2015/02/09(月) - 10:03
世界遺産にも指定されたスイス、オーストリアの国境、イタリア北部のドロミテ山塊エリア。「ドロミテ山群の真珠」とも呼ばれる、美しい街コルチナ・ダンペッツォを拠点にした、フェローサイクルがプロデュースする魅惑のサイクリングルートを紹介しよう。
北イタリアの魅力を伝えてくれるフェローサイクル (c)フェロートラベル
ヨーロッパでの本格的なサイクリングツアーを計画しているフェローサイクル。そのツアープランの中、昨年から引き続き用意されているのがヨーロッパ中のサイクリストがあこがれるドロミテエリアを回るプラン。昨年よりも、より長く楽しめるコースが追加され、健脚派サイクリストも満足できるプランとなっている。
ユネスコの世界遺産に指定され脚光を浴びる、スイスやオーストリアと国境を接するイタリア北部、ドロミテ山塊エリア。平坦な地形に突如現れる総延長約1,200km、標高3,000mの世界的にも珍しい岩山だ。冬場にはスキーやスノーボードといったウィンタースポーツが盛んであり、過去には冬季オリンピックも開かれたこともあるほどスポーツリゾートとしてアウトドアアクティビティのメッカとなっている地域だ。
一度訪れたが最後、その魅力に虜になってしまう風光明媚で雄大な自然が広がるドロミテエリア。本編では、ジロ・デ・イタリアの山岳ステージにも登場する彼の地を走る、ツアープランの一例を紹介する。
ドロミテサイクリングの永遠の憧れ「セラロンダ」
ポルドイ峠にあるファウストコッピの銅像 (c)フェロートラベル
コース1プロファイル (c)フェロートラベル
コース1マップ (c)フェロートラベルジロ・デ・イタリアにも何度も登場した名峠、ポルドイ峠をスタートしてドロミテ山群の中心、セラ山群の周囲約55kmを登ったり、下ったりしながら周回するドロミテ屈指の絶景ルート。4つの峠が登場し、獲得標高は1,790mに達するヒルクライムコースでもある。
起点となるポルドイ峠には、山頂へ上がるロープウェイ駅の近くに、イタリアが誇るロードレースのカンピオーネ、ファウスト・コッピの銅像があり、ここがジロの聖地であることを感じさせてくれる。
走行中は「ポルドイ峠、カンポロンゴ峠、ガルディナ峠、セラ峠」と4つの峠と「バディア渓谷、ガルディナ渓谷、ファッサ渓谷」と3 つの渓谷、そして走馬灯のようにドロミテ山群の名高い名峰の数々が視界を楽しませてくれる。フェローサイクルでは一日で完走する場合と2日間に分けて走るプログラムを用意しているので、脚力に合わせてプランを選択できる。
1万人近くのサイクリストが集う人気大会でもある「ドロミテサイクリングマラソン・グランフォンド」のコースと重なっている部分も多いことが、このルートがいかに魅力的か物語っている。尚、マウンテンバイクでのセラロンダも可能となっており、より身近にドロミテの自然を感じることができるだろう。
コルチナ・ダンペッツオ周辺とクリスタッロ周回コース
ランドロ湖から名峰クリスタッロを臨む (c)フェロートラベル
コース2プロファイル (c)フェロートラベル
コース2マップ (c)フェロートラベルツアー中の拠点となるドロミテ北東部のリゾート街、コルチナ・ダンペッツォをスタートし、映画「クリフハンガー」の舞台ともなった名峰クリスタッロ山の裾野を周回し、そしてオーストリア国境まで迫る走行距離約42㎞、標高差約1,092㎞のルート。
途中にはランドロ湖、その後には長い登りのアプローチを経て現れるミズリーナ湖と、美しい湖が多く点在するコース。特にミズリーナ湖では、北東にそびえたつ2,990mの岩盤の峰、トレチーメ・ディ・ラヴァレードのダイナミックな景観を眺めることができる。
特にこのトレチーメ・ディ・ラヴァレードは大雪の中、熱い勝負を繰り広げた歴史的なステージとして、ロードレースファンに鮮烈な感動を与えた2013年のジロ・デ・イタリア第20ステージのフィニッシュ地点でもある。ロードレースファンは、美しいトレチーメを麓からただ眺めるだけでなく少しルートを外れても、自らの脚であの熱狂と興奮を思い出しながら、憧れの選手の見た景色や感じた風、受けた苦痛を想像し、追体験するのも良いだろう。
写真撮影スポットも豊富で、自分の足で走り苦労をした分だけ、ご褒美のポイントも次々と現れてくれるサイクリングの名ルートだ。
コルチナ・ダンペッツオ→オーロンゾウ→トレクローチェ周回ルート
アップダウンが多く爽快なダウンヒルが楽しめる (c)フェロートラベル
コース3プロファイル (c)フェロートラベルこちらは今年から追加された新たなコースで、最長118kmとロングライドイベント並みの距離と1,853mの獲得標高を持つ、かなり走りごたえのあるコースとして設定されているのが特徴。
スタートはツアー中の主な逗留場所となるコルチナ・ダンペッツオ。そこからソラピス、アンテラオといった名峰を眺めながらの平坦なルートを北東へ向けて走っていく。
途中から始まる緩やかな登りでは、美しいサンタカタリーナ湖とトレチーメ・ディ・ラヴァレードの雄姿が見えてくる。そのまま北東に直進すれば素晴らしい草原と森の中に位置する秘境、セスト渓谷へと向かうルートとなる。
一方、左折すればカドーレ地方で最大の自然湖、ミズリーナ湖へ登り返し、トレクローチェ峠方面と向かうルートとなっている。
どちらもループコースとなっていて、そのまま折り返すことなくコルチナ・ダンペッツオへ戻ってくることができるのも大きな魅力だ。
比較的難易度の高いコースであるものの、随所でサポートカーを利用すれば快適なコースを短く楽しむことも可能となっており、その場合は60km程度のコースとなる予定だ。
コルチナ・ダンペッツオ→ドビアッコ→リエンツの往復コース
平坦基調のルートが魅力のコース4 photo:Riccardo Scanferla
コース4マップ (c)フェロートラベルこのルートは、サポートカーと列車を駆使してドロミテエリアの魅力的な部分をいいとこどり出来る、初中級者向けの設定。まず、サポートカーでコルチナからクリスタッロ山の北西を回り、ランドロ湖まで移動する。
ランドロ湖から雄々しくそびえたつトレチーメ3峰の絶景を堪能した後は、一路北へと向かっていく。オーストリア国境へと近いドビアッコ駅方面へと延びる道は、平坦で走りやすく景色を眺めながらゆったりと走るのにぴったりだ。
ドビアッコから国境を越えて、オーストリアへとはいると、今度は下り基調に変化する。爽快なダウンヒルを満喫して、オーストリアチロル州のリゾート地リエンツへと到着すれば、帰りは列車に乗ってドビアッコ駅まで戻る。登りを除いたコースで、体力がなくても純粋にアルプスの景観を楽しめる配慮がされている。
ドビアッコからは、バイクバスでコルチナまで戻ってくることもできるし、走り足りない人は、ランドロ湖を経由し、チーメビアンケ~コルチナまで自走して帰ってくることもできる、盛りだくさんのコースだ。
[img_assist|nid=158208|title=ドロミテコース日程表|desc=(c)フェロートラベル|link=node|align=right|width=360|height=]世界遺産の地を自転車で走ることができるドロミテ地方。ロードレースゆかりの地やグランツールなどで使用されたルートも多く存在するエリアだ。
特にジロ・デ・イタリアの重要な展開を左右してきたステージの多くはドロミテを舞台にしてきた。テレビで眺めるだけでは味わえない、憧れのプロトンが通っていったという息遣いを一度味わいに訪ねてみてはいかがだろうか?
興味が出られた方は、下記の連絡先に気軽に連絡してみては?また、また、記事末尾のリンクからは美しい写真で構成された詳細なツアーパンフレット(PDF形式)がダウンロードできるので、ぜひ参考にしてほしい。
フェローサイクル/㈱フェロートラベル
東京都渋谷区道玄坂2-16-8ビジネスヴィップ渋谷ビル4F
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ヨーロッパでの本格的なサイクリングツアーを計画しているフェローサイクル。そのツアープランの中、昨年から引き続き用意されているのがヨーロッパ中のサイクリストがあこがれるドロミテエリアを回るプラン。昨年よりも、より長く楽しめるコースが追加され、健脚派サイクリストも満足できるプランとなっている。
ユネスコの世界遺産に指定され脚光を浴びる、スイスやオーストリアと国境を接するイタリア北部、ドロミテ山塊エリア。平坦な地形に突如現れる総延長約1,200km、標高3,000mの世界的にも珍しい岩山だ。冬場にはスキーやスノーボードといったウィンタースポーツが盛んであり、過去には冬季オリンピックも開かれたこともあるほどスポーツリゾートとしてアウトドアアクティビティのメッカとなっている地域だ。
一度訪れたが最後、その魅力に虜になってしまう風光明媚で雄大な自然が広がるドロミテエリア。本編では、ジロ・デ・イタリアの山岳ステージにも登場する彼の地を走る、ツアープランの一例を紹介する。
ドロミテサイクリングの永遠の憧れ「セラロンダ」
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起点となるポルドイ峠には、山頂へ上がるロープウェイ駅の近くに、イタリアが誇るロードレースのカンピオーネ、ファウスト・コッピの銅像があり、ここがジロの聖地であることを感じさせてくれる。
走行中は「ポルドイ峠、カンポロンゴ峠、ガルディナ峠、セラ峠」と4つの峠と「バディア渓谷、ガルディナ渓谷、ファッサ渓谷」と3 つの渓谷、そして走馬灯のようにドロミテ山群の名高い名峰の数々が視界を楽しませてくれる。フェローサイクルでは一日で完走する場合と2日間に分けて走るプログラムを用意しているので、脚力に合わせてプランを選択できる。
1万人近くのサイクリストが集う人気大会でもある「ドロミテサイクリングマラソン・グランフォンド」のコースと重なっている部分も多いことが、このルートがいかに魅力的か物語っている。尚、マウンテンバイクでのセラロンダも可能となっており、より身近にドロミテの自然を感じることができるだろう。
コルチナ・ダンペッツオ周辺とクリスタッロ周回コース
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特にこのトレチーメ・ディ・ラヴァレードは大雪の中、熱い勝負を繰り広げた歴史的なステージとして、ロードレースファンに鮮烈な感動を与えた2013年のジロ・デ・イタリア第20ステージのフィニッシュ地点でもある。ロードレースファンは、美しいトレチーメを麓からただ眺めるだけでなく少しルートを外れても、自らの脚であの熱狂と興奮を思い出しながら、憧れの選手の見た景色や感じた風、受けた苦痛を想像し、追体験するのも良いだろう。
写真撮影スポットも豊富で、自分の足で走り苦労をした分だけ、ご褒美のポイントも次々と現れてくれるサイクリングの名ルートだ。
コルチナ・ダンペッツオ→オーロンゾウ→トレクローチェ周回ルート
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スタートはツアー中の主な逗留場所となるコルチナ・ダンペッツオ。そこからソラピス、アンテラオといった名峰を眺めながらの平坦なルートを北東へ向けて走っていく。
途中から始まる緩やかな登りでは、美しいサンタカタリーナ湖とトレチーメ・ディ・ラヴァレードの雄姿が見えてくる。そのまま北東に直進すれば素晴らしい草原と森の中に位置する秘境、セスト渓谷へと向かうルートとなる。
一方、左折すればカドーレ地方で最大の自然湖、ミズリーナ湖へ登り返し、トレクローチェ峠方面と向かうルートとなっている。
どちらもループコースとなっていて、そのまま折り返すことなくコルチナ・ダンペッツオへ戻ってくることができるのも大きな魅力だ。
比較的難易度の高いコースであるものの、随所でサポートカーを利用すれば快適なコースを短く楽しむことも可能となっており、その場合は60km程度のコースとなる予定だ。
コルチナ・ダンペッツオ→ドビアッコ→リエンツの往復コース
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ランドロ湖から雄々しくそびえたつトレチーメ3峰の絶景を堪能した後は、一路北へと向かっていく。オーストリア国境へと近いドビアッコ駅方面へと延びる道は、平坦で走りやすく景色を眺めながらゆったりと走るのにぴったりだ。
ドビアッコから国境を越えて、オーストリアへとはいると、今度は下り基調に変化する。爽快なダウンヒルを満喫して、オーストリアチロル州のリゾート地リエンツへと到着すれば、帰りは列車に乗ってドビアッコ駅まで戻る。登りを除いたコースで、体力がなくても純粋にアルプスの景観を楽しめる配慮がされている。
ドビアッコからは、バイクバスでコルチナまで戻ってくることもできるし、走り足りない人は、ランドロ湖を経由し、チーメビアンケ~コルチナまで自走して帰ってくることもできる、盛りだくさんのコースだ。
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特にジロ・デ・イタリアの重要な展開を左右してきたステージの多くはドロミテを舞台にしてきた。テレビで眺めるだけでは味わえない、憧れのプロトンが通っていったという息遣いを一度味わいに訪ねてみてはいかがだろうか?
興味が出られた方は、下記の連絡先に気軽に連絡してみては?また、また、記事末尾のリンクからは美しい写真で構成された詳細なツアーパンフレット(PDF形式)がダウンロードできるので、ぜひ参考にしてほしい。
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