2018/04/24(火) - 12:04
地図表示ナビゲーションからパワーメーターや電動コンポ対応、スマートトレーナー連携など、機能の高さと比較的お手頃な価格で、ハイエンドサイクルコンピューター市場で注目を集めているワフーELEMNT(エレメント)。
ELEMNTはただナビゲーションを行ってくれることや、ライドの記録をとれるだけではない。家族やサイクリング仲間に自分の現在地やライドの詳細をシェアできたり、Stravaなど他社のオンラインサービスと連携して使い勝手を拡張したり、立体的な使い方ができるのも魅力になっている。そのいくつかをご紹介しよう。
山道をひとりで走っていて、ふとここで事故を起こして崖の下に落ちたりしたら…と不安になったことがあるサイクリストは多いと思う。あるいはひとりで走りに行った夫や妻の帰りをどこか不安な思いで待ったことのある人も(あるいは待たせている人も)大勢いるはずだ。
ELEMNTとELEMNT BOLTに備えられた「ライブトラッキング」機能は、サイコン所有者の現在位置と移動してきたルートを教えてくれるため、そんな人たちの心強い味方になってくれる。設定方法は至って容易。ELEMNTをスマホ(iOS、Android)にインストールした専用アプリ「Wahoo ELEMNT Companion」とブルートゥースで繋ぎ、自分のライブトラッキング用の追跡リンクURLを取得して見て欲しい人に送る。追跡リンクをメールやSNSで受け取った人はそれをブラウザで開くだけで、地図上であなたの現在地が刻々と動いていくのを見られるのだ。携帯電話の通信状態にもよるが、地図上の動きはかなりリアルタイムに近い。
もちろん自分の居場所はプライバシーにかかわる情報だから、誰にいつまで公開するかをコントロールできるようになっている。
スマートフォンにインストールしたELEMNTアプリの「ロケーション&マップ」設定画面では、トラッキングのスイッチのオンオフができるほか、ライブ追跡リンクもその日のみ有効にしたり、過去に発行したリンクをすべて無効にしたりという操作ができて安心。また「自動的に共有」を選ぶと、ELEMNTでライドを開始するたび、設定したメールアドレスにライブ追跡リンクの入ったメールが自動的に送られる。家族などに常にシェアするのに便利だ。
ライブ追跡リンクを開くと走行スピードや現在位置が表示され、その内容は刻々と変わっていく。地図は拡大もできる。表示データは、走行速度はもちろん、センサー類を使っていれば心拍数やケイデンス、パワーなどもライブ値をシェアできる。
先日、筆者が東京から神奈川の実家へ帰宅するライドでライブトラック機能を利用し、両親に現在位置をシェアしてみたところ、この機能は非常に好評だった。横浜で道に迷ったところまで見られていたし、途中で連絡しなくても到着時間を見越してホカホカのご飯が用意されていた(笑)。
スマホのELEMNTアプリの「ロケーション&マップ」設定画面から「マイロケーションの他のライダーを表示」を選んでおくと、近くにいる他のライダーのアカウント名が表示される。ただし一緒に走っている仲間の名前で画面が見づらくならないよう、50m以内にいるライダーの名前は非表示になるのでご注意。
画面上の▲がライダー本人の現在地。近くにいるELEMNTユーザーはこのように名前で表示される。ただしELEMNTをブルートゥースでスマホのELEMNTアプリと繋げていないと表示されない。
ライドの記録を保存し、シェアできるSNS的オンラインサービスStrava。Stravaを利用しているなら、ぜひともELEMNTから直接連携させよう。スマホのELEMNTアプリ内の「リンクされたアカウント」設定画面でStravaで使っているメールアドレスとパスワードを入力すると、以降はELEMNTで記録をとったライドデータはすべて自動的にStravaにアップロードされる。
また、Stravaのプレミアム(有料)メンバーになれば、ライブセグメント機能も楽しめる。これは、Stravaのセグメントの好きなものを選んでELEMNTにシンクさせておくことで、そのセグメントに差し掛かった際にアラートが鳴り、自己ベストやKOM/QOMのタイムが表示されるというもの。目標タイムを見ながら走ることができるので、とても励みになる。
連携できるサービスはELEMNTの人気とともに徐々に増えており、Training Peaks、Today's Planなどのような、ストラクチャード・トレーニング計画サービスともELEMNTは直接繋ぐことができる。ツール・ド・おきなわやエタップ・ドゥ・ツールといった大きなレースに向けてのトレーニングも、エレメントがあると正確にメニューをこなしていくことができ、大きな効果を得られるだろう。
サイクリングコンピュータは走行データを粛々と記録するためのもの、という時代は完全に終了したようだ。インターネットを介してさまざまな外部サービスとつながり、人とつながり、ライドをさらに立体的に楽しむための複合ツールになり始めている。
ELEMNTはただナビゲーションを行ってくれることや、ライドの記録をとれるだけではない。家族やサイクリング仲間に自分の現在地やライドの詳細をシェアできたり、Stravaなど他社のオンラインサービスと連携して使い勝手を拡張したり、立体的な使い方ができるのも魅力になっている。そのいくつかをご紹介しよう。
本体に備わるライブトラッキング機能で「どこ」を明確に
山道をひとりで走っていて、ふとここで事故を起こして崖の下に落ちたりしたら…と不安になったことがあるサイクリストは多いと思う。あるいはひとりで走りに行った夫や妻の帰りをどこか不安な思いで待ったことのある人も(あるいは待たせている人も)大勢いるはずだ。
ELEMNTとELEMNT BOLTに備えられた「ライブトラッキング」機能は、サイコン所有者の現在位置と移動してきたルートを教えてくれるため、そんな人たちの心強い味方になってくれる。設定方法は至って容易。ELEMNTをスマホ(iOS、Android)にインストールした専用アプリ「Wahoo ELEMNT Companion」とブルートゥースで繋ぎ、自分のライブトラッキング用の追跡リンクURLを取得して見て欲しい人に送る。追跡リンクをメールやSNSで受け取った人はそれをブラウザで開くだけで、地図上であなたの現在地が刻々と動いていくのを見られるのだ。携帯電話の通信状態にもよるが、地図上の動きはかなりリアルタイムに近い。
もちろん自分の居場所はプライバシーにかかわる情報だから、誰にいつまで公開するかをコントロールできるようになっている。
スマートフォンにインストールしたELEMNTアプリの「ロケーション&マップ」設定画面では、トラッキングのスイッチのオンオフができるほか、ライブ追跡リンクもその日のみ有効にしたり、過去に発行したリンクをすべて無効にしたりという操作ができて安心。また「自動的に共有」を選ぶと、ELEMNTでライドを開始するたび、設定したメールアドレスにライブ追跡リンクの入ったメールが自動的に送られる。家族などに常にシェアするのに便利だ。
ライブ追跡リンクを開くと走行スピードや現在位置が表示され、その内容は刻々と変わっていく。地図は拡大もできる。表示データは、走行速度はもちろん、センサー類を使っていれば心拍数やケイデンス、パワーなどもライブ値をシェアできる。
先日、筆者が東京から神奈川の実家へ帰宅するライドでライブトラック機能を利用し、両親に現在位置をシェアしてみたところ、この機能は非常に好評だった。横浜で道に迷ったところまで見られていたし、途中で連絡しなくても到着時間を見越してホカホカのご飯が用意されていた(笑)。
ライブトラッキングよりもさらに便利な「ELEMNT同士の画面表示機能」
知らない場所でライド仲間と合流したい場合、このライブ追跡リンクをお互いにシェアしておけば、ライドの進捗に合わせて集合ポイントを臨機応変に変えられて非常に便利だ。もし、ELEMNTユーザー同士であれば、そこまでしなくともELEMNTの画面上にお互いを表示できる便利な機能が利用可能となる。スマホのELEMNTアプリの「ロケーション&マップ」設定画面から「マイロケーションの他のライダーを表示」を選んでおくと、近くにいる他のライダーのアカウント名が表示される。ただし一緒に走っている仲間の名前で画面が見づらくならないよう、50m以内にいるライダーの名前は非表示になるのでご注意。
画面上の▲がライダー本人の現在地。近くにいるELEMNTユーザーはこのように名前で表示される。ただしELEMNTをブルートゥースでスマホのELEMNTアプリと繋げていないと表示されない。
Stravaと連携させ目標タイム更新を目指せ
ライドの記録を保存し、シェアできるSNS的オンラインサービスStrava。Stravaを利用しているなら、ぜひともELEMNTから直接連携させよう。スマホのELEMNTアプリ内の「リンクされたアカウント」設定画面でStravaで使っているメールアドレスとパスワードを入力すると、以降はELEMNTで記録をとったライドデータはすべて自動的にStravaにアップロードされる。
また、Stravaのプレミアム(有料)メンバーになれば、ライブセグメント機能も楽しめる。これは、Stravaのセグメントの好きなものを選んでELEMNTにシンクさせておくことで、そのセグメントに差し掛かった際にアラートが鳴り、自己ベストやKOM/QOMのタイムが表示されるというもの。目標タイムを見ながら走ることができるので、とても励みになる。
その他にもあるELEMNTの連携サービス
連携できる他社のサービスには、Stravaのほかにライドルート作りのRidewithGPS、Komoot、クラウドスペースのDropboxなどがあり、作成したルートや保存しておいたGPXファイルなどをWi-Fi/ブルートゥース経由でELEMNTに同期してナビゲーションやワークアウトに使うことができる。連携できるサービスはELEMNTの人気とともに徐々に増えており、Training Peaks、Today's Planなどのような、ストラクチャード・トレーニング計画サービスともELEMNTは直接繋ぐことができる。ツール・ド・おきなわやエタップ・ドゥ・ツールといった大きなレースに向けてのトレーニングも、エレメントがあると正確にメニューをこなしていくことができ、大きな効果を得られるだろう。
サイクリングコンピュータは走行データを粛々と記録するためのもの、という時代は完全に終了したようだ。インターネットを介してさまざまな外部サービスとつながり、人とつながり、ライドをさらに立体的に楽しむための複合ツールになり始めている。
ワフー ELEMNT
無線通信 | Bluetooth/ANT+ |
バッテリー | 充電式リチウムイオン(最大16時間稼動) |
サイズ | 57.5mm x 90.5mm x 21.2mm |
モニターサイズ | 2.7インチ |
重 量 | 約99.2g |
付属品 | アウトフロントマウント、ステムマウント、Aerobar Mount |
価 格 | 39,800円 |
製品情報 | https://jp.wahoofitness.com/devices/bike-computers/gps-bike-computer-el… |
ワフー ELEMNT BOLT
無線通信 | Bluetooth/ANT+ |
バッテリー | 充電式リチウムイオン(最大15時間稼動) |
サイズ | 74.6mm x 47.3mm x 22.1mm |
モニターサイズ | 2.2インチ |
重 量 | 2.2oz |
付属品 | Integrated Out-front Mount、ステムマウント、クイックスタートガイド |
価 格 | 32,000円 |
製品情報 | https://jp.wahoofitness.com/devices/bike-computers/gps-elemnt-bolt |
提供:ワフー 写真・文:青木陽子