2016/08/18(木) - 09:01
7月下旬に行われた、日本最大のMTBイベント「シマノバイカーズフェスティバル」。前回のレポートに引き続き、オフロードバイクを楽しみつくした2日間の様子をお伝えします。
いつのまにやらXCゲレンデの正面にはたくさんのテントが立てられ、多くのチームが陣取っている。仲間と共に4時間の長丁場に挑むチームは総勢300組。2時間エンデューロと2時間ソロの200名も加わり、スタートラインにはこの日最大の500名が並んだ。
仲間たちに見守られながら一斉に500台のMTBがスタートしていく様はまさに壮観の一言。長く長く続くMTBの列は、先頭がフライオーバーを越えても、まだ最後尾はホームストレートを走っているほど。
コースレイアウトはXCマラソンから少し長くなり、ゲレンデを九十九折れに登っていくセクションが加わり、よりハードなレイアウトとなっている。一周1.8km、高低差40mと数字で見れば、距離が600m、高低差が10m増えただけだが、体感としては辛さは倍くらい。しっかりと登る区間が追加されるため、数字以上に走り応えのあるコースへと変化している。
そんなコースを4時間あるいは2時間走り続ける参加者たち。ピット周辺では応援と激励の声が飛び交い、この日一番の賑やかさ。ちなみに2時間エンデューロのゴールタイムが迫ってくるとピットエリアが閉鎖されるのだが、そのタイミングでピットエリアへ交代しようと戻ってきた4時間エンデューロの走者の表情は絶望という言葉以外で表せない。
一方、DHエリアではDH版チームタイムトライアルといえる「チームDH」が始まっている。こちらは2人から3人で行われるDHレースで、2番目にフィニッシュした人のタイムを競うというユニークな競技。チームでの走行順もタイムに大きくかかわってくる、戦略性の高いDH競技だ。
DHゲレンデでは、MCのアケさんが常に場を盛り上げてくれる。テンション高く、選手たちを紹介しながらの流れるような実況は聞いているだけでもついつい楽しくなってしまう。そんな実況に応えるように、フィニッシュ前のジャンプポイントではツイストを入れるライダーなどもおり、フィニッシュ地点は大盛り上がり。女性陣から黄色い声援が飛び交うフィニッシュゲートへ次々と参加チームがゴールしてくる。
そのころには4時間エンデューロも終わり、1日目は終了ムードに。ツーリングエリアにも、一日走り終えたライダー達が次々に帰ってくる。DHゲレンデの横では、サポートライダーが講師を務めるMTB初心者向け乗り方講座が行われ、大人クラスと子供クラスに分かれてのレクチャーが行われる場面も。
そんな盛りだくさんだった1日目を締めくくるのは毎年恒例の豚の丸焼きと地酒。焼きあがった豚肉と地元の銘酒「真澄」を頂きつつ、豪華なゲストライダー達のエキシビジョンマッチを観戦し、1日目は幕を閉じた。
DH競技がメインとなる2日目
夜にはしとしとと雨が降った時間もあったが、明くる2日目も空模様はご機嫌だった。富士見パノラマへ、初日よりも早い時間から自転車に乗った参加者が集まってくる。そう、この日は朝の5時から「富士見・パノラマモーニングライド」が開催されているのだ。早朝のさわやかなトレイルライドを楽しんだ後は、朝食まで出てくるという至れり尽くせりなツーリング種目、帰着時間も7時ということで、他の種目のスタートにも余裕で間に合うという早朝ライドとなっている。
そんな風にして、自転車イベントらしい朝の早さを見せるシマノバイカーズ2日目。どちらかといえばXC種目がメインだった1日目に対して、2日目の主役となるのはスピードとスリルに満ちたDHレース。この日のDHコースは一日中DH種目が行われているのだ。
性別と年代別、加えてハードテイルバイクのみの参加が認められるリジッドオープンクラスに分けられたDHレースは第1ヒートと第2ヒートの2回のトライが認められる。2回のタイムのうち、好成績だったタイムで勝敗を競い合う。
距離1.3km、高低差210mのコースを猛スピードで駆け降りていく様子は、やはり他の種目では味わえない迫力がある。遅い人でも4分台、トップ選手であれば2分後半というタイムを叩きだしていく。第2ヒートでは第1ヒートのタイムが遅い人からスタートしていくことに。激戦のMEN-1 クラスで最終的に勝利を果たしたのは、第1ヒート、第2ヒートともにトップタイムを叩き出した、吉川邦岳さん(DKMC)。唯一2分31秒台をマークする圧勝だった。
一方、XC会場では一日目に引き続き、キッズXCレースや2時間エンデューロが行われ、相変わらずの盛り上がりを見せている。そして、2日目のもう一つの目玉種目と言えるのが、今年から競技種目となった「富士見キングオブマウンテン」。全長39km、高低差1,020mという規模で行われたこの種目は、昨年まではツーリング種目の中に含まれていた。しかし、今年はついに計測が行われ、レースへと衣替えを果たした。
いわゆる、クロスカントリーマラソンのような競技として行われた富士見キングオブマウンテン。降り注ぐ日差しの下、参加者の前に立ちふさがった激坂は、斜度と気温のダブルパンチで参加者の体力を削り取っていったんだとか。ちなみに、下り区間の一部が大会数日前に計測区間から外されたとのことだったが、当日の気温や参加者の消耗状態などを考えると、安全な競技運営のためには妥当な判断だったと言えるだろう。
2日目の〆となるのは、未就学児によるミルキーレース。コース沿いには会場にいる全ての参加者たちが集まり、一生懸命に走っていく子供たちを応援する。井手川直樹選手をはじめとしたサポートライダーも一緒に走り、子供たちを励ましている。まさに、会場一体となって最後の競技を締めくくった。そして、豪華賞品が当たる大抽選会が今年も催され、2日間のお祭りはお開きとなった。
シマノバイカーズに来ると、どうしたってMTBに乗りたくなってしまう。ロードバイクも楽しいが、MTBの楽しさはまた別物。仲間たちとワイワイガヤガヤ楽しみたいなら断然MTBが楽しいはず。走る場所が無いと言われるMTBだが、富士見パノラマのようなパークに行けば何も気にせず遊べるのだ。レンタルバイクも揃っていることだし、一度仲間と足を運んでみるのもいいかもしれない。
いつのまにやらXCゲレンデの正面にはたくさんのテントが立てられ、多くのチームが陣取っている。仲間と共に4時間の長丁場に挑むチームは総勢300組。2時間エンデューロと2時間ソロの200名も加わり、スタートラインにはこの日最大の500名が並んだ。
仲間たちに見守られながら一斉に500台のMTBがスタートしていく様はまさに壮観の一言。長く長く続くMTBの列は、先頭がフライオーバーを越えても、まだ最後尾はホームストレートを走っているほど。
コースレイアウトはXCマラソンから少し長くなり、ゲレンデを九十九折れに登っていくセクションが加わり、よりハードなレイアウトとなっている。一周1.8km、高低差40mと数字で見れば、距離が600m、高低差が10m増えただけだが、体感としては辛さは倍くらい。しっかりと登る区間が追加されるため、数字以上に走り応えのあるコースへと変化している。
そんなコースを4時間あるいは2時間走り続ける参加者たち。ピット周辺では応援と激励の声が飛び交い、この日一番の賑やかさ。ちなみに2時間エンデューロのゴールタイムが迫ってくるとピットエリアが閉鎖されるのだが、そのタイミングでピットエリアへ交代しようと戻ってきた4時間エンデューロの走者の表情は絶望という言葉以外で表せない。
一方、DHエリアではDH版チームタイムトライアルといえる「チームDH」が始まっている。こちらは2人から3人で行われるDHレースで、2番目にフィニッシュした人のタイムを競うというユニークな競技。チームでの走行順もタイムに大きくかかわってくる、戦略性の高いDH競技だ。
DHゲレンデでは、MCのアケさんが常に場を盛り上げてくれる。テンション高く、選手たちを紹介しながらの流れるような実況は聞いているだけでもついつい楽しくなってしまう。そんな実況に応えるように、フィニッシュ前のジャンプポイントではツイストを入れるライダーなどもおり、フィニッシュ地点は大盛り上がり。女性陣から黄色い声援が飛び交うフィニッシュゲートへ次々と参加チームがゴールしてくる。
そのころには4時間エンデューロも終わり、1日目は終了ムードに。ツーリングエリアにも、一日走り終えたライダー達が次々に帰ってくる。DHゲレンデの横では、サポートライダーが講師を務めるMTB初心者向け乗り方講座が行われ、大人クラスと子供クラスに分かれてのレクチャーが行われる場面も。
そんな盛りだくさんだった1日目を締めくくるのは毎年恒例の豚の丸焼きと地酒。焼きあがった豚肉と地元の銘酒「真澄」を頂きつつ、豪華なゲストライダー達のエキシビジョンマッチを観戦し、1日目は幕を閉じた。
DH競技がメインとなる2日目
夜にはしとしとと雨が降った時間もあったが、明くる2日目も空模様はご機嫌だった。富士見パノラマへ、初日よりも早い時間から自転車に乗った参加者が集まってくる。そう、この日は朝の5時から「富士見・パノラマモーニングライド」が開催されているのだ。早朝のさわやかなトレイルライドを楽しんだ後は、朝食まで出てくるという至れり尽くせりなツーリング種目、帰着時間も7時ということで、他の種目のスタートにも余裕で間に合うという早朝ライドとなっている。
そんな風にして、自転車イベントらしい朝の早さを見せるシマノバイカーズ2日目。どちらかといえばXC種目がメインだった1日目に対して、2日目の主役となるのはスピードとスリルに満ちたDHレース。この日のDHコースは一日中DH種目が行われているのだ。
性別と年代別、加えてハードテイルバイクのみの参加が認められるリジッドオープンクラスに分けられたDHレースは第1ヒートと第2ヒートの2回のトライが認められる。2回のタイムのうち、好成績だったタイムで勝敗を競い合う。
距離1.3km、高低差210mのコースを猛スピードで駆け降りていく様子は、やはり他の種目では味わえない迫力がある。遅い人でも4分台、トップ選手であれば2分後半というタイムを叩きだしていく。第2ヒートでは第1ヒートのタイムが遅い人からスタートしていくことに。激戦のMEN-1 クラスで最終的に勝利を果たしたのは、第1ヒート、第2ヒートともにトップタイムを叩き出した、吉川邦岳さん(DKMC)。唯一2分31秒台をマークする圧勝だった。
一方、XC会場では一日目に引き続き、キッズXCレースや2時間エンデューロが行われ、相変わらずの盛り上がりを見せている。そして、2日目のもう一つの目玉種目と言えるのが、今年から競技種目となった「富士見キングオブマウンテン」。全長39km、高低差1,020mという規模で行われたこの種目は、昨年まではツーリング種目の中に含まれていた。しかし、今年はついに計測が行われ、レースへと衣替えを果たした。
いわゆる、クロスカントリーマラソンのような競技として行われた富士見キングオブマウンテン。降り注ぐ日差しの下、参加者の前に立ちふさがった激坂は、斜度と気温のダブルパンチで参加者の体力を削り取っていったんだとか。ちなみに、下り区間の一部が大会数日前に計測区間から外されたとのことだったが、当日の気温や参加者の消耗状態などを考えると、安全な競技運営のためには妥当な判断だったと言えるだろう。
2日目の〆となるのは、未就学児によるミルキーレース。コース沿いには会場にいる全ての参加者たちが集まり、一生懸命に走っていく子供たちを応援する。井手川直樹選手をはじめとしたサポートライダーも一緒に走り、子供たちを励ましている。まさに、会場一体となって最後の競技を締めくくった。そして、豪華賞品が当たる大抽選会が今年も催され、2日間のお祭りはお開きとなった。
シマノバイカーズに来ると、どうしたってMTBに乗りたくなってしまう。ロードバイクも楽しいが、MTBの楽しさはまた別物。仲間たちとワイワイガヤガヤ楽しみたいなら断然MTBが楽しいはず。走る場所が無いと言われるMTBだが、富士見パノラマのようなパークに行けば何も気にせず遊べるのだ。レンタルバイクも揃っていることだし、一度仲間と足を運んでみるのもいいかもしれない。
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