2018/08/22(水) - 12:21
サイクルイベントにて出会ったライダーとバイクを紹介する企画「あなたの自転車を見せてください」。今回は、7月の海の日に日本CSCで開催されたエンデューロレース、CSC5時間耐久ロードに参加した男女6名をピックアップ。
高橋正直さん(TEAM光) エヴァディオ VENUS RS
愛知県豊田市にあるサイクルショップ光のショップチームに所属する高橋さん。男子2人の部で2位に入賞した健脚を支えるのはジャパニーズブランド、エヴァディオのカーボンレーシングバイク「VENUS RS」だ。剛性感あふれる骨太のフレームワークと、集団内でも目立つイエローのカラーリングが特徴の1台で、「硬さはありますがエンデューロからクリテリウムまでなんでもいけますよ」と自身の愛車を評価する。
機械式デュラエースのコンポーネントに、カンパニョーロのBORA ONE 50ホイールという堅実なレーシング仕様のアセンブルを施す。このバイクは2台目とのことで、最初に乗っていたウィリエールからパーツ類は移植したものだという。路面と水平になる17度ステムはホリゾンタルなトップチューブとマッチし、なんとも格好良くキマっている。ポジション合わせのためにステム長は120mm。
もはやレーサーの多くが使用しているパワーメーターだが、高橋さんはパイオニアの左クランク型を用いるため、定番の”おにぎり”の姿は右クランクにはない。「仕事の関係で土日のショップライドに参加できることが少なく、普段はパワーを見ながら峠でリピート練習しています」とのこと。
またショップのオススメで購入したというホイールは「ハブの回転が良いのもありますが、リムが軽く50mmハイトでも登りもこなせるので気に入っています」とオールラウンド性をアピール。その他、フレームに合わせたイエローのバーテープや、形状が好きでわざわざ替えたというシャローのハンドルなどもこだわりポイントだ。
奥村弥生さん(ラブニールあずみの) ピナレロ DOGMA F100
元全日本王者である大石一夫さんが長野県安曇野市で開くプロショップ、シクロオオイシ ラヴニールといえば、往年の名チーム”マペイ”を連想させるデザインのチームジャージが特徴的。ショップチームで仲間とともにイベント参加を楽しむ奥村さんの愛車は、昨年のジロ・デ・イタリア100回大会を記念した特別ペイントを施したピナレロの「DOGMA F10」だ。
自転車歴は10年近くにもなり、前もピナレロに乗っていたとのこと。「黒ピンクのデザインに一目惚れして買っちゃいました」という現在の愛車は3台目だ。「軽くて安定性もあって、ハイエンドモデルながら乗りやすいですね」とコメントする。
自転車を始めたのは、スノーボードをやりながら夏場もできるスポーツとして職場の人に誘われたのがキッカケで、今はすっかりハマってしまったのだという。「普段は仲間とのサイクリングが中心で、年に数回こうやってチームでイベントに出るのが楽しみなんです」と語る。
10年以上前の懐かしのステッカーが光るBORA ULTRAはレースに合わせ借りたもの。スペシャライズドのPOWERサドルは知り合いに勧められて試したところ調子が良かったので使い始めたのだとか。フレームカラーに合わせたバーテープやボトルケージで、バイクのスタイルに統一感を持たせたルックスもクールに決まっていた。
楳村貴一さん(SAGARY) スコット ADDICT SL
牛のイラストをジャージに掲げた楳村さんの所属するチーム、SAGARY。サガリと言えば、牛肉のハラミ(=横隔膜)の肋骨側を指す部位であり、「肉好きの集まりなんです笑」とユニークなチーム名の由来を説明する。愛車はスコットの軽量オールラウンドモデル「ADDICT SL」で、カーボンパーツやスラムの機械式REDを組み合わせた超軽量バイクに仕上がる。
「マットブラックのバイクが欲しくてオレンジの差し色が気に入り、ノリと勢いで買いました。体重は軽いし、尻軽いし、バイクも軽い。三拍子が揃ってます笑」とユーモアを利かしたコメントを飛ばす。最近は仕事の忙しさもありなかなか自転車に乗れていないというが、毎年このイベントは思い出づくりのために仲間と集まり参加しているそうだ。
2015年当時のラインアップで最上級グレードの完成車として販売されたモデルだけに、アセンブルパーツは一級品ばかり。ハンドル、ステム、シートポストをリッチーで揃え、サドルとホイールはシンクロス。いずれもカーボン製でペダルレスの車重は6kgを切る。トライピークのセラミックプーリーで差し色を入れた部分もポイントだ。ヘッドチューブに貼ったステッカーからもチーム愛が感じられる1台に仕上がっている。
山本遥香さん(cb plus next) リドレー LIZ
爽やかなスカイブルーのジャージが目立つ、cb plus nextの皆さんは男女混合のクラスで出場。エントリーした2チームはともに3人の部で1・2位に輝き表彰台をブルーで彩った。チーム名の”cb”とはチャリ部を略したものだというが、仕事や年齢はバラバラで神奈川県を中心に仲間内でその輪を広げるチームなんだとか。その中でも山本さんの愛車は、ブラックとピンクのコーディネートが決まるリドレーの「LIZ」だ。
「大学生のときに自転車をやりたくなりローンで購入しました。フレームのデザインが気に入って、パーツをいろいろ指定して組んでもらったんです」と語る。フレームカラーに合わせたアスチュートのサドルと、スパカズのバーテープがこだわりのポイント。
普段は安価なホイールを使用しているとのことで、この日はゴキソのレンタルホイールを使いレースを走った。「いつものホイールと全然違ってびっくりしました。お金を貯めてホイールをグレードアップしたいですね」と意気込む。初めて走った修善寺のコースは「めちゃめちゃキツかったですけど、楽しめました」と満足な様子でした。
丹慶昭さん(Y.O.C.) デローザ TITANIO
デローザのチタンバイク「TITANIO」に、カンパニョーロのSUPER RECORDと手組みホイールを合わせた、大人かっこいい1台に仕上げる丹さん。勝負バイクとしてカーボンのレーシングモデルも1台持っているというが、最近はこのTITANIOに加えクロモリのオーダーフレームを注文するなど、より趣味全開の楽しみ方をしているとのこと。
「マラソンで膝を壊してしまったのがキッカケで自転車を始めました。地元のチームを探して仲間と走っている内にどんどんロードが好きになりましたね。今回は5年ぶりにチームのみんなが集まって同窓会みたいな感じです」と皆さんで楽しげな様子。相模原を中心に活動するY.O.C.は”山おやじクラブ”の略で、ジャージの両肩には山のマークも入る。
バイクはチタンフレームに合わせて、同じくシルバーに輝くチタンのボトルケージとゴキソのハブを合わせているのが特徴。パーツ構成などは行きつけのショップにお任せだという。「レースのようなハイスピードな走り方はせず、淡々と自分のペースで走るのにチタンバイクのフィーリングが合いますね」と自身のバイクを評価する。
text&photo:Yuto.Murata
高橋正直さん(TEAM光) エヴァディオ VENUS RS
愛知県豊田市にあるサイクルショップ光のショップチームに所属する高橋さん。男子2人の部で2位に入賞した健脚を支えるのはジャパニーズブランド、エヴァディオのカーボンレーシングバイク「VENUS RS」だ。剛性感あふれる骨太のフレームワークと、集団内でも目立つイエローのカラーリングが特徴の1台で、「硬さはありますがエンデューロからクリテリウムまでなんでもいけますよ」と自身の愛車を評価する。
機械式デュラエースのコンポーネントに、カンパニョーロのBORA ONE 50ホイールという堅実なレーシング仕様のアセンブルを施す。このバイクは2台目とのことで、最初に乗っていたウィリエールからパーツ類は移植したものだという。路面と水平になる17度ステムはホリゾンタルなトップチューブとマッチし、なんとも格好良くキマっている。ポジション合わせのためにステム長は120mm。
もはやレーサーの多くが使用しているパワーメーターだが、高橋さんはパイオニアの左クランク型を用いるため、定番の”おにぎり”の姿は右クランクにはない。「仕事の関係で土日のショップライドに参加できることが少なく、普段はパワーを見ながら峠でリピート練習しています」とのこと。
またショップのオススメで購入したというホイールは「ハブの回転が良いのもありますが、リムが軽く50mmハイトでも登りもこなせるので気に入っています」とオールラウンド性をアピール。その他、フレームに合わせたイエローのバーテープや、形状が好きでわざわざ替えたというシャローのハンドルなどもこだわりポイントだ。
奥村弥生さん(ラブニールあずみの) ピナレロ DOGMA F100
元全日本王者である大石一夫さんが長野県安曇野市で開くプロショップ、シクロオオイシ ラヴニールといえば、往年の名チーム”マペイ”を連想させるデザインのチームジャージが特徴的。ショップチームで仲間とともにイベント参加を楽しむ奥村さんの愛車は、昨年のジロ・デ・イタリア100回大会を記念した特別ペイントを施したピナレロの「DOGMA F10」だ。
自転車歴は10年近くにもなり、前もピナレロに乗っていたとのこと。「黒ピンクのデザインに一目惚れして買っちゃいました」という現在の愛車は3台目だ。「軽くて安定性もあって、ハイエンドモデルながら乗りやすいですね」とコメントする。
自転車を始めたのは、スノーボードをやりながら夏場もできるスポーツとして職場の人に誘われたのがキッカケで、今はすっかりハマってしまったのだという。「普段は仲間とのサイクリングが中心で、年に数回こうやってチームでイベントに出るのが楽しみなんです」と語る。
10年以上前の懐かしのステッカーが光るBORA ULTRAはレースに合わせ借りたもの。スペシャライズドのPOWERサドルは知り合いに勧められて試したところ調子が良かったので使い始めたのだとか。フレームカラーに合わせたバーテープやボトルケージで、バイクのスタイルに統一感を持たせたルックスもクールに決まっていた。
楳村貴一さん(SAGARY) スコット ADDICT SL
牛のイラストをジャージに掲げた楳村さんの所属するチーム、SAGARY。サガリと言えば、牛肉のハラミ(=横隔膜)の肋骨側を指す部位であり、「肉好きの集まりなんです笑」とユニークなチーム名の由来を説明する。愛車はスコットの軽量オールラウンドモデル「ADDICT SL」で、カーボンパーツやスラムの機械式REDを組み合わせた超軽量バイクに仕上がる。
「マットブラックのバイクが欲しくてオレンジの差し色が気に入り、ノリと勢いで買いました。体重は軽いし、尻軽いし、バイクも軽い。三拍子が揃ってます笑」とユーモアを利かしたコメントを飛ばす。最近は仕事の忙しさもありなかなか自転車に乗れていないというが、毎年このイベントは思い出づくりのために仲間と集まり参加しているそうだ。
2015年当時のラインアップで最上級グレードの完成車として販売されたモデルだけに、アセンブルパーツは一級品ばかり。ハンドル、ステム、シートポストをリッチーで揃え、サドルとホイールはシンクロス。いずれもカーボン製でペダルレスの車重は6kgを切る。トライピークのセラミックプーリーで差し色を入れた部分もポイントだ。ヘッドチューブに貼ったステッカーからもチーム愛が感じられる1台に仕上がっている。
山本遥香さん(cb plus next) リドレー LIZ
爽やかなスカイブルーのジャージが目立つ、cb plus nextの皆さんは男女混合のクラスで出場。エントリーした2チームはともに3人の部で1・2位に輝き表彰台をブルーで彩った。チーム名の”cb”とはチャリ部を略したものだというが、仕事や年齢はバラバラで神奈川県を中心に仲間内でその輪を広げるチームなんだとか。その中でも山本さんの愛車は、ブラックとピンクのコーディネートが決まるリドレーの「LIZ」だ。
「大学生のときに自転車をやりたくなりローンで購入しました。フレームのデザインが気に入って、パーツをいろいろ指定して組んでもらったんです」と語る。フレームカラーに合わせたアスチュートのサドルと、スパカズのバーテープがこだわりのポイント。
普段は安価なホイールを使用しているとのことで、この日はゴキソのレンタルホイールを使いレースを走った。「いつものホイールと全然違ってびっくりしました。お金を貯めてホイールをグレードアップしたいですね」と意気込む。初めて走った修善寺のコースは「めちゃめちゃキツかったですけど、楽しめました」と満足な様子でした。
丹慶昭さん(Y.O.C.) デローザ TITANIO
デローザのチタンバイク「TITANIO」に、カンパニョーロのSUPER RECORDと手組みホイールを合わせた、大人かっこいい1台に仕上げる丹さん。勝負バイクとしてカーボンのレーシングモデルも1台持っているというが、最近はこのTITANIOに加えクロモリのオーダーフレームを注文するなど、より趣味全開の楽しみ方をしているとのこと。
「マラソンで膝を壊してしまったのがキッカケで自転車を始めました。地元のチームを探して仲間と走っている内にどんどんロードが好きになりましたね。今回は5年ぶりにチームのみんなが集まって同窓会みたいな感じです」と皆さんで楽しげな様子。相模原を中心に活動するY.O.C.は”山おやじクラブ”の略で、ジャージの両肩には山のマークも入る。
バイクはチタンフレームに合わせて、同じくシルバーに輝くチタンのボトルケージとゴキソのハブを合わせているのが特徴。パーツ構成などは行きつけのショップにお任せだという。「レースのようなハイスピードな走り方はせず、淡々と自分のペースで走るのにチタンバイクのフィーリングが合いますね」と自身のバイクを評価する。
text&photo:Yuto.Murata
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