2013/01/20(日) - 19:40
1月13日に開催されたGPミストラル2012−2013第5戦で、ひときわ目立った一般シクロクロッサーたちのこだわりバイク6台を取材した。トップライダーとは一味違う、ホビーライダーたちのこだわりとは?
一柳達也さん(BIORACER OFFROAD TEAM)RITTE Crossberg CX
ベルギーのスピリットを汲むアメリカブランド RITTE(リッタ)のカーボンシクロクロスバイク「Crossberg CX」を駆る一柳さん。所属するチームを主宰するショップが取り扱うブランドということからリッタを選んだそうだ。
このバイクは2013年モデルで、カラーデザインが発表されてすぐ気に入り、購入に踏み切ったとのこと。各所に配されるフランドルの獅子のロゴが目を引くポイント。バイクは基本的にシマノ製パーツで組まれ、ゼロセットバックのトムソン製エリートシートポストは一柳さんがこだわるポイント。「剛性感にあふれる硬い踏み味で、気に入っています。これから長く付き合っていくのが楽しみです」と語ってくれた。
梅田俊次さん(042-703-9122-A)cyfac Mega CROSS
国内では貴重なフランス製ハンドメイドブランド、cycfac(シファック)のアルミシクロクロスバイク Mega CROSSを駆る梅田さんは、カテゴリー3クラスにエントリー。ブラックベースにパープルのカラーリングはオーダーで、「ロードとは違い、オフロードバイクには遊びの要素が欲しくて、他にあまり無いカラーにしました」とのこと。
CWでもお馴染みの鈴木祐一さんのお店RiseRide(神奈川・南橋本)に通うだけあってパーツ類もマニアックな仕上がりで、真円のアウターチェーンリングに対し、インナー側はトルクを掛けやすいようROTORの楕円リングをアッセンブル。同じくROTORのアギリスクランクは「硬すぎず脚にこない」ためチョイスしているという。
Avid製ブレーキは簡単にアーチの開放ができることから、レースや里山など目的に合わせてホイール交換する際にとても便利で気に入っているポイントだとか。ケーブル類は全てゴア・ライドオン製。「オーダーバイクはやはり"自分だけの特別なもの"という感覚があって、とても良いものです。色を塗るだけで半年待ったので、それだけ嬉しさも大きいです」
根本丈司さん(BIORACER OFFROAD TEAM)KUALIS CX
野辺山シクロクロスでのバイク紹介にご登場頂いた渡辺誠一さんのお店、「&Bicycle」に通うベテランシクロクロッサー、根本さん。その愛車はビルダー西川氏の手によってアメリカで生み出されるハンドメイドブランド、KUALIS(クアリス)のバイク。
「バネ感のある走りと、高い振動吸収性を求めてフルオーダーしたバイクです。前に乗っていたマシンはコーナリングでフォークが逃げてしまっていたため、しっかりと食いつくよう味付けしてもらいました。そのため1回ラインに乗せると自然に曲がっていく性格があってとても気に入っています」と語る根本さん。
ブレーキは制動力を高めるためフロントに旧型XTRを用い、リアは泥はけをよくするためにTRP製を。165mmのスギノ製165mmクランクは、コーナリング中にも脚を回せるようチョイスしている。その他A.デュガストのタイヤやクリスキングのヘッドパーツなど、上品な雰囲気漂うバイクに仕上げられていた。
加地邦彦さん(なるしまフレンド) RIDLEY X-NIGHT
ロードはJPTカテゴリーで走る強豪ホビーレーサー、加地邦彦さん。その愛車はシクロクロス大国・ベルギー生まれのリドレーX-ナイトだ。組み付けポイントはズバリ、Di2とSRM。
「僕らロード乗りはオフロード走行が不得意なので、少しでも余裕を持とうとDi2デュラエースを組み付けました」と言う。X-ナイトはこの2012年モデルまではDi2未対応だが、なるしまフレンドの小畑メカニックにスペシャル加工を施してもらって可能になったそう。
ディズナのカンチブレーキ、FMB製タイヤなど豪華仕様となっているバイクの重量は7.45kg。「SRMの無い自転車には乗りません(笑)。脚力的には勝負できるはずなんだけど、シクロクロスにはそれ以外の何かがあるんですね。難しくて楽しいですよ。」と言う加地さん。このバイクでパワートレーニングやローラー練習もこなしているという。目下C1に上がるのが目標とのこと。
島田修一さん(クラブ遊輪館) RITCHEY SWISSCROSS
最近復刻版(第3世代)が発売されたリッチーのスイスクロスだが、島田さんの愛車は10年ほど前に発売されていた第2世代のスイスクロスで、新しく始めたライダーからの注目が高かった。東洋フレームが制作を行なったフレームは細部まで磨きこまれ、とても長年乗り込んでいるとは思えないほど。
島田修一さんは現在シマノドリンキング所属でサラリーマンレーサーとして走る島田真琴選手のお父様で、真琴さんが現役時代に使用していたロードパーツを流用して組み上げたバイクだという。スギノのコンパクトドライブはロード用だが、「ミストラルのコースでは十分走れますよ」と語ってくれた。古くて新しい、美しいネオクラシックレーサーだ。
千葉大基さん(Team Dirty Wheels)VanNicholas Amazon Cross
C3Bクラスで見事優勝を果たし昇格を決めた千葉さんの愛車は、オランダのチタン専業ブランドVanNicholas(ヴァンニコラス)のアマゾンクロスだ。
「シクロクロスはどうしても水に濡れると仲間に聞いていました。チタンフレームが気になっていたこともあってこのバイクと出逢ったんです。チタンというとしなやかなイメージですが、アルミと変わらない硬さがあって、シャキシャキ走りますよ」と語ってくれた千葉さんのバイクだが、そのこだわりようは半端ではない。
リアメカは「チームで同じ物を使っている方がいて、荒れた所でもバチバチ変速が決まると聞いて」と、DH用のセイント。余っていたPCD130のクランクを使ったため適応する小さなアウターリングが見つからず、とりあえずインナーシングルで対応しているとのこと。
雨に対応するため、フォークを差し替えてフロントブレーキはディスク化を行い、通勤ユースにも使う。ディスク化したことでレースにも有利に働いているそうだ。さらに手組みホイールに使ったスポークは、千葉さん自身が缶スプレーで塗った(!)そう。ハブは前後ともHOPEだ。
これにて今回の愛車自慢コーナーは終了。全体的に大手マスプロメーカーが少なく、小規模ブランドの勢いの良さを感じた取材となった。快く取材にご協力頂いた皆さん、ありがとうございました。今回お声掛け出来なかった方は、またの機会に取材させて頂きます。
text:photo:So.Isobe
一柳達也さん(BIORACER OFFROAD TEAM)RITTE Crossberg CX
ベルギーのスピリットを汲むアメリカブランド RITTE(リッタ)のカーボンシクロクロスバイク「Crossberg CX」を駆る一柳さん。所属するチームを主宰するショップが取り扱うブランドということからリッタを選んだそうだ。
このバイクは2013年モデルで、カラーデザインが発表されてすぐ気に入り、購入に踏み切ったとのこと。各所に配されるフランドルの獅子のロゴが目を引くポイント。バイクは基本的にシマノ製パーツで組まれ、ゼロセットバックのトムソン製エリートシートポストは一柳さんがこだわるポイント。「剛性感にあふれる硬い踏み味で、気に入っています。これから長く付き合っていくのが楽しみです」と語ってくれた。
梅田俊次さん(042-703-9122-A)cyfac Mega CROSS
国内では貴重なフランス製ハンドメイドブランド、cycfac(シファック)のアルミシクロクロスバイク Mega CROSSを駆る梅田さんは、カテゴリー3クラスにエントリー。ブラックベースにパープルのカラーリングはオーダーで、「ロードとは違い、オフロードバイクには遊びの要素が欲しくて、他にあまり無いカラーにしました」とのこと。
CWでもお馴染みの鈴木祐一さんのお店RiseRide(神奈川・南橋本)に通うだけあってパーツ類もマニアックな仕上がりで、真円のアウターチェーンリングに対し、インナー側はトルクを掛けやすいようROTORの楕円リングをアッセンブル。同じくROTORのアギリスクランクは「硬すぎず脚にこない」ためチョイスしているという。
Avid製ブレーキは簡単にアーチの開放ができることから、レースや里山など目的に合わせてホイール交換する際にとても便利で気に入っているポイントだとか。ケーブル類は全てゴア・ライドオン製。「オーダーバイクはやはり"自分だけの特別なもの"という感覚があって、とても良いものです。色を塗るだけで半年待ったので、それだけ嬉しさも大きいです」
根本丈司さん(BIORACER OFFROAD TEAM)KUALIS CX
野辺山シクロクロスでのバイク紹介にご登場頂いた渡辺誠一さんのお店、「&Bicycle」に通うベテランシクロクロッサー、根本さん。その愛車はビルダー西川氏の手によってアメリカで生み出されるハンドメイドブランド、KUALIS(クアリス)のバイク。
「バネ感のある走りと、高い振動吸収性を求めてフルオーダーしたバイクです。前に乗っていたマシンはコーナリングでフォークが逃げてしまっていたため、しっかりと食いつくよう味付けしてもらいました。そのため1回ラインに乗せると自然に曲がっていく性格があってとても気に入っています」と語る根本さん。
ブレーキは制動力を高めるためフロントに旧型XTRを用い、リアは泥はけをよくするためにTRP製を。165mmのスギノ製165mmクランクは、コーナリング中にも脚を回せるようチョイスしている。その他A.デュガストのタイヤやクリスキングのヘッドパーツなど、上品な雰囲気漂うバイクに仕上げられていた。
加地邦彦さん(なるしまフレンド) RIDLEY X-NIGHT
ロードはJPTカテゴリーで走る強豪ホビーレーサー、加地邦彦さん。その愛車はシクロクロス大国・ベルギー生まれのリドレーX-ナイトだ。組み付けポイントはズバリ、Di2とSRM。
「僕らロード乗りはオフロード走行が不得意なので、少しでも余裕を持とうとDi2デュラエースを組み付けました」と言う。X-ナイトはこの2012年モデルまではDi2未対応だが、なるしまフレンドの小畑メカニックにスペシャル加工を施してもらって可能になったそう。
ディズナのカンチブレーキ、FMB製タイヤなど豪華仕様となっているバイクの重量は7.45kg。「SRMの無い自転車には乗りません(笑)。脚力的には勝負できるはずなんだけど、シクロクロスにはそれ以外の何かがあるんですね。難しくて楽しいですよ。」と言う加地さん。このバイクでパワートレーニングやローラー練習もこなしているという。目下C1に上がるのが目標とのこと。
島田修一さん(クラブ遊輪館) RITCHEY SWISSCROSS
最近復刻版(第3世代)が発売されたリッチーのスイスクロスだが、島田さんの愛車は10年ほど前に発売されていた第2世代のスイスクロスで、新しく始めたライダーからの注目が高かった。東洋フレームが制作を行なったフレームは細部まで磨きこまれ、とても長年乗り込んでいるとは思えないほど。
島田修一さんは現在シマノドリンキング所属でサラリーマンレーサーとして走る島田真琴選手のお父様で、真琴さんが現役時代に使用していたロードパーツを流用して組み上げたバイクだという。スギノのコンパクトドライブはロード用だが、「ミストラルのコースでは十分走れますよ」と語ってくれた。古くて新しい、美しいネオクラシックレーサーだ。
千葉大基さん(Team Dirty Wheels)VanNicholas Amazon Cross
C3Bクラスで見事優勝を果たし昇格を決めた千葉さんの愛車は、オランダのチタン専業ブランドVanNicholas(ヴァンニコラス)のアマゾンクロスだ。
「シクロクロスはどうしても水に濡れると仲間に聞いていました。チタンフレームが気になっていたこともあってこのバイクと出逢ったんです。チタンというとしなやかなイメージですが、アルミと変わらない硬さがあって、シャキシャキ走りますよ」と語ってくれた千葉さんのバイクだが、そのこだわりようは半端ではない。
リアメカは「チームで同じ物を使っている方がいて、荒れた所でもバチバチ変速が決まると聞いて」と、DH用のセイント。余っていたPCD130のクランクを使ったため適応する小さなアウターリングが見つからず、とりあえずインナーシングルで対応しているとのこと。
雨に対応するため、フォークを差し替えてフロントブレーキはディスク化を行い、通勤ユースにも使う。ディスク化したことでレースにも有利に働いているそうだ。さらに手組みホイールに使ったスポークは、千葉さん自身が缶スプレーで塗った(!)そう。ハブは前後ともHOPEだ。
これにて今回の愛車自慢コーナーは終了。全体的に大手マスプロメーカーが少なく、小規模ブランドの勢いの良さを感じた取材となった。快く取材にご協力頂いた皆さん、ありがとうございました。今回お声掛け出来なかった方は、またの機会に取材させて頂きます。
text:photo:So.Isobe
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