2017/05/12(金) - 09:15
元プロロードレーサーの宮澤崇史さんにヒルクライムの走り方を学ぶライドイベントが埼玉県の奥武蔵エリアで開催された。少人数制で開催された実走ミニスクールの模様をレポートしよう。
イベントに集まった参加者&スタッフの皆さん
「宮澤崇史と一緒に走ろう!」と題されたこのイベントは、アパレルブランドの Le Coq Sportif(ルコックスポルティフ)とサイクルショップチェーン店のY’s Road(ワイズロード)とのコラボとして企画・開催された。この4月16日の奥武蔵エリアでのイベントは、3月に大阪で開催された第1回に続く第2回めのイベント。大阪は約40kmの初心者向けサイクリングという内容だったが、この奥武蔵は近郊のサイクリストに人気の山岳コースを使ってのヒルクライムを中心にメニューが組まれたものとなった。
まずは実走前に念入りなストレッチと準備運動を行う
Y’s Roadのスタッフがバイクのメカニックチェックを行う
少人数制のスクールということで、当日参加したのは13人のサイクリストたち。宮澤崇史さんとY’s Roadのストアスタッフ、スマートコーチングの安藤隼人さんらを実走スタッフに、拠点となるニューサンピア越生に集まった。
初対面同士のアイスブレイクとバイクチェック、そしてストレッチなどの準備運動を経て、目指したのは奥武蔵エリアの定番である定峰(さだみね)峠だ。休日とあってクルマやオートバイも少なくないため3グループに分かれて走り出す。
奥武蔵の山に向かうグループ。オートバイツーリングの人も多かった
行く手に定峰峠の待つ奥武蔵の山々が見えてきた
しばらくは平坦な道をローテーションで走りながら宮澤さんによるレクチャーを受ける。19km地点の道の駅「和紙の里東秩父」にて休憩。ここでは園内の巨木の満開の桜が楽しめた。小休止の後向かうのは最初の上り、松郷(まつごう)峠。2kmほどの軽い峠だ。
「中級者対象」ということで、事前の募集時に「FTPでのPWRが3.5~4.0の走力を持つライダーを対象とします」とアナウンスされていたこのライド。つまりある程度トレーニングを積んで走れる方が対象であり、パワーメーターを使用して自分の出力を把握できていること、宮澤さんのアドバイスを受けてレベルアップしたい人が対象とされた。
和紙の里東秩父の桜の巨木は満開だった
松郷峠へと上るグループ
そういった前提であるため、参加者のレベルはそれなりに高く、ウォームアップ的な走りを経て峠への登りが始まると、速いテンポのペースを刻む。この日のメインディッシュとなった定峰峠は、距離5km・最大標高差266m・平均斜度6.2%と、上り勾配が一定かつ緩やかなため一定ペースで登れることで人気の峠。ヒルクライム入門者にも勧められ、かつ上級者でも自身を追い込みやすい峠だ。いわゆる「ペース走」で淡々と上る参加者たち。
定峰峠へ向けて徐々に高度を上げていく
スタートから33kmの定峰峠頂上に到着。休憩をしつつ、宮澤さんによるレクチャーを受ける。ペダリングのコツ、ダンシングとシッティングのミックスの仕方、パワーメーターとの対話方法など、走りながらの参加者の質問に宮澤さんが個別に応えてくれる。
「最近強度の高いライドをしていないからキツかった〜」と宮澤さん
定峰峠でヒルクライムのレクチャーをする宮澤崇史さん
定峰峠で出会ったサイクリストたち
日曜日だったこの日、定峰峠にはチームで、単独で、親子でと、様々な層のサイクリストたちが続々と到着する。連なる山の尾根沿いの道は奥武蔵グリーンラインと呼ばれ、厳しくもサイクリストのメッカ的存在なのだ。
FORTUNA ACRの皆さん
チームコムリンの皆さん
ジャイアントストア板橋のチームラフリバーの皆さん
小学5年生もお父さんと一緒に登ってきた!
定峰峠の茶屋はサイクリストの休憩スポット
定峰峠小屋名物の水出しコーヒー
我々の一行も、次は白石峠を目指す。尾根沿いの道はアップダウンとなっていて、個別のレクチャーも受けやすい道。「しばらくハードなライドをこなしていなかったから自分が一番キツイ(笑)」と苦笑する宮澤さんが、走りながらフォームやペダリングのコツなどをアドバイスしてくれる。
奥武蔵グリーンラインを定峰峠から白石峠へ向かう
走りながら宮澤崇史さんがフォームチェックをしてくれる
白石峠からは一路ダウンヒルにて越生へと向かう。道は細く、曲がりくねったワインディングであるため、走り方は「安全第一」だ。十分なセーフティマージンをとったうえで、対向車に注意しながら慎重に下る。下り区間は様々な花が咲き乱れ、非常に綺麗だった。
白石峠は展望が効かない。ここからは越生へのダウンヒルだ
下り区間は様々な花が咲き乱れて春爛漫だった
下りきったらサイクリストサポート施設「TOKIGAWA BASE(都幾川ベース)」で小休止。ここは軽食やコーヒー、空気入れや周辺地図などが用意されたサイクリストのための休憩スペース。ここでも宮澤さんによるレクチャーが開催。質問に応じて、身体の使い方のコツを詳細に教えてくれた。
サイクリストサポート施設TOKIGAWA BASEに立ち寄る
体幹の使い方を説明する宮澤崇史さん
宮澤崇史さんのライディングフォーム
腕など上半身もフルに動員してダンシングする宮澤崇史さん。シッティングとは違う筋肉を使うことを意識することも
シッティング走法は上りでの基本だが、リラックスして筋肉を休めるペダリングもある
再びグループ走行にて越生へと向かう。ニューサンピア越生に到着した後は、施設の厚意により広間を貸し切ってのお弁当タイム。そして無料での温泉入浴。食事をしながら、お風呂に浸かりながら、タメになる宮澤さんのレクチャーは続くのだった。
ニューサンピア越生での昼食
宮澤崇史さんの書籍にサインを貰った人も
「僕は上りが嫌いで(笑)、レースでは制限時間内にゴールすることばかり考えていました。体力をうまくセーブしながら走るのがコツ。パワーメーター使う人が増えたのにも驚きますね。使いこなせば上達にとても役立つツールです」と宮澤さん。レクチャーの内容はマンツー・マンの内容が多いためここに書くよりも、このイベントに参加してもらうのが一番だ。
ルコックスポルティフの企画により今年度からスタートしたこのライド企画。企画したのはかつてパリ・ルーベ市民レース実走レポートや旧東海道五十三次実走レポートなどを寄稿してくれた、CWでもお馴染みの井上大平さん率いるルコックのブランドPRチームの皆さんだ。
ルコックスポルティフの企画チーム。中央が井上大平さん イベントの企画意図と、これからの展開を次のように話してくれた。
「マイヨ・ジョーヌを始めたとしたツール・ド・フランスの各賞オフィシャルジャージスポンサーになっているルコックスポルティフですが、サイクリストの皆さんへ向けてのPRをあまりしてこなかったのでブランドの知名度としてはあまり高くないと思います。ですが日本においても性能の優れたアパレルの製品開発を進めていますし、そのことを知ってもらうきっかけになればと、Y’s Roadさんと一緒にこのライドを企画しました。リアルライダーの皆さんと一緒に楽しむ機会をつくっていきたいです。今後、11月にも2回の異なる内容での企画を進めています。アイデアとしてあるのは淡路島一周ツーリングや湘南でのトレーニングライドなど。毎回が違う内容になるように考えています。ぜひ楽しみにしていてください」。
宮澤崇史さん 宮澤崇史といっしょに走ろう Vol.2 奥武蔵エリアin埼玉
主催:デサントジャパン(株) ルコックスポルティフマーケティング部
参加費:3,000円
共催:ワイズロード
関連リンク:ワイズロード志木店ブログ、ワイズロード名古屋店ブログ
走ったコース(ルートラボ)
photo&text:Makoto.AYANO
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「宮澤崇史と一緒に走ろう!」と題されたこのイベントは、アパレルブランドの Le Coq Sportif(ルコックスポルティフ)とサイクルショップチェーン店のY’s Road(ワイズロード)とのコラボとして企画・開催された。この4月16日の奥武蔵エリアでのイベントは、3月に大阪で開催された第1回に続く第2回めのイベント。大阪は約40kmの初心者向けサイクリングという内容だったが、この奥武蔵は近郊のサイクリストに人気の山岳コースを使ってのヒルクライムを中心にメニューが組まれたものとなった。
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少人数制のスクールということで、当日参加したのは13人のサイクリストたち。宮澤崇史さんとY’s Roadのストアスタッフ、スマートコーチングの安藤隼人さんらを実走スタッフに、拠点となるニューサンピア越生に集まった。
初対面同士のアイスブレイクとバイクチェック、そしてストレッチなどの準備運動を経て、目指したのは奥武蔵エリアの定番である定峰(さだみね)峠だ。休日とあってクルマやオートバイも少なくないため3グループに分かれて走り出す。
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しばらくは平坦な道をローテーションで走りながら宮澤さんによるレクチャーを受ける。19km地点の道の駅「和紙の里東秩父」にて休憩。ここでは園内の巨木の満開の桜が楽しめた。小休止の後向かうのは最初の上り、松郷(まつごう)峠。2kmほどの軽い峠だ。
「中級者対象」ということで、事前の募集時に「FTPでのPWRが3.5~4.0の走力を持つライダーを対象とします」とアナウンスされていたこのライド。つまりある程度トレーニングを積んで走れる方が対象であり、パワーメーターを使用して自分の出力を把握できていること、宮澤さんのアドバイスを受けてレベルアップしたい人が対象とされた。
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そういった前提であるため、参加者のレベルはそれなりに高く、ウォームアップ的な走りを経て峠への登りが始まると、速いテンポのペースを刻む。この日のメインディッシュとなった定峰峠は、距離5km・最大標高差266m・平均斜度6.2%と、上り勾配が一定かつ緩やかなため一定ペースで登れることで人気の峠。ヒルクライム入門者にも勧められ、かつ上級者でも自身を追い込みやすい峠だ。いわゆる「ペース走」で淡々と上る参加者たち。
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スタートから33kmの定峰峠頂上に到着。休憩をしつつ、宮澤さんによるレクチャーを受ける。ペダリングのコツ、ダンシングとシッティングのミックスの仕方、パワーメーターとの対話方法など、走りながらの参加者の質問に宮澤さんが個別に応えてくれる。
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定峰峠で出会ったサイクリストたち
日曜日だったこの日、定峰峠にはチームで、単独で、親子でと、様々な層のサイクリストたちが続々と到着する。連なる山の尾根沿いの道は奥武蔵グリーンラインと呼ばれ、厳しくもサイクリストのメッカ的存在なのだ。
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宮澤崇史さんのライディングフォーム
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再びグループ走行にて越生へと向かう。ニューサンピア越生に到着した後は、施設の厚意により広間を貸し切ってのお弁当タイム。そして無料での温泉入浴。食事をしながら、お風呂に浸かりながら、タメになる宮澤さんのレクチャーは続くのだった。
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ルコックスポルティフの企画により今年度からスタートしたこのライド企画。企画したのはかつてパリ・ルーベ市民レース実走レポートや旧東海道五十三次実走レポートなどを寄稿してくれた、CWでもお馴染みの井上大平さん率いるルコックのブランドPRチームの皆さんだ。
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「マイヨ・ジョーヌを始めたとしたツール・ド・フランスの各賞オフィシャルジャージスポンサーになっているルコックスポルティフですが、サイクリストの皆さんへ向けてのPRをあまりしてこなかったのでブランドの知名度としてはあまり高くないと思います。ですが日本においても性能の優れたアパレルの製品開発を進めていますし、そのことを知ってもらうきっかけになればと、Y’s Roadさんと一緒にこのライドを企画しました。リアルライダーの皆さんと一緒に楽しむ機会をつくっていきたいです。今後、11月にも2回の異なる内容での企画を進めています。アイデアとしてあるのは淡路島一周ツーリングや湘南でのトレーニングライドなど。毎回が違う内容になるように考えています。ぜひ楽しみにしていてください」。
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主催:デサントジャパン(株) ルコックスポルティフマーケティング部
参加費:3,000円
共催:ワイズロード
関連リンク:ワイズロード志木店ブログ、ワイズロード名古屋店ブログ
走ったコース(ルートラボ)
photo&text:Makoto.AYANO
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