早くも今年のジャパンカップ2011の概要が明らかになってきた。出場チームなどの詳細は、まだ公開されいないが、今年はオープニングイベントを含め3日間の開催となることが決定。今年の概要を追って紹介していこう。

20周年を迎える、アジア最高位の自転車ロードレース

ジャパンカップの歴史を遡れば1990年に宇都宮市で開催された「世界選手権自転車競技大会」のメモリアルレースとして1992年に創設され、今年でちょうど20回目となる。2008年の大会からは、UCI(国際自転車競技連合)の極東アジアにおいて最もグレードの高いUCIアジアツアー・オークラス(HORS CLASS)に昇格。日本だけではなく、アジアにおける自転車競技発展の牽引役として認められる大会となっている。

今では自転車人気の高まりとともに、毎回全国から多くの観客が詰めかけ、昨年は7万ものロードレースファンが集まるビッグスポーツイベントにまで発展した。

ジャパンカップは今年で20周年を迎えるジャパンカップは今年で20周年を迎える photo:Makoto.AYANO

世界のトッププロが宇都宮で激突

世界のトッププロが宇都宮で激突する世界のトッププロが宇都宮で激突する photo:Kei Tsujiジャパンカップは世界の第一線で活躍する選手たちの走りを間近で見られる日本で唯一の大会。これまでにもツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアで活躍した選手や、ワールドカップのシリーズ王者、世界チャンピオンなど数々のトップ選手が来日した大会でもある。

ジャパンカップのメインレースは、宇都宮市郊外に位置する宇都宮市森林公園の特設コースで開催される、約150kmに及ぶ周回レース。厳しい上りを含むこのコースを、選手達は平均時速約40km/hで駆け抜ける。なかでも最大の見所は、標高差185mを一気に駆け上がる古賀志林道の上り坂。これまでもここで数々の名勝負が繰り広げられてきた場所だ。

選手たちの駆け引きが間近で見られるこの上り区間は、絶好の応援スポット。応援するファンと選手の熱気が一体となり、まるでツール・ド・フランスの山岳ステージをも思わせるほど。そんな雰囲気を体感できるのも、ジャパンカップの人気を高めている理由だ。

大好評のクリテリウムが今年も開催

宇都宮のメインストリートで開催のクリテリウム。選手たちがビルの前を通り過ぎる宇都宮のメインストリートで開催のクリテリウム。選手たちがビルの前を通り過ぎる photo:Makoto.AYANO昨年初めて開催され、日曜日の本レースにも負けない人気と話題を提供したのが、本戦の前日土曜日に開催されたクリテリウム。なんと宇都宮市の中心部を貫くメインストリート、宇都宮市大通りを通行止めにして世界の選手たちが全力で駆け抜けた。そのクリテリウムは今年もロードレースの前日、10月22日(土)に開催される。

コースは昨年と同じく、宇都宮市大通りを使った1.55kmの周回コース。パレードラン3周を含む、23周=合計約35.65kmで争われる。ロードレースに比べ距離こそ短いものの、その分スプリントともいえるハイスピードの争いは迫力満点。しかも宇都宮市街のど真ん中で開催されるとあって、今まで森林公園のコースまで足を運んでいなかった地元の市民にも、ジャパンカップを知ってもらう絶好の機会。
アクセス抜群のクリテリウム会場は、今年もお祭りのような盛り上がりは必至だ。

チームプレゼンテーションは、金曜日に開催

チームプレゼンテーションでは、レースでは見られない選手の楽しい一面もチームプレゼンテーションでは、レースでは見られない選手の楽しい一面も photo:Kei Tsuji商店街に位置するオリオンスクエア(宇都宮市オリオン市民広場)で、例年大会前日の夕方、土曜日に開催されていたチームプレゼンテーションが、今年は金曜の夜に開催されることとなった。
大会を前にした選手たちが意気込みを語り、時には爆笑コメントも飛び出すチームプレゼンテーション。レースでは見られない選手たちの素顔に触れられる絶好の機会ともいえる、そんなプレゼンテーションを楽しみにしている人も多いはず。その他、ゲストによるトークショーも予定される。
どうやら今年のジャパンカップは、いつもより一泊多く予定を組んだほうが良さそうだ。
10月21日(金)15:00 〜 21:00に開催予定。

参加型イベントも同時に開催

フリーランでは憧れの選手と記念撮影。なんてこともフリーランでは憧れの選手と記念撮影。なんてことも photo:Makoto.AYANOジャパンカップには見るだけじゃない、参加型のイベントも用意される。まずは、毎年大好評のフリーラン。海外の一流選手たちと一緒に、ジャパンカップの熱戦が繰り広げられるコース、宇都宮市森林公園周回コースを走れるイベントだ。リラックスした選手たちと話したりしながら、マイペースでコースを一周できる。10月22日(土)に開催。

チャレンジレースは、ジャパンカップのコースで行われる一般ライダーが対象のロードレース。一般ライダーとはいえ、JCF(日本自転車競技連盟)の登録をしているライダーが対象となるので、出場したい場合は各都道府県の車連に申し込み、ライセンスを取得している必要がある。10月22日(土)に開催。

そのほか、子ども自転車教室など、見るだけでなく参加型のイベントとしても充実している。もちろん恒例のアマチュアライダーのトップを決定するオープンレースも、10月22日(土)に開催される。

観戦バスツアーや特等席への招待状などが当る!キャンペーンが開催

8月5日(金)から9月4日(日)まで、首都圏を中心としたイオン約130店舗で、観戦バスツアーや特等席への招待状などが当る「AEON presents 2011 ジャパンカップサイクルロードレース 20周年記念観戦プレゼントキャンペーン」が開催される。
詳しくは、大会の公式ホームページ( www.japancup.gr.jp/2011/ )を参考にしてほしい。

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