2012/11/20(火) - 09:28
2012年のパリ~ルーベでデビューを飾ったBMCのパヴェレーサー、granfondo GF01。そのテクノロジーを活かして生まれた弟分モデルがアルミバイクのgranfondo GF02だ。今回のインプレッションでは、アルミと振動吸収性という相反する要素をまとめ上げたエポックメイキングなバイク、GF02に迫っていく。
スイスに本拠地を展開し、画期的なカーボンの編み上げからロボットを導入したフルオートメーション化した製造ラインなどを持ち、独自の細密なテクノロジーを駆使した製品開発を行うBMC。
そこから生み出される製品群はBMCが冠スポンサーを務めるプロチームに供給され、これまでにカデル・エヴァンスのツール・ド・フランス制覇やフィリップ・ジルベールのアルカンシエル獲得など多大な成功を収めてきた。そしてそれら現場からのフィードバックが製品開発をサポートしていることは紛れも無い事実だと言える。
今回のテストバイクであるGF02は、BMCのロードカテゴリーの「エンデュランスシリーズ」に当たるバイクだ。先行して発表されたパヴェレーシングバイク「GF01」のキャラクターを引継ぎ、アルミバイクでありつつも石畳のような荒れた路面も難なくこなせる振動吸収性と、ロングライドを快適に、かつ速いスピードで走り切る性能が求められた。
アルミバイクに振動吸収性を持たせるという一瞬違和感のあるフレーズは、一聞きしただけでは実現できたとしてもヤワなフレームを想像してしまう。しかし乗り心地の良さと剛性、レーシング性能をアルミバイクで表現することを、BMCは独自のTCCアングル・コンプライアンス・テクノロジーをGF01からフィードバックすることで導き出した。
GF02の開発キーワードともなるTCCアングル・コンプライアンス・テクノロジーとは、各部に屈曲を作ることにより構造体全体をしならせるという考えに基づくものだ。この理念を持って生まれたGF02の各所には、その特徴が多く見受けられる。特にコンパクトなリア三角の形状は特徴的。細く扁平加工されたチェーンステーと、対照的に四角断面のパワー感あるチェーンステーは共に端部に屈曲が入れられることでサスペンション機構を生み、路面追従と快適さを演出する。
カーボンの積層をコントロールした専用設計のTCCシートポストを組み合わせて衝撃吸収を狙う点や、カーボンの積層をコントロールし衝撃の大小に関わらず適切な動きを求めたフロントフォークも、カーボングレードは落とせどGF01と同様だ。セカンドモデルでありながら専用パーツを用いるなど、各部においても手抜かりは無い。なおシートポストはオフセット量の異なる3種類がオプションで用意され、社外パーツを使うことで乗り味が損なわれることを防いでいる。
トリプルバテッドの6000系アルミをフレーム素材として用いることで軽量に仕上げられたGF02。その重量はフレーム重量1150g、コンポーネントにスラム・RED、ホイールにマヴィック・キシリウムエキップSをアッセンブルした完成車では6.9kgをマークする。
今回のテストバイクはコンポーネントにシマノ・105を採用したエントリーグレードの完成車だが、完成車ラインナップは他に前述したスラム・RED仕様とシマノ・アルテグラ+マヴィック・アクシウム仕様がラインナップされる。ハイエンドコンポーネントを搭載した販売パッケージがラインナップされることからも分かる通り、GF02は単なるエントリーバイクの枠には留まらない。フレームはDi2/機械式コンポーネントどちらにも対応するコンパーティブル仕様となり、本国ではラインナップにDi2完成車も加わる。
しかしその一方でキャリアなどの取り付けが可能なダボを設け、シクロクロス用の幅広タイヤも装着可能なディスクブレーキ仕様の派生型もラインナップされるなど、マルチな性能を求めたGF02の可能性は多岐に渡っている。
前述した通り、様々な可能性を秘めるGF02。BMCが送り出すアルミグランフォンドバイクとはどのような性能を備えているのか興味は尽きない。早速テストライダー両氏によるインプレッションをお届けしよう。
―インプレッション
「カーボンバイクと普通のアルミバイクの中間のような滑らかな乗り心地。しっかりとした乗り味が特徴」藤野智一(なるしまフレンド)
第一印象として、アルミフレームと言われなかったら恐らく分からないような、しなやかな振動吸収性が味わえるバイクですね。標準仕様の28cのタイヤとハイスペックな23cレーシングタイヤで乗り比べましたが、それを抜きにしてもしっかりとフレームで振動をカットしているのが分かります。
単純な乗り味について例えると、カーボンフレームはゴムハンマーで叩いたような滑らかな振動があり、普通のアルミフレームはカナヅチで叩いたような「カチン」とくるダイレクトな振動がありますが、このGF02はプラスチックハンマーで叩いたようなイメージでしょうか。ちょうどカーボンとアルミの中間的な性格があって、細かい振動をきちんと取り去ってくれました。
エンドの先端部分やフロントフォーク、チェーンステーに特にその性格を感じましたね。縦に潰したチューブを全体的に採用しているため、振動をダイレクトに伝えてきそうなのですがしっかりとカットしていますね。リアブレーキキャリパー部分の独特の曲げ加工もそれに貢献しているのでしょう。また単純な乗り心地や快適性は高い一方で、車体は剛性感に満ちあふれていて非常にしっかりとしています。どこかの部分が柔らかいという印象は無く、バイク全体が同じような硬さに調整されています。
このバイクは力任せにペダルを踏んでいくと反発に負けてしまいます。もちろんスプリントや重たいギアを掛けて登ると踏んだ通りダイレクトに進んでくれますが、そういった走り方では早く疲れてしまうかもしれません。踏み出しからゆっくりと一定に力を掛けていくと良く加速してくれますし、それが長続きするイメージを感じました。ペダリングスキルでは無く、力を加減することがこのバイクを乗りこなす際のポイントでしょう。
フロントからバックまでが破綻すること無くしっかりとしているので、上りではダンシングがとてもしやすいですね。フロントが硬く、リアが柔らかいカーボンバイクだとちぐはぐな動きを見せるのですが、とてもナチュラルな感覚です。ハイエンドのカーボンバイクには敵わないものの、良いと思いますよ。
ロングライド向けのバイクですので、ハンドリングは直線志向に振られていると思います。ライダーが疲れてもしっかりと真っ直ぐ走ってくれそうです。下りではカーボンバイクに感じられる路面に吸い付くような感じこそありませんが、剛性の高さから高い安定感を生み出しています。
パーツのアッセンブルはコストパフォーマンスを考えれば妥当なところでしょう。105完成車ですとやや重量はありますが、エントリーモデルとしては十分でしょう。サドルも良かったですね。誰にでも合うかといったら疑問ですが、乗り心地はいいと思います。
アルミフレームと105の組み合わせと考えれば価格が若干高いかなとは思いますが、例えば体重が合ってカーボンフレームが不安な方には特にオススメ。カーボンに近い振動吸収性、加速性、巡航性がありますので、ロングライドを含めて色々な走りをしたい方に合っているのでないでしょうか。
「何にでも対応できる懐の広さがある。ロードバイクらしいダイレクト感を楽しめる」三上和志(サイクルハウスMIKAMI)
軽く進むロードレーサーらしいダイレクトなバイクです。グランフォンド用ということだったのでマイルドな走りを想像していたのですが、漕ぎ出しからの鋭い加速、コーナーリングの時のシャープなハンドリング、ヨレは全く無くダイレクトに進んで曲がる印象を受けました。
BMCのバイクは基本的に剛性が高く、硬い印象があります。このGF02もそんなイメージがあって全体的にしっかりとしていますね。フレーム自体はアルミフレームの中でも硬いのですが、28cのタイヤやしなやかなサドルなど、販売パッケージとして上手くバランスどりができているな、と感じました。
ロードバイクの面白いところは残しつつ、長い距離を走った時に疲労を与えないような工夫を感じます。ツーリング好きの学生さんなどにはベストなバイクなのではないでしょうか。タイヤやホイールを変えることでレース志向の方でも存分に使えるようなキャラクター設定が行えるでしょう。
コーナリングでのハンドリングはシャープだと感じました。ツーリング派だけれど、乗り込んで行くうちに面白くなってレースに参加したくなっても十分対応できるような味付けになっていますね。ただノーマルのままだと少し安定感に欠けるかと思います。私がツーリング目的に使うとしたら、もう一つ広いハンドルにするでしょう。
フロントフォークは非常に剛性高く仕上がっていて、曲がろうと思った瞬間に反応してくれました。ですが荒れた路面などでもふらついてしまうことが無く、不思議でした。おそらくヘッドアングルが寝ていることによると思うのですが、フレーム設計で安定感を生み出そうという意図を感じますね。
シクロクロスなどにも転用可能なディスクブレーキ仕様の派生型完成車もあるそうですが、聞いて納得してしまいました。つまり何にでも対応できる懐の広さがあるバイクで、舗装路上での使用にとらわれずに、一歩引いて見た時に大きな可能性が開けていると思いました。ツーリングから、Raphaジェントルマンズレースのような未舗装路を入れたグランフォンド、地形を問わない冒険ライドなど、様々なシチュエーションで良き相棒となってくれるでしょう。
BMC granfondo GF02 105
■カラー:レッド、ライムグリーン
■コンポーネント:シマノ 105
■ハンドル/ステム:イーストン EA30/EA70
■サドル:セレロイヤル Saba
■ホイール:シマノ R501
■タイヤ:コンチネンタル ウルトラスポーツ
■価 格:199,500円(税込)
インプレライダーのプロフィール
藤野智一(なるしまフレンド)
92年のバルセロナオリンピックロードレースでの21位を皮切りに、94・97年にツール・ド・おきなわ優勝、98、99年は2年連続で全日本ロードチャンピオンとなるなど輝かしい戦歴を持つ。02年に引退してからはチームブリヂストン・アンカーで若手育成に取り組み、11年までは同チームの監督を務めた。2012年より出身チームのなるしまフレンドに勤務する。
なるしまフレンド
三上和志(サイクルハウスMIKAMI)
埼玉県飯能市にある「サイクルハウスMIKAMI」店主。MTBクロスカントリー全日本シリーズ大会で活躍した経験を生かし、MTBに関してはハード・ソフトともに造詣が深い。地元でのスクール活動も積極的に展開。ロードレースやシクロクロスレースにも参戦し、ジャンルを問わず自転車遊びを追求している。使用目的に合った車種の選択や適正サイズに関するアドバイスなど、特に実走派のライダーに定評が高い。
サイクルハウスMIKAMI
ウェア協力:レリック
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano
スイスに本拠地を展開し、画期的なカーボンの編み上げからロボットを導入したフルオートメーション化した製造ラインなどを持ち、独自の細密なテクノロジーを駆使した製品開発を行うBMC。
そこから生み出される製品群はBMCが冠スポンサーを務めるプロチームに供給され、これまでにカデル・エヴァンスのツール・ド・フランス制覇やフィリップ・ジルベールのアルカンシエル獲得など多大な成功を収めてきた。そしてそれら現場からのフィードバックが製品開発をサポートしていることは紛れも無い事実だと言える。
今回のテストバイクであるGF02は、BMCのロードカテゴリーの「エンデュランスシリーズ」に当たるバイクだ。先行して発表されたパヴェレーシングバイク「GF01」のキャラクターを引継ぎ、アルミバイクでありつつも石畳のような荒れた路面も難なくこなせる振動吸収性と、ロングライドを快適に、かつ速いスピードで走り切る性能が求められた。
アルミバイクに振動吸収性を持たせるという一瞬違和感のあるフレーズは、一聞きしただけでは実現できたとしてもヤワなフレームを想像してしまう。しかし乗り心地の良さと剛性、レーシング性能をアルミバイクで表現することを、BMCは独自のTCCアングル・コンプライアンス・テクノロジーをGF01からフィードバックすることで導き出した。
GF02の開発キーワードともなるTCCアングル・コンプライアンス・テクノロジーとは、各部に屈曲を作ることにより構造体全体をしならせるという考えに基づくものだ。この理念を持って生まれたGF02の各所には、その特徴が多く見受けられる。特にコンパクトなリア三角の形状は特徴的。細く扁平加工されたチェーンステーと、対照的に四角断面のパワー感あるチェーンステーは共に端部に屈曲が入れられることでサスペンション機構を生み、路面追従と快適さを演出する。
カーボンの積層をコントロールした専用設計のTCCシートポストを組み合わせて衝撃吸収を狙う点や、カーボンの積層をコントロールし衝撃の大小に関わらず適切な動きを求めたフロントフォークも、カーボングレードは落とせどGF01と同様だ。セカンドモデルでありながら専用パーツを用いるなど、各部においても手抜かりは無い。なおシートポストはオフセット量の異なる3種類がオプションで用意され、社外パーツを使うことで乗り味が損なわれることを防いでいる。
トリプルバテッドの6000系アルミをフレーム素材として用いることで軽量に仕上げられたGF02。その重量はフレーム重量1150g、コンポーネントにスラム・RED、ホイールにマヴィック・キシリウムエキップSをアッセンブルした完成車では6.9kgをマークする。
今回のテストバイクはコンポーネントにシマノ・105を採用したエントリーグレードの完成車だが、完成車ラインナップは他に前述したスラム・RED仕様とシマノ・アルテグラ+マヴィック・アクシウム仕様がラインナップされる。ハイエンドコンポーネントを搭載した販売パッケージがラインナップされることからも分かる通り、GF02は単なるエントリーバイクの枠には留まらない。フレームはDi2/機械式コンポーネントどちらにも対応するコンパーティブル仕様となり、本国ではラインナップにDi2完成車も加わる。
しかしその一方でキャリアなどの取り付けが可能なダボを設け、シクロクロス用の幅広タイヤも装着可能なディスクブレーキ仕様の派生型もラインナップされるなど、マルチな性能を求めたGF02の可能性は多岐に渡っている。
前述した通り、様々な可能性を秘めるGF02。BMCが送り出すアルミグランフォンドバイクとはどのような性能を備えているのか興味は尽きない。早速テストライダー両氏によるインプレッションをお届けしよう。
―インプレッション
「カーボンバイクと普通のアルミバイクの中間のような滑らかな乗り心地。しっかりとした乗り味が特徴」藤野智一(なるしまフレンド)
第一印象として、アルミフレームと言われなかったら恐らく分からないような、しなやかな振動吸収性が味わえるバイクですね。標準仕様の28cのタイヤとハイスペックな23cレーシングタイヤで乗り比べましたが、それを抜きにしてもしっかりとフレームで振動をカットしているのが分かります。
単純な乗り味について例えると、カーボンフレームはゴムハンマーで叩いたような滑らかな振動があり、普通のアルミフレームはカナヅチで叩いたような「カチン」とくるダイレクトな振動がありますが、このGF02はプラスチックハンマーで叩いたようなイメージでしょうか。ちょうどカーボンとアルミの中間的な性格があって、細かい振動をきちんと取り去ってくれました。
エンドの先端部分やフロントフォーク、チェーンステーに特にその性格を感じましたね。縦に潰したチューブを全体的に採用しているため、振動をダイレクトに伝えてきそうなのですがしっかりとカットしていますね。リアブレーキキャリパー部分の独特の曲げ加工もそれに貢献しているのでしょう。また単純な乗り心地や快適性は高い一方で、車体は剛性感に満ちあふれていて非常にしっかりとしています。どこかの部分が柔らかいという印象は無く、バイク全体が同じような硬さに調整されています。
このバイクは力任せにペダルを踏んでいくと反発に負けてしまいます。もちろんスプリントや重たいギアを掛けて登ると踏んだ通りダイレクトに進んでくれますが、そういった走り方では早く疲れてしまうかもしれません。踏み出しからゆっくりと一定に力を掛けていくと良く加速してくれますし、それが長続きするイメージを感じました。ペダリングスキルでは無く、力を加減することがこのバイクを乗りこなす際のポイントでしょう。
フロントからバックまでが破綻すること無くしっかりとしているので、上りではダンシングがとてもしやすいですね。フロントが硬く、リアが柔らかいカーボンバイクだとちぐはぐな動きを見せるのですが、とてもナチュラルな感覚です。ハイエンドのカーボンバイクには敵わないものの、良いと思いますよ。
ロングライド向けのバイクですので、ハンドリングは直線志向に振られていると思います。ライダーが疲れてもしっかりと真っ直ぐ走ってくれそうです。下りではカーボンバイクに感じられる路面に吸い付くような感じこそありませんが、剛性の高さから高い安定感を生み出しています。
パーツのアッセンブルはコストパフォーマンスを考えれば妥当なところでしょう。105完成車ですとやや重量はありますが、エントリーモデルとしては十分でしょう。サドルも良かったですね。誰にでも合うかといったら疑問ですが、乗り心地はいいと思います。
アルミフレームと105の組み合わせと考えれば価格が若干高いかなとは思いますが、例えば体重が合ってカーボンフレームが不安な方には特にオススメ。カーボンに近い振動吸収性、加速性、巡航性がありますので、ロングライドを含めて色々な走りをしたい方に合っているのでないでしょうか。
「何にでも対応できる懐の広さがある。ロードバイクらしいダイレクト感を楽しめる」三上和志(サイクルハウスMIKAMI)
軽く進むロードレーサーらしいダイレクトなバイクです。グランフォンド用ということだったのでマイルドな走りを想像していたのですが、漕ぎ出しからの鋭い加速、コーナーリングの時のシャープなハンドリング、ヨレは全く無くダイレクトに進んで曲がる印象を受けました。
BMCのバイクは基本的に剛性が高く、硬い印象があります。このGF02もそんなイメージがあって全体的にしっかりとしていますね。フレーム自体はアルミフレームの中でも硬いのですが、28cのタイヤやしなやかなサドルなど、販売パッケージとして上手くバランスどりができているな、と感じました。
ロードバイクの面白いところは残しつつ、長い距離を走った時に疲労を与えないような工夫を感じます。ツーリング好きの学生さんなどにはベストなバイクなのではないでしょうか。タイヤやホイールを変えることでレース志向の方でも存分に使えるようなキャラクター設定が行えるでしょう。
コーナリングでのハンドリングはシャープだと感じました。ツーリング派だけれど、乗り込んで行くうちに面白くなってレースに参加したくなっても十分対応できるような味付けになっていますね。ただノーマルのままだと少し安定感に欠けるかと思います。私がツーリング目的に使うとしたら、もう一つ広いハンドルにするでしょう。
フロントフォークは非常に剛性高く仕上がっていて、曲がろうと思った瞬間に反応してくれました。ですが荒れた路面などでもふらついてしまうことが無く、不思議でした。おそらくヘッドアングルが寝ていることによると思うのですが、フレーム設計で安定感を生み出そうという意図を感じますね。
シクロクロスなどにも転用可能なディスクブレーキ仕様の派生型完成車もあるそうですが、聞いて納得してしまいました。つまり何にでも対応できる懐の広さがあるバイクで、舗装路上での使用にとらわれずに、一歩引いて見た時に大きな可能性が開けていると思いました。ツーリングから、Raphaジェントルマンズレースのような未舗装路を入れたグランフォンド、地形を問わない冒険ライドなど、様々なシチュエーションで良き相棒となってくれるでしょう。
BMC granfondo GF02 105
■カラー:レッド、ライムグリーン
■コンポーネント:シマノ 105
■ハンドル/ステム:イーストン EA30/EA70
■サドル:セレロイヤル Saba
■ホイール:シマノ R501
■タイヤ:コンチネンタル ウルトラスポーツ
■価 格:199,500円(税込)
インプレライダーのプロフィール
藤野智一(なるしまフレンド)
92年のバルセロナオリンピックロードレースでの21位を皮切りに、94・97年にツール・ド・おきなわ優勝、98、99年は2年連続で全日本ロードチャンピオンとなるなど輝かしい戦歴を持つ。02年に引退してからはチームブリヂストン・アンカーで若手育成に取り組み、11年までは同チームの監督を務めた。2012年より出身チームのなるしまフレンドに勤務する。
なるしまフレンド
三上和志(サイクルハウスMIKAMI)
埼玉県飯能市にある「サイクルハウスMIKAMI」店主。MTBクロスカントリー全日本シリーズ大会で活躍した経験を生かし、MTBに関してはハード・ソフトともに造詣が深い。地元でのスクール活動も積極的に展開。ロードレースやシクロクロスレースにも参戦し、ジャンルを問わず自転車遊びを追求している。使用目的に合った車種の選択や適正サイズに関するアドバイスなど、特に実走派のライダーに定評が高い。
サイクルハウスMIKAMI
ウェア協力:レリック
text:So.Isobe
photo:Makoto.Ayano
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