2014/10/29(水) - 09:59
10月初頭に行われたインターマックス2015展示会の模様を紹介する。クォータは定評あるミドル~エントリーグレードが一挙にモデルチェンジを果たした。カステリ2015春夏ラインナップは涼しさとエアロを追求しよりレーシーな仕上がりに。プロロゴは定番モデルのスクラッチがリニューアル&サドル選択システムが登場した。
特に自転車競技熱が高いイタリアをメインに、本場ヨーロッパの優れたロードバイクやパーツを日本のサイクリストに紹介してきたインターマックス。クォータ、デダチャイストラーダ、FSA/ヴィジョン、プロロゴ、メット、カステリ、ノースウェーブ、ポラール、タックス、シーコンなど、取り扱いブランドの総数は40にも昇る。
今回の展示会でて多くの来場者から熱い視線を集めたのがイタリアのカーボンバイク専業ブランド「クォータ」だ。創業からの月日はまだまだ浅いものの、実力そして国内での人気は同郷の老舗ブランドと比較しても遜色ないといって過言ではないだろう。
「クォータ全体の特徴はどのモデルでも気持よくダウンヒルできることですね。実際に私もKOMに乗っていますが、登りの軽やかさと下りの安定性のバランスには驚かされます。そして、ユーザーの皆さんに選んで頂きやすい様に、2015モデルではエントリーモデルからなるべく等間隔に価格設定したことも特徴です。きっと用途や予算にあった1台を見つけて頂けるのではないでしょうか。」とはインターマックスの木下雅之さんの談。2015ラインナップでは5つの新モデルが登場する。
まず注目したい新モデルがミドルグレードのエアロロードであるKOUGAR。「ハイエンドに限らず積極的に新しい規格を取り入れるクォータの姿勢が表れているバイクですね」とは木下さんの言葉で、ハイエンドモデルのみで採用されることが多いインテグレーテッドブレーキを採用していることが特徴だ。ベースとなったのは国内のプロレーサーにも供給された実績をもつKURAROであるものの、より俊敏な乗り味に仕上がっているとのこと。また、内蔵バッテリーに対応するためシートポストの形状にも変更が加えられた。
クォータを一躍トップブランドへと押し上げた名作モデルKHARMA EVOは一旦姿を消し、「KRYON」が後継モデルとして登場する。こちらも基本的な形状は従来モデルより踏襲しているものの、上面の突起がユニークなデザインのシートステーやプレスフィットBBの採用などによってブラッシュアップを図っている。そして、このKRYONには兄弟モデルとしてロード用ディスクブレーキ対応のKRYON DISCがラインナップ。
エントリーグレードもモデルチェンジとなり、KORSAに替わってKOBALTがラインナップに加わった。従来よりもクォータらしい曲線的なデザインとなり、他社のミドルグレードと比べても負けず劣らずといったルックスそして走行性能に。「どのモデルでもユーザーさんに所有欲を満たして頂ける様にペイントにもこだわっています」と木下さんは加える。
残念ながら展示会には間に合わなかったものの、国内展開が始まったころに人気を博した「KHAN」がハイエンドモデルとしてラインナップに戻って来る。位置付けとしては軽量ヒルクライムモデルで、シャープなデザインのフォークやシートステーはKOM Airを踏襲しているとのこと。その他、チーム右京やUCIプロコンチネンタルチームのワンティが使用するKOMやロングライドモデルのK-UNO、翼断面を多用したTTバイクKT05などは引き続きラインナップされる。
クォータと同様に来場者の注目を集めていたのがカステリ2015春夏ラインナップ。モデル数が豊富なため特徴をかい摘んで説明すると、全体的にサポートチームであるガーミン・シャープからのフィードバックが取入れられており、通気性やエアロ性能など機能を追求したレーシーな仕上がりとなっている。
中でも今シーズンのイチオシはBody Paintビブショーツ。「バフの様にサラサラとした触り心地の新型パッドが特徴で、生地との縫製を工夫したことと合わせて、ネーミング通りショーツ自体を身体に塗ってフィットさせたかの様に快適性を実現していますね」とはウェア担当の鈴木拓也さんの談。お尻の痛みに悩んでいるサイクリストには有効な解決策になるかもしれない。
ランプレ、グリーンエッジ、ティンコフと3つのUCIプロチームをサポートするサドルブランドのプロロゴの目玉はリニューアルした定番モデルScratch2だ。特徴である縦方向に丸みを持った座面形状はそのままに、薄くスマートなルックスへと変貌している。ただ、座り心地に大きな変化は無いとのことで従来モデルでファンだった方でも違和感なく使用できるそうだ。
そして、「My Own」と名付けられたサドル選択システムが始動することもトピックスだ。これは、年齢、自転車に乗る頻度、乗り方、身長、体重、そして専用機器で測定した骨盤幅と柔軟性から最適なモデルを割り出すというもの。それもサドルの座面形状だけではなく、表面に滑り止め素材を配したCPCモデルか否か、レールはカーボンか金属かといった詳細まで割り出してくれるのだ。My Ownは全国のプロロゴ強力取り扱いショップの店頭で展開される他、11月に開催されるサイクルモードではデモンストレーションが行われる。
その他、メットやノースウェーブには流行継続中のネオンカラーやカモフラージュ柄を取り入れた新色が追加。今回の展示会には残念ながら間に合わなかったがデダチャイストラーダやヴィジョンからも新製品が登場するとのこと。各製品の詳細はシクロワイアードのレビューコーナーにてお伝えしていく予定だ。
text&photo:Yuya.Yamamoto
特に自転車競技熱が高いイタリアをメインに、本場ヨーロッパの優れたロードバイクやパーツを日本のサイクリストに紹介してきたインターマックス。クォータ、デダチャイストラーダ、FSA/ヴィジョン、プロロゴ、メット、カステリ、ノースウェーブ、ポラール、タックス、シーコンなど、取り扱いブランドの総数は40にも昇る。
今回の展示会でて多くの来場者から熱い視線を集めたのがイタリアのカーボンバイク専業ブランド「クォータ」だ。創業からの月日はまだまだ浅いものの、実力そして国内での人気は同郷の老舗ブランドと比較しても遜色ないといって過言ではないだろう。
「クォータ全体の特徴はどのモデルでも気持よくダウンヒルできることですね。実際に私もKOMに乗っていますが、登りの軽やかさと下りの安定性のバランスには驚かされます。そして、ユーザーの皆さんに選んで頂きやすい様に、2015モデルではエントリーモデルからなるべく等間隔に価格設定したことも特徴です。きっと用途や予算にあった1台を見つけて頂けるのではないでしょうか。」とはインターマックスの木下雅之さんの談。2015ラインナップでは5つの新モデルが登場する。
まず注目したい新モデルがミドルグレードのエアロロードであるKOUGAR。「ハイエンドに限らず積極的に新しい規格を取り入れるクォータの姿勢が表れているバイクですね」とは木下さんの言葉で、ハイエンドモデルのみで採用されることが多いインテグレーテッドブレーキを採用していることが特徴だ。ベースとなったのは国内のプロレーサーにも供給された実績をもつKURAROであるものの、より俊敏な乗り味に仕上がっているとのこと。また、内蔵バッテリーに対応するためシートポストの形状にも変更が加えられた。
クォータを一躍トップブランドへと押し上げた名作モデルKHARMA EVOは一旦姿を消し、「KRYON」が後継モデルとして登場する。こちらも基本的な形状は従来モデルより踏襲しているものの、上面の突起がユニークなデザインのシートステーやプレスフィットBBの採用などによってブラッシュアップを図っている。そして、このKRYONには兄弟モデルとしてロード用ディスクブレーキ対応のKRYON DISCがラインナップ。
エントリーグレードもモデルチェンジとなり、KORSAに替わってKOBALTがラインナップに加わった。従来よりもクォータらしい曲線的なデザインとなり、他社のミドルグレードと比べても負けず劣らずといったルックスそして走行性能に。「どのモデルでもユーザーさんに所有欲を満たして頂ける様にペイントにもこだわっています」と木下さんは加える。
残念ながら展示会には間に合わなかったものの、国内展開が始まったころに人気を博した「KHAN」がハイエンドモデルとしてラインナップに戻って来る。位置付けとしては軽量ヒルクライムモデルで、シャープなデザインのフォークやシートステーはKOM Airを踏襲しているとのこと。その他、チーム右京やUCIプロコンチネンタルチームのワンティが使用するKOMやロングライドモデルのK-UNO、翼断面を多用したTTバイクKT05などは引き続きラインナップされる。
クォータと同様に来場者の注目を集めていたのがカステリ2015春夏ラインナップ。モデル数が豊富なため特徴をかい摘んで説明すると、全体的にサポートチームであるガーミン・シャープからのフィードバックが取入れられており、通気性やエアロ性能など機能を追求したレーシーな仕上がりとなっている。
中でも今シーズンのイチオシはBody Paintビブショーツ。「バフの様にサラサラとした触り心地の新型パッドが特徴で、生地との縫製を工夫したことと合わせて、ネーミング通りショーツ自体を身体に塗ってフィットさせたかの様に快適性を実現していますね」とはウェア担当の鈴木拓也さんの談。お尻の痛みに悩んでいるサイクリストには有効な解決策になるかもしれない。
ランプレ、グリーンエッジ、ティンコフと3つのUCIプロチームをサポートするサドルブランドのプロロゴの目玉はリニューアルした定番モデルScratch2だ。特徴である縦方向に丸みを持った座面形状はそのままに、薄くスマートなルックスへと変貌している。ただ、座り心地に大きな変化は無いとのことで従来モデルでファンだった方でも違和感なく使用できるそうだ。
そして、「My Own」と名付けられたサドル選択システムが始動することもトピックスだ。これは、年齢、自転車に乗る頻度、乗り方、身長、体重、そして専用機器で測定した骨盤幅と柔軟性から最適なモデルを割り出すというもの。それもサドルの座面形状だけではなく、表面に滑り止め素材を配したCPCモデルか否か、レールはカーボンか金属かといった詳細まで割り出してくれるのだ。My Ownは全国のプロロゴ強力取り扱いショップの店頭で展開される他、11月に開催されるサイクルモードではデモンストレーションが行われる。
その他、メットやノースウェーブには流行継続中のネオンカラーやカモフラージュ柄を取り入れた新色が追加。今回の展示会には残念ながら間に合わなかったがデダチャイストラーダやヴィジョンからも新製品が登場するとのこと。各製品の詳細はシクロワイアードのレビューコーナーにてお伝えしていく予定だ。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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