2009/01/24(土) - 02:31
リーダージャージを着るアラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)がスプリント2勝目。ツアー・ダウンアンダーの第4ステージ、デーヴィスは同タイムで総合2位のグレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)をスプリントで打ち破り、総合トップの座を守った。
序盤から逃げたウラディミール・エフィムキン(ロシア、アージェードゥーゼル)、アンドニ・ラフエンテ(スペイン、エウスカルテル)、トラヴィス・マイヤー(オーストラリア、UniSA) photo:マーク・ガンター/ツアー・ダウンアンダーこの日も舞台はアデレード近郊の丘陵地帯。ツアー・ダウンアンダー第4ステージはバーンサイド・ヴィレッジからアンガストンまでの143kmで行なわれた。
ゴール40km手前に山岳ポイントが設定されているが、それ以外にスプリンターの障害物になるような上りは無い。強風に見舞われた前日とは打って変わって、この日は穏やかな天候に恵まれた。
レースはトラヴィス・マイヤー(オーストラリア、UniSA)のアタックをきっかけに、ウラディミール・エフィムキン(ロシア、アージェードゥーゼル)、アンドニ・ラフエンテ(スペイン、エウスカルテル)の3名の逃げが序盤から飛び出した。
いずれも総合成績で既に20分以上遅れている選手であり、メイン集団はすぐさまこの逃げを容認。タイム差は7分まで広がった。逃げのきっかけを作った19歳のマイヤーは、前日に逃げていたTOJ覇者のキャメロン・マイヤー(ガーミン)の弟だ。
積極的に集団のスピードを上げるカチューシャ photo:マーク・ガンター/ツアー・ダウンアンダーレース中盤に入ってカチューシャがメイン集団のコントロールを始めると、タイム差は教科書通りに縮小していく。山岳賞2位につけるラフエンテは肝心の山岳ポイントで先頭から脱落してしまうが、それでも8ポイントを加算して山岳賞ジャージをチームメイトのイリサールから譲り受けることに。
山岳ポイントの上りではメイン集団からアタックが頻発するものの、下りで体制を整えたラボバンクが次々とこれらの逃げを封じて行く。先頭を逃げ続けていたエフィムキンらもラスト20kmで捕らえられ、カウンターアタックで飛び出したジェレミー・ロワ(フランス、フランセーズデジュー)ら4名もやがては吸収。集団はスピードを上げてゴール地点アンガストンの街になだれ込んだ。
大集団は連勝を狙うラボバンクが先頭でゴール前にやってきた。ラスト150mでトム・リーザー(オランダ、ラボバンク)がブラウンを発射するが、後方からオレンジのリーダージャージが勢い良く追い上げる。今大会4度目のスプリント勝負は、ブラウンを加速力で上回ったデーヴィスに軍配。リーダージャージが2度目のガッツポーズを決めた。
ステージ2勝目を飾ったアラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ) photo:マーク・ガンター/ツアー・ダウンアンダー完璧なスプリント2勝目だったが、デーヴィス本人は「昨日の落車以降、脚は完調じゃないんだ。正直言うと今日は逃げが決まると思っていた。でも集団スプリントに持ち込まれて、ラッキーなことに勝利が転がり込んできた。これは自分にとってもチームにとっても驚きの勝利」と、意外な結果だった様子。ボーナスタイム10秒獲得で再び単独首位に躍り出たが「これ以上の成功はボーナス」と、冷静な姿勢は崩していない。
翌第5ステージは注目の「ウィランガ・ヒル」の上りがレース後半に二度登場する。距離5kmほどで高低差300mを上るこの上りを、スプリンターたちはこなすことができるか。最終日のクリテリウムを前にして、ウィランガで総合成績が決定づけられる。
ツアー・ダウンアンダー2009第4ステージ結果
1位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)3h29'35"
2位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
3位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
4位 スチュアート・オグレディ(オーストラリア、サクソバンク)
5位 マーク・レンショー(オーストラリア、チームコロンビア)
6位 トム・リーザー(オランダ、ラボバンク)
7位 ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア、フジ・セルヴェット)
8位 ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)
9位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)
10位 セバスティアン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル)
個人総合成績
1位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)14h16'36"
2位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)+04"
3位 スチュアート・オグレディ(オーストラリア、サクソバンク)+15"
4位 マルティン・エルミガー(スイス、アージェードゥーゼル)+24"
5位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)+26"
6位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)+28"
7位 マシュー・ウィルソン(オーストラリア、UniSA)+29"
8位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ランプレ)+30"
9位 ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)
10位 ミカエル・シュレル(フランス、フランセーズデジュー)
スプリント賞
アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)
山岳賞
アンドニ・ラフエンテ(スペイン、エウスカルテル)
新人賞(U25)
ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
チーム総合成績
フランセーズデジュー
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ゴール40km手前に山岳ポイントが設定されているが、それ以外にスプリンターの障害物になるような上りは無い。強風に見舞われた前日とは打って変わって、この日は穏やかな天候に恵まれた。
レースはトラヴィス・マイヤー(オーストラリア、UniSA)のアタックをきっかけに、ウラディミール・エフィムキン(ロシア、アージェードゥーゼル)、アンドニ・ラフエンテ(スペイン、エウスカルテル)の3名の逃げが序盤から飛び出した。
いずれも総合成績で既に20分以上遅れている選手であり、メイン集団はすぐさまこの逃げを容認。タイム差は7分まで広がった。逃げのきっかけを作った19歳のマイヤーは、前日に逃げていたTOJ覇者のキャメロン・マイヤー(ガーミン)の弟だ。
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山岳ポイントの上りではメイン集団からアタックが頻発するものの、下りで体制を整えたラボバンクが次々とこれらの逃げを封じて行く。先頭を逃げ続けていたエフィムキンらもラスト20kmで捕らえられ、カウンターアタックで飛び出したジェレミー・ロワ(フランス、フランセーズデジュー)ら4名もやがては吸収。集団はスピードを上げてゴール地点アンガストンの街になだれ込んだ。
大集団は連勝を狙うラボバンクが先頭でゴール前にやってきた。ラスト150mでトム・リーザー(オランダ、ラボバンク)がブラウンを発射するが、後方からオレンジのリーダージャージが勢い良く追い上げる。今大会4度目のスプリント勝負は、ブラウンを加速力で上回ったデーヴィスに軍配。リーダージャージが2度目のガッツポーズを決めた。
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翌第5ステージは注目の「ウィランガ・ヒル」の上りがレース後半に二度登場する。距離5kmほどで高低差300mを上るこの上りを、スプリンターたちはこなすことができるか。最終日のクリテリウムを前にして、ウィランガで総合成績が決定づけられる。
ツアー・ダウンアンダー2009第4ステージ結果
1位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)3h29'35"
2位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)
3位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
4位 スチュアート・オグレディ(オーストラリア、サクソバンク)
5位 マーク・レンショー(オーストラリア、チームコロンビア)
6位 トム・リーザー(オランダ、ラボバンク)
7位 ダヴィデ・ヴィガーノ(イタリア、フジ・セルヴェット)
8位 ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)
9位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)
10位 セバスティアン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル)
個人総合成績
1位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)14h16'36"
2位 グレーム・ブラウン(オーストラリア、ラボバンク)+04"
3位 スチュアート・オグレディ(オーストラリア、サクソバンク)+15"
4位 マルティン・エルミガー(スイス、アージェードゥーゼル)+24"
5位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)+26"
6位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、チームコロンビア)+28"
7位 マシュー・ウィルソン(オーストラリア、UniSA)+29"
8位 マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ランプレ)+30"
9位 ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)
10位 ミカエル・シュレル(フランス、フランセーズデジュー)
スプリント賞
アラン・デーヴィス(オーストラリア、クイックステップ)
山岳賞
アンドニ・ラフエンテ(スペイン、エウスカルテル)
新人賞(U25)
ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)
チーム総合成績
フランセーズデジュー
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