2021/01/01(金) - 21:32
クリスマスイブから大晦日までの8日間に通算500kmを走るfestive500を、世界最速で達成しようと一気乗りを企画した成毛千尋さん(ALDINA cyclery)によるレポート。霞ヶ浦を真冬の深夜0時に走り出した4人は、500km走破を目指した。突然の企画立案から完走までの記録だ。
成毛千尋(なるけ・ちひろ/アルディナサイクラリー)
東京・小平市にあるアルディナサイクラリー店主。Jプロツアーを走った経験を持つ強豪ライダーで、2009年ツール・ド・おきなわ市民200km4位、2018年グランフォンド世界選手権にも出場。ロードレース以外にもツーリングやトライアスロン経験を持ち、自転車の多様な楽しみ方を提案している。初心者からコアなサイクリストまで幅広く歓迎しており、ユーザーに寄り添ったショップづくりを心がける。奥さんと二人でお店を切り盛りしている。
アルディナサイクラリー
2020年はコロナ禍の影響を受けて多くのレースやライドイベントが開催できない状態だった。一時は外に走りに行くことすらままならない時期もあった。多くのサイクリストがフラストレーションを抱えた年だった。中には「何をモチベーションに走ればいいのか?」なんて声も聞くことがあった。
時は12月20日。このまま2020年はおしまいかなと思っていたところに、ふと思い起こされたものがあった。それがrapha×STRAVAによる「festive500」だ。クリスマスイブから大晦日にかけて、12月24日~31日の8日間で500kmもの距離を走り抜くというチャレンジだ。festive500は2010年に始まり、今年で11回目になる。熱心なサイクリストにとっては年末の風物詩ともいえるものだ。心が挫けそうになる厳寒の、そして年末の慌ただしいこの期間に500km走破するにはそれなりのモチベーションをもって臨まなくてはいけない。
サイクリストとしての心をくすぐるものがあった。モチベーションをどこに傾ければよいのかすらわからないサイクリストのエネルギーのはけ口になるかもしれない。しかし500kmただ走るだけでは一部のエピックなサイクリストにとってはちょっと刺激が足りない(?)かもしれない。刺激が足りないというよりは、何でもよりハードな体験を求めてしまう性分なのだ。
そこで思いついたのが8日で、ではなくて一発で500km走りきるというアイデアだ。それも、どうせなら最速でfestive500を完遂するというのはどうだろうか? これなら全力で取り組めそうだ。アソビもやるなら出し惜しみなく真剣にやってこそ面白い。まだ妄想段階だが、急にソワソワしてきた。
妄想が膨らみ始めたところで、チームのお客様にもこの話をしてみた。また並行して一緒に走るメイツにも声を掛けてみた。もちろんダメもとで...。
予想外にお客様のリアクションは嬉々としたものがあって、話をしている私の方がワクワクしてしまうくらいだった。早速プランを詰めることに。プランとか何とか言っているが、全ては「ノリ」だ。
夕食を囲いながら今回のプランの説明を。500km、いったいどこを走ろうか。最速完遂を目指すのであれば、なるべく標高差が小さく、信号・交通量が少ないところが望ましい。そこでふと思いついたのが霞ヶ浦の周回。通称「カスイチ」と呼ばれるルートだ。どうやら1周は125kmらしい。「125」という数字はピンとくるものがある。そう、4周で500kmなのだ。つまり「カスヨン」を達成すれば必然的に「festive500」も完遂することになる。これだ...!
もちろんここまでは全てまだ妄想段階だ。
改めて時は12月21日夜。festive500のスタートは12月24日、0:00。ほとんど時間は残されていない。そこでお客様の方から声が挙がった。「今から現地に下見に行こう!」
思わず「え、今からですか!?」と言いいそうにもなったが、私の方から言い出したこと。確かには時間はほとんど無いし、これまでの話も全て机上の空論。なんせ私は霞ヶ浦に行ったことも、見たこともなないのだ。
夕食ミーティングからその足で霞ヶ浦までロケハン(?)に。現地に着いたのが0時過ぎ。奇しくもfestive500スタート時間と同じ時間帯。よりリアルな下見となる。
霞ヶ浦サイクリングロードに出てみてすぐに悟った。この道を暗闇の中走ることは全くもって現実的ではない。ルートも考えていたよりはずっと複雑だ。そこで全て車道を行くことに修正。車道も思っていたよりも信号が多い。気温はかなり低く、この時は最低-4℃で、しかも風がある。路面もガレている箇所が多く、これは想像以上にタフな展開となりそうだ。下見をしておいて本当に良かった。
そうこうしているところで一緒に走る仲間が3名見つかった。ALDINAの中村君、弱虫ペダルサイクリングチームの長塚選手、E1レーサーの小貫選手だ。20代2名に、小貫選手は10代!。若さ・エネルギー満ちあふれる3名だ。
帰ってからはコースの精査。サポートのメンバーもまさに「遊びに全力」の心意気。ワクワクしてきます!
そして当日。霞ヶ浦に結集せしライダー、そしてサポートメンバーの皆様。目標は「最速festive500完遂」。
「最速」というのは国内最速のことですが、実は時差の事情で「世界最速」も狙えるとのこと。もし同じ試みをやっているサイクリストがいたとしたら、地球上のほぼ同じ経度にあるオーストラリアとニュージーランド。やっているサイクリストがいれば...ですが。
スタート1分前。0:00:00に正確にスタートできるように準備。サイクルコンピューターの起動を念入りに確認。
スタート! さっそく快調なペースであげていきます。快調すぎ...かな?
50km到達した時点で「もう10%終わった」とか、100km到達時点で「残り400kmしかない!」とか、不毛なワケのわからない声掛けも寒くて暗闇の長い道のりの中では気が紛れるもの。ロングのエクストリームライドは心の戦いでもある。どう心を平常に保てるかが成否を分けると言っても過言ではない。
1周目の走り始め、実はいきなり道を間違えるトラブルがあった。しかも2度も。何とか最小限のロスで済んだが、やはり暗闇の中、走りに集中していると曲がるべきポイントを素通りしたりしてしまう。ここでルートを再度修正。多少の交通量は覚悟でより簡素なルートを採ることに。道を間違える方が交通量のロスよりリスクが大きいからだ。この修正により1周は80kmに。「プチカスイチ」といったところか。1周80kmなので6周+20kmとなった。
200km地点。最初の小休憩。休憩と言っても補給食を頬張って終わり。正味1分。ロングライドで時間短縮を狙うにはスピードをあげることよりも休憩時間を短縮することが最も効果が大きい。トイレやどうしても止まらざるを得ない状況を除いて、補給は走りながら摂るのが望ましい。用件を済ませたら即出発!
実は1、2周目がかなりの高速ペースだったこともあっ2名が早くも脱落してしまった。悩ましい判断であったが、残った2人(成毛、中村)でそのまま行くことに。
日が昇ってきた。ようやく明るくなってきたことに安らぎを感じつつも、気温は-2℃まで下がる。4人が2人になったところで風も出てきた。交通量も一気に増え、激しいトラックが大量だ。
3周回目。この周回が一番手ごわい周回だったかもしれない。
登り・向かい風はそこそこに、ド平坦・追い風の区間は踏んでいく。それでも息があがるようなペースまでは決して追い込まない。道のりは長い。一番恐れなくてはいけないのは脚が止まってしまうような失速。身体の蓄積したダメージ、残りの距離を考えながらペースをコントロールする。
300kmを超えると身体には思いもしないダメージが及ぶものだ。寒さの影響もあったかもしれない。私の場合は右膝に強い痛みを感じるようになった。身体は丈夫な(いい加減な?)方で、滅多なことでは膝が痛むことはないのですが、珍しく膝が不調だ。ペダリングの度に痛むように。あと200kmもってくれれば良い。そう心に念じながらペダルを回す。
エクストリームライドには痛みや想像もしない不調はつきものだ。重篤なものは除いて小さなダメージをいちいち真に受けては最後までもたない。何とか比較的痛みの出にくいペダリングで誤魔化しながら走る。どうにかいけそうだ。
400km地点、いよいよ大詰め。350km以降は、40kmつまり半周に1度小休憩を挟むことにした。ちょっと短いインターバルにも思えたが、ハンガーノックを避けるためと、精神的な疲労をリフレッシュするのに効果があった。
サポートカーも動きやすくする工夫だった。交通事情の都合からライダーに帯同し続けることはできないので、あらかじめ決められたポイントで待機してもらう形をとっていたが、半周に1度の決められた場所だとよりシンプルに動けるからだ。
信号の待機時間も無駄にはできない。補給あるのみ! どういうわけか後半にかけて調子があがってきた中村君。400km以降は本当に強かった!あと20km!
そしてゴール!時刻は16時07分! つまりfestive500を16時間07分にて完遂! 速攻で走行ログデータをstravaにアップロード! 無事Festive500 ミッションコンプリート!
濃密な16時間でした...。無事完走の2名と、突発のムチャぶりチャレンジに関わらず率先してサポートしてくれた妻とお客様3人。500kmもの道のり、本当に心強かったです! そしてこれまた無茶ぶりな誘いに乗ってくれた中村君、長塚選手、小貫選手にも感謝!
イベントもレースもほとんどなく、不完全燃焼に終わりそうな2020シーズンでしたが、1年の最後にエクストリームなチャレンジで1年を締めくくれたのは良かった。クリスマスイヴにふさわしいかどうかは何とも言えないところですが、忘れられない楽しい思い出ができました。
そして、来年は...??
report:成毛千尋(ALDINA cyclery)
成毛千尋(なるけ・ちひろ/アルディナサイクラリー)
東京・小平市にあるアルディナサイクラリー店主。Jプロツアーを走った経験を持つ強豪ライダーで、2009年ツール・ド・おきなわ市民200km4位、2018年グランフォンド世界選手権にも出場。ロードレース以外にもツーリングやトライアスロン経験を持ち、自転車の多様な楽しみ方を提案している。初心者からコアなサイクリストまで幅広く歓迎しており、ユーザーに寄り添ったショップづくりを心がける。奥さんと二人でお店を切り盛りしている。
アルディナサイクラリー
2020年はコロナ禍の影響を受けて多くのレースやライドイベントが開催できない状態だった。一時は外に走りに行くことすらままならない時期もあった。多くのサイクリストがフラストレーションを抱えた年だった。中には「何をモチベーションに走ればいいのか?」なんて声も聞くことがあった。
時は12月20日。このまま2020年はおしまいかなと思っていたところに、ふと思い起こされたものがあった。それがrapha×STRAVAによる「festive500」だ。クリスマスイブから大晦日にかけて、12月24日~31日の8日間で500kmもの距離を走り抜くというチャレンジだ。festive500は2010年に始まり、今年で11回目になる。熱心なサイクリストにとっては年末の風物詩ともいえるものだ。心が挫けそうになる厳寒の、そして年末の慌ただしいこの期間に500km走破するにはそれなりのモチベーションをもって臨まなくてはいけない。
サイクリストとしての心をくすぐるものがあった。モチベーションをどこに傾ければよいのかすらわからないサイクリストのエネルギーのはけ口になるかもしれない。しかし500kmただ走るだけでは一部のエピックなサイクリストにとってはちょっと刺激が足りない(?)かもしれない。刺激が足りないというよりは、何でもよりハードな体験を求めてしまう性分なのだ。
そこで思いついたのが8日で、ではなくて一発で500km走りきるというアイデアだ。それも、どうせなら最速でfestive500を完遂するというのはどうだろうか? これなら全力で取り組めそうだ。アソビもやるなら出し惜しみなく真剣にやってこそ面白い。まだ妄想段階だが、急にソワソワしてきた。
妄想が膨らみ始めたところで、チームのお客様にもこの話をしてみた。また並行して一緒に走るメイツにも声を掛けてみた。もちろんダメもとで...。
予想外にお客様のリアクションは嬉々としたものがあって、話をしている私の方がワクワクしてしまうくらいだった。早速プランを詰めることに。プランとか何とか言っているが、全ては「ノリ」だ。
夕食を囲いながら今回のプランの説明を。500km、いったいどこを走ろうか。最速完遂を目指すのであれば、なるべく標高差が小さく、信号・交通量が少ないところが望ましい。そこでふと思いついたのが霞ヶ浦の周回。通称「カスイチ」と呼ばれるルートだ。どうやら1周は125kmらしい。「125」という数字はピンとくるものがある。そう、4周で500kmなのだ。つまり「カスヨン」を達成すれば必然的に「festive500」も完遂することになる。これだ...!
もちろんここまでは全てまだ妄想段階だ。
改めて時は12月21日夜。festive500のスタートは12月24日、0:00。ほとんど時間は残されていない。そこでお客様の方から声が挙がった。「今から現地に下見に行こう!」
思わず「え、今からですか!?」と言いいそうにもなったが、私の方から言い出したこと。確かには時間はほとんど無いし、これまでの話も全て机上の空論。なんせ私は霞ヶ浦に行ったことも、見たこともなないのだ。
夕食ミーティングからその足で霞ヶ浦までロケハン(?)に。現地に着いたのが0時過ぎ。奇しくもfestive500スタート時間と同じ時間帯。よりリアルな下見となる。
霞ヶ浦サイクリングロードに出てみてすぐに悟った。この道を暗闇の中走ることは全くもって現実的ではない。ルートも考えていたよりはずっと複雑だ。そこで全て車道を行くことに修正。車道も思っていたよりも信号が多い。気温はかなり低く、この時は最低-4℃で、しかも風がある。路面もガレている箇所が多く、これは想像以上にタフな展開となりそうだ。下見をしておいて本当に良かった。
そうこうしているところで一緒に走る仲間が3名見つかった。ALDINAの中村君、弱虫ペダルサイクリングチームの長塚選手、E1レーサーの小貫選手だ。20代2名に、小貫選手は10代!。若さ・エネルギー満ちあふれる3名だ。
帰ってからはコースの精査。サポートのメンバーもまさに「遊びに全力」の心意気。ワクワクしてきます!
そして当日。霞ヶ浦に結集せしライダー、そしてサポートメンバーの皆様。目標は「最速festive500完遂」。
「最速」というのは国内最速のことですが、実は時差の事情で「世界最速」も狙えるとのこと。もし同じ試みをやっているサイクリストがいたとしたら、地球上のほぼ同じ経度にあるオーストラリアとニュージーランド。やっているサイクリストがいれば...ですが。
スタート1分前。0:00:00に正確にスタートできるように準備。サイクルコンピューターの起動を念入りに確認。
スタート! さっそく快調なペースであげていきます。快調すぎ...かな?
50km到達した時点で「もう10%終わった」とか、100km到達時点で「残り400kmしかない!」とか、不毛なワケのわからない声掛けも寒くて暗闇の長い道のりの中では気が紛れるもの。ロングのエクストリームライドは心の戦いでもある。どう心を平常に保てるかが成否を分けると言っても過言ではない。
1周目の走り始め、実はいきなり道を間違えるトラブルがあった。しかも2度も。何とか最小限のロスで済んだが、やはり暗闇の中、走りに集中していると曲がるべきポイントを素通りしたりしてしまう。ここでルートを再度修正。多少の交通量は覚悟でより簡素なルートを採ることに。道を間違える方が交通量のロスよりリスクが大きいからだ。この修正により1周は80kmに。「プチカスイチ」といったところか。1周80kmなので6周+20kmとなった。
200km地点。最初の小休憩。休憩と言っても補給食を頬張って終わり。正味1分。ロングライドで時間短縮を狙うにはスピードをあげることよりも休憩時間を短縮することが最も効果が大きい。トイレやどうしても止まらざるを得ない状況を除いて、補給は走りながら摂るのが望ましい。用件を済ませたら即出発!
実は1、2周目がかなりの高速ペースだったこともあっ2名が早くも脱落してしまった。悩ましい判断であったが、残った2人(成毛、中村)でそのまま行くことに。
日が昇ってきた。ようやく明るくなってきたことに安らぎを感じつつも、気温は-2℃まで下がる。4人が2人になったところで風も出てきた。交通量も一気に増え、激しいトラックが大量だ。
3周回目。この周回が一番手ごわい周回だったかもしれない。
登り・向かい風はそこそこに、ド平坦・追い風の区間は踏んでいく。それでも息があがるようなペースまでは決して追い込まない。道のりは長い。一番恐れなくてはいけないのは脚が止まってしまうような失速。身体の蓄積したダメージ、残りの距離を考えながらペースをコントロールする。
300kmを超えると身体には思いもしないダメージが及ぶものだ。寒さの影響もあったかもしれない。私の場合は右膝に強い痛みを感じるようになった。身体は丈夫な(いい加減な?)方で、滅多なことでは膝が痛むことはないのですが、珍しく膝が不調だ。ペダリングの度に痛むように。あと200kmもってくれれば良い。そう心に念じながらペダルを回す。
エクストリームライドには痛みや想像もしない不調はつきものだ。重篤なものは除いて小さなダメージをいちいち真に受けては最後までもたない。何とか比較的痛みの出にくいペダリングで誤魔化しながら走る。どうにかいけそうだ。
400km地点、いよいよ大詰め。350km以降は、40kmつまり半周に1度小休憩を挟むことにした。ちょっと短いインターバルにも思えたが、ハンガーノックを避けるためと、精神的な疲労をリフレッシュするのに効果があった。
サポートカーも動きやすくする工夫だった。交通事情の都合からライダーに帯同し続けることはできないので、あらかじめ決められたポイントで待機してもらう形をとっていたが、半周に1度の決められた場所だとよりシンプルに動けるからだ。
信号の待機時間も無駄にはできない。補給あるのみ! どういうわけか後半にかけて調子があがってきた中村君。400km以降は本当に強かった!あと20km!
そしてゴール!時刻は16時07分! つまりfestive500を16時間07分にて完遂! 速攻で走行ログデータをstravaにアップロード! 無事Festive500 ミッションコンプリート!
濃密な16時間でした...。無事完走の2名と、突発のムチャぶりチャレンジに関わらず率先してサポートしてくれた妻とお客様3人。500kmもの道のり、本当に心強かったです! そしてこれまた無茶ぶりな誘いに乗ってくれた中村君、長塚選手、小貫選手にも感謝!
イベントもレースもほとんどなく、不完全燃焼に終わりそうな2020シーズンでしたが、1年の最後にエクストリームなチャレンジで1年を締めくくれたのは良かった。クリスマスイヴにふさわしいかどうかは何とも言えないところですが、忘れられない楽しい思い出ができました。
そして、来年は...??
report:成毛千尋(ALDINA cyclery)
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