2017/06/05(月) - 09:04
サイクルイベントにて出会ったライダーとバイクを紹介する企画「あなたの自転車を見せてください」。今回、CW編集部員が訪れたのは、5月にツインリンクもてぎで行われたもてぎ7時間エンデューロGW。女性ライダー編をお届けします。
金崎聖美さん(GranDiver) ビアンキ intenso
千駄ヶ谷のトレーニングスタジオ、GranDiverのチームで走る金崎さんが駆るのは、イタリアの老舗ブランド、ビアンキのintensoだ。「ビアンキといえばチェレステのイメージですけど、このフレームはそこまでチェレステを前面に押し出していないのがいいですね」という。
実は昨年骨折されていたとのことで、「今年から久しぶりにレースへと復帰しはじめました。もてぎは自転車を始めたころに1度出たぶりなんです。2年ぶりに出場すると、自分が強くなったんだなって実感できて楽しかったですね!」という。
コンポーネントやホイールなど、フレーム以外はほぼ全て交換したというこだわりぶりで、特に目立っていたのがアダモのサドル。「トライアスロン用のサドルなんですけど、幅がちょうど良くて乗りやすいんです。とくにトライアスロンはやってないんですけど(笑)」とそのこだわりを語っていただきました。
喜田江里子さん (Innocent) トレック EMONDA S
漆黒のトレックのヒルクライムモデル、EMONDA Sに乗る喜田江里子さん。「アメリカンバイクに憧れがあって、トレックが良いなと」と愛車との出会いについて語ってくれました。コンセプトは「カッコカワイイ!」バイクとのことで、ブラックをベースにチームカラーのピンクをアクセントに入れているのがこだわりなのだとか。
バーテープやボトル、シートクランプやサドルなどにアクセントとしてピンクが使われており、精悍なイメージを醸し出すブラックのフレームをさらに引き締めた印象にしてくれるセンスの良さを感じる一台に仕上がっていました。
ちなみに今回は2時間ソロに出場するということ。普段はチームの皆さんと手賀沼やヤビツ、都民の森など関東圏の有名コースを練習しているとのことで、かなりの走り屋。「ホイールをデュラエースのC24に交換したので、次はコンポーネントですね!ボーナスが出たらデュラにしたいんですよ」とカスタム計画を教えていただきました。
神谷理恵さん(Innocent)デローザ Nick
「ハートのモチーフが可愛かったので、見た目で一目惚れですよ?」と語る神谷さんの愛車はイタリアの情熱あふれる自転車工房デローザのカーボンモデル、Nickだ。自転車歴は1年ほどだという神谷さん、このバイクが最初の一台ということで、「正直、他のバイクを知らないので、乗り味とかはわからないです(笑)でもこの子は最高にお気に入りです!」とあふれる愛を語っていただきましtあ。
今年の頭に初めて出場したレースで3位に入ったという神谷さん。「いきなり表彰台に登っちゃって、楽しくなっちゃいました。そこからレース欲が出てきて、今年もエンデューロに2回ほど出てますし、今後は榛名山ヒルクライムや富士ヒルクライムにもエントリーしてるんです」と、レースの種類を問わず、積極的に自転車を楽しまれている様子。
目を引く高級カーボンホイール、フルクラムのレーシングゼロカーボンは実はチームメイトからの借り物なのだとか。「結構よく借りてて、人のものなんですけどお気に入り(笑)自分でもC24のクリンチャーを持っていて、ヒルクライムでは活躍してくれています。次は私もデュラエースかな?電動もいいですよね!」と、チームメイトの喜田さんと共に次のボーナスの使い途は既に決定済みのようでした。
澁澤晃子さん(群馬自転車部)アンカー RL8
本格的なレースマシンの風格を漂わせるパーツアセンブルに思わずお声がけした澁澤さん。フレームは日本の誇る国産ブランド、アンカーのロングライドモデル・RL8。コンポーネントはアルテグラで揃えられ、パイオニアのパワーメーターを装備。しかもカンパニョーロのフラッグシップホイール、BORA ULTRA 35を組み合わせるバリバリのレース仕様だ。
良くレースに出られているんですか?と問いかけると「そうですね、ヒルクライムを中心にいろいろと参加しています。でも、ロングライドイベントも大好きなんですよ。」とのこと。普段は一人で走るときは赤城山や榛名山を登って練習されているとのことですが、グループで走ると美味しいものについつい引き寄せられるのだとか。
「メカはあんまり得意じゃなくて、タイヤ交換くらいしかできないんです」という澁澤さんですが、聞けばホイールはチューブラーモデル。確かにテープが出てからは簡単になったとは言え、チューブラータイヤを交換したことがあるサイクリストは少数派では?ちなみに、スプロケ交換くらいまでは出来るとのこと、それは結構メカに明るいほうだと思います(笑)
新田孝美さん(サイタマサイクルプロジェクト)コガ KIMERA ROAD
もてぎエンデューロの女性カテゴリーで最高峰となる4時間ウーマンの部で4位に入った新田さんの愛車は質実剛健なオランダのコガ。なかなかお目にかかることの少ないレアなブランドです。どうしてコガを?と尋ねると「実は2台目なんですが、初めて乗ったロードがコガミヤタのバイクで、思い入れがあったんです」となかなかコアな自転車遍歴。
トラックバイクのイメージも強く、「硬い」という枕詞と共に語られがちなバイクですが「最近、硬さというのがなんとなく分かるようになってきたんですけど、硬いですね(笑)」とのこと。とにかく、カッコよさにべた惚れで「この横顔のデザインが大好きなんですよ!」と惚気ていただきました。
実業団レースも走られている新田さんですが、愛車のコンセプトは「派手に目立つバイク」。バーテープやタイヤ、ワイヤーケーブルなどもカラフルな色使いで見ていて楽しくなるバイクに仕上がっていました。「赤と白と青でまとめていたんですが、バーテープが破けちゃって。交換するときに、オランダのナショナルカラーのオレンジも良いな、と思ったんです」とカラーチョイスの理由を語っていただきました。
今では選手として活躍する新田さんですが、自転車競技を始めたきっかけは街乗り用のクロスバイクを買ったお店で誘われたサイクリング会なんだとか。「どんなバイクでもいいよー、って店長さんに言われてホイホイ行ったらみんなロードバイクで!だまされた―って思ったんですけど、走ってみると楽しかったんです」とその当時を振り返る。店長さんの巧妙な策は見事に大当たりしたようです。
雨谷知世さん キャノンデール CAAD10
ロードウーマン2時間の部で優勝された雨谷さん。アメリカの人気ブランド、キャノンデールのアルミモデルCAAD10がその走りを支えていた。一見したところで、ブレーキと変速周りがデュラエースになっていたり、フルクラムのレーシングゼロカーボンに、ミシュランのレーシングタイヤ、POWER COMPETITIONを組み合わせていたりと、隙の無いレーシングバイクでした。
自転車を始めたきっかけは弱虫ペダル。「読んでいたら、自分にも出来るんじゃないかな?と思って。最初から競技がやりたくていろいろ調べたんです。そしたら、このバイクがレースでも十分走れるという評価が多くて、即決しましたね」と愛車を決めた経緯を振り返っていただきました。なんと、競輪選手でトラックナショナルチームでも走る雨谷一樹選手が従兄弟ということで、親戚にも自転車を嗜む方が多かったそう。なので、自転車競技に対して親しみはあったんだとか。
多くの人が集まるもてぎで優勝するだけあって、他のスポーツ経験があるのかとお尋ねすると、「いやーそれが全然で!学生時代も美術部とか。体力テストだけは悪くなかったんですけど、長距離走も得意ではなかったですねー」とのことで、おそらくペダルを回すための先天的な才能があったようです。
自転車の一番のお気に入りパーツはサドル。「スペシャライズドのPOWERなんですけど、自転車パーツの中で一番買って良かった!って実感できました。座った瞬間から『スッ』とはまって、全然痛くないからずっと乗っていられるんです」と、実走派らしい答えでした。
text&photo:Naoki.YASUOKA
金崎聖美さん(GranDiver) ビアンキ intenso
千駄ヶ谷のトレーニングスタジオ、GranDiverのチームで走る金崎さんが駆るのは、イタリアの老舗ブランド、ビアンキのintensoだ。「ビアンキといえばチェレステのイメージですけど、このフレームはそこまでチェレステを前面に押し出していないのがいいですね」という。
実は昨年骨折されていたとのことで、「今年から久しぶりにレースへと復帰しはじめました。もてぎは自転車を始めたころに1度出たぶりなんです。2年ぶりに出場すると、自分が強くなったんだなって実感できて楽しかったですね!」という。
コンポーネントやホイールなど、フレーム以外はほぼ全て交換したというこだわりぶりで、特に目立っていたのがアダモのサドル。「トライアスロン用のサドルなんですけど、幅がちょうど良くて乗りやすいんです。とくにトライアスロンはやってないんですけど(笑)」とそのこだわりを語っていただきました。
喜田江里子さん (Innocent) トレック EMONDA S
漆黒のトレックのヒルクライムモデル、EMONDA Sに乗る喜田江里子さん。「アメリカンバイクに憧れがあって、トレックが良いなと」と愛車との出会いについて語ってくれました。コンセプトは「カッコカワイイ!」バイクとのことで、ブラックをベースにチームカラーのピンクをアクセントに入れているのがこだわりなのだとか。
バーテープやボトル、シートクランプやサドルなどにアクセントとしてピンクが使われており、精悍なイメージを醸し出すブラックのフレームをさらに引き締めた印象にしてくれるセンスの良さを感じる一台に仕上がっていました。
ちなみに今回は2時間ソロに出場するということ。普段はチームの皆さんと手賀沼やヤビツ、都民の森など関東圏の有名コースを練習しているとのことで、かなりの走り屋。「ホイールをデュラエースのC24に交換したので、次はコンポーネントですね!ボーナスが出たらデュラにしたいんですよ」とカスタム計画を教えていただきました。
神谷理恵さん(Innocent)デローザ Nick
「ハートのモチーフが可愛かったので、見た目で一目惚れですよ?」と語る神谷さんの愛車はイタリアの情熱あふれる自転車工房デローザのカーボンモデル、Nickだ。自転車歴は1年ほどだという神谷さん、このバイクが最初の一台ということで、「正直、他のバイクを知らないので、乗り味とかはわからないです(笑)でもこの子は最高にお気に入りです!」とあふれる愛を語っていただきましtあ。
今年の頭に初めて出場したレースで3位に入ったという神谷さん。「いきなり表彰台に登っちゃって、楽しくなっちゃいました。そこからレース欲が出てきて、今年もエンデューロに2回ほど出てますし、今後は榛名山ヒルクライムや富士ヒルクライムにもエントリーしてるんです」と、レースの種類を問わず、積極的に自転車を楽しまれている様子。
目を引く高級カーボンホイール、フルクラムのレーシングゼロカーボンは実はチームメイトからの借り物なのだとか。「結構よく借りてて、人のものなんですけどお気に入り(笑)自分でもC24のクリンチャーを持っていて、ヒルクライムでは活躍してくれています。次は私もデュラエースかな?電動もいいですよね!」と、チームメイトの喜田さんと共に次のボーナスの使い途は既に決定済みのようでした。
澁澤晃子さん(群馬自転車部)アンカー RL8
本格的なレースマシンの風格を漂わせるパーツアセンブルに思わずお声がけした澁澤さん。フレームは日本の誇る国産ブランド、アンカーのロングライドモデル・RL8。コンポーネントはアルテグラで揃えられ、パイオニアのパワーメーターを装備。しかもカンパニョーロのフラッグシップホイール、BORA ULTRA 35を組み合わせるバリバリのレース仕様だ。
良くレースに出られているんですか?と問いかけると「そうですね、ヒルクライムを中心にいろいろと参加しています。でも、ロングライドイベントも大好きなんですよ。」とのこと。普段は一人で走るときは赤城山や榛名山を登って練習されているとのことですが、グループで走ると美味しいものについつい引き寄せられるのだとか。
「メカはあんまり得意じゃなくて、タイヤ交換くらいしかできないんです」という澁澤さんですが、聞けばホイールはチューブラーモデル。確かにテープが出てからは簡単になったとは言え、チューブラータイヤを交換したことがあるサイクリストは少数派では?ちなみに、スプロケ交換くらいまでは出来るとのこと、それは結構メカに明るいほうだと思います(笑)
新田孝美さん(サイタマサイクルプロジェクト)コガ KIMERA ROAD
もてぎエンデューロの女性カテゴリーで最高峰となる4時間ウーマンの部で4位に入った新田さんの愛車は質実剛健なオランダのコガ。なかなかお目にかかることの少ないレアなブランドです。どうしてコガを?と尋ねると「実は2台目なんですが、初めて乗ったロードがコガミヤタのバイクで、思い入れがあったんです」となかなかコアな自転車遍歴。
トラックバイクのイメージも強く、「硬い」という枕詞と共に語られがちなバイクですが「最近、硬さというのがなんとなく分かるようになってきたんですけど、硬いですね(笑)」とのこと。とにかく、カッコよさにべた惚れで「この横顔のデザインが大好きなんですよ!」と惚気ていただきました。
実業団レースも走られている新田さんですが、愛車のコンセプトは「派手に目立つバイク」。バーテープやタイヤ、ワイヤーケーブルなどもカラフルな色使いで見ていて楽しくなるバイクに仕上がっていました。「赤と白と青でまとめていたんですが、バーテープが破けちゃって。交換するときに、オランダのナショナルカラーのオレンジも良いな、と思ったんです」とカラーチョイスの理由を語っていただきました。
今では選手として活躍する新田さんですが、自転車競技を始めたきっかけは街乗り用のクロスバイクを買ったお店で誘われたサイクリング会なんだとか。「どんなバイクでもいいよー、って店長さんに言われてホイホイ行ったらみんなロードバイクで!だまされた―って思ったんですけど、走ってみると楽しかったんです」とその当時を振り返る。店長さんの巧妙な策は見事に大当たりしたようです。
雨谷知世さん キャノンデール CAAD10
ロードウーマン2時間の部で優勝された雨谷さん。アメリカの人気ブランド、キャノンデールのアルミモデルCAAD10がその走りを支えていた。一見したところで、ブレーキと変速周りがデュラエースになっていたり、フルクラムのレーシングゼロカーボンに、ミシュランのレーシングタイヤ、POWER COMPETITIONを組み合わせていたりと、隙の無いレーシングバイクでした。
自転車を始めたきっかけは弱虫ペダル。「読んでいたら、自分にも出来るんじゃないかな?と思って。最初から競技がやりたくていろいろ調べたんです。そしたら、このバイクがレースでも十分走れるという評価が多くて、即決しましたね」と愛車を決めた経緯を振り返っていただきました。なんと、競輪選手でトラックナショナルチームでも走る雨谷一樹選手が従兄弟ということで、親戚にも自転車を嗜む方が多かったそう。なので、自転車競技に対して親しみはあったんだとか。
多くの人が集まるもてぎで優勝するだけあって、他のスポーツ経験があるのかとお尋ねすると、「いやーそれが全然で!学生時代も美術部とか。体力テストだけは悪くなかったんですけど、長距離走も得意ではなかったですねー」とのことで、おそらくペダルを回すための先天的な才能があったようです。
自転車の一番のお気に入りパーツはサドル。「スペシャライズドのPOWERなんですけど、自転車パーツの中で一番買って良かった!って実感できました。座った瞬間から『スッ』とはまって、全然痛くないからずっと乗っていられるんです」と、実走派らしい答えでした。
text&photo:Naoki.YASUOKA
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