2013/07/27(土) - 11:23
連載でお届けするプロバイクレポート。今回はツール・ド・フランス第100回記念大会を走ったバイクを特集する第3弾。緑系の色をチームカラーとして使用するベルキンプロサイクリング、ヴァカンソレイユ・DCM、アルゴス・シマノのバイクをピックアップしてお届けする。
ベルキンプロサイクリング <ジャイアント Propel Advanced SL、TCR Advanced SL>
今ツールより新スポンサーを獲得したベルキンプロサイクリングはチームカラーのライトグリーンに彩られたバイクを投入してきた。定番レーシングモデル「TCR Advanced SL」と、今シーズン序盤より使用されているエアロロードの「Propel Advanced SL」が使用され、選手の好みによって使い分けられていた。
コンポーネントは9070系シマノデュラエースをメインに、Propelには台湾のTRPが製造するアルミ製のVブレーキタイプのブレーキを装着。クランクには今年の秋に発売開始が予定されているパイオニアのパワーメーターが装着されており、チームカラーのグリーンカラーの製品が使用されていた。また、SRMのパワーメーターを装着したバイクも散見された。
シマノのスポンサードを受けるベルキンプロサイクリングは、ハンドルやステムを全てPROdで統一。TCRとPropelは共にフォークコラムの直径が一般的なサイズよりも太いため、ステムは市販されていない専用品がPROから供給されているようだ。ホイールはデュラエースを用い、35mmハイトのC35と50mmハイトのC50を主に使い分けた。タイヤはヴィットリアで、近年トレンドである太めの25Cを装着したバイクも見られた。
ヴァカンソレイユ・DCM <ビアンキ OLTRE XR2 >
ファンアントニオ・フレチャ(スペイン)の逃げが目立ったヴァカンソレイユ・DCMは、イタリアの老舗自転車メーカーであるビアンキからのスポンサードを受ける。今大会ではマイナーチェンジを受けたピュアレーシングモデル「OLTRE XR2」と、新登場のエンデュランス系モデル「INFINITO CV」の2つのニューモデルを投入した。
コンポーネントはカンパニョーロのレコードをメインに使用するものの、クランクやブレーキ、そしてハンドル周りやシートポストなどもFSA製品を使用していた。ホイールはオランダのFFWDを使用し、パワータップハブを組み込んだホイールも散見された。チェーンはKMCのゴールドだが、ピンはビアンキのコーポレートカラーであるチェレステカラーに彩られた特別品。バーテープはリザードスキンだ。
アルゴス・シマノ < フェルト F1 >
スプリントステージで大活躍したアルゴス・シマノからは、ステージ4勝と途中マイヨジョーヌを着用したマルセル・キッテル(ドイツ)が第2ステージで乗ったマイヨジョーヌ仕様のバイクにフォーカスする。フレームはフェルトのオールラウンドモデルであるF1だが、カーボン素材/レイアップの変更やBBシェルが市販品のBB30からスレッドタイプに変更されるなど、シマノ製コンポーネントとのマッチングを高めた選手供給品だ。
コンポーネントは9070系シマノデュラエースで、クランクは4アームの9000系デュラエースに対応した新型SRMを使用する。ホイールもコンポーネント同様にデュラエースを用い、ハンドルやステム、シートポスト、サドルはPRO製品で揃えられている。
フレームやサドル、バーテープ、ブレーキケーブルに差し込まれたイエローは、もちろん第1ステージで獲得したマイヨジョーヌを祝うもの。フレームのイエローはペイントでは無く、カッティングシートを通常のロゴ上から貼ったものだ。オーソドックスなパーツ構成に見えるが、高剛性なカーボンステム「Vibeスプリント」や、ドロップ部分を持ったまま変速が行えるスプリンタースイッチを装着するなどスプリンターらしいカスタムが垣間見える1台だ。
text:Yuya Yamamoto
photo:Makoto Ayano
ベルキンプロサイクリング <ジャイアント Propel Advanced SL、TCR Advanced SL>
今ツールより新スポンサーを獲得したベルキンプロサイクリングはチームカラーのライトグリーンに彩られたバイクを投入してきた。定番レーシングモデル「TCR Advanced SL」と、今シーズン序盤より使用されているエアロロードの「Propel Advanced SL」が使用され、選手の好みによって使い分けられていた。
コンポーネントは9070系シマノデュラエースをメインに、Propelには台湾のTRPが製造するアルミ製のVブレーキタイプのブレーキを装着。クランクには今年の秋に発売開始が予定されているパイオニアのパワーメーターが装着されており、チームカラーのグリーンカラーの製品が使用されていた。また、SRMのパワーメーターを装着したバイクも散見された。
シマノのスポンサードを受けるベルキンプロサイクリングは、ハンドルやステムを全てPROdで統一。TCRとPropelは共にフォークコラムの直径が一般的なサイズよりも太いため、ステムは市販されていない専用品がPROから供給されているようだ。ホイールはデュラエースを用い、35mmハイトのC35と50mmハイトのC50を主に使い分けた。タイヤはヴィットリアで、近年トレンドである太めの25Cを装着したバイクも見られた。
ヴァカンソレイユ・DCM <ビアンキ OLTRE XR2 >
ファンアントニオ・フレチャ(スペイン)の逃げが目立ったヴァカンソレイユ・DCMは、イタリアの老舗自転車メーカーであるビアンキからのスポンサードを受ける。今大会ではマイナーチェンジを受けたピュアレーシングモデル「OLTRE XR2」と、新登場のエンデュランス系モデル「INFINITO CV」の2つのニューモデルを投入した。
コンポーネントはカンパニョーロのレコードをメインに使用するものの、クランクやブレーキ、そしてハンドル周りやシートポストなどもFSA製品を使用していた。ホイールはオランダのFFWDを使用し、パワータップハブを組み込んだホイールも散見された。チェーンはKMCのゴールドだが、ピンはビアンキのコーポレートカラーであるチェレステカラーに彩られた特別品。バーテープはリザードスキンだ。
アルゴス・シマノ < フェルト F1 >
スプリントステージで大活躍したアルゴス・シマノからは、ステージ4勝と途中マイヨジョーヌを着用したマルセル・キッテル(ドイツ)が第2ステージで乗ったマイヨジョーヌ仕様のバイクにフォーカスする。フレームはフェルトのオールラウンドモデルであるF1だが、カーボン素材/レイアップの変更やBBシェルが市販品のBB30からスレッドタイプに変更されるなど、シマノ製コンポーネントとのマッチングを高めた選手供給品だ。
コンポーネントは9070系シマノデュラエースで、クランクは4アームの9000系デュラエースに対応した新型SRMを使用する。ホイールもコンポーネント同様にデュラエースを用い、ハンドルやステム、シートポスト、サドルはPRO製品で揃えられている。
フレームやサドル、バーテープ、ブレーキケーブルに差し込まれたイエローは、もちろん第1ステージで獲得したマイヨジョーヌを祝うもの。フレームのイエローはペイントでは無く、カッティングシートを通常のロゴ上から貼ったものだ。オーソドックスなパーツ構成に見えるが、高剛性なカーボンステム「Vibeスプリント」や、ドロップ部分を持ったまま変速が行えるスプリンタースイッチを装着するなどスプリンターらしいカスタムが垣間見える1台だ。
text:Yuya Yamamoto
photo:Makoto Ayano
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