2019/12/07(土) - 15:04
3TのエアログラベルロードバイクEXPLOROで日本各地のグラベルを走る”3T XPDTN JAPAN CLUB RIDE”。綺麗に色づいた秋の兵庫丹波でグラベル&コーヒーを楽しんだ心和む1日の模様をレポートしよう。
今回の主幹バイクショップは兵庫県芦屋市にあるRIDEWORKS。ロード、シクロクロス、MTB、トライアスロンと様々なカテゴリーを取扱い集まるサイクリストも多種多様で面白いプロショップ。ルートは同じく兵庫県の丹波サイクリング協会のアドバイスのもと、丹波市内を基点に2本のグラベルを舗装路で繋いだ走行距離約70km、獲得標高約1,000mの1dayルートとした。
WahooのGPSサイクルコンピューター「ROAM」を使用できるWahooとのコラボライドという事で、参加者のバイクにはROAMが取り付けられ、予めROAMに設定されたルートを辿りながら、紅葉真っ盛りの丹波路を走る。
RIDEWORKS生駒店長を含め、6名の参加。スタート前にWahooのマーケティングマネージャーである樋澤氏からROAMの取扱い説明を受ける。大型のディスプレイには周辺道路図に、設定されたルートが矢印表記となって表示される。
見知らぬ土地、未知の道を走る際に非常に頼りになるGPSサイクルコンピューターは、先日行われた野辺山グラベルチャレンジのようなグラベルイベントに参加するうえでも必須のアイテムとなっている。ヨーロッパのグラベルイベントでは、道路上にイベントルートを記す標識が無い事も多く、参加者はROAMのようなGPSサイコンを使用して自身でルートを辿っていく。
朝7時過ぎに出発。朝方まで雨が降っていたため路面は軽くウェット。スタート後はしばらく加古川沿いの舗装でウォームアップランだ。グラベルロードバイクはグラベルに限らず、アプローチとなる舗装でも快適に走れる。
20km程の舗装アプローチを経て、1本目のグラベルに入る。里山の雰囲気が漂う森の小路は木々の彩が美しく、癒される空間。グラベルの上一面に落ちた枯葉の上をテンポ良く快走していく。
締まったグラベルに入ると思わずペダルを踏む脚にも力がこもる。ハイスピードなグラベルはエアロとコンフォートを両立したEXPLOROのフレーム性能が如何なく発揮される。EXPLOROは速く走るほど楽しくなるバイクだ。
若干の登り下りを繰り返しながら、里山をトラバースしていく。鬱蒼とした森の中を走り抜け、色づく木々の切れ間から陽の光りがこぼれ、視界が広がる。何故かホッとした気分になる瞬間だ。
1本目のグラベルを抜け、次のグラベルまでの舗装はゆったりペースで進んだ。普段はロードライドでスピード感を楽しむ参加者にとって、グラベルロードバイクでの舗装区間はまた違ったスピード感で新たな気づきをもたらしてくれる。通り過ぎる景色や建物にも目が止まり、感じるもの見るものが新鮮なライドの時間だ。
2本目のグラベルに行く途中でカフェを見つけた。カフェの営業開始前ではあったものの、オーナーさんから「コーヒーなら出せますよ」と声を掛けていただく。この日のテーマはコーヒー&グラベル。予定外ではあったが、カフェでのコーヒータイムをとる事にした。
コーヒーを淹れてもらう間、テーブルを囲んでのWahooアプリについての説明を受けた。参加者それぞれのスマートフォンにWahooアプリをインストール。操作方法や走行データの管理など、メーカー担当者から直接説明が聴けて、その場で質問ができるというのは貴重な場だ。
コーヒータイムの後、15km程の舗装アプローチを抜け2本目のグラベルへ入った。ここはピストン林道ではあるものの登りも下りも存分に楽しむ事ができる区間。まずは5km弱の登りを踏んでいく。1本目のグラベルと違い、大きめの石が転がり、雨上がりでウェットな路面と相まって、トラクションのかけ方やライン取りなどの高い登りテクニックも必要とされる林道だ。
時に10%を超える勾配の林道。きつい登りが続く中、広がった景色に出くわすと疲れも忘れる事ができる。参加者全員が兵庫県在住のロードサイクリスト。普段兵庫県内を100km以上走る事も珍しくない方達だが、この日に体験した景色や路面は全員が初めて。EXPLOROに乗り、3T XPDTN JAPAN CLUB RIDEで体感できるのは「新しい発見」だ。
登りピークに着いたら、この日2回目のコーヒータイム。生駒店長はORTLIEB製の大型サドルバッグに、全員分のマグカップとポット、コンパクトストーブ、水を入れてここまでの道のりを運んで来た。
コーヒーを飲み終えたらグラベルの下りへと向かう。道路上には、濡れ落ち葉もあるため慎重に路面を見ながら走っていく。ドライの林道も良いが、雨上がりの水分を含んだ林道は独特の雰囲気があり気持ちが良い。
終盤になると、眼も身体もグラベルに慣れてくるためグループ全体のスピードも上がってきた。グラベルの醍醐味は下りの楽しさだ。同じ道とはいえ、登りとは違う景色になるのがピストン林道の秘かな楽しみだ。
ダイナミックなグラベルの下りを終え舗装路を経て裏小路に。綺麗に色づいた木々の中で見事な紅葉を眼に焼き付ける。冬間近な日程で行った丹波ライドだったが、タイミング良く紅葉のピークに訪れる事ができた。
真っ赤な絨毯のように敷き詰められた紅葉の路を走る。これもまた普段乗っているロードバイクとは違った楽しみ方だ。紅葉の小路を過ぎ、河川敷ダートでシメてフィニッシュポイントへと走る。周囲に拡がる色づいた山並みが美しい。
7時過ぎにスタートし、途中コーヒータイム2回、軽食1回を入れながら15時に終了。グラベルを含むルートは、平均時速10km程度で考えるのが丁度よい。朝は早め、山の影に日が隠れる前に戻るのがルートプランニングの基本だ。
参加者全員がパンク無し、メカトラ無し、ROAM使用でロスト無しで終了。ROAMのデータをアップロードして解散した。
今回の3T XPDTN JAPAN CLUB RIDE TANBA、ルート作成に協力いただいた丹波サイクリング協会ではロードサイクリングをはじめ各種サイクリングイベントやルートを企画している。丹波地方のルートやランチ、カフェ情報などは丹波サイクリング協会WEBサイトをチェックしよう。
日本各地で開催している3T XPDTN JAPAN CLUB RIDE。次回は1月18日開催予定の宮城蔵王。気象条件にもよるが、スノーライドの可能性もある冬のエクスペディションジャパンクラブライドを予定している。過去イベントも含め、詳しい情報は3T JAPAN WEBサイトで確認できる。
3Tクラブライドレポート一覧はこちら。
3T XPDTN JAPAN CLUB RIDE TANBA
走行距離:69km
獲得標高:1000m
協力:RIDEWORKS、丹波サイクリング協会、wahoo、ピーアールインターナショナル、vero café
text&photo:HAYATO HIGUCHI
筆者プロフィール:樋口準人(3Tマーケティング担当)
ロングライド、ヒルクライム、シクロクロスと四季を通じて自転車に乗りながら、最近は毎週林道に出かけ空撮を楽しむドローングラファー。3TのグラベルロードEXPLOROを知り尽くし、日本各地で開催している3T XPDTN JAPAN CLUB RIDEをアテンドしている。
今回の主幹バイクショップは兵庫県芦屋市にあるRIDEWORKS。ロード、シクロクロス、MTB、トライアスロンと様々なカテゴリーを取扱い集まるサイクリストも多種多様で面白いプロショップ。ルートは同じく兵庫県の丹波サイクリング協会のアドバイスのもと、丹波市内を基点に2本のグラベルを舗装路で繋いだ走行距離約70km、獲得標高約1,000mの1dayルートとした。
WahooのGPSサイクルコンピューター「ROAM」を使用できるWahooとのコラボライドという事で、参加者のバイクにはROAMが取り付けられ、予めROAMに設定されたルートを辿りながら、紅葉真っ盛りの丹波路を走る。
RIDEWORKS生駒店長を含め、6名の参加。スタート前にWahooのマーケティングマネージャーである樋澤氏からROAMの取扱い説明を受ける。大型のディスプレイには周辺道路図に、設定されたルートが矢印表記となって表示される。
見知らぬ土地、未知の道を走る際に非常に頼りになるGPSサイクルコンピューターは、先日行われた野辺山グラベルチャレンジのようなグラベルイベントに参加するうえでも必須のアイテムとなっている。ヨーロッパのグラベルイベントでは、道路上にイベントルートを記す標識が無い事も多く、参加者はROAMのようなGPSサイコンを使用して自身でルートを辿っていく。
朝7時過ぎに出発。朝方まで雨が降っていたため路面は軽くウェット。スタート後はしばらく加古川沿いの舗装でウォームアップランだ。グラベルロードバイクはグラベルに限らず、アプローチとなる舗装でも快適に走れる。
20km程の舗装アプローチを経て、1本目のグラベルに入る。里山の雰囲気が漂う森の小路は木々の彩が美しく、癒される空間。グラベルの上一面に落ちた枯葉の上をテンポ良く快走していく。
締まったグラベルに入ると思わずペダルを踏む脚にも力がこもる。ハイスピードなグラベルはエアロとコンフォートを両立したEXPLOROのフレーム性能が如何なく発揮される。EXPLOROは速く走るほど楽しくなるバイクだ。
若干の登り下りを繰り返しながら、里山をトラバースしていく。鬱蒼とした森の中を走り抜け、色づく木々の切れ間から陽の光りがこぼれ、視界が広がる。何故かホッとした気分になる瞬間だ。
1本目のグラベルを抜け、次のグラベルまでの舗装はゆったりペースで進んだ。普段はロードライドでスピード感を楽しむ参加者にとって、グラベルロードバイクでの舗装区間はまた違ったスピード感で新たな気づきをもたらしてくれる。通り過ぎる景色や建物にも目が止まり、感じるもの見るものが新鮮なライドの時間だ。
2本目のグラベルに行く途中でカフェを見つけた。カフェの営業開始前ではあったものの、オーナーさんから「コーヒーなら出せますよ」と声を掛けていただく。この日のテーマはコーヒー&グラベル。予定外ではあったが、カフェでのコーヒータイムをとる事にした。
コーヒーを淹れてもらう間、テーブルを囲んでのWahooアプリについての説明を受けた。参加者それぞれのスマートフォンにWahooアプリをインストール。操作方法や走行データの管理など、メーカー担当者から直接説明が聴けて、その場で質問ができるというのは貴重な場だ。
コーヒータイムの後、15km程の舗装アプローチを抜け2本目のグラベルへ入った。ここはピストン林道ではあるものの登りも下りも存分に楽しむ事ができる区間。まずは5km弱の登りを踏んでいく。1本目のグラベルと違い、大きめの石が転がり、雨上がりでウェットな路面と相まって、トラクションのかけ方やライン取りなどの高い登りテクニックも必要とされる林道だ。
時に10%を超える勾配の林道。きつい登りが続く中、広がった景色に出くわすと疲れも忘れる事ができる。参加者全員が兵庫県在住のロードサイクリスト。普段兵庫県内を100km以上走る事も珍しくない方達だが、この日に体験した景色や路面は全員が初めて。EXPLOROに乗り、3T XPDTN JAPAN CLUB RIDEで体感できるのは「新しい発見」だ。
登りピークに着いたら、この日2回目のコーヒータイム。生駒店長はORTLIEB製の大型サドルバッグに、全員分のマグカップとポット、コンパクトストーブ、水を入れてここまでの道のりを運んで来た。
コーヒーを飲み終えたらグラベルの下りへと向かう。道路上には、濡れ落ち葉もあるため慎重に路面を見ながら走っていく。ドライの林道も良いが、雨上がりの水分を含んだ林道は独特の雰囲気があり気持ちが良い。
終盤になると、眼も身体もグラベルに慣れてくるためグループ全体のスピードも上がってきた。グラベルの醍醐味は下りの楽しさだ。同じ道とはいえ、登りとは違う景色になるのがピストン林道の秘かな楽しみだ。
ダイナミックなグラベルの下りを終え舗装路を経て裏小路に。綺麗に色づいた木々の中で見事な紅葉を眼に焼き付ける。冬間近な日程で行った丹波ライドだったが、タイミング良く紅葉のピークに訪れる事ができた。
真っ赤な絨毯のように敷き詰められた紅葉の路を走る。これもまた普段乗っているロードバイクとは違った楽しみ方だ。紅葉の小路を過ぎ、河川敷ダートでシメてフィニッシュポイントへと走る。周囲に拡がる色づいた山並みが美しい。
7時過ぎにスタートし、途中コーヒータイム2回、軽食1回を入れながら15時に終了。グラベルを含むルートは、平均時速10km程度で考えるのが丁度よい。朝は早め、山の影に日が隠れる前に戻るのがルートプランニングの基本だ。
参加者全員がパンク無し、メカトラ無し、ROAM使用でロスト無しで終了。ROAMのデータをアップロードして解散した。
今回の3T XPDTN JAPAN CLUB RIDE TANBA、ルート作成に協力いただいた丹波サイクリング協会ではロードサイクリングをはじめ各種サイクリングイベントやルートを企画している。丹波地方のルートやランチ、カフェ情報などは丹波サイクリング協会WEBサイトをチェックしよう。
日本各地で開催している3T XPDTN JAPAN CLUB RIDE。次回は1月18日開催予定の宮城蔵王。気象条件にもよるが、スノーライドの可能性もある冬のエクスペディションジャパンクラブライドを予定している。過去イベントも含め、詳しい情報は3T JAPAN WEBサイトで確認できる。
3Tクラブライドレポート一覧はこちら。
3T XPDTN JAPAN CLUB RIDE TANBA
走行距離:69km
獲得標高:1000m
協力:RIDEWORKS、丹波サイクリング協会、wahoo、ピーアールインターナショナル、vero café
text&photo:HAYATO HIGUCHI
筆者プロフィール:樋口準人(3Tマーケティング担当)
ロングライド、ヒルクライム、シクロクロスと四季を通じて自転車に乗りながら、最近は毎週林道に出かけ空撮を楽しむドローングラファー。3TのグラベルロードEXPLOROを知り尽くし、日本各地で開催している3T XPDTN JAPAN CLUB RIDEをアテンドしている。
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