2013/10/18(金) - 14:57
今秋に第1回大会が開かれるそのイベントの名前には特別な意味が込められている。それはツアー・オブ・ジャパンで2010年まで行われていた奈良ステージ。そこで出会った人たちがひとつのチームとしてふたたび動きだし、サイクリングイベントを開催する。申し込みは10月31日(木)までだ。
ツアー・オブという名前を冠したイベントは数多いが、この「ツアー・オブ・奈良・まほろば」は特別だ。ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)の2010年まで行われていた奈良ステージ開催のために当時奔走した人たちがふたたび結集し、新たなイベントを興した。それが2日間に渡るふれあいサイクルカーニバルとサイクリングツアーだ。
11月23日(土)ふれあいサイクルカーニバル
・会場:奈良県宇陀市 心の森総合福祉公園内敷地およびふれあい交流ドーム
・イベント:安全・マナーアップ・メンテナンス講習、スポーツバイク体験、タンデム車サイクリング体験、グルメ&バザー、河島翔馬ライブ&トークショー
・宿泊:奈良県立野外活動センター 700円(朝食含む)など
11月24日(日)サイクリングツアー
・場所:奈良県宇陀市・曽爾村・御杖村・山添村・奈良市
・スタート・ゴール:奈良県宇陀市 心の森総合福祉公園ふれあい交流ドーム前付近
・コース:山添コース約90km、曽爾・御杖コース約92km、宇陀サイクリングコース約29km
・申し込み:10月31日(木)まで
・エントリー料(いずれも1人あたり)
山添/曽爾・御杖コース:一般6,000円、3名以上グループ5,000円、女子のみ3名以上グループ4,800円
宇陀サイクリングコース:一般3,000円、小学生以下無料など
イベントのコンセプト
もともと奈良県は自転車を使ったイベントが盛んな場所だ。布目湖畔サイクルフェスタ、ヒルクライム大台ケ原、山岳グランフォンドin吉野は歴史ある大会。2010年までのTOJ奈良ステージはもちろん、今はクリテリウムが継続して行われている。そして国体やインターハイで活躍する自転車競技の名門、榛生昇陽高校と奈良北高校がある。
いっぽうで行政としての奈良県では2010年に奈良県自転車利用促進計画を策定した。その具体のひとつが約600㎞のサイクリングルートを設定した「ならクル」で、今回はそのルートも利用する。この計画に従い今後、各種サイクルイベントを官民一体で継続的に進めるのが基本的な考えだ。
第1回の今年はおもに宇陀地方を中心とした「東部地域」を舞台にする。県内外のサイクリスト向けの「サイクルツアー」と、自転車の普及を目的とした一般参加型の「ふれあいサイクルカーニバル」を実施する。
大会運営陣はひとつのチーム
実行委員会形式で運営するその共催には、奈良県、奈良市、宇陀市、山添村、曽爾村、御杖村の行政が加わる。実行委員会には奈良県サイクリング協会、奈良県自転車競技連盟、日本競輪選手会奈良支部ほか各チーム、辻浦圭一氏も名前を連ねる。
そして名簿には載っていなくとも重要な役を担った多くの人たち。事務局長は石津恵美子氏、カレー屋の高畑まんま亭のまんまママさんだ。このほど石津佳也・恵美子夫妻とともに、奈良県と実行委員会副委員長へ話を伺った。ここで出てきた言葉は「チーム」だった。
「自転車は奈良県にふさわしいスポーツ」奈良県くらし創造部スポーツ振興課 吉田晴行課長
「奈良県にふさわしいスポーツとして、今までもランニングやウォーキングなど奈良の自然を体感できるものとして各種事業をすすめてきました。そしてもうひとつは自転車だと考えています。奈良にある豊かな自然と文化財、歴史的な遺産をじっくりと味わうには自転車が一番。今回の東部地域は豊かな自然と適度な起伏など、さらに自転車にふさわしい所だと思います。ちょうど紅葉の時期で、豊かな自然と沿線の市村のおもてなしも味わっていただきたいと考えています」
「私たちの想いと自転車関係者の想いが繋がり、実現したのが今回のイベントです。そして参加される方には奈良の良さを体感していただき、それを広めていただければなお嬉しいです。先日の国体自転車競技で奈良県は総合準優勝という好成績を出していますが、これはいい練習環境に日々の練習でこの結果が出ているものと思います。自転車競技の練習にもふさわしい場所で走っていただき、そしてゆっくり滞在していただければと思っています」
吉田課長の口からは選手の名前や競技場、高校生や女子選手の強化など意欲的な話題が出てくる。自転車に対する深い理解が、この大会を行政として実現させたことは確かだ。
「たくさんの人たちがひとつのチームで動いている」実行委員会副委員長 法徳寺 倍巖良明住職
「昨年からツアー・オブ・ジャパンに代わるイベントとして取り組んできましたが、具体的なことは今年の6月からと短期間です。ツアー・オブ・ジャパンで当時からみんな顔を合わせていたし、フレームが決まればあとはそれぞれの専門分野だから早いです」と10年来の結束を語る。
「今回は東部地域で宿泊を伴うイベントにしています。息の長いイベントにするには、自転車好きだけが集まるのでなく多くの人が関わる、自転車に乗らない人たちに意識してもらえることが必要と考えています」
「たくさんの人たちがひとつのチームとして一緒に事業をしている、これこそが半分成功だし来年以降に繋がることです。県の吉田課長はじめたくさんの人といいご縁で結ばれています」と語る。もちろん倍巖住職はじめ関係者の人徳によるところが大きいだろう。
初日は自転車に関する各イベント、翌日のコースガイド、そして15時からは河島翔馬ライブ&トークショーがある。河島翔馬さんは故・河島英五さんの長男。英五さんは今大会のエリアの御杖小学校校歌を作詞作曲している。夜はみんなで奈良県立野外活動センターに泊まるも良し、旅館や民宿に泊まるも良しだ。
そして2日目は場所と脚力に応じた3コースから選んで秋の奈良をサイクリング。さらに2日間を通して対象のフォトコンテストも開かれる。大会の参加締め切りは10月31日までとなっている。
photo&text:高木秀彰
ツアー・オブという名前を冠したイベントは数多いが、この「ツアー・オブ・奈良・まほろば」は特別だ。ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)の2010年まで行われていた奈良ステージ開催のために当時奔走した人たちがふたたび結集し、新たなイベントを興した。それが2日間に渡るふれあいサイクルカーニバルとサイクリングツアーだ。
11月23日(土)ふれあいサイクルカーニバル
・会場:奈良県宇陀市 心の森総合福祉公園内敷地およびふれあい交流ドーム
・イベント:安全・マナーアップ・メンテナンス講習、スポーツバイク体験、タンデム車サイクリング体験、グルメ&バザー、河島翔馬ライブ&トークショー
・宿泊:奈良県立野外活動センター 700円(朝食含む)など
11月24日(日)サイクリングツアー
・場所:奈良県宇陀市・曽爾村・御杖村・山添村・奈良市
・スタート・ゴール:奈良県宇陀市 心の森総合福祉公園ふれあい交流ドーム前付近
・コース:山添コース約90km、曽爾・御杖コース約92km、宇陀サイクリングコース約29km
・申し込み:10月31日(木)まで
・エントリー料(いずれも1人あたり)
山添/曽爾・御杖コース:一般6,000円、3名以上グループ5,000円、女子のみ3名以上グループ4,800円
宇陀サイクリングコース:一般3,000円、小学生以下無料など
イベントのコンセプト
もともと奈良県は自転車を使ったイベントが盛んな場所だ。布目湖畔サイクルフェスタ、ヒルクライム大台ケ原、山岳グランフォンドin吉野は歴史ある大会。2010年までのTOJ奈良ステージはもちろん、今はクリテリウムが継続して行われている。そして国体やインターハイで活躍する自転車競技の名門、榛生昇陽高校と奈良北高校がある。
いっぽうで行政としての奈良県では2010年に奈良県自転車利用促進計画を策定した。その具体のひとつが約600㎞のサイクリングルートを設定した「ならクル」で、今回はそのルートも利用する。この計画に従い今後、各種サイクルイベントを官民一体で継続的に進めるのが基本的な考えだ。
第1回の今年はおもに宇陀地方を中心とした「東部地域」を舞台にする。県内外のサイクリスト向けの「サイクルツアー」と、自転車の普及を目的とした一般参加型の「ふれあいサイクルカーニバル」を実施する。
大会運営陣はひとつのチーム
実行委員会形式で運営するその共催には、奈良県、奈良市、宇陀市、山添村、曽爾村、御杖村の行政が加わる。実行委員会には奈良県サイクリング協会、奈良県自転車競技連盟、日本競輪選手会奈良支部ほか各チーム、辻浦圭一氏も名前を連ねる。
そして名簿には載っていなくとも重要な役を担った多くの人たち。事務局長は石津恵美子氏、カレー屋の高畑まんま亭のまんまママさんだ。このほど石津佳也・恵美子夫妻とともに、奈良県と実行委員会副委員長へ話を伺った。ここで出てきた言葉は「チーム」だった。
「自転車は奈良県にふさわしいスポーツ」奈良県くらし創造部スポーツ振興課 吉田晴行課長
「奈良県にふさわしいスポーツとして、今までもランニングやウォーキングなど奈良の自然を体感できるものとして各種事業をすすめてきました。そしてもうひとつは自転車だと考えています。奈良にある豊かな自然と文化財、歴史的な遺産をじっくりと味わうには自転車が一番。今回の東部地域は豊かな自然と適度な起伏など、さらに自転車にふさわしい所だと思います。ちょうど紅葉の時期で、豊かな自然と沿線の市村のおもてなしも味わっていただきたいと考えています」
「私たちの想いと自転車関係者の想いが繋がり、実現したのが今回のイベントです。そして参加される方には奈良の良さを体感していただき、それを広めていただければなお嬉しいです。先日の国体自転車競技で奈良県は総合準優勝という好成績を出していますが、これはいい練習環境に日々の練習でこの結果が出ているものと思います。自転車競技の練習にもふさわしい場所で走っていただき、そしてゆっくり滞在していただければと思っています」
吉田課長の口からは選手の名前や競技場、高校生や女子選手の強化など意欲的な話題が出てくる。自転車に対する深い理解が、この大会を行政として実現させたことは確かだ。
「たくさんの人たちがひとつのチームで動いている」実行委員会副委員長 法徳寺 倍巖良明住職
「昨年からツアー・オブ・ジャパンに代わるイベントとして取り組んできましたが、具体的なことは今年の6月からと短期間です。ツアー・オブ・ジャパンで当時からみんな顔を合わせていたし、フレームが決まればあとはそれぞれの専門分野だから早いです」と10年来の結束を語る。
「今回は東部地域で宿泊を伴うイベントにしています。息の長いイベントにするには、自転車好きだけが集まるのでなく多くの人が関わる、自転車に乗らない人たちに意識してもらえることが必要と考えています」
「たくさんの人たちがひとつのチームとして一緒に事業をしている、これこそが半分成功だし来年以降に繋がることです。県の吉田課長はじめたくさんの人といいご縁で結ばれています」と語る。もちろん倍巖住職はじめ関係者の人徳によるところが大きいだろう。
初日は自転車に関する各イベント、翌日のコースガイド、そして15時からは河島翔馬ライブ&トークショーがある。河島翔馬さんは故・河島英五さんの長男。英五さんは今大会のエリアの御杖小学校校歌を作詞作曲している。夜はみんなで奈良県立野外活動センターに泊まるも良し、旅館や民宿に泊まるも良しだ。
そして2日目は場所と脚力に応じた3コースから選んで秋の奈良をサイクリング。さらに2日間を通して対象のフォトコンテストも開かれる。大会の参加締め切りは10月31日までとなっている。
photo&text:高木秀彰
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