2012/04/06(金) - 16:47
最大勾配18%の激坂区間で、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)がスパート。ハンドルにしがみついて蛇行するライバルたちを振り切って、ロドリゲスがステージ優勝まで突進した。
バスクファンに囲まれるサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.comパイスバスコ第4ステージは、エイバルからベラまでの151km。登場するカテゴリー山岳は5つで、1級山岳イバルディン峠の天辺にゴールが設置されている。
最後のイバルディン峠はくせ者で、登坂距離6.3kmの大部分は勾配が4〜5%ほど。しかしラスト1kmから脇道に入り、ゴールに向かって急勾配の登りが続く。最大勾配は18.33%。勝負はこの激坂区間で決まった。
エウスカルテルがコントロールするメイン集団 photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.comレース序盤から逃げたのは、アンヘル・マドラソルイス(スペイン、モビスター)やディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・ISD)、エフゲニー・ペトロフ(ロシア、アスタナ)と言った強力な面々。エウスカルテルが支配するメイン集団は決して大きなタイム差を容認しない。
レース後半に入ると、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャを制したミハエル・アルバジーニ(スイス、グリーンエッジ)とニキ・セレンセン(デンマーク、チームサクソバンク)が飛び出して逃げに合流する。
激坂ゴールを制したホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.com最後の1級山岳イバルディン峠で、先頭はアルバジーニ、セレンセン、ペトロフの3人に。エウスカルテルに代わって、カチューシャやオメガファーマ・クイックステップが率いるメイン集団は、最後まで粘ったアルバジーニをラスト3kmで飲み込んで行く。
人数を減らしたメイン集団からマキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・ニッサン)らがアタックを仕掛けるも成功しない。チームメイトのフランク・シュレク(ルクセンブルク)がペースを上げてラスト1kmアーチを通過。急勾配の激坂区間が始まった。
リーダージャージに袖を通したホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.comワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)が一気にペースを上げると、先頭はホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)、セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)の4名に。
勾配が増すと、そこからロドリゲスがアタック。トップ選手でも蛇行するほどの勾配の中を、ロドリゲスはダンシングで真っすぐと駆け上がる。リーダージャージのサンチェスを9秒振り切り、最後までダンシングで踏み抜いたロドリゲスが勝利した。
ロドリゲスはティレーノ〜アドリアティコの登りゴールでも優勝を飾っており、これが今シーズン2勝目。サンチェスから9秒、クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン)から21秒のリードを得て総合首位に立っている。
ロドリゲスは2010年と2011年大会でもステージ優勝を飾っている。「3年連続のステージ優勝で、しかも今回はリーダージャージをゲット。とても満足している」と、ロドリゲス。
アルデンヌ・クラシックを始め、アップダウンコースで抜群の強さを見せるロドリゲスは、「このパイスバスコでの目標は、ステージ優勝と、総合上位に絡むことだった」と話す。毎年ロドリゲスは山岳ステージで活躍するが、苦手な個人タイムトライアルで総合順位を落としている。今年も最終日の18.9km個人タイムトライアルが総合争いに決着をつける。
レース内容ならびに選手コメントはレース公式サイトより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2012第4ステージ
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 3h55'56"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +09"
3位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ) +12"
4位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ)
5位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ) +16"
6位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)
7位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
8位 ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
9位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
10位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +12"
個人総合成績
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 16h02'02"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +09"
3位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン) +21"
4位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ) +24"
5位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)
6位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +28"
7位 ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
8位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
9位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ)
10位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)
山岳賞
マッズ・クリステンセン(デンマーク、チームサクソバンク)
スプリント賞
マッズ・クリステンセン(デンマーク、チームサクソバンク)
ポイント賞
サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
チーム総合成績
カチューシャ
text:Kei Tsuji
photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.com

最後のイバルディン峠はくせ者で、登坂距離6.3kmの大部分は勾配が4〜5%ほど。しかしラスト1kmから脇道に入り、ゴールに向かって急勾配の登りが続く。最大勾配は18.33%。勝負はこの激坂区間で決まった。
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レース後半に入ると、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャを制したミハエル・アルバジーニ(スイス、グリーンエッジ)とニキ・セレンセン(デンマーク、チームサクソバンク)が飛び出して逃げに合流する。
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人数を減らしたメイン集団からマキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・ニッサン)らがアタックを仕掛けるも成功しない。チームメイトのフランク・シュレク(ルクセンブルク)がペースを上げてラスト1kmアーチを通過。急勾配の激坂区間が始まった。
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勾配が増すと、そこからロドリゲスがアタック。トップ選手でも蛇行するほどの勾配の中を、ロドリゲスはダンシングで真っすぐと駆け上がる。リーダージャージのサンチェスを9秒振り切り、最後までダンシングで踏み抜いたロドリゲスが勝利した。
ロドリゲスはティレーノ〜アドリアティコの登りゴールでも優勝を飾っており、これが今シーズン2勝目。サンチェスから9秒、クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン)から21秒のリードを得て総合首位に立っている。
ロドリゲスは2010年と2011年大会でもステージ優勝を飾っている。「3年連続のステージ優勝で、しかも今回はリーダージャージをゲット。とても満足している」と、ロドリゲス。
アルデンヌ・クラシックを始め、アップダウンコースで抜群の強さを見せるロドリゲスは、「このパイスバスコでの目標は、ステージ優勝と、総合上位に絡むことだった」と話す。毎年ロドリゲスは山岳ステージで活躍するが、苦手な個人タイムトライアルで総合順位を落としている。今年も最終日の18.9km個人タイムトライアルが総合争いに決着をつける。
レース内容ならびに選手コメントはレース公式サイトより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2012第4ステージ
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 3h55'56"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +09"
3位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ) +12"
4位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ)
5位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ) +16"
6位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)
7位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
8位 ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
9位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
10位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +12"
個人総合成績
1位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 16h02'02"
2位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) +09"
3位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン) +21"
4位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ) +24"
5位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)
6位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +28"
7位 ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
8位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
9位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ)
10位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)
山岳賞
マッズ・クリステンセン(デンマーク、チームサクソバンク)
スプリント賞
マッズ・クリステンセン(デンマーク、チームサクソバンク)
ポイント賞
サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
チーム総合成績
カチューシャ
text:Kei Tsuji
photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.com
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