保冷性能を飛躍的に向上させたボトル　キャメルバック ポディウム・アイス

キャノンデール・ガーミンのオフィシャルスポンサーも務めるアメリカのキャメルバック。同社の人気保冷ボトル「ポディウム・チル」よりも高い保冷性能を備えた「ポディウム・アイス」が登場した。簡単なインプレッションとあわせて紹介する。

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キャメルバック　ポディウム・アイス　従来品よりも優れた保温性を備えるボトルだ photo:Makoto.AYANO
今回登場した「ポディウム・アイス」は宇宙船の断熱材にも使われる素材を用いた2重構造の「チルジャケットサーマルインシュレーション」を装備することで、セルフォームで断熱するキャメルバックのベストセラー保冷ボトル「ポディウム・チル」から保冷性能を飛躍的に向上させたボトル。

キャメルバック本社で30°Cの環境で0°Cの水が20°Cになるまでの所要時間を比較した実験によれば、ポディウム・アイスは保冷機能のないボトルに対して約4倍、一般的な保冷ボトルに対しては約2倍という圧倒的な保冷機能をマークしたという。

さらにポディウム・アイスを含め、2015年モデルでは全てのボトルのバルブがアップデートされている。バルブの内径を6.5mmと従来よりワイド化することで、軽い力で多くの水が飲めるように改良されている。また、振動などによって不意に中身が漏れることを防いだ「Jet Valve」の弁がバルブと一体となり、洗浄時に弁の裏側を洗うことが可能となった（従来は蓋側にあったため直接洗浄ができなかった）。

バルブのロック機構を働かせなくとも、中身の漏れを防ぐJet Valve機構（弁） photo:Makoto.AYANO弁と一体型となったバルブは取り外し可能。洗浄もしやすくなり、ボトルを清潔に保つことができる photo:Makoto.AYANO

バルブのロック機構によって持ち運ぶ際に液漏れを起こす心配も少ない photo:Makoto.AYANO指の向きにあわせて設けられた窪み。細長い形状と合わせて一層握り込みやすくなっている photo:Makoto.AYANO


ボトル本体は菌の繁殖を抑える特許取得のハイドロガード加工が施されたTru Tasteポリプロピレン素材を使用し、ボトル内部のニオイが発生しづらく、夏場でも快適に使用できる。BPAフリーで人体への影響が少ないことも嬉しいポイントだ。

容量620mlのワンサイズ展開のポディウム・アイスはオーソドックスな大容量ボトルと比較してやや細い形状とであるため、素材そのものの柔らかい握り心地とあわせて握りやすい。また、握った際の指の向きが考慮された窪みも設けられているため、グローブをした状態でも落とす心配がなさそうだ。

編集部では90℃のお湯を入れて温度低下をテストした（左からポディウム・アイス、ポディウム・チル、ポディウム 620ml） photo:So.Isobe2時間30分が経過した段階でもポディウムアイスは20℃ほどと、他を圧倒する保温機能を見せた photo:So.Isobe


さて、気になる保冷・保温性能だが、実際に編集部ではポディウム・アイスとポディウム・チル、通常モデルという3本に90℃のお湯をそれぞれに140ccほど入れ、保温性能を確かめてみた。2時間30分を経過してポディウム・チルと通常モデルに入れた水が冷たくなっていたのに対し、ポディウム・アイスは20℃ほどと明らかな違いが生まれた。

今回は冬場とあって温度低下をテストしてみたが、これならば夏場の使用でもドリンクの冷たさを長時間キープできそうだ。寒さ厳しい今の季節であれば、温かいコーヒーや紅茶などを入れても良いかもしれない。税抜き価格で3,600円と高価であることは間違いないが、使い方によってはそれ以上の価値もあるだろう。

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キャメルバック　ポディウム・アイス
容量：620ml
重量：138g（実測値）
カラー：シルバー、クリムゾン、エレクトリックブルー
価格：3,600円（税抜）

キャメルバック　ポディウム チル
容量：620ml
カラー：レースエディション、クリムゾン、カーボン、スプリントグリーン、ピンク、エレクトリックブルー
価格：1,600円（税抜）

キャメルバック　ポディウム 620ML
容量：620ml
カラー：スモーク、クリムゾン、カーボン、ピンク
価格：1,200円（税抜）