2012/11/01(木) - 07:02
各地でシクロクロスイベントが始まりいよいよ本格シーズンとなってきて、ここ東北でもシクロクロスシーズンが開幕。猪苗代湖の湖畔で開催された砂地獄の戦いを小坂光(宇都宮ブリッツェン)が制した。
TOHOKU CX ProjectではGPミストラルと同じく7月にサマークロスを行っているので、正確にはシリーズ第2戦である。開催場所はサマークロスと同じ猪苗代湖天神浜。
前回のサマークロスでは水の中を走らされたが、今回は水辺は1/3程度になり、その分テクニカルな松の森の中が増えた。しかし、森の中と言っても砂地であるので、今回もまた砂がライダーたちを苦しめるとこになった。
コースは砂地の他にスタート・フィニッシュ地点は舗装路、ジープロードや林の中のシングルトラック、草地と様々な路面コンディションでバランスの取れたコース設定であった。
今回のゲストライダーは池本真也(和光機器-AUTHOR)と小坂光(宇都宮ブリッツェン)。この二人による砂地攻略のワンポイントレッスンが実施された。多くの選手が前日から会場入りし、レッスン終了後も各自日が暮れるまで試走を繰り返していた。
そしてレース当日。前日の快晴から打って変ってどんよりした空模様。いつ降りだしてもおかしくなかった。
ライダーズミーティングが終了し、第1レースが始まろうとしたときに「スタッフ・参加者の終わるまでもってほしいね」という願いも叶わず、無情にも雨が落ちてきた。
第1レースはカテゴリー3とユースの混走レース。
C3は出走27名。ユースは織田聖(mistral)ただ一人のエントリー。
1周目の中盤で織田がレース全体のトップに立つと松林のクイックなターンに苦しむ大人を置き去りにして独走状態。一方カテ3は周回毎にトップが代わり誰がレースをコントロールしているのか、誰が勝つのやら最後まで読めなかった。
ユースの織田がゴールしたおよそ1分後に、カテ3の南島康一(Team12so)がトップで帰ってきた。2位には高橋祐介(ぺだる小僧)、3位に田中秀明(strare/オゲレツ大百科)。南島と高橋はC2昇格となる。
続いての第2レースはMasters+Femme。
Femmeには埼玉から二人のシクロクロス女子が参戦。先のユースもそうだが、もっと東北での競技人口が増えてもらいたい。出でよ、東北CX女子&中高生!
Mastersのレースは序盤にトップ3が固定されてしまった。優勝したのは東日本シクロクロスツアー、Mastersランキングトップの北海道から来た森大輔(Team BIG)。2位には前回のサマークロスの勝者だった富田道夫(シロクマカフェレーシング)。3位には江川嘉宏(ANIMON with ぺだる小僧)。
森も江川のMTBでの乗車だったが、今回の砂では必ずしもMTB有利とは限らないコース状況だった。
Femmeでは吉田(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)が次々にMastersのオジサマたちを追い抜く快走を見せ優勝。全体でも7位に当たるタイムだった。
第3レースはカテゴリー1とカテゴリー2の混走。
カテゴリー2は伊井賢一(臼杵レーシング)がC1返り咲きWinとなるかと思えたが、伊井よりも金井仁(神谷町競技自転車部)が速かった。C1のライダーたちの間にぽつんと入りレースを展開しC1昇格を決めた。最終周に2位に浮上したのは坂田智徳(あぶくまサイクリングクラブ)。前節でシングルスピードバイクでC2へ昇格し、今回も同じシングルスピードバイクで走行。後半の追い上げはタダものではない。伊井は3位に。
C1では1周回目こそ小坂光(宇都宮ブリッツェン)・池本真也(和光機器-AUTHOR)のパックに山辺誠司(チーム埼玉県人)が喰いついていたが、2周目に池本がコーステープを巻き込み遅れる。その隙に独走態勢となった小坂が逃げ勝つ。2位の池本に2分近い差をつけ優勝。この日は信州でもレースが開催されていたが、そちらでは父親の小坂正則(スワコレーシング)が勝ったようで、シクロクロス界では小坂Dayだったようだ。3位には池本に2分半遅れで山辺が入る。
チャレンジカテゴリーでは前走を務める小坂が砂セクションでバイクを担いでいる横を「すいすい~」とファットタイヤを付けたバイクが追い抜き、砂地最強を証明してくれた。
次回の東北CXシリーズは場所をスポーツランドSUGOに移して開催される。前シーズンで雪地獄、泥地獄と言われたあの場所だ。東北のシクロクロスレースは砂あり、泥あり、雪ありと見どころ満載で話のタネに尽きることはない。是非是非『なんとか地獄』を味わいに足を運んでもらいたい。
今後の予定
第3戦 12/16 宮城県村田町・スポーツランドSUGO
第4戦 1/20 宮城県大和町・大和町総合運動公園
第5戦 2/24 宮城県村田町・スポーツランドSUGO
リザルト
C1
1位 小坂光(宇都宮ブリッツェン)
2位 池本真也(和光機器-AUTHOR)
3位 山辺誠司(チーム埼玉県人)
4位 岩藤司朗(EsperanceStage)
5位 大塚将悟(Team CUORE)
6位 猪又靖(クラブシルベスト)
C2
1位 金井仁(神谷町競技自転車部)
2位 坂田智徳(あぶくまサイクリングクラブ)
3位 伊井賢一(臼杵レーシング)
C3
1位 南島康一(Team12So)
2位 高橋祐介(ぺだる小僧)
3位 田中秀明(STARE)
マスターズ
1位 森大輔(Team-BIG)
2位 富田道夫(シロクマCAFE RACING)
3位 江川嘉宏(ぺだる小僧)
femme
1位 吉田千春子(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)
2位 綿貫通穂(臼杵レーシング)
ユース
1位 織田聖(mistral)
text & photo:Satoshi Oda(Kasukabe Vision FILMz)
TOHOKU CX ProjectではGPミストラルと同じく7月にサマークロスを行っているので、正確にはシリーズ第2戦である。開催場所はサマークロスと同じ猪苗代湖天神浜。
前回のサマークロスでは水の中を走らされたが、今回は水辺は1/3程度になり、その分テクニカルな松の森の中が増えた。しかし、森の中と言っても砂地であるので、今回もまた砂がライダーたちを苦しめるとこになった。
コースは砂地の他にスタート・フィニッシュ地点は舗装路、ジープロードや林の中のシングルトラック、草地と様々な路面コンディションでバランスの取れたコース設定であった。
今回のゲストライダーは池本真也(和光機器-AUTHOR)と小坂光(宇都宮ブリッツェン)。この二人による砂地攻略のワンポイントレッスンが実施された。多くの選手が前日から会場入りし、レッスン終了後も各自日が暮れるまで試走を繰り返していた。
そしてレース当日。前日の快晴から打って変ってどんよりした空模様。いつ降りだしてもおかしくなかった。
ライダーズミーティングが終了し、第1レースが始まろうとしたときに「スタッフ・参加者の終わるまでもってほしいね」という願いも叶わず、無情にも雨が落ちてきた。
第1レースはカテゴリー3とユースの混走レース。
C3は出走27名。ユースは織田聖(mistral)ただ一人のエントリー。
1周目の中盤で織田がレース全体のトップに立つと松林のクイックなターンに苦しむ大人を置き去りにして独走状態。一方カテ3は周回毎にトップが代わり誰がレースをコントロールしているのか、誰が勝つのやら最後まで読めなかった。
ユースの織田がゴールしたおよそ1分後に、カテ3の南島康一(Team12so)がトップで帰ってきた。2位には高橋祐介(ぺだる小僧)、3位に田中秀明(strare/オゲレツ大百科)。南島と高橋はC2昇格となる。
続いての第2レースはMasters+Femme。
Femmeには埼玉から二人のシクロクロス女子が参戦。先のユースもそうだが、もっと東北での競技人口が増えてもらいたい。出でよ、東北CX女子&中高生!
Mastersのレースは序盤にトップ3が固定されてしまった。優勝したのは東日本シクロクロスツアー、Mastersランキングトップの北海道から来た森大輔(Team BIG)。2位には前回のサマークロスの勝者だった富田道夫(シロクマカフェレーシング)。3位には江川嘉宏(ANIMON with ぺだる小僧)。
森も江川のMTBでの乗車だったが、今回の砂では必ずしもMTB有利とは限らないコース状況だった。
Femmeでは吉田(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)が次々にMastersのオジサマたちを追い抜く快走を見せ優勝。全体でも7位に当たるタイムだった。
第3レースはカテゴリー1とカテゴリー2の混走。
カテゴリー2は伊井賢一(臼杵レーシング)がC1返り咲きWinとなるかと思えたが、伊井よりも金井仁(神谷町競技自転車部)が速かった。C1のライダーたちの間にぽつんと入りレースを展開しC1昇格を決めた。最終周に2位に浮上したのは坂田智徳(あぶくまサイクリングクラブ)。前節でシングルスピードバイクでC2へ昇格し、今回も同じシングルスピードバイクで走行。後半の追い上げはタダものではない。伊井は3位に。
C1では1周回目こそ小坂光(宇都宮ブリッツェン)・池本真也(和光機器-AUTHOR)のパックに山辺誠司(チーム埼玉県人)が喰いついていたが、2周目に池本がコーステープを巻き込み遅れる。その隙に独走態勢となった小坂が逃げ勝つ。2位の池本に2分近い差をつけ優勝。この日は信州でもレースが開催されていたが、そちらでは父親の小坂正則(スワコレーシング)が勝ったようで、シクロクロス界では小坂Dayだったようだ。3位には池本に2分半遅れで山辺が入る。
チャレンジカテゴリーでは前走を務める小坂が砂セクションでバイクを担いでいる横を「すいすい~」とファットタイヤを付けたバイクが追い抜き、砂地最強を証明してくれた。
次回の東北CXシリーズは場所をスポーツランドSUGOに移して開催される。前シーズンで雪地獄、泥地獄と言われたあの場所だ。東北のシクロクロスレースは砂あり、泥あり、雪ありと見どころ満載で話のタネに尽きることはない。是非是非『なんとか地獄』を味わいに足を運んでもらいたい。
今後の予定
第3戦 12/16 宮城県村田町・スポーツランドSUGO
第4戦 1/20 宮城県大和町・大和町総合運動公園
第5戦 2/24 宮城県村田町・スポーツランドSUGO
リザルト
C1
1位 小坂光(宇都宮ブリッツェン)
2位 池本真也(和光機器-AUTHOR)
3位 山辺誠司(チーム埼玉県人)
4位 岩藤司朗(EsperanceStage)
5位 大塚将悟(Team CUORE)
6位 猪又靖(クラブシルベスト)
C2
1位 金井仁(神谷町競技自転車部)
2位 坂田智徳(あぶくまサイクリングクラブ)
3位 伊井賢一(臼杵レーシング)
C3
1位 南島康一(Team12So)
2位 高橋祐介(ぺだる小僧)
3位 田中秀明(STARE)
マスターズ
1位 森大輔(Team-BIG)
2位 富田道夫(シロクマCAFE RACING)
3位 江川嘉宏(ぺだる小僧)
femme
1位 吉田千春子(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)
2位 綿貫通穂(臼杵レーシング)
ユース
1位 織田聖(mistral)
text & photo:Satoshi Oda(Kasukabe Vision FILMz)
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