2014/11/02(日) - 09:27
160kmを走り抜いたホノルルセンチュリーライドの翌日も、ハワイを楽しみつくすべくトップツアーが用意しているのが2つのオプショナルツアー。ホノルル市街を一望する「タンタラスの丘」へのモーニングライドと、その後に行われたノースショアサイクリングの様子をお届けします。
ホノルルセンチュリーライドと後夜祭の取材でヘトヘトに疲れてしまった私を無情な響きで叩き起こしてくれる目覚まし時計に若干の憎しみを感じながら、モソモソと起き上がる朝5時。本音を言えば寝ていたい時間帯だ。しかし、そうもいっていられない。イソイソと着替え、眠い目をこすりながらホテルのロビーへと降りていく。
そう。トップツアーでは、大会翌日の朝からまだまだ走り足りない参加者に向けて朝に行われる「モーニングヒルクライム」と午後に行われる「ノースショアサイクリング」が用意されているのだ。まずは、モーニングヒルクライムの模様をお届け。
タンタラスへ向けて出発!
ホノルル市街を見下ろす絶景が待っている!タンタラスの丘ヒルクライム
エレベーターをでて、ホテルのロビーにつくと既に15名ほどの参加者の皆さんが集まっている。100マイルを走った次の早朝からわざわざヒルクライムをしようというだけあって、気合いの入った方が多い。ツアー参加者の中でも、かなり脚のある参加者が集まっている印象だ。
この、熱意あふれる参加者たちをサポートするのは、今中大介さんと鶴見辰吾さんに加えて湘南ベルマーレの内山GMという充実のメンバー。これだけのメンツがいれば、最悪タレて千切れてしまっても問題ないだろう、なんてヨコシマな考えがふと頭ををよぎるが、写真を撮らないといけないことを思い出し、覚悟を決める。
ハワイのさわやかな朝の空気を感じながら、ホノルル中心市街を抜けていく。海沿いに立ち並ぶ高級高層ホテル群とは対照的に、丘のほうには住宅地が立ち並んでいる。日曜だった大会当日にくらべると、交通量も多くどことなく忙しなく感じる。
朝焼けが目に眩しい!
朝焼けにそまるホノルル市街を走っていきます
九十九折れの区間も。健脚ライダーも満足?
一方通行が多いのもホノルルの特徴で、気をつけていないといつの間にか逆走していた、なんてことにもなりかねないので、このモーニングツアーはそういった意味でも安心だ。
市街地を抜けると、急に交通量が減って閑静な住宅街へとはいっていく。ハワイの高級住宅街は標高が高くなればなるほど、住宅地のグレードが増していく。関西出身の私としては、芦屋のようなもんだな、と1人納得しながら登りを進んでいく。
ヘアピンの連続する生活道路を抜けると、鬱蒼とした森の中を進んでいく。段々と斜度が増してくる坂に苦しみ始めるころ、いきなり視界が開ける。目の前に迫ってくるような青い海と海辺に立つ高層ビル群のコントラストが織りなす絶景に思わず息を呑んでしまう。こんな光景、なかなか日本でお目にかかることは難しい。
ホテルと海を背景にヒルクライム
最後に激坂区間をクリアすれば展望台はすぐそこ!
あまりの絶景に言葉を失ってしまう人も
そして、もう一度山道へと入り400メートルほど登ると展望台へと到着。ちなみに、登りの途中では今中さんによる緊急登り方講座が行われたりもして、なかなか内容充実のツアーなのだ。
日本でもホノルルの夜景を望むスポットとして人気があるタンタラスの丘。でも、日中の光景だって、負けてはいないほどの絶景。ほんの40分ほど前にそこにいたとは信じられないほど遠くに見えるホテルと、その脇にあるダイアモンドヘッド、そしてそれらすべてを包んでいるような鮮やかなマリンブルーが広がっているのだ。
展望台からの眺めは最高です!
圧巻の一言である。眠気も吹っ飛ぶようなインパクトある景色を前に、参加者のみなさんも大興奮。かわるがわる記念撮影を行ったあとは、集合写真をパシャリ。早起きは三文の得とはよく言うが、体感的にはもっと得しているはず。夜景が100万ドルなのだから1両=20万円程度と換算すると、500両位は得している計算だ。1両が4000文なので200万文。ハワイの早起きは日本の早起きの66万倍の価値がある、のかもしれない。なんてコストパフォーマンスの高いオプショナルツアーなのだろう。トップツアー大赤字である。
カフク〜ハレイワ40kmの旅 カメに出会い、エビを食らう。ノースショアの魅力を詰め込んだオプショナルツアー
さて、タンタラスへのヒルクライムが終わって一息ついたら、今度は更なるオプショナルツアー「ノースショアサイクリング」へ。これはセンチュリーライドのコースの更に先、オアフ島北部の絶景&グルメポイントでのショートライドを楽しんでしまおうという贅沢&まったりライド。午前中とはうってかわって、コースもフラットで走りやすいフレンドリーなオプションライドなのだ。
スワンジービーチパークから出発!
スタート地点となるのは100マイル折り返し地点として設定されたスワンジー・ビーチパーク。スタート地点までは、観光バスで移動し、自転車は専用トラックにて搬送されるので、昨日と違ってサラ脚でスワンジービーチパークに到着できる。ヒルクライムに参加していなければ、の話ですが(笑)
比較的イージーなライドということもあって、参加者はモーニングライドに比べるとかなり多めの30名弱。ヒルクライムからそのまま走っている健脚?欲張り?ライダーも。バスの中では、仲良くおしゃべるする人から、心地よい揺れに身を任せて寝入ってしまう人まで十人十色だ。
南国ムード満点のヤシの木
そんなヤシの木をバックにパシャ
青い海と青い空のもと走っていきます
遠く感じたスワンジー・ビーチパークもバスを使えばあっという間。1時間弱で到着したスタート地点は、昨日の賑やかさがウソのように静かな佇まいだ。しかし、前日とは大きく異なる点が一つ。そう、快晴なのである。本来の青さを取り戻した海に沿って走るカメハメハ・ハイウェイを北上していく車列。
しかも、最高なことは続くものでこの日は追い風基調。平坦な道と相まって、背中を押されて進むツアーは最高に気持ち良い。サーフィンのメッカとなっているノースショアだけあって、ビーチに向かうサーファーの車の多いこと。自転車も結構爽やかな趣味のハズなんだけれども、ここでは少し変わり者な感じもしたり。
追い風ですいすい進む
しばし時を忘れてウミガメを眺めてしまう
ハレイワに到着!
途中、ほぼ100%ウミガメが見れることで名高いラニアケアビ-チへと寄り道。日本だと水族館でしか見られないウミガメが、砂浜に鎮座ましましており、優雅に海藻をモグモグしている様子を3m程度の至近距離で眺めることができるのだ。なんだか、一般的日本人を自認する私としては、非現実感が強すぎて「これは撮影用セットなのでは?VFXでは?」と疑ってしまうほど。(もちろんホンモノです。)
ラニアケアビーチを出るころにはお日様も高く登っており、だんだんお腹が空いてくる。おいしいお昼を頂くべく、ゴール地点のハレイワの町へとペダルを回していくツアー一行。この辺り一帯はエビの養殖場が多くあり新鮮なエビ料理が食べられるということで有名なのだ。
ハレイワに到着し、バイクをトラックに積み込んだらとるもとりあえず名物のガーリックシュリンプを目指して歩き出す。移動ワゴンのレストランが何台も並んだ一角があり、そこでお目当てのガーリックシュリンプをゲット。そう、ハワイに旅立つ前、昨年担当の磯部が「ガーリックシュリンプはマジでウマいから、絶対食べるべき。食べないとハワイに行く意味の80%ぐらいは消失する。」と念を押されていたのだ。
ガーリックシュリンプを頂きます!
アヒ(マグロ)のプレート
ガーリックシュリンプのレモンバター味
こんなワゴンで営業中
アサイーボウルを食べる人も
食には人一倍ウルサイ磯部のいうことである。吸い物を飲んで女将を呼びつけ、煮魚を食べては机をひっくり返す美食倶楽部の主宰を彷彿とさせる普段の磯部の言動を知っている私からすれば、磯部がそういうのならば相当なものなのだろう、という期待とドキドキを胸に一口目を食べたのだ。
鮮やかな赤に茹であがったエビは弾力に富み、ぷりぷりと歯を押し返してくる。そう、まさに「口の中でシャッキリポンと踊るわ!」といった感じである。他にも、アサイーボウルやフルーツスムージーをオーダーする人もおり、思い思いにハワイのグルメを楽しんだ。
鮮やかな色彩のマツモトシェイブアイスでノースショアライドは〆!
そして、ハレイワの〆は名物の「マツモトシェイブアイス」。前日のエイドでもシェイブアイスを全色(4色)制覇した私はイチもニもなく注文していた。やっぱりエイドに比べると氷のキメも細やかで段違いのおいしさ。練乳をオプションで追加し、大満足。
きれいな海を眺めながらサイクリングを楽しみ、お腹が減ってきたところでおいしいローカルなランチを頂く。ノースショアの魅力をギュッと詰め込んだオプショナルツアーがこのノースショアライド。センチュリーライドで走らない、オアフ島の美味しいところだけを切り取った贅沢ライドなのだ。ビギナー、上級者を問わず、満足できること間違いなしだ。
text:Naoki.Yasuoka
photo:Makoto.AYANO Naoki.Yasuoka
ホノルルセンチュリーライドと後夜祭の取材でヘトヘトに疲れてしまった私を無情な響きで叩き起こしてくれる目覚まし時計に若干の憎しみを感じながら、モソモソと起き上がる朝5時。本音を言えば寝ていたい時間帯だ。しかし、そうもいっていられない。イソイソと着替え、眠い目をこすりながらホテルのロビーへと降りていく。
そう。トップツアーでは、大会翌日の朝からまだまだ走り足りない参加者に向けて朝に行われる「モーニングヒルクライム」と午後に行われる「ノースショアサイクリング」が用意されているのだ。まずは、モーニングヒルクライムの模様をお届け。
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ホノルル市街を見下ろす絶景が待っている!タンタラスの丘ヒルクライム
エレベーターをでて、ホテルのロビーにつくと既に15名ほどの参加者の皆さんが集まっている。100マイルを走った次の早朝からわざわざヒルクライムをしようというだけあって、気合いの入った方が多い。ツアー参加者の中でも、かなり脚のある参加者が集まっている印象だ。
この、熱意あふれる参加者たちをサポートするのは、今中大介さんと鶴見辰吾さんに加えて湘南ベルマーレの内山GMという充実のメンバー。これだけのメンツがいれば、最悪タレて千切れてしまっても問題ないだろう、なんてヨコシマな考えがふと頭ををよぎるが、写真を撮らないといけないことを思い出し、覚悟を決める。
ハワイのさわやかな朝の空気を感じながら、ホノルル中心市街を抜けていく。海沿いに立ち並ぶ高級高層ホテル群とは対照的に、丘のほうには住宅地が立ち並んでいる。日曜だった大会当日にくらべると、交通量も多くどことなく忙しなく感じる。
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一方通行が多いのもホノルルの特徴で、気をつけていないといつの間にか逆走していた、なんてことにもなりかねないので、このモーニングツアーはそういった意味でも安心だ。
市街地を抜けると、急に交通量が減って閑静な住宅街へとはいっていく。ハワイの高級住宅街は標高が高くなればなるほど、住宅地のグレードが増していく。関西出身の私としては、芦屋のようなもんだな、と1人納得しながら登りを進んでいく。
ヘアピンの連続する生活道路を抜けると、鬱蒼とした森の中を進んでいく。段々と斜度が増してくる坂に苦しみ始めるころ、いきなり視界が開ける。目の前に迫ってくるような青い海と海辺に立つ高層ビル群のコントラストが織りなす絶景に思わず息を呑んでしまう。こんな光景、なかなか日本でお目にかかることは難しい。
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そして、もう一度山道へと入り400メートルほど登ると展望台へと到着。ちなみに、登りの途中では今中さんによる緊急登り方講座が行われたりもして、なかなか内容充実のツアーなのだ。
日本でもホノルルの夜景を望むスポットとして人気があるタンタラスの丘。でも、日中の光景だって、負けてはいないほどの絶景。ほんの40分ほど前にそこにいたとは信じられないほど遠くに見えるホテルと、その脇にあるダイアモンドヘッド、そしてそれらすべてを包んでいるような鮮やかなマリンブルーが広がっているのだ。
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カフク〜ハレイワ40kmの旅 カメに出会い、エビを食らう。ノースショアの魅力を詰め込んだオプショナルツアー
さて、タンタラスへのヒルクライムが終わって一息ついたら、今度は更なるオプショナルツアー「ノースショアサイクリング」へ。これはセンチュリーライドのコースの更に先、オアフ島北部の絶景&グルメポイントでのショートライドを楽しんでしまおうという贅沢&まったりライド。午前中とはうってかわって、コースもフラットで走りやすいフレンドリーなオプションライドなのだ。
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スタート地点となるのは100マイル折り返し地点として設定されたスワンジー・ビーチパーク。スタート地点までは、観光バスで移動し、自転車は専用トラックにて搬送されるので、昨日と違ってサラ脚でスワンジービーチパークに到着できる。ヒルクライムに参加していなければ、の話ですが(笑)
比較的イージーなライドということもあって、参加者はモーニングライドに比べるとかなり多めの30名弱。ヒルクライムからそのまま走っている健脚?欲張り?ライダーも。バスの中では、仲良くおしゃべるする人から、心地よい揺れに身を任せて寝入ってしまう人まで十人十色だ。
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しかも、最高なことは続くものでこの日は追い風基調。平坦な道と相まって、背中を押されて進むツアーは最高に気持ち良い。サーフィンのメッカとなっているノースショアだけあって、ビーチに向かうサーファーの車の多いこと。自転車も結構爽やかな趣味のハズなんだけれども、ここでは少し変わり者な感じもしたり。
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途中、ほぼ100%ウミガメが見れることで名高いラニアケアビ-チへと寄り道。日本だと水族館でしか見られないウミガメが、砂浜に鎮座ましましており、優雅に海藻をモグモグしている様子を3m程度の至近距離で眺めることができるのだ。なんだか、一般的日本人を自認する私としては、非現実感が強すぎて「これは撮影用セットなのでは?VFXでは?」と疑ってしまうほど。(もちろんホンモノです。)
ラニアケアビーチを出るころにはお日様も高く登っており、だんだんお腹が空いてくる。おいしいお昼を頂くべく、ゴール地点のハレイワの町へとペダルを回していくツアー一行。この辺り一帯はエビの養殖場が多くあり新鮮なエビ料理が食べられるということで有名なのだ。
ハレイワに到着し、バイクをトラックに積み込んだらとるもとりあえず名物のガーリックシュリンプを目指して歩き出す。移動ワゴンのレストランが何台も並んだ一角があり、そこでお目当てのガーリックシュリンプをゲット。そう、ハワイに旅立つ前、昨年担当の磯部が「ガーリックシュリンプはマジでウマいから、絶対食べるべき。食べないとハワイに行く意味の80%ぐらいは消失する。」と念を押されていたのだ。
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鮮やかな赤に茹であがったエビは弾力に富み、ぷりぷりと歯を押し返してくる。そう、まさに「口の中でシャッキリポンと踊るわ!」といった感じである。他にも、アサイーボウルやフルーツスムージーをオーダーする人もおり、思い思いにハワイのグルメを楽しんだ。
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そして、ハレイワの〆は名物の「マツモトシェイブアイス」。前日のエイドでもシェイブアイスを全色(4色)制覇した私はイチもニもなく注文していた。やっぱりエイドに比べると氷のキメも細やかで段違いのおいしさ。練乳をオプションで追加し、大満足。
きれいな海を眺めながらサイクリングを楽しみ、お腹が減ってきたところでおいしいローカルなランチを頂く。ノースショアの魅力をギュッと詰め込んだオプショナルツアーがこのノースショアライド。センチュリーライドで走らない、オアフ島の美味しいところだけを切り取った贅沢ライドなのだ。ビギナー、上級者を問わず、満足できること間違いなしだ。
text:Naoki.Yasuoka
photo:Makoto.AYANO Naoki.Yasuoka
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