ツール・ド・ランカウイの第1ステージがフラットな133kmで行なわれ、スプリンターのマッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)がまず1勝目をマーク。清水都貴(EQA梅丹本舗グラファイトデザイン)は9位、新城幸也(Bboxブイグテレコム)は11位で初日を終えた。

プロツアーライダーとしてスタートサインをする新城幸也(Bboxブイグテレコム)プロツアーライダーとしてスタートサインをする新城幸也(Bboxブイグテレコム) photo:Hitoshi.OMAEツール・ド・ランカウイ第1ステージは、首都クアラルンプールの南に首都機能を移転させるために造られた都市、プトラジャヤをスタートした。

クアラルンプール近郊から移動してきた各チームは、この日がパブリックホリデーとあって落ち着いた雰囲気。ステージレース特有の初日のバタバタ騒ぎもさほど見られず、20チーム各6名、計119名(ドーハのみ5名)がのんびりと10時にスタートした。

EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインからは6名のメンバーが参加。左からパク・ソンベク、グレゴール・ガズヴォダ、福島晋一、増田成幸、中島康晴、清水都貴EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインからは6名のメンバーが参加。左からパク・ソンベク、グレゴール・ガズヴォダ、福島晋一、増田成幸、中島康晴、清水都貴 photo:Hitoshi.OMAEオージーケーカブトのアイウエア、レアリスR(幸也オリジナルカラー)を身につけた新城幸也(Bboxブイグテレコム)も例外ではなく、集団の後方でゆっくりとスタートしていった。

初日はスナワンまでの133.8kmと短いステージで、途中に補給地点は用意されなかったが、熱帯雨林気候のここマレーシアは曇天でも気温30度を超え、じっとしているととても暑い。そんな中、レースは3人の逃げが決まり、ディキジョヴァンニの主導でメイン集団は動くことになった。

逃げが捕まった直後、カウンターアタックに反応する新城幸也(Bboxブイグテレコム)逃げが捕まった直後、カウンターアタックに反応する新城幸也(Bboxブイグテレコム) photo:Hitoshi.OMAE筋書き通り、ゴールが近づくと逃げは捕まり、断続的なアタックも決まらずゴールスプリントへ。マッティア・ガヴァッツィ(ディキジョヴァンニ)が手堅く勝ち、リーダージャージを着用した。

日本のファンにはうれしい光景となった。スプリントには清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)と新城幸也の姿が見られたのだ。

清水は9位、新城は11位。チームメートの列車を使わずにこの順位、早くも実力の片鱗を見せた両者である。

ゴールスプリント、ラスト50mで一番右に見えるのは新城幸也、中央のピンク色のジャージは清水都貴だゴールスプリント、ラスト50mで一番右に見えるのは新城幸也、中央のピンク色のジャージは清水都貴だ photo:Hitoshi.OMAE清水はこう語る。「最後は一人になっちゃったので、ラスト400mくらいで自分から行きました。ラスト100mでまくられちゃったけど、悪くない感じです。グレゴー(グレゴール・ガズヴォダ)が列車役なんですけど、彼が残っていたら違ったと思います。背が高いんで、重いギヤをぶれずに回してくれる。だから、いつものラスト5kmとは、脚の残り方が全然違った。余裕をもって小回りができる。グレゴーは、後ろの人を休めさせる走りを熟知している。想像を絶する、素晴らしいアシストです」。

逃げが捕まった直後、カウンターでいい動きを見せた新城は、「今日は、チーム的にはディキジョヴァンニにやらせて『待ち』の日でした。自分の動き的には問題なかったと思います。途中の反応でも、ちゃんと脚が回ったのでよかった。でも最後にスプリントしたら、思ったよりモガケなかった。でも問題ない。これからたぶん上がっていきますよ!」とインタビューに答えた。

photo&text:大前 仁(Hitoshi.OMAE)

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