2016/08/06(土) - 16:56
国内ではロードバイクのイメージが強いフォーカスだが、創業者のマイク・クルーゲは元シクロクロス世界王者であり、MTBでの選手経験もあることから、オフロードのバイクも得意としている。今季はフルサスXCマシン「O1E」と、140mmストロークのオールマウンテンモデル「JAM」がラインアップに加わった。両モデルとも「F.O.L.D.」と名付けられた新構造のリアサスにより走行性能を高めている。
フォーカス2017ラインアップに加わった2つのフルサスMTB「O1E」および「JAM」の詳細とインプレッションを紹介する前に、両モデルに搭載される新構造のリアサス「F.O.L.D.」について紹介しておこう。ちなみに、この名称はFOCUS OPTIMIZED LINKAGE DESIGNの頭文字を取ったものである。
リンクとサスペンションユニットの全てをフレームの中心に位置させることで低重心化を実現 最たる特徴は、あるトラベル量を閾値として動作が大きく変わることにある。閾値よりもトラベル量の小さな第1フェーズでは、トラベル量が大きくなるにつれ復元力が大きくなり、これによって小さな凹凸からのショックをいなしトラクション性能を高めている。
閾値よりもトラベル量の大きな第2フェーズでは、フルボトムに至らないための抵抗力を充分に保ちながら、トラベル量が大きくなるにつれて復元力が小さくなっていく。これはバイクの挙動を落ち着けつつ、ライダーにより多くのインフォメーションをもたらすためであり、常にライダーのコントロール下にバイクを置くことができる。
この2つの異なる動きを可能としたのがショックユニットの上に設けられた2つのリンクだ。外側の「Guidelink」と内側の「Mainlink」は、優れたリア剛性を実現し、深い轍や極度に荒れたコーナーでも高いグリップ力を発揮できるようにレイアウトが煮詰められている。また、両リンクのうち、より大きくリアエンドの剛性に影響する「Guidelink」は、硬さと柔軟性のバランスを徹底的に最適化している。
また、リンクとサスペンションユニットの全てをフレームの中心に位置させることで低重心化を実現している。そして、構造的にコンパクトなことも大きなメリットで、500mlボトルであれば干渉せず取り付ける事が可能となった。
フォーカス O1E
近年、さらにテクニカルさを増すMTBワールドカップのクロスカントリーレース。これに従って、XCバイクであっても優れた下り性能が求められているが、その一方で急峻な登りに対応するための軽さも依然として重要である。
そこでフォーカスが開発したフルサスXCバイクが「O1E(ワン)」だ。同社にとって数年ぶりとなるフルサスXCモデルは、ワールドカップで活躍してきたハードテールモデル「RAVEN MAX」と双璧をなすピュアレーシングマシンである。ホイールは29インチで、前後のトラベルは100mm。上記で紹介した新サスペンションシステム「F.O.L.D」によって、荒れた路面でのショック吸収を向上させながら、綺麗な路面でのペダリングロスの低減を図っている。
ケーブル類は全て内蔵。XCバイクながら、ドロッパーシートポスト用のケーブルも内蔵可能だ
軽さと剛性を兼ね備えたカーボン製スイングアーム
Boost規格採用により拡幅された148mm幅のリアエンド
FD台座を取り付けるためのブリッジ。1xを標準としながらも、オプションで2xにも対応する
ジオメトリーは、O1Eと同じく新登場となる140mmトラベルのオールマウンテンモデル「JAM(ジャム)」の流れを汲む。ヘッド角を69.2°、シート角を74.5°とし、ハードなダウンヒルに対応する。同時に登りでの安定性を高めるべく、チェーンステーは448mmと長めにとられている。
ケーブル類は泥や水によるトラブルを防止するために全て内蔵されており、ドロッパーシートポストのケーブルもフレーム内を通る。チェーンステーにはプロテクターを装備する。なお、近年のトレンドに沿ってシングルチェーンリングを標準仕様としているが、スイングアームにオプションのFD台座を装着することでフロントダブル仕様にも対応。今回のテストバイクはスラムのリア12速コンポ「XX1 Eagle」や、ロックショックスの倒立フォーク「RS-1」を装備したチームエディションだ。
インプレッション
「ひとこぎ目から軽さと剛性の高さが伝わってくる、ピュアレーシングマシン」
村山:ひとこぎ目から軽さと剛性の高さが伝わってくるピュアレーシングマシンです。MTBレーサーの中でも、特に登りが好きという方にはピッタリではないでしょうか。しかし、新開発のリアサスを中心に全体が的確に働いてくれるため、登り区間だけではなく急勾配の下りにも対応できる懐の深さがあります。29インチホイールならでは高い走破性を持ちつつ、試乗車に装着されていた倒立フォークの影響もあって、取り回しが良いことにも驚きましたね。
「クロスカントリーレースからダイナミックなトレイルまで幅広く楽しめる1台」 御園井:個人的に、XCバイクならハードテイル一択だと考えていましたが、今回の試乗ではフルサスも良いなと考え方を新たにしました。
リアサスの設計については、色々なメーカーが多種多様なリンク形状を提案していますが、未だに正解はなく、MTBにおける永遠のテーマと言えるでしょう。しかし、O1Eについては、ペダリング時のリアの沈み込みを感じず、ロスが少なくトラクション性能も高いレベルにあります。
元々MTBに強いというイメージがあるブランドではありませんが、近年はエンデューロバイクの開発に力を入れており、その過程で得られた技術がXCレーシングバイクにも反映されているのでしょう。そして、剛性と軽さを両立させながらも、スイングアームを微妙にしならせるような人間味のある乗り味は、とてもナチュラルな印象があります。
乗車した状態での重心バランスが良いため、バウンドした際に前後輪のどちらかだけが浮いてしまうことがありません。キャパシティが大きいので、ダウンヒルとは言わないまでも、クロスカントリーレースからダイナミックなトレイルまで幅広く楽しめる1台です。
フォーカス JAM
走るフィールドを問わない汎用性から、すっかりMTBの主流となったオールマウンテン。フォーカスはこのカテゴリーに注力しており、既に2モデルを用意している。そして、2017年よりラインアップに新たに加わるのが「JAM(ジャム)」。120mmストロークの「SPINE」、140mmストロークの「JAM」、160mmストロークの「SAM」と、3種類のストロークから、普段走るフィールドや好みに合わせてチョイスすることが可能となったのだ。
左右一体型のスイングアーム。剛性を保ちながら、軽量化に貢献している
ケーブル類は全てフレーム内に内蔵される カーボン製のメインフレームは、ボリュームを持たせたヘッドチューブや、Boost規格の採用により拡幅された前後エンド、そして新開発のリアサス「F.O.L.D」によって高い安定性を実現している。同時に、オールマウンテンとしては軽量なフレーム単体で2,060gをマークする。なお、スイングアームはカーボン製とアルミ製の2種類を用意。フルアルミモデルもラインアップされる。
リーチをやや長めとしたことが特徴的なジオメトリーによって、アグレッシブなライディングを可能とする体重移動のしやすいフレームへと仕上がっている。
チェーンステー長を425mmと短めにし、ヘッド角を66.8°とやや寝かせることで、ダウンヒルでの安定性を向上。同時にシート角を74.5°と起こし気味にすることで登りでの軽快感を高め、登りでも下りでも乗りやすいオールラウンドな走行性能を実現した。
パーツアッセンブルについては、昨今のトレンドに沿った仕様とされている。クランクはフロントシングルが標準で、スイングアームにアダプターを取り付けることでフロントダブルとすることもできる。ドロッパーシートポスト用のケーブルも含め、ケーブル類を全て内装とすることで、トラブルのリスクを低減。
より凹凸の大きなをフィールドをメインとするライダーに向けて、チェーンデバイスが装着できるようにISCG 05規格の台座も装備。JAMについてはフォーカスの輸入代理店を務めるグローブライドの兼岡邦旭さん(ダウンヒルエリートカテゴリーライダー)にインプレッションを聞いた。
インプレッション
「安定感が高く、下り性能は160mmストロークのバイクにも劣らないほど」 兼岡邦旭(グローブライド):今回の試乗コースはかなりハードなものでしたが、安定感が高く、下り性能は私が普段から乗っている前後160mmストロークのSAMにも劣らないほど。スイングアームが一体構造であることや、重心が低いことが好影響を与えており、ハイスピードでもバタつきが少なくなっています。
新設計のリンク構造のリアサスは、どう動くのか予想がつかなかったのですが、飛びたい所でも、トラクションをかけたい所でも意のままに動作してくれました。日本においては里山がメインフィールドになるかと思いますが、JAMであればストロークを持て余すということがなく、それでいてDHコースでも楽しめるおすすめの1台です。
フォーカス JARIFA I 29 SL
アシスト能力が日本の道路交通法に適合しないことから、国内にはほとんど輸入されていないスポーツタイプの電動アシスト車「E-Bike」。しかし、ヨーロッパでは一大市場を築き上げるまでに成長を遂げ、シニア層から本格的なスポーツバイクユーザーまで、幅広い層がE-Bikeに関心を寄せている。フォーカスも複数のモデルをラインアップしており、この記事では、2017ローンチイベントでも注目度の高かったスポーツユース向けE-MTBのハイエンドモデル「JARIFA I 29 SL(海外展開モデル)」を取り上げる。
アルミ製の屈強なフレームに搭載されるのは、実用車をメインとするダービーサイクルの系列ブランド・カルクオフのパワーユニット。E-Bikeにおいては、ボッシュやシマノといったメーカーからユニットの供給を受けるのが一般的だが、フォーカスではユニットを自社開発することで、他社よりもスッキリとしたルックスを実現している。パワーユニットは、時速45km/hまで機能し、最大350Wものアシスト能力を有する。バッテリーも612Whと大容量だ。
トップチューブにすっぽりと収まるバッテリー
同時に走りの質にもこだわっており、アッセンブルされるコンポーネントについても各社の高品質なパーツがチョイスされている。ロックショックスの倒立サスペンションフォーク「RS-1」やドロッパーシートポスト、スラムのX1コンポーネント、DTスイスのホイール、コンチネンタルのタイヤを採用。舗装路の峠道から本格的なトレイルまで、幅広いシチュエーションに対応している。
インプレッション
「激坂がまるで追い風の平地に変わるかのようなアシスト力」 金森:ツールのコースに組み込まれている10km強の峠でテストしてみましたが、周りの景色を楽しむ余裕があり、とにかく楽しかったですね。普通なら汗だくになって息を荒げながら登っているはずの、斜度が10%を越えるような激坂でもまるで平地で追い風を受けながら進んでいくかのようですね。
道交法との整合は必要ですが、欧州仕様のハイパワーなE-Bikeが今後国内に持ち込まれれば、確実にスポーツサイクルの楽しみ方の幅は広がるはずで、体力に自信がない年配の方やビギナーはもちろんのこと、脚や腰を痛めてスポーツから遠ざかっているという方にも良いでしょうね。アシスト関係の操作はすぐに慣れることができ、オフロードもスイスイ走ることができるので、E-Bikeだからといって取り回しの悪さを感じることはありませんね。
2パターンの動作でグリップ性能向上 新構造のリアサス「F.O.L.D」
フォーカス2017ラインアップに加わった2つのフルサスMTB「O1E」および「JAM」の詳細とインプレッションを紹介する前に、両モデルに搭載される新構造のリアサス「F.O.L.D.」について紹介しておこう。ちなみに、この名称はFOCUS OPTIMIZED LINKAGE DESIGNの頭文字を取ったものである。
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閾値よりもトラベル量の大きな第2フェーズでは、フルボトムに至らないための抵抗力を充分に保ちながら、トラベル量が大きくなるにつれて復元力が小さくなっていく。これはバイクの挙動を落ち着けつつ、ライダーにより多くのインフォメーションをもたらすためであり、常にライダーのコントロール下にバイクを置くことができる。
この2つの異なる動きを可能としたのがショックユニットの上に設けられた2つのリンクだ。外側の「Guidelink」と内側の「Mainlink」は、優れたリア剛性を実現し、深い轍や極度に荒れたコーナーでも高いグリップ力を発揮できるようにレイアウトが煮詰められている。また、両リンクのうち、より大きくリアエンドの剛性に影響する「Guidelink」は、硬さと柔軟性のバランスを徹底的に最適化している。
また、リンクとサスペンションユニットの全てをフレームの中心に位置させることで低重心化を実現している。そして、構造的にコンパクトなことも大きなメリットで、500mlボトルであれば干渉せず取り付ける事が可能となった。
更に苛酷さを増すW杯コースに対応 フルサス仕様のレーシングXCマシンO1E(ワン)
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近年、さらにテクニカルさを増すMTBワールドカップのクロスカントリーレース。これに従って、XCバイクであっても優れた下り性能が求められているが、その一方で急峻な登りに対応するための軽さも依然として重要である。
そこでフォーカスが開発したフルサスXCバイクが「O1E(ワン)」だ。同社にとって数年ぶりとなるフルサスXCモデルは、ワールドカップで活躍してきたハードテールモデル「RAVEN MAX」と双璧をなすピュアレーシングマシンである。ホイールは29インチで、前後のトラベルは100mm。上記で紹介した新サスペンションシステム「F.O.L.D」によって、荒れた路面でのショック吸収を向上させながら、綺麗な路面でのペダリングロスの低減を図っている。
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ジオメトリーは、O1Eと同じく新登場となる140mmトラベルのオールマウンテンモデル「JAM(ジャム)」の流れを汲む。ヘッド角を69.2°、シート角を74.5°とし、ハードなダウンヒルに対応する。同時に登りでの安定性を高めるべく、チェーンステーは448mmと長めにとられている。
ケーブル類は泥や水によるトラブルを防止するために全て内蔵されており、ドロッパーシートポストのケーブルもフレーム内を通る。チェーンステーにはプロテクターを装備する。なお、近年のトレンドに沿ってシングルチェーンリングを標準仕様としているが、スイングアームにオプションのFD台座を装着することでフロントダブル仕様にも対応。今回のテストバイクはスラムのリア12速コンポ「XX1 Eagle」や、ロックショックスの倒立フォーク「RS-1」を装備したチームエディションだ。
インプレッション
「クロスカントリーレースからダイナミックなトレイルまで幅広く楽しめる」
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村山:ひとこぎ目から軽さと剛性の高さが伝わってくるピュアレーシングマシンです。MTBレーサーの中でも、特に登りが好きという方にはピッタリではないでしょうか。しかし、新開発のリアサスを中心に全体が的確に働いてくれるため、登り区間だけではなく急勾配の下りにも対応できる懐の深さがあります。29インチホイールならでは高い走破性を持ちつつ、試乗車に装着されていた倒立フォークの影響もあって、取り回しが良いことにも驚きましたね。
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リアサスの設計については、色々なメーカーが多種多様なリンク形状を提案していますが、未だに正解はなく、MTBにおける永遠のテーマと言えるでしょう。しかし、O1Eについては、ペダリング時のリアの沈み込みを感じず、ロスが少なくトラクション性能も高いレベルにあります。
元々MTBに強いというイメージがあるブランドではありませんが、近年はエンデューロバイクの開発に力を入れており、その過程で得られた技術がXCレーシングバイクにも反映されているのでしょう。そして、剛性と軽さを両立させながらも、スイングアームを微妙にしならせるような人間味のある乗り味は、とてもナチュラルな印象があります。
乗車した状態での重心バランスが良いため、バウンドした際に前後輪のどちらかだけが浮いてしまうことがありません。キャパシティが大きいので、ダウンヒルとは言わないまでも、クロスカントリーレースからダイナミックなトレイルまで幅広く楽しめる1台です。
里山もDHパークも 140mmトラベルのオールマウンテンJAM(ジャム)
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走るフィールドを問わない汎用性から、すっかりMTBの主流となったオールマウンテン。フォーカスはこのカテゴリーに注力しており、既に2モデルを用意している。そして、2017年よりラインアップに新たに加わるのが「JAM(ジャム)」。120mmストロークの「SPINE」、140mmストロークの「JAM」、160mmストロークの「SAM」と、3種類のストロークから、普段走るフィールドや好みに合わせてチョイスすることが可能となったのだ。
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リーチをやや長めとしたことが特徴的なジオメトリーによって、アグレッシブなライディングを可能とする体重移動のしやすいフレームへと仕上がっている。
チェーンステー長を425mmと短めにし、ヘッド角を66.8°とやや寝かせることで、ダウンヒルでの安定性を向上。同時にシート角を74.5°と起こし気味にすることで登りでの軽快感を高め、登りでも下りでも乗りやすいオールラウンドな走行性能を実現した。
パーツアッセンブルについては、昨今のトレンドに沿った仕様とされている。クランクはフロントシングルが標準で、スイングアームにアダプターを取り付けることでフロントダブルとすることもできる。ドロッパーシートポスト用のケーブルも含め、ケーブル類を全て内装とすることで、トラブルのリスクを低減。
より凹凸の大きなをフィールドをメインとするライダーに向けて、チェーンデバイスが装着できるようにISCG 05規格の台座も装備。JAMについてはフォーカスの輸入代理店を務めるグローブライドの兼岡邦旭さん(ダウンヒルエリートカテゴリーライダー)にインプレッションを聞いた。
インプレッション
「新設計のリアサスはエアでもバームでも思いのままに操れる」
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新設計のリンク構造のリアサスは、どう動くのか予想がつかなかったのですが、飛びたい所でも、トラクションをかけたい所でも意のままに動作してくれました。日本においては里山がメインフィールドになるかと思いますが、JAMであればストロークを持て余すということがなく、それでいてDHコースでも楽しめるおすすめの1台です。
本格的トレイルライドに対応する電動アシストMTB JARIFA I 29 SL(海外展開モデル)
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アシスト能力が日本の道路交通法に適合しないことから、国内にはほとんど輸入されていないスポーツタイプの電動アシスト車「E-Bike」。しかし、ヨーロッパでは一大市場を築き上げるまでに成長を遂げ、シニア層から本格的なスポーツバイクユーザーまで、幅広い層がE-Bikeに関心を寄せている。フォーカスも複数のモデルをラインアップしており、この記事では、2017ローンチイベントでも注目度の高かったスポーツユース向けE-MTBのハイエンドモデル「JARIFA I 29 SL(海外展開モデル)」を取り上げる。
アルミ製の屈強なフレームに搭載されるのは、実用車をメインとするダービーサイクルの系列ブランド・カルクオフのパワーユニット。E-Bikeにおいては、ボッシュやシマノといったメーカーからユニットの供給を受けるのが一般的だが、フォーカスではユニットを自社開発することで、他社よりもスッキリとしたルックスを実現している。パワーユニットは、時速45km/hまで機能し、最大350Wものアシスト能力を有する。バッテリーも612Whと大容量だ。
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同時に走りの質にもこだわっており、アッセンブルされるコンポーネントについても各社の高品質なパーツがチョイスされている。ロックショックスの倒立サスペンションフォーク「RS-1」やドロッパーシートポスト、スラムのX1コンポーネント、DTスイスのホイール、コンチネンタルのタイヤを採用。舗装路の峠道から本格的なトレイルまで、幅広いシチュエーションに対応している。
インプレッション
「激坂がまるで追い風の平地に変わるかのようなアシスト力」
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道交法との整合は必要ですが、欧州仕様のハイパワーなE-Bikeが今後国内に持ち込まれれば、確実にスポーツサイクルの楽しみ方の幅は広がるはずで、体力に自信がない年配の方やビギナーはもちろんのこと、脚や腰を痛めてスポーツから遠ざかっているという方にも良いでしょうね。アシスト関係の操作はすぐに慣れることができ、オフロードもスイスイ走ることができるので、E-Bikeだからといって取り回しの悪さを感じることはありませんね。
提供:グローブライド 制作:シクロワイアード編集部