2010/08/17(火) - 08:14
六本木の東京ミッドタウン・デザインハブで8月27日まで開催されている、自転車にスポットをあてた展覧会「パシフィック・ペダル・ライフ・デザイン」。様々な視点から集められた自転車がテーマごとに展示され、そのどれもが興味深い内容のデザイン展だ。
パシフィックペダルライフ・デザイン展
この展示では「働く」「考える」「食べる」「走る」「遊ぶ」の5つのテーマで、様々なジャンルから自転車を選び、展示を行っている。展示される自転車は、どれもがそれぞれの目的を持って生まれた自転車ばかり。「自転車」という同じ“道具”でも、目的により大きくカタチが変化する様はなんとも興味深く、見ているだけでもワクワクする。
「自転車」という枠を外して、デザインやモノとして捉えても面白い展示車が多いので、自転車好きはもちろん、そうでなくても楽しめるデザイン展といえるだろう。
なお、この「パシフィック・ペダル・ライフ・デザイン」アジア ー パシフィックの自転車生活デザイン展は、東京ミッドタウン・デザインハブの企画展として8月27日(金) まで、入場無料で開催されている。
詳細については、以前にこのライフ.トピックスで紹介した告知記事か、リンクを参考にしてほしい。
それでは、会場の様子をフォトレポートでお伝えしよう。
三菱十字号 この美しいデザインの自転車の正体は?
三菱十字号 敗戦により飛行機の製造を禁止された三菱重工の技師が、余ったジュラルミンで作り上げたという。
三菱十字号 リベット止めされたフレームが素晴らしく美しい。
三菱十字号 フォークから優雅にカーブを描くハンドルは、素晴らしくモダンなデザインだ。貴重な日本の財産だ。
鬼タイヤ 1937年の「鬼タイヤ」。カタログコピーが素晴らしい「此れの如きタイヤは世界空前にして威力神の如し」
バングラデシュのリキシャ 東南アジアの大都市では、今でも庶民の大切な移動手段として活躍する。
バングラデシュのリキシャ リキシャの起源は、明治初期に日本で作られた人力車がアジア各国へ輸出され、地元に根付いたものだという。
バングラデシュのリキシャ 頑丈な車体は重量80kgオーバー。しかもシングルギアで、乗りこなすには相当の体力が必要だろう。
バングラデシュのリキシャ 派手な装飾を含め、ほぼ全てが手作りで作られるという。
Swiss Army Bike 1940年頃にスイスの軍用自転車として活躍した。フレームには革製の書類入れと工具入れが備わる。
CSサイクル 一方通行の多い都心では、今でも酒屋の配達などに活躍する運搬用実用車。無骨なロッドブレーキがプロ仕様だ。
トライアルバイク 自転車に乗ったまま障害物を乗り越える、トライアルバイクはサドルが無いことが特徴。
TUBAGRA「croMOZU」 こちらはストリートジャンプ専用車。
Cobra 2本のチューブが特徴的なトライアルバイクのCobra。松田製作所が作るMade in Japanのトライアルバイクだ。
TUBAGRA「croMOZU」 制作した岡安製作所による溶接加工が美しい処理を見せる。
トールバイク フレームを縦に積み上げたトールバイク。世田谷ものづくり学校のワークショップから生まれた、ジャンクを活かす遊び心満載の自転車だ。
トールバイク 使えなくなったロッシンのジャンクバイクを3台使って作り上げたそうだ。
バイクポロ専用車 なんだか用途が解らないこちらのバイクはバイクポロ専用車。
バイクポロ専用車 片手にマレットと呼ばれるボールを打つ道具を持つため、ハンドルは片手分のみ。
モゼールのファニーバイク 1984年、当時イタリア最強を誇ったF.モゼールが1時間の単独走行距離を競うアワーレコードに挑戦した。
モゼールのファニーバイク スペシャルバイクで見事に最高記録を樹立したが、このファニーバイクが規定違反と判断され、後に未公認記録となり幻のアワーレコードとなってしまった。
モゼールのファニーバイク 展示車はその練習に使ったとされる1台。トップチューブにはモゼールが世界選手権を獲得した証が入る。
ホライゾン 2004年のデザインコンペで大賞を受賞した中長距離ツーリングバイク。公共交通機関の利用も考えて折りたたみ機構が備わる。
ホライゾン このバイクをデザインした斎藤氏。コンペが終わったあと、自転車文化センターの倉庫の片隅で眠っていた当時の試作車を、この展示のために復活させた。
ホライゾン ペダルから後輪への駆動系は、この弓なりになった車体内に収納されている。チェーンが存在しないので車体の下側はカーゴスペースとするアイデアだ。
マインドバイク こちらはシティサイクルの新しい提案。溶接を使わずに、ネジ止めと嵌め込みで車体を組み立てる新発想の自転車だ。
マインドバイク BBの上で部材同士がネジ止めと嵌め込みで組み合わされる。
マインドバイク よく見るとフォークからハンドル部分の部材と、リアに伸びるメインの部材は共通部品ということが判る。
マインドバイク 部品点数を削減し溶接を行なわずに組み立てるこの方式は、未来の自転車生産を大きく変えるかもしれない。
REW10 ピスト REW10WORKSによる、シンプルで細さに拘ったロードバイク。
REW10 隆天號 こちらは同じくREW10WORKSによる、チョイ悪オヤジ向けのストリートクルーザー。
REW10 隆天號 オヤジ向けクルーザーには真鍮削り出しペダルなんてモノが付いている。
REW10 MAMA こちらはママのための自転車。子どもが大きくなっても末永く使えるように様々なアイデアが盛り込まれる。
ITERA 1988年スェーデンで生まれた、ブレーキやギア、チェーンやビス以外は、ほぼ全てがプラスチック製の自転車。ハンドルやフォークも、もちろんプラスチックだ。
skoot こちらはイギリス製のトランクになってしまう自転車だ。
ITERA 全てをプラスチックで作ることに拘った自転車だ。ライト類は当時最先端のLEDを使用する。
skoot この空洞に全てが収納され、トランクとして持ち運びできる。
プジョー スタンドを立てた状態で折りたためられる、プジョーの折りたたみ自転車。
DAHON こちらは初期のダホン。デビュー当時からバランスの良さが際立っていた。
Bickerton Classic ロールズロイスのエンジニアが開発した小径車。溶接箇所ゼロのフレームにより独特の滑走するような乗り心地らしい。
A-Bike 究極の小ささを追求したA-Bike
photo&text:takashi.Kayaba

この展示では「働く」「考える」「食べる」「走る」「遊ぶ」の5つのテーマで、様々なジャンルから自転車を選び、展示を行っている。展示される自転車は、どれもがそれぞれの目的を持って生まれた自転車ばかり。「自転車」という同じ“道具”でも、目的により大きくカタチが変化する様はなんとも興味深く、見ているだけでもワクワクする。
「自転車」という枠を外して、デザインやモノとして捉えても面白い展示車が多いので、自転車好きはもちろん、そうでなくても楽しめるデザイン展といえるだろう。
なお、この「パシフィック・ペダル・ライフ・デザイン」アジア ー パシフィックの自転車生活デザイン展は、東京ミッドタウン・デザインハブの企画展として8月27日(金) まで、入場無料で開催されている。
詳細については、以前にこのライフ.トピックスで紹介した告知記事か、リンクを参考にしてほしい。
それでは、会場の様子をフォトレポートでお伝えしよう。









































photo&text:takashi.Kayaba
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