2019/10/18(金) - 17:23
9月の最終週に行われたグレートアースみなみ北海道駒ケ岳一周ライド。人気の観光地、函館からすぐ北に広がる絶景エリアを走る110kmのロングライドのレポートをお届けします。
自然豊かな大沼国定公園
明治維新終着の地、北海道函館。五稜郭をはじめとした史跡が残る新政府軍と旧幕府軍との最後の戦いの舞台となった街も、いまでは北海道有数の観光都市として国内外から多くの旅行者を集めている。ここ数年は待望の北海道新幹線の開業によって、さらに多くの人々が訪れるようになったとも。
函館の少し北にあるのが、日本でも有数の活火山である北海道駒ケ岳と、その周辺に広がる大沼国定公園だ。駒ケ岳の火山活動によって生み出された大沼、小沼、蓴菜沼、そしてその湖面に浮かぶ大小さまざまな島々によって形成される独特の景観は多くの人の心を引き付けてきた。
前夜祭会場となった函館プリンスホテル
そんな南北海道の魅力あふれるロケーションを舞台に開催されるのが、グレートアースみなみ北海道駒ケ岳一周ライド。その名の通り、駒ケ岳の周囲に巡らされたコースをぐるりと走る壮大な規模のロングライドイベントである。
さて、大会開催前夜、オフィシャルホテルを務める大沼プリンスホテルの宴会場にぞろぞろと参加者が集まってくる。グレートアース恒例の前夜祭、このロングライドシリーズ”らしさ”がギュギュっと詰まったイベントが今年もまた行われた。
七飯町の中宮町長が乾杯の音頭を取る
今年の大会は片岡さんと豊澤さんのダブルMC体制だ
北海道の秋の味覚、シャケのチャンチャン焼き
まずは皆さん乾杯!
しかしどこか昨年と様子が異なっている。確か昨年は「昆布ナイト」だったはずなのだけれど、どうやら違うよう。なんと今年は「リンゴナイト」だそうで、リンゴをテーマにしたさまざまな企画が行われることに。
その理由はというと駒ケ岳を囲む森町、鹿部町、七飯町の3つの町の協力によってこの大会は開催されており、例年前夜祭は各町の特産品を年替わりで楽しめるようになっているのだという。ちなみに昨年の担当は鹿部町で昆布をテーマに、一昨年は森町がたらこをテーマに開催。
まずはお絵かき対決 どれだけおいしそうに描けるかな
中宮町長がそれぞれをジャッジ
1位を獲得した名画がこちら
というわけで、今年は七飯町の担当。日本で初めて西洋リンゴの栽培に成功した七飯町にちなみ、リンゴがメインとなったということだ。七飯町の中宮町長も登壇し、皆さんの前であいさつののちカンパイ!ちなみにこの日はラグビーワールドカップで日本がアイルランドに金星を挙げたのだが、大のラグビーファンの中宮町長、お迎えのくる直前までテレビにかじりつきだったそう。日本の勝利にも合わせて乾杯することに。
プリンスホテルのシェフが腕によりをかけて用意してくれた料理を楽しみつつ、アイスブレイクのひと時に。グレートアースの前夜祭は、ただ飲み食いするだけでなく、明日一緒に走る人たちと仲良くなり、よりイベントを素敵な経験としてもらうことが大きな目的なのだ。
次なる選手を送り込む テーブルの喝采がすごい
やっぱりサッポロクラシック!
リンゴの皮むき対決 手を切らないようにご注意ください
長さで勝敗を競うことに
いつもグレートアースを盛り上げてくれるトライアスリートにして都議会議員の白戸太郎さんは、公務がお忙しいようで生憎の欠席。しかし、ゲストMCとして代わりに会場に現れたのが、ミスユニバース北海道代表を務めた豊澤瞳さんとあって、会場はむしろ盛り上がることに(笑)。
しばし料理を楽しみ、お腹も落ち着いてきた頃合いでお待ちかねのアトラクションタイムに。この日用意されていたのが、リンゴにまつわる3つのお題で点数を競い合うテーブル対抗アトラクション。
3つのリンゴジュースを飲み比べ
最後のステージに注目が集まります
アイマスクをしてテイスティング中
見事優勝した皆さん
いかにおいしそうにリンゴの絵を描けるかで競う第1試合、リンゴの皮をいかに長く剥くことが出来るかで争う第2試合。そして、3つの品種のリンゴジュース(もちろん果汁100%)を飲み比べ、品種を当てる味比べの第3試合。大の大人が真剣勝負を繰り広げ、爆笑の渦に包まれるひと時とあいなった。
最後には、豪華な景品が用意された抽選会も。ボリュームたっぷりのトウモロコシ、いかめしやホタテご飯、タラコや昆布の詰め合わせなど、各町の特産品が次々と当選者の手に渡っていく。番号が読み上げられるたびに会場はどよめき、最後に出品されたプリンスホテルの宿泊券を巡るじゃんけん大会は宴会場を揺らすほどの盛り上がりで締めくくったのだった。
豪華な景品が当たる抽選会
プリンスホテルの宿泊券も用意されました
盛り上がりに盛り上がった前夜祭
小雨が降る中でも多くのサイクリストたちが集まった
大盛り上がりの前夜祭「リンゴナイト」から一夜明けた日曜日。大沼婦人会館のメイン会場に多くのサイクリストたちが集まった。前日までの晴れ予報から一転、霧雨がぱらつく中スタートラインに次々と参加者が並んでいく。
気温も低めで、体も固まってしまうとケガや故障のもと。準備運動をすることでそれらを予防するのも大切なことだが、グレートアースはそのあたりもぬかりない。スタート前にラジオ体操を行うのは全シリーズ共通の恒例行事。なぜか東北弁バージョンのBGMでしっかり体を温めれば、スタートはもう間もなくだ。
それではスタート!まずは大沼一周だ
晴れていれば背後には特徴的な駒ケ岳の姿を見ることが出来るはずなのだけれど、残念ながらすっぽり雲に覆われており、その雄姿を拝むことは出来ず。これから晴れてくれればいいな、と願いを込めつつスタートしていく。
まずロングコースは大沼の周りをぐるりと1周する。約14kmの大沼外周路はところどころに起伏があるものの、基本的にフラットなコースで走りやすい。朝も早いこともあり、東岸にある東大沼キャンプ場 の近辺以外はほぼ車通りもゼロ。
大沼湖畔を反時計回りに走っていく
しっとりと濡れた空気がまた、湿原らしさを増していてなんとも心地いい。走り出す前は肌寒いくらいだったけれど、一度足を回しだせばひんやりとした空気が程よく体を冷やしてくれる。大沼と小沼の間を横切る橋からは、水面にいくつもの小島が浮かぶ様はまるで違う星に来たような美しく奇妙な風景。かの有名な「千の風になって」が誕生した地であるというのも納得できる絶景だ。
40分ほど走れば、間もなくスタート地点の前を通過することに。ミドルコースも間もなくスタートするということで、大きな声援を受けながら、先を急ぐのであった。
段々と霧が出てくる瞬間も 天気よ持ってくれ、と願うのだった
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明治維新終着の地、北海道函館。五稜郭をはじめとした史跡が残る新政府軍と旧幕府軍との最後の戦いの舞台となった街も、いまでは北海道有数の観光都市として国内外から多くの旅行者を集めている。ここ数年は待望の北海道新幹線の開業によって、さらに多くの人々が訪れるようになったとも。
函館の少し北にあるのが、日本でも有数の活火山である北海道駒ケ岳と、その周辺に広がる大沼国定公園だ。駒ケ岳の火山活動によって生み出された大沼、小沼、蓴菜沼、そしてその湖面に浮かぶ大小さまざまな島々によって形成される独特の景観は多くの人の心を引き付けてきた。
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そんな南北海道の魅力あふれるロケーションを舞台に開催されるのが、グレートアースみなみ北海道駒ケ岳一周ライド。その名の通り、駒ケ岳の周囲に巡らされたコースをぐるりと走る壮大な規模のロングライドイベントである。
さて、大会開催前夜、オフィシャルホテルを務める大沼プリンスホテルの宴会場にぞろぞろと参加者が集まってくる。グレートアース恒例の前夜祭、このロングライドシリーズ”らしさ”がギュギュっと詰まったイベントが今年もまた行われた。
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しかしどこか昨年と様子が異なっている。確か昨年は「昆布ナイト」だったはずなのだけれど、どうやら違うよう。なんと今年は「リンゴナイト」だそうで、リンゴをテーマにしたさまざまな企画が行われることに。
その理由はというと駒ケ岳を囲む森町、鹿部町、七飯町の3つの町の協力によってこの大会は開催されており、例年前夜祭は各町の特産品を年替わりで楽しめるようになっているのだという。ちなみに昨年の担当は鹿部町で昆布をテーマに、一昨年は森町がたらこをテーマに開催。
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プリンスホテルのシェフが腕によりをかけて用意してくれた料理を楽しみつつ、アイスブレイクのひと時に。グレートアースの前夜祭は、ただ飲み食いするだけでなく、明日一緒に走る人たちと仲良くなり、よりイベントを素敵な経験としてもらうことが大きな目的なのだ。
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しばし料理を楽しみ、お腹も落ち着いてきた頃合いでお待ちかねのアトラクションタイムに。この日用意されていたのが、リンゴにまつわる3つのお題で点数を競い合うテーブル対抗アトラクション。
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40分ほど走れば、間もなくスタート地点の前を通過することに。ミドルコースも間もなくスタートするということで、大きな声援を受けながら、先を急ぐのであった。
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