2011/09/20(火) - 03:02
2011年9月19日、ロード世界選手権U23タイムトライアルが35.2kmで行なわれ、ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)が下位を大きく引き離す走りで優勝。1.9秒差でタイトルを逃した昨年の雪辱を果たした。
コペンハーゲンのアマリエンボー宮殿を駆け抜ける photo:Kei Tsujiロード世界選手権1日目の午後、世界各国から集まった若手65名が、U23最速のタイトルを懸けてバトルを繰り広げた。スタートとゴール地点は他のカテゴリーと同じコペンハーゲン市庁舎前広場。午前中に行なわれたジュニア女子のコースを延長した17.6kmコースを2周する。
コペンハーゲン市内を貫くコースはほぼ真っ平らで、テクニカルコーナーが多いのが特徴。自動車減速用のランプや石畳、中央分離帯、ロータリーがトラップのように散りばめられている。
コペンハーゲンならではの運河沿いの街並 photo:Kei Tsuji周回コースを2周するため、選手たちは13名ずつ5グループに分けられてのスタート。後半にかけて海からの風が強まる中、最終グループのルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)が42分47秒のトップタイムをマークした。平均スピードは49.362km/h。
ダーブリッジは1991年4月9日生まれの20歳。ジュニア時代からトラック競技を中心に好成績を収めており、今年のトラック世界選手権団体追い抜きで世界チャンピオンに輝いた。ロードではオーストラリアのU23チーム、チームジェイコ・スキンズに所属。2009年のロード世界選手権でジュニアTTチャンピオンに輝いている。
U23タイムトライアルのタイトルに向けて駆けるルーク・ダーブリッジ(オーストラリア) photo:Kei Tsujiダーブリッジは昨年のロード世界選手権U23タイムトライアルで、テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)に1.9秒差で敗れ、地元でのタイトルを逃している(U23タイムトライアル史上最年少でのメダル獲得)。
フィニーがエリートクラスに昇格した今年、2位以下を大きく引き離す走りで見事にリベンジを果たした。
U23タイムトライアル表彰台 2位ラスムスクリスティアン・クアーデ(デンマーク)、優勝ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)、3位マイケル・ヘップバーン(オーストラリア) photo:Kei Tsuji「この6ヶ月間、コースのトリッキーな箇所を研究し、今日という日に懸けてきた。コンディションが良かったので自信はあったけど、レースでは一つのミスも許されない。フラットなコースは自分向きで、ひたすら歯を食いしばって踏み続けた。最後の10kmは、勝利を味わいながら、攻めずに確実に走り切ったよ」。アルカンシェルに袖を通したダーブリッジは、レース後の会見でそう語る。
2位には地元デンマークの大声援を受けたラスムスクリスティアン・クアーデ(デンマーク)、そして3位には、2周目後半のコーナーで落車し、スペアバイクでゴールしたマイケル・ヘップバーン(オーストラリア)が入った。
「オーストラリアの2人が表彰台に登っているなんてファンタスティックだ」。ダーブリッジは笑みを絶やさない。オーストラリアはジュニア女子に続く2つ目の金メダル。初日だけで3つのメダルを獲得した。
42分47秒のトップタイムで優勝したルーク・ダーブリッジ(オーストラリア) photo:Kei Tsuji
地元の期待を背負って2位に入ったラスムスクリスティアン・クアーデ(デンマーク) photo:Kei Tsuji
落車しながらも46秒差の3位に入ったマイケル・ヘップバーン(オーストラリア) photo:Kei Tsuji
その他の選手の走りはフォトギャラリーにて!
ロード世界選手権2011U23タイムトライアル結果
1位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア) 42'47"
2位 ラスムスクリスティアン・クアーデ(デンマーク) +36"
3位 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア) +46"
4位 アントン・ヴォロビエフ(ロシア) +59"
5位 ヤスパー・ハメリンク(オランダ) +1'53"
6位 ジェイソン・クリスティー(ニュージーランド) +2'00"
7位 ルイス・マスボネ(スペイン) +2'04"
8位 トム・ドゥムラン(オランダ) +2'05"
9位 ダミエン・ハウソン(オーストラリア) +2'06"
10位 ルディ・モラール(フランス) +2'10"
text&photo:Kei Tsuji in Copenhagen, Denmark
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コペンハーゲン市内を貫くコースはほぼ真っ平らで、テクニカルコーナーが多いのが特徴。自動車減速用のランプや石畳、中央分離帯、ロータリーがトラップのように散りばめられている。
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ダーブリッジは1991年4月9日生まれの20歳。ジュニア時代からトラック競技を中心に好成績を収めており、今年のトラック世界選手権団体追い抜きで世界チャンピオンに輝いた。ロードではオーストラリアのU23チーム、チームジェイコ・スキンズに所属。2009年のロード世界選手権でジュニアTTチャンピオンに輝いている。
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フィニーがエリートクラスに昇格した今年、2位以下を大きく引き離す走りで見事にリベンジを果たした。
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2位には地元デンマークの大声援を受けたラスムスクリスティアン・クアーデ(デンマーク)、そして3位には、2周目後半のコーナーで落車し、スペアバイクでゴールしたマイケル・ヘップバーン(オーストラリア)が入った。
「オーストラリアの2人が表彰台に登っているなんてファンタスティックだ」。ダーブリッジは笑みを絶やさない。オーストラリアはジュニア女子に続く2つ目の金メダル。初日だけで3つのメダルを獲得した。
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その他の選手の走りはフォトギャラリーにて!
ロード世界選手権2011U23タイムトライアル結果
1位 ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア) 42'47"
2位 ラスムスクリスティアン・クアーデ(デンマーク) +36"
3位 マイケル・ヘップバーン(オーストラリア) +46"
4位 アントン・ヴォロビエフ(ロシア) +59"
5位 ヤスパー・ハメリンク(オランダ) +1'53"
6位 ジェイソン・クリスティー(ニュージーランド) +2'00"
7位 ルイス・マスボネ(スペイン) +2'04"
8位 トム・ドゥムラン(オランダ) +2'05"
9位 ダミエン・ハウソン(オーストラリア) +2'06"
10位 ルディ・モラール(フランス) +2'10"
text&photo:Kei Tsuji in Copenhagen, Denmark
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