2018/10/14(日) - 13:11
ありえないほど盛りだくさんな突発プレライドで、すでに三つ星をつけたくなるオホーツクもぐもぐライドですが、本番は実はこれから。それでは2日目のレポートをお届けしましょう。
網走湖荘から女満別空港まで自走することに
鉄道マニアに垂涎の宿として有名なスポットも登場
裏道を繋いで空港へ
サロマ湖と能取岬を巡ったプレライドで、かなりオホーツクを満喫した気分になっていた私たち。でも、まだ本番は始まっていないのだ。メインとなるもぐもぐライドの1日目は女満別空港からスタートとなる。車で移動してもよかったのだけれど、「明日は覚悟しておいてください、お腹ぱんぱんになるまで詰め込んで差し上げます」と不敵に笑う北見市の泉さんの宣戦布告(?)もあり、ならば受けて立とう!と、我々は集合場所までは自走することに。
しかし一つ誤算が。ホテルの朝食が余りにも美味しすぎ、ついつい食べすぎてしまったのだ。だって、いくらかけ放題ですよ?その上、牛乳も美味しそうで、ならばパンもいただかなければと、まさかのいくら丼の後にパンを詰め込むという欲張りコースに。それを誤魔化すための自走である。すでに防戦一方で朝から敗色濃厚であるが。
さて、そんな理由で自走した私だが、前泊した参加者の方々はホテルまでお迎えが!あさイチからVIP待遇の贅沢ライドの予感がひしひしとする。いや、まだ集合しただけなんですけどね。
それでは、オホーツクサイクリングステーションに集合
女満別空港には輪行に便利なスペースも設けられている
メンテナンス体制もばっちり整っている
そうそう、集合場所となったのは女満別空港の一角に設けられたサイクルステーション。黄色いトレーラーが目印になっていて、とっても見つけやすい。エアポンプや工具の用意はもちろん、スポーツバイクのレンタルもあり、オホーツクライドを楽しむ拠点としてぴったり。
それでは行きましょうか、とガイドの西原さんに促され、早速スタート!最初に目指すパン屋さん「ブランジェアンジュ」は、実は網走から女満別空港へ向かう自走中に見つけていた。なので、来た道を戻るのかと思いきや、空港の出口を左に。
白樺並木の横を行く
北海道らしいアップダウンがさっそく登場
右から来ましたよね?と尋ねると、まあ見てて下さいと西原さん。不思議に思いつつついていくと、頭上から轟音と共に飛行機が降りてきた!なんだか吹き飛ばされそうに感じてしまうほどの近さで、皆さん一気にテンションアップ。だが、あまりに一瞬の出来事で、写真を撮り損ねた私は少し凹んでしまったけれど。
気を取り直して、大空町のブランジュアンジュへ。女満別産の小麦、そして近くから湧き出る水、さらに周辺のエリアで採れた季節の食材を使って、焼き上げられるパンは、一つ一つがショーケースに並べられていて、まるでジュエリーショップのよう。
一軒家のようなたたずまいのブランジュアンジュ
シナモンロールにシロップをかける
つやつやのクロワッサン 美味しそうですねえ
シュガーデニッシュと東藻琴牛乳 最高のマリアージュ
いろんなパンが朝から並んでいました
みなさんどれにしようか悩み中です
朝からパンと牛乳でかんぱーい
あまーい菓子パンから、ちょっとがっつり系の惣菜パンまでより取り見取り。地元の牛乳や小豆を使ったクリームパンやあんぱん、大空町で育てられたさくら豚のソーセージパンなど、魅力的なラインアップに、あーでもないこーでもないとみなさん悩むことに。私はたっぷりシロップのかかったシュガーデニッシュをチョイス。みなさんお気に入りのパンを選び、向かったテラスにはなんと牛乳瓶が並んでいた!これは嬉しい。
今日のライドの成功を願いつつ、牛乳で乾杯し、パンを頂く。シュガーデニッシュはシロップがかけられていなくたって十分甘いんじゃなかろうか、と思うほど生地自体の風味を感じる。ここに、低温殺菌の牛乳を合わせれば最高の朝食の完成だ。え?ホテルでいくら丼を食べたんじゃなかったかって?あははは……。
メルヘンの丘を走っていきます
SNS用に自撮り中!
いかにも北海道といった風情のメルヘンの丘
さて、気を取り直して、次のスポットへ向けて走り出す。北見国道を、7本のカラマツが立つ「メルヘンの丘」を左に望みつつ、北上していく。いかにも北海道、という風情のメルヘンの丘では、朝も早いというのに、既に記念撮影をする方々が。我々も中に混じって一枚ぱしゃり。
そしてたどりついたのは、アイスクリームの店、リスの森。こちらイタリアで行われるジェラートの国際大会で優勝した実績を持っているのだとか。極上のオホールク牛乳を素材に、イタリア仕込みの職人が丹精込めて作り上げるジェラートはどれも魅力的。
国道からも目立つ看板がリスの森の目印
それではさっそくお邪魔します
色とりどりのジェラートに、思わずごくりと固唾を飲む
それぞれの組み合わせに個性が出ます
牛乳だけではない、一つ一つのフレーバーもこのオホーツクで採れる旬の素材を使用した、ここでしか味わえない特別で上質なジェラートなのだ。アイスケースの中に並べられた色とりどりのフレーバーは見ているだけで楽しい気分に。
みなさん悩みつつも、それぞれ意中のフレーバーをゲットして、テラス席へ。「それ何の味ですかー?」「交換しましょ!」なんて盛り上がりつつ、ペロリとジェラートをいただいたのでした。
さて、ここからはちょっぴりヒルクライムの時間。天都山の山頂からあたりを一望できる展望スポット、オホーツク流氷館を目指し、リスの森の脇から丘へとつながる20分ほどの登りコースへ足を向けた。
今日一番のヒルクライムスポットへ でも笑顔は絶えません
こちらは有志によって整備されているフラワーガーデン はな・てんと
フクロウのトーテムが アイヌ文化を感じます
濃く色づいたラベンダー畑
網走湖を眼下に望む展望スポット
勾配自体はそこまできつくないので、最近主流のリア28Tが入っていればビギナーでも楽々登れるくらい。ピークの近くには、色とりどりの花が咲き乱れるフラワーガーデン「はな・てんと」が現れる。
網走レークビュースキー場の一角を利用して、網走市民の有志によってサルビアやマリーゴールド、ケイトウなどが植え付けられた花畑は、インスタ映え間違いなしのビュースポット。こんなスポットが無料で見られるというのだから気前の良いことこの上ない。色彩豊かな花々に元気をもらって、ピークまで最後の一漕ぎ。
天都山頂のオホーツク流氷館へ到着
外せないのが流氷ソフト
リスの森謹製の塩キャラメルソフトに青い塩のトッピングがかけられているんです
展望台からは網走の街並みや遠くには知床連山まで望むことが出来る
登り切った頂に作られたオホーツク流氷館は、地下1階、地上3階の建物。地下にはマイナス15℃で本物の流氷を体感できるコーナーや水族館などが設けられ、屋上からは網走市街から網走湖や能取湖、オホーツク海、果ては知床連山まで見渡せる標高207mのビュースポットでもある。
これから走るコースを一望しつつ、いただくのは流氷館名物の「流氷ソフト」。こちら、実は麓のリスの森で作られた塩キャラメル風味のソフトクリームに、流氷をイメージしたトッピングが施されている、目にも口にもおいしい一品。ジェラートにソフトクリームと連戦しても、いくらでも食べられそう。
下りの途中にはかの有名な網走監獄も
オホーツクサイクリングロードへ入ります
この日のKOMを満喫したら、網走監獄を横目に下っていく。時間が有れば見て回りたいところなのだけれど、今日は予定が目白押しということで泣く泣く門前で撮影だけ。下りきったら、オホーツクサイクリングロードへ。向かう先は、国内最大級のサンゴ草の群生地ということで、期待に胸を膨らませつつ後編へと続きます。
text&photo:Naoki.YASUOKA
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サロマ湖と能取岬を巡ったプレライドで、かなりオホーツクを満喫した気分になっていた私たち。でも、まだ本番は始まっていないのだ。メインとなるもぐもぐライドの1日目は女満別空港からスタートとなる。車で移動してもよかったのだけれど、「明日は覚悟しておいてください、お腹ぱんぱんになるまで詰め込んで差し上げます」と不敵に笑う北見市の泉さんの宣戦布告(?)もあり、ならば受けて立とう!と、我々は集合場所までは自走することに。
しかし一つ誤算が。ホテルの朝食が余りにも美味しすぎ、ついつい食べすぎてしまったのだ。だって、いくらかけ放題ですよ?その上、牛乳も美味しそうで、ならばパンもいただかなければと、まさかのいくら丼の後にパンを詰め込むという欲張りコースに。それを誤魔化すための自走である。すでに防戦一方で朝から敗色濃厚であるが。
さて、そんな理由で自走した私だが、前泊した参加者の方々はホテルまでお迎えが!あさイチからVIP待遇の贅沢ライドの予感がひしひしとする。いや、まだ集合しただけなんですけどね。
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そうそう、集合場所となったのは女満別空港の一角に設けられたサイクルステーション。黄色いトレーラーが目印になっていて、とっても見つけやすい。エアポンプや工具の用意はもちろん、スポーツバイクのレンタルもあり、オホーツクライドを楽しむ拠点としてぴったり。
それでは行きましょうか、とガイドの西原さんに促され、早速スタート!最初に目指すパン屋さん「ブランジェアンジュ」は、実は網走から女満別空港へ向かう自走中に見つけていた。なので、来た道を戻るのかと思いきや、空港の出口を左に。
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右から来ましたよね?と尋ねると、まあ見てて下さいと西原さん。不思議に思いつつついていくと、頭上から轟音と共に飛行機が降りてきた!なんだか吹き飛ばされそうに感じてしまうほどの近さで、皆さん一気にテンションアップ。だが、あまりに一瞬の出来事で、写真を撮り損ねた私は少し凹んでしまったけれど。
気を取り直して、大空町のブランジュアンジュへ。女満別産の小麦、そして近くから湧き出る水、さらに周辺のエリアで採れた季節の食材を使って、焼き上げられるパンは、一つ一つがショーケースに並べられていて、まるでジュエリーショップのよう。
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そしてたどりついたのは、アイスクリームの店、リスの森。こちらイタリアで行われるジェラートの国際大会で優勝した実績を持っているのだとか。極上のオホールク牛乳を素材に、イタリア仕込みの職人が丹精込めて作り上げるジェラートはどれも魅力的。
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牛乳だけではない、一つ一つのフレーバーもこのオホーツクで採れる旬の素材を使用した、ここでしか味わえない特別で上質なジェラートなのだ。アイスケースの中に並べられた色とりどりのフレーバーは見ているだけで楽しい気分に。
みなさん悩みつつも、それぞれ意中のフレーバーをゲットして、テラス席へ。「それ何の味ですかー?」「交換しましょ!」なんて盛り上がりつつ、ペロリとジェラートをいただいたのでした。
さて、ここからはちょっぴりヒルクライムの時間。天都山の山頂からあたりを一望できる展望スポット、オホーツク流氷館を目指し、リスの森の脇から丘へとつながる20分ほどの登りコースへ足を向けた。
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網走レークビュースキー場の一角を利用して、網走市民の有志によってサルビアやマリーゴールド、ケイトウなどが植え付けられた花畑は、インスタ映え間違いなしのビュースポット。こんなスポットが無料で見られるというのだから気前の良いことこの上ない。色彩豊かな花々に元気をもらって、ピークまで最後の一漕ぎ。
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登り切った頂に作られたオホーツク流氷館は、地下1階、地上3階の建物。地下にはマイナス15℃で本物の流氷を体感できるコーナーや水族館などが設けられ、屋上からは網走市街から網走湖や能取湖、オホーツク海、果ては知床連山まで見渡せる標高207mのビュースポットでもある。
これから走るコースを一望しつつ、いただくのは流氷館名物の「流氷ソフト」。こちら、実は麓のリスの森で作られた塩キャラメル風味のソフトクリームに、流氷をイメージしたトッピングが施されている、目にも口にもおいしい一品。ジェラートにソフトクリームと連戦しても、いくらでも食べられそう。
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この日のKOMを満喫したら、網走監獄を横目に下っていく。時間が有れば見て回りたいところなのだけれど、今日は予定が目白押しということで泣く泣く門前で撮影だけ。下りきったら、オホーツクサイクリングロードへ。向かう先は、国内最大級のサンゴ草の群生地ということで、期待に胸を膨らませつつ後編へと続きます。
text&photo:Naoki.YASUOKA