6月23日、イタリア北部のボルゴ・ヴァルスガーナで同国ナショナル選手権ロードレースが開催され、終盤独走に持ち込んだフランコ・ペッリツォッティ(アンドローニ・ジョカトリ)が優勝した。
雨の中を走るダニーロ・ディルーカ(イタリア、アックア・エ・サポーネ) photo:Riccardo Scanferlaトレント近郊の山岳地帯に位置するボルゴ・ヴァルスガーナ。谷間の街を発着する獲得標高差が4000mを超えるアップダウンコースでトリコローレ(イタリアチャンピオンジャージ)を決める大一番が開催された。
序盤から降り続いた雨のため、出走107名のうち完走者が16名というサバイバルレースに。終盤にアタックして独走したミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・ISD)の吸収後すぐ、カウンターアタックでペッリツォッティが飛び出した。
独走でゴールするフランコ・ペッリツォッティ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ) photo:Riccardo Scanferla独走に持ち込んだペッリツォッティは、追いすがるダニーロ・ディルーカ(アックア・エ・サポーネ)やモレーノ・モゼール(リクイガス・キャノンデール)、ジャンパオロ・カルーゾ(カチューシャ)らを振り切ってゴールへ。最終的に27秒差で逃げ切り勝利。自身初めてトリコローレのタイトルを獲得した。
「スプリントでは勝ち目が無いので。登りで自分が一番強いと感じたからアタックしたんだ」と新チャンピオンはコメントする。
2010年5月のジロ・デ・イタリア開幕直前に、バイオロジカルパスポートによるドーピングの疑いが浮上し、結果的に2年間の出場停止処分を受けたペッリツォッティ。今年5月4日の処分終了後すぐにジャンニ・サヴィオ監督率いるアンドローニ・ジョカトリと契約を結び、ロードレースシーンに復帰した。
「このジャージを手にしたことに感動している。(2年間の出場停止を受けたにも関わらず)僕を信頼してくれたジャンニ・サヴィオとマリオ・アンドローニに感謝しているよ」。
レース展開や選手コメントはガゼッタ紙より。
イタリア選手権ロードレース表彰台 photo:Riccardo Scanferla
金メダルを噛むフランコ・ペッリツォッティ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ) photo:Riccardo Scanferla
イタリア選手権2012ロードレース結果
1位 フランコ・ペッリツォッティ(アンドローニ・ジョカトリ) 6h43'12"
2位 ダニーロ・ディルーカ(アックア・エ・サポーネ) +27"
3位 モレーノ・モゼール(リクイガス・キャノンデール)
4位 ジャンパオロ・カルーゾ(カチューシャ)
5位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(リクイガス・キャノンデール) +2'11"
6位 ミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・ISD) +2'13"
7位 シモーネ・ポンツィ(アスタナ)
8位 ダニエーレ・ラット(リクイガス・キャノンデール) +3'11"
9位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(アスタナ)
10位 マッテーオ・ラボッティーニ(ファルネーゼヴィーニ)
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla

序盤から降り続いた雨のため、出走107名のうち完走者が16名というサバイバルレースに。終盤にアタックして独走したミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・ISD)の吸収後すぐ、カウンターアタックでペッリツォッティが飛び出した。

「スプリントでは勝ち目が無いので。登りで自分が一番強いと感じたからアタックしたんだ」と新チャンピオンはコメントする。
2010年5月のジロ・デ・イタリア開幕直前に、バイオロジカルパスポートによるドーピングの疑いが浮上し、結果的に2年間の出場停止処分を受けたペッリツォッティ。今年5月4日の処分終了後すぐにジャンニ・サヴィオ監督率いるアンドローニ・ジョカトリと契約を結び、ロードレースシーンに復帰した。
「このジャージを手にしたことに感動している。(2年間の出場停止を受けたにも関わらず)僕を信頼してくれたジャンニ・サヴィオとマリオ・アンドローニに感謝しているよ」。
レース展開や選手コメントはガゼッタ紙より。


イタリア選手権2012ロードレース結果
1位 フランコ・ペッリツォッティ(アンドローニ・ジョカトリ) 6h43'12"
2位 ダニーロ・ディルーカ(アックア・エ・サポーネ) +27"
3位 モレーノ・モゼール(リクイガス・キャノンデール)
4位 ジャンパオロ・カルーゾ(カチューシャ)
5位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(リクイガス・キャノンデール) +2'11"
6位 ミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・ISD) +2'13"
7位 シモーネ・ポンツィ(アスタナ)
8位 ダニエーレ・ラット(リクイガス・キャノンデール) +3'11"
9位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(アスタナ)
10位 マッテーオ・ラボッティーニ(ファルネーゼヴィーニ)
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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