近年TTにおける成績を伸ばしつつあるホアキン・ロドリゲス(スペイン)のバイクをピックアップ。フレームはステムとトップチューブを1直線としたSpeedmax CF Evo。コンポーネントは7970シマノデュラエースにSRMを装着した7900系デュラエースのクランクを組み合わせる。第17ステージのTTでは下りでタイムを稼ぐためにメーカー不詳の巨大チェーンリングを使用していた。
ホイールはマヴィックでフロントにCXR60、リアにコメットを組み合わせる。ハンドル周りはフレーム専用品で、DHバーのアームレストには独自に切り出したクッションがビニールテープで固定されていた。サドルはUCIの規則に適合させるために先端を切り落としたセライタリアのSLR TRIを装着。
アルゴス・シマノ < フェルト DA >
アルゴス・シマノはトライアスロンをバックグラウンドに持つフェルトのTTバイク「DA」を使用。シマノのサポートを受けているがコンポーネントは旧型の7970系シマノデュラエースを装着。写真のバイクには9000系の開発時に登場したプロトタイプのチェーンリングがと思われるものがアッセンブルされていた。
ホイールはフロントに75mmハイトのWH-9000-C75-TU、リアにPROのカーボンワイドロードチューブラーを装着。組み合わせられるヴィットリア製のタイヤは前後共に太く、フロントが25mmのCORSA EVO CXⅢ、リアはロゴのみが入ったプロトタイプであった。大きなサイズのバイクではあるがサドルが目一杯前方に固定され、先端が切り落とされていた。
コフィディス < ルック 596 >
コフィディスはトップチューブの形状が特徴的なルックのTTマシン「596」を使用。細部が市販品と異なり、シートチューブやサドルの固定方法、フロントフォークのステム取付部分及びステムが変更されるなど大幅な変更が加えられたチーム供給専用フレームの様だ。コンポーネントは7970系シマノデュラエースを基本とする。
フロント周りはルックZED2クランクにFSAのチェーンリングを組み合わせる。ブレーキキャリパーは世界最軽量のビンディングペダルなどマニアックなパーツをリリースするTriRigのOmega。センタープル方式として空気抵抗の削減を狙っている様だ。ホイールはマヴィックでフロントにCXR60やCXR80、リアにコメットを組み合わせる。
ユーロップカー < コルナゴ K.ZERO >
ユーロップカーをサポートするコルナゴは今大会では全選手にK.ZEROを配備。コンポーネントはカンパニョーロのレコードEPSで、クランクのみ旧型のレコードを使用している様だ。ホイールもカンパニョーロで、リアには11段のスプロケが使用可能なBORA ULTRA TTを装着する。写真のバイクには発売から20年以上たった今でも多くの愛用者がいるセライタリアの初期型フライトが装着され、先端を切り落としてUCIの規則に適合させている。ペダルは裏面にカバーを配して空力性能を向上させたルックのKeoブレードカーボンエアロだ。
text:Yuya.Yamamoto
photo:Makoto.AYANO
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