2016/06/21(火) - 08:52
アルプスあづみのセンチュリーライドのイベント内で、ロングライドに慣れない女性参加者をサポートするプログラムが行われた。4人のサポートライダーと4人の参加者による「女性のための楽しいライド in AACR」の一日の挑戦をレポートします。
あづみの公園 穂高エイドにて合流できました。80km/120kmへエントリーされた女性達。
「初めてのロングライド、一人で走れるかな?」 そんな不安いっぱいな女性たちをサポートするプログラムが、アルプスあづみのセンチュリーライド2016で実施されました。企画したのはスぺシャライズド・ウィメンズチーム。
近年シリーズ開催している“女性のためのやさしいライド”は2年目に突入。全国各地で女性のためのスポーツバイクの普及と、自転車のあるライフスタイルをアドバイスしています。新緑の安曇野、アルプスあづみのセンチュリーライドのイベント内で、ウィメンズチームによる「女性のための楽しいライド」を行いました。
スぺシャライズドテント前にて集合。
とある坂道区間、ピークはもうすぐ。頑張って! 写真右 こんがり日焼けがカッコいいスペシャライズド本社勤務の大町さん 週末はボディーボードで海を楽しんでいます。
AACRスタッフの笑顔のおもてなしで更にパワーをもらえました。
フランスパンにたっぷりとジャムを挟んでパクリ!消化の早いフランスパンは理にかなった補給食。 ロングライドのインストラクターとして120kmコースでサポートにあたったのは、スぺシャライズドアンバサダーで、ウィメンズイベントの講師も務める安曇野出身の私、Ya-chan(やっちゃん)こと丸山八智代。女性達のチャレンジをサポートして走った一日をレポートします。
参加してくださった女性たちにお話を伺うと、皆さんがバイク購入から1年半未満だということでした。それでも輪行して松本市まで来られたそうです。大きなイベント参加はこれが初めてということと、120kmクラスでは全員が自己新記録のロングライドに挑戦。そして80kmクラスへ参加の女性はAACRプロデューサーである鈴木雷太氏の運営するショップ バイクランチのお客様。
私と一緒にサポートしたウィメンズチームの中里麻梨乃さんは、ロードのみならずMTBも乗りこなすアクティブで経験豊富なスタッフ。村田ももよさんは、見た目の可愛らしさを裏切るフルマラソンも走る健脚の持ち主! そしてこんがり日焼けがカッコいいスペシャライズド本社勤務の大町さんは、週末はボディーボードで海を楽しんでいるアクティブ女性。
AACRは私の地元開催ということもあり、プライベートで1回試走をしたのですが、参加者の菅沼さんは「もっとスムーズに走りたいです!」と上手くなることに意欲的。女性の皆さんのチャレンジスピリットを静かに感じとりました。
なんだかいつもの眠い朝とは違って、ヤル気に満ちた朝! イベント会場となった梓水苑には、早朝のスタートにも関わらず、颯爽とした中にもしなやかな雰囲気の女性達が集い、スタートを楽しみにしている様子でした。そしてスぺシャライズドブースで合流すると、ウィメンズチームはクラス毎のグループに分かれて、いざロングライドへ出発!
スタートして最初の登りがやってきました。まだ身体の細胞が完全に起きていない時の登坂は誰でもキツイものです。励ましながらペダルを漕ぎました。女性たちから「あと何回こんな坂道が続くの?」「いまの何%の斜度だった?」と。そんな質問に嘘で答えられない。
Ya-chan「この先、坂はいっぱいあるよ」。
女性達「……」(無言) 「あの~、途中で9%っていう表示を見たんですけど…」。
Ya-chan「気のせいです!」(苦笑)
少し多めに車間距離をとって、一列で淡々と走ります ペース配分とギア比と休憩と補給はロングライドにとって非常に気を付けたいところですので、女性達をケアしながら進みました。
果樹園を抜けて、田園風景を横目に山麓線を北に進みます。遥か遠くに残雪が残る北アルプスの山々が見えます。「今日はあそこの近くまで行くんだよ!」と、遥か遠くを指さします!
女性達「えッあんなに遠くまで!? 行けるかな?」女性達に不安がよぎります。でもご安心を!そのサポートをさせてもらうのがウィメンズチームです。ギリギリおしゃべり出来るスピードを意識しながら、淡々とペダルを漕ぎます。集中して走っていると、スタート前にしっかり朝食をとったはずなのに早くもお腹が空いてきちゃいます。もしかして私だけかな?
全員に確認すると「同じく!」の返事。「あー良かった、私だけじゃなくて」(笑)。さあ、最初のエイドはもうすぐ! 焦る気持ちを押えてペース配分に気を使いながら進みます。
田植えが始まる季節、残雪残る北アルプスをバックに。
あづみの公園の穂高エイドでは80kmチームも合流して、常念岳を目の前に休憩タイム。 ロングライドでは腰が痛くなったり、短い距離では感じない不調が出やすいものです。みなさんはどうでしたか? ウィメンズチームでは快適に走れるようにポジション調整もアドバイスします。イベント中は低すぎるサドル高で走っている方を男女問わず見かけました。ご自身の身体とバイクとをデーターに沿ってフィッティングしていきます。(ボディージオメトリーフィットの詳細についてはこちらのリンクから )
参加者のなっちゃんをみると、脚を回しづらく感じまたので、ポジションを少し変えてみました。すると調整前よりスムーズに脚が回るようになったそうです。
またコース上にはカラフルな女性のウエアやガーリーなラップスカートをはいた女性を見かけました。右はウィメンズライドへ参加された沢田さん。「人と同じは嫌っ!」だそうで、海外サイトで見つけた個性的で元気なカラーのウエアを着用されていました。ウィメンズのファッションシーンでは以前より選択肢が増えて、オシャレの幅が広がってきてきましたね。
あづみの公園 穂高エイドでは80kmチームも合流して常念岳を目の前に休憩タイム 左は凛とした雰囲気が素敵な菅沼さん
参加者のナッチャンは双子の姉妹のお姉さん。右はスぺシャライズドウィメンズチームの中里麻梨乃さん
終始笑顔で先頭をキープしたまま走り切りました。カラフルウエアの澤田さん。
あきらめない強い精神の持ち主で素敵でした。双子の姉妹 妹さんトモちゃん
アルプスあづみのセンチュリーライドの魅力は、各エイドでのおもてなしと、素晴らしいロケーションの中で愛車を走らせる事ができることではないかと思います。安曇野に居るとそれが普通になってしまい、特に贅沢だと感じないのですが、信号機の少ない山麓線をスピーディーに走れる気持ち良さが県外者のエントリーが多い理由の一つだと感じました。
日頃、太陽になれている女性でもこの日の日差しにはビックリ!
パレットに並んだお豆腐。豆の味が濃くて美味しかった
カラフルウェアに身を包んだ澤田さんは終始笑顔で気持ち良さそうに走ります
橋の上から乳川を眺めます
大町市街は蔵作りの建物が多くみられました。変わる景色もロングライドの楽しみの一つですね。
また、ビタミンCをたっぷり補給してあげるとライド後は回復が早いですね。オレンジジュースは糖分も一緒に補給できるのでおススメです。快適さを追求するにあたり、身体に直接当たる場所として、自分に合ったサドル、ビブパンツを選ぶことも大事。医学的見地から開発されたサドル、腰回りを圧迫しないビブパンツを選ぶことは、ロングライド挑戦の第一歩のエキップメント選びです。
どこで写真を撮っても絵になります。
我がチームは早朝からスタートして、制限時間をたっぷり使って走り切りました。後半はスタートした頃の走りからは想像がつかないほどスムーズにペダルを回し、安定感のある走りに変わっていました。参加された女性達の顔は達成感に満ち溢れています。それと同時に、早くも次へのチャレンジが湧いているのを聞きました。
「来年はもっと早くゴールできるようになりたい」「来年は160Kmにエントリーしてみようかな?」
ウィメンズチームは女性のやる気スイッチを押せたこと、大変うれしく思います。今後もたくさんの女性ライダーたちと走れることを楽しみにしています。
High Five! 笑顔でゴール。やったね!
MCアケちゃんが元気にお出迎え。一人ひとりに声をかけて下さいました。
プロフィール Ya-chanこと丸山八智代(まるやま・やちよ)
Ya-chanこと丸山八智代(まるやま・やちよ) スぺシャライズドアンバサダー。IMBAインターナショナルマウンテンバイクアソシエイツ公認MTBインストラクターICP:レベル2 日本マウンテンバイク協会公認MTBインストラクターB級
競技を離れ、現在はMTBライドツアーやレッスン、MTBキッズキャンプなどを行いグリーンシーズンのほとんどは自然の中で生息。スぺシャライズドウィメンズチームの開催するイベントでは「やっちゃん先生」として女性のためのやさしいライドのロードバイクレッスンを行っています。一年でもっとも女性ライダーに出会っているかもしれない。
スペシャライズド公式ブログ ー丸山八智代
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近年シリーズ開催している“女性のためのやさしいライド”は2年目に突入。全国各地で女性のためのスポーツバイクの普及と、自転車のあるライフスタイルをアドバイスしています。新緑の安曇野、アルプスあづみのセンチュリーライドのイベント内で、ウィメンズチームによる「女性のための楽しいライド」を行いました。
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私と一緒にサポートしたウィメンズチームの中里麻梨乃さんは、ロードのみならずMTBも乗りこなすアクティブで経験豊富なスタッフ。村田ももよさんは、見た目の可愛らしさを裏切るフルマラソンも走る健脚の持ち主! そしてこんがり日焼けがカッコいいスペシャライズド本社勤務の大町さんは、週末はボディーボードで海を楽しんでいるアクティブ女性。
AACRは私の地元開催ということもあり、プライベートで1回試走をしたのですが、参加者の菅沼さんは「もっとスムーズに走りたいです!」と上手くなることに意欲的。女性の皆さんのチャレンジスピリットを静かに感じとりました。
なんだかいつもの眠い朝とは違って、ヤル気に満ちた朝! イベント会場となった梓水苑には、早朝のスタートにも関わらず、颯爽とした中にもしなやかな雰囲気の女性達が集い、スタートを楽しみにしている様子でした。そしてスぺシャライズドブースで合流すると、ウィメンズチームはクラス毎のグループに分かれて、いざロングライドへ出発!
スタートして最初の登りがやってきました。まだ身体の細胞が完全に起きていない時の登坂は誰でもキツイものです。励ましながらペダルを漕ぎました。女性たちから「あと何回こんな坂道が続くの?」「いまの何%の斜度だった?」と。そんな質問に嘘で答えられない。
Ya-chan「この先、坂はいっぱいあるよ」。
女性達「……」(無言) 「あの~、途中で9%っていう表示を見たんですけど…」。
Ya-chan「気のせいです!」(苦笑)
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果樹園を抜けて、田園風景を横目に山麓線を北に進みます。遥か遠くに残雪が残る北アルプスの山々が見えます。「今日はあそこの近くまで行くんだよ!」と、遥か遠くを指さします!
女性達「えッあんなに遠くまで!? 行けるかな?」女性達に不安がよぎります。でもご安心を!そのサポートをさせてもらうのがウィメンズチームです。ギリギリおしゃべり出来るスピードを意識しながら、淡々とペダルを漕ぎます。集中して走っていると、スタート前にしっかり朝食をとったはずなのに早くもお腹が空いてきちゃいます。もしかして私だけかな?
全員に確認すると「同じく!」の返事。「あー良かった、私だけじゃなくて」(笑)。さあ、最初のエイドはもうすぐ! 焦る気持ちを押えてペース配分に気を使いながら進みます。
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あづみの公園の穂高エイドでは80kmチームも合流して、常念岳を目の前に休憩タイム。 ロングライドでは腰が痛くなったり、短い距離では感じない不調が出やすいものです。みなさんはどうでしたか? ウィメンズチームでは快適に走れるようにポジション調整もアドバイスします。イベント中は低すぎるサドル高で走っている方を男女問わず見かけました。ご自身の身体とバイクとをデーターに沿ってフィッティングしていきます。(ボディージオメトリーフィットの詳細についてはこちらのリンクから )
参加者のなっちゃんをみると、脚を回しづらく感じまたので、ポジションを少し変えてみました。すると調整前よりスムーズに脚が回るようになったそうです。
またコース上にはカラフルな女性のウエアやガーリーなラップスカートをはいた女性を見かけました。右はウィメンズライドへ参加された沢田さん。「人と同じは嫌っ!」だそうで、海外サイトで見つけた個性的で元気なカラーのウエアを着用されていました。ウィメンズのファッションシーンでは以前より選択肢が増えて、オシャレの幅が広がってきてきましたね。
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アルプスあづみのセンチュリーライドの魅力は、各エイドでのおもてなしと、素晴らしいロケーションの中で愛車を走らせる事ができることではないかと思います。安曇野に居るとそれが普通になってしまい、特に贅沢だと感じないのですが、信号機の少ない山麓線をスピーディーに走れる気持ち良さが県外者のエントリーが多い理由の一つだと感じました。
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また、ビタミンCをたっぷり補給してあげるとライド後は回復が早いですね。オレンジジュースは糖分も一緒に補給できるのでおススメです。快適さを追求するにあたり、身体に直接当たる場所として、自分に合ったサドル、ビブパンツを選ぶことも大事。医学的見地から開発されたサドル、腰回りを圧迫しないビブパンツを選ぶことは、ロングライド挑戦の第一歩のエキップメント選びです。
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我がチームは早朝からスタートして、制限時間をたっぷり使って走り切りました。後半はスタートした頃の走りからは想像がつかないほどスムーズにペダルを回し、安定感のある走りに変わっていました。参加された女性達の顔は達成感に満ち溢れています。それと同時に、早くも次へのチャレンジが湧いているのを聞きました。
「来年はもっと早くゴールできるようになりたい」「来年は160Kmにエントリーしてみようかな?」
ウィメンズチームは女性のやる気スイッチを押せたこと、大変うれしく思います。今後もたくさんの女性ライダーたちと走れることを楽しみにしています。
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プロフィール Ya-chanこと丸山八智代(まるやま・やちよ)
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競技を離れ、現在はMTBライドツアーやレッスン、MTBキッズキャンプなどを行いグリーンシーズンのほとんどは自然の中で生息。スぺシャライズドウィメンズチームの開催するイベントでは「やっちゃん先生」として女性のためのやさしいライドのロードバイクレッスンを行っています。一年でもっとも女性ライダーに出会っているかもしれない。
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