2013/05/22(水) - 08:55
シングルスピードMTB Japan Openの前日に同会場で開催されたファットバイク選手権。空気たっぷりの極太タイヤのユニークなフォルム。そんな知られざるファットバイクにフォーカスして紹介しよう。
まさに黎明期。日本初開催のファットバイク選手権が開催される
SSJの前日に、日本初となるファットバイクだけのレース「ファットバイク選手権」が開催された。ときおり見かけるファットバイクは太さ幅3.7インチ以上というその巨大なタイヤに圧倒されるのみだが、そんなファットバイクが一堂に会すると迫力は何倍にもなる。今回の参加者は20名ほど。選手権と言うよりも「ファットバイク・ミーティング」と呼ぶにふさわしいレースは、激しい雨の中行われた。
ファットバイクもそれぞれライダーの趣向でカスタマイズされており見ていて興味深い。中には赤い毛が生えているバイクも!2010年SSWC(シングルスピードワールドカップ)の世界王者ガース・ワインバーグ(ニュージーランド)もファットバイク選手権に即席で参戦を決意。レンタルバイクで参戦した。
レースは大雨のため2周と短くなり、コースはツルツルと滑る状況で、ファットバイクの太いタイヤをもってしてもグリップはしないようだ。目を引いたのは三度笠に赤ふんどしの仮装ライダーで、シングルトラックを走る姿は幻想的な光景だった(笑)。優勝はガース。ゴール後は皆で健闘を讃えあった。来年は個性的ファットバイクの参加者が増えることを期待したい。
ガース・ワインバーグ撮影の車載カメラによるレース走行ビデオ
ファットバイクってどんなバイク? そのオリジンを訊く
ファットバイクと言っても、いろいろある。そこで、ファットバイクの元祖的存在のSURLEY(サーリー)とSALSA(サルサ)を取り扱う輸入代理店、モトクロスインターナショナルの郡山昌清さんに訊いた。ファットバイクってどんなバイク?
ファットバイクとは、太さ(幅)4インチほどの太さのタイヤを履いたマウンテンバイクです。ファットバイク選手権の規定では3.7インチ以上。つまりタイヤの太さは普通のMTBの2倍程度あります。タイヤの空気の容積は4〜5倍ほどになりますね。市販のタイヤのパターンは11パターンほど有ります。
独特のリムは昔はダブルウォールでしたが、今はシングルウォールでサイド部分のみがダブルウォールになっているような軽量性と強度を両立したリムを使用していますね。
タイヤの外径はちょうど29インチ相当です。当社ではサーリーとサルサで1年間に400台ぐらいのファットバイクを販売していますね。
ファットバイクが登場したのは2005年のこと。最初はサーリーからだけ出ていましたが、2年ほど前からサルサもファットバイクをラインナップしてきていますが、今のカタチのファットバイクはおそらくサーリーがオリジンのようです。
前後のエンド幅はサーリーが135mmなんですが、サルサはフロント135mm、リア170mm幅です。最近パーツメーカーのPAULなどから170mm幅のリアハブなどもラインナップされてきて、パーツメーカーが動き出したのが面白いですね。BBシェルは100mmです。
参加者のファットバイク拝見
より走破性を高めた SANDMAN(サンドマン)
より高性能なFサスペンションとタイヤにより、走破性を高めたのがSANDMANだ。トレイルライドはもちろん、砂浜や雪原のアドベンチャーなど、究極のオールテライン(全地形型)バイクを追求して設計されている。2013年より日本への輸入が始まるという。
photo&text:Akihiro.NAKAO,Makoto.AYANO
まさに黎明期。日本初開催のファットバイク選手権が開催される
SSJの前日に、日本初となるファットバイクだけのレース「ファットバイク選手権」が開催された。ときおり見かけるファットバイクは太さ幅3.7インチ以上というその巨大なタイヤに圧倒されるのみだが、そんなファットバイクが一堂に会すると迫力は何倍にもなる。今回の参加者は20名ほど。選手権と言うよりも「ファットバイク・ミーティング」と呼ぶにふさわしいレースは、激しい雨の中行われた。
ファットバイクもそれぞれライダーの趣向でカスタマイズされており見ていて興味深い。中には赤い毛が生えているバイクも!2010年SSWC(シングルスピードワールドカップ)の世界王者ガース・ワインバーグ(ニュージーランド)もファットバイク選手権に即席で参戦を決意。レンタルバイクで参戦した。
レースは大雨のため2周と短くなり、コースはツルツルと滑る状況で、ファットバイクの太いタイヤをもってしてもグリップはしないようだ。目を引いたのは三度笠に赤ふんどしの仮装ライダーで、シングルトラックを走る姿は幻想的な光景だった(笑)。優勝はガース。ゴール後は皆で健闘を讃えあった。来年は個性的ファットバイクの参加者が増えることを期待したい。
ガース・ワインバーグ撮影の車載カメラによるレース走行ビデオ
ファットバイクってどんなバイク? そのオリジンを訊く
ファットバイクと言っても、いろいろある。そこで、ファットバイクの元祖的存在のSURLEY(サーリー)とSALSA(サルサ)を取り扱う輸入代理店、モトクロスインターナショナルの郡山昌清さんに訊いた。ファットバイクってどんなバイク?
ファットバイクとは、太さ(幅)4インチほどの太さのタイヤを履いたマウンテンバイクです。ファットバイク選手権の規定では3.7インチ以上。つまりタイヤの太さは普通のMTBの2倍程度あります。タイヤの空気の容積は4〜5倍ほどになりますね。市販のタイヤのパターンは11パターンほど有ります。
独特のリムは昔はダブルウォールでしたが、今はシングルウォールでサイド部分のみがダブルウォールになっているような軽量性と強度を両立したリムを使用していますね。
タイヤの外径はちょうど29インチ相当です。当社ではサーリーとサルサで1年間に400台ぐらいのファットバイクを販売していますね。
ファットバイクが登場したのは2005年のこと。最初はサーリーからだけ出ていましたが、2年ほど前からサルサもファットバイクをラインナップしてきていますが、今のカタチのファットバイクはおそらくサーリーがオリジンのようです。
前後のエンド幅はサーリーが135mmなんですが、サルサはフロント135mm、リア170mm幅です。最近パーツメーカーのPAULなどから170mm幅のリアハブなどもラインナップされてきて、パーツメーカーが動き出したのが面白いですね。BBシェルは100mmです。
参加者のファットバイク拝見
より走破性を高めた SANDMAN(サンドマン)
より高性能なFサスペンションとタイヤにより、走破性を高めたのがSANDMANだ。トレイルライドはもちろん、砂浜や雪原のアドベンチャーなど、究極のオールテライン(全地形型)バイクを追求して設計されている。2013年より日本への輸入が始まるという。
photo&text:Akihiro.NAKAO,Makoto.AYANO
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