2011/07/01(金) - 08:40
グリーンジャージを意味するマイヨヴェール(ポイント賞ジャージ)はスプリンターにとって最高の栄誉。ツール・ド・フランスでステージ通算15勝を飾っているマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)を中心に、今年も激しいスプリントバトルが繰り広げられるだろう。
変更されたスプリントポイントの配分に注目
ツール・ド・フランス第98回大会には合計10の平坦ステージが設定されており、そのうち集団スプリント向きだと思われるのが8ステージ。今年は平坦コースが前半ステージに集中している。
ジロ・デ・イタリアではステージの種類に関係なくゴール地点で同ポイントが与えられていたが、ツールはステージを「平坦」「中級山岳」「上級山岳」「個人TT」の4種類に分類。それぞれ異なるポイント配分を設定している。
ちなみに合計10の「平坦ステージ」で優勝を飾ると45ポイント獲得。以下35、30、26、22・・・と、上位15名までポイントを付与。「上級山岳ステージ」では20、17、15、13、11・・・。つまりスプリンターが有利にポイントを稼ぐことの出来る配分となっている。
注目したいのは、今年から変更されたスプリントポイントのシステムだ。昨年までは1ステージに複数のスプリントポイントが設定されていたが、今年から1ステージ・1スプリントポイントに固定された。
スプリントポイントの獲得ポイントは全ステージ共通(個人TTを除く)。ポイント通過上位15名まで「平坦ステージ」のゴールポイントの約半分、そして「上級山岳ステージ」のゴールと同等のポイント(20、17、15、13、11・・・)が与えられる。
つまりスプリントポイントでの獲得ポイントが、マイヨヴェール争いに大きな影響を及ぼす。山岳ステージでも、コース前半にスプリントポイントが設定されている場合は、スプリンターチームがレースをコントロールするだろう。山岳ステージで逃げに乗るスプリンターも出てくるはず。上位15名までポイントが与えられるため、10名に満たない逃げグループが形成されている場合、集団前方は活性化する。
このシステム変更により「スプリントポイント」としての意味合いが増し、よりレース展開が刺激的になる。ポイント賞狙いの選手は、1日に2回スプリントすることになるだろう。スプリントポイントで脚を使えば、ステージ優勝に影響が出る。平坦ステージでも各チームの思惑が入り乱れそうだ。
また、山岳ステージを乗り切ることが出来ない限り、マイヨヴェール獲得のチャンスは回って来ない。そのためスプリンターたちはグルペットを形成し、タイムアウトの時間内にゴールを目指す。仮に審判の判断でタイムアウトが救済された場合は、その日のステージ優勝の獲得ポイントと同ポイントが減点される。
各ステージのポイント配分(いずれも上位15名に付与)
・平坦ステージ(第1・3・4・5・6・7・10・11・15・21ステージ)
優勝者45ポイント、以下35、30、26、22、20、18、16、14、12、10、8、6、4、2ポイント
・中級山岳ステージ(第8・9・10ステージ)
優勝者30ポイント、以下25、22、19、17、15、13、11、9、7、6、5、4、3、2ポイント
・上級山岳ステージ(第12・13・14・17・18・19ステージ)
優勝者20ポイント、以下17、15、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1ポイント
・個人タイムトライアル(第20ステージ)
優勝者20ポイント、以下17、15、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1ポイント
・スプリントポイント(個人TTを除く全ステージ)
先頭通過者20ポイント、以下17、15、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1ポイント
トップスプリンターの競演 鉄壁のHTCに守られたカヴ
毎年平坦ステージのゴール前を支配するのがHTCトレインだ。昨年ツールでステージ5勝を飾ったマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)擁するHTC・ハイロードは、今年もトレインを組んでゴールに猛進するだろう。
カヴェンディッシュはツールでステージ通算15勝を飾っている。今年のジロ・デ・イタリアではステージ2勝(通算7勝)をマーク。ツールを見据えるカヴは、ジロの厳しい山岳ステージを走らずリタイアしている。今年はブエルタ・ア・エスパーニャを含めて全グランツールでのステージ優勝を目指している。
初のマイヨヴェール獲得を目指すカヴを支えるのが、スピード感溢れるアシストたちだ。マーク・レンショー(オーストラリア)は今年も力強いリードアウトを見せ、カヴを好位置で発射するだろう。
そしてもう一人のエーススプリンター、マシュー・ゴス(オーストラリア)も出場する。今年ミラノ〜サンレモを制したゴスは、登坂力を兼ね備えたオージースプリンター。HTC・ハイロードはカヴとゴスをコースレイアウトによって使い分ける。
HTC・ハイロードの最大の対抗馬はガーミン・サーヴェロだろう。エーススプリンターは、ジロとブエルタでステージ優勝経験有りのタイラー・ファラー(アメリカ)。ツール初勝利を、ジロで亡くした親友ワウテル・ウェイラント(ベルギー)に捧げたいと強く願っていることだろう。
チームには世界チャンピオンのトル・フースホフト(ノルウェー)もいる。フースホフトの強みは様々なコースへの対応力。純粋なスプリント力では劣るが、山岳ステージでも逃げに乗る走りは、2年ぶり2度目のマイヨヴェールへの近道。今年はツール・ド・スイスで久々の勝利を飾っている。
「アレ=ジェット」と呼ばれる37歳のアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)は、昨年ステージ2勝を飾ってマイヨヴェール獲得。今年のジロでは1勝し、カヴに一矢報いた。相棒ダニーロ・ホンド(ドイツ)を引き連れて自身5度目のツールに挑む。
今年HTC・ハイロードを離れてオメガファーマ・ロットに移籍したアンドレ・グライペル(ドイツ)は、念願のツールデビューを飾る。昨年までエースの座をカヴに奪われていたグライペルのモチベーションは高いはずだ。
エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー)、ベン・スウィフト(イギリス)、ジェレイント・トーマス(イギリス)の三枚看板を揃えるチームスカイもゴール前では注目の存在。チームとしてツールでのステージ初優勝を狙っている。
2007年にマイヨヴェールを獲得しているクイックステップのトム・ボーネン(ベルギー)は、ゲラルド・チオレック(ドイツ)とヘルト・ステーグマン(ベルギー)を引き連れての出場。今年ヘント〜ウェベルヘムを制したボーネンは、4年ぶりのステージ優勝を目指す。
ナショナルチャンピオンのホセホアキン・ロハス(スペイン)とフランシスコホセ・ベントソ(スペイン)を揃えるモビスターや、デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)、ボルト・ボジッチ(スロベニア、ヴァカンソレイユ・DCM)も集団スプリントに絡んでくる。
今年アルデンヌ3連戦でハットトリックを達成したフィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット)は、直前に獲得したベルギーチャンピオンジャージを着ての出場だ。
ジルベールは起伏のあるコースや登りスプリントで無類の強さを発揮。今年は前半に「ジルベール向きのステージ」が多く設定されている。飛ぶ鳥を落とす勢いのジルベールだが、意外にもツールでのステージ優勝経験はない。
2010年ツールのポイント賞ラインキング(チーム名は当時の所属チーム)
1位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ) 243pts
2位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームHTC・コロンビア)232pts
3位 トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ・テストチーム) 222pts
4位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ) 179pts
5位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、レディオシャック) 179pts
6位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) 161pts
7位 セバスティアン・テュルゴー(フランス、Bboxブイグテレコム) 135pts
8位 ゲラルド・チオレック(ドイツ、チームミルラム) 126pts
9位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット) 124pts
10位 ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル) 119pts
歴代マイヨヴェール受賞者
2010年 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)
2009年 トル・フースホフト(ノルウェー)
2008年 オスカル・フレイレ(スペイン)
2007年 トム・ボーネン(ベルギー)
2006年 ロビー・マキュアン(オーストラリア)
2005年 トル・フースホフト(ノルウェー)
2004年 ロビー・マキュアン(オーストラリア)
2003年 バーデン・クック(オーストラリア)
2002年 ロビー・マキュアン(オーストラリア)
2001年 エリック・ツァベル(ドイツ)
2000年 エリック・ツァベル(ドイツ)
1999年 エリック・ツァベル(ドイツ)
1998年 エリック・ツァベル(ドイツ)
1997年 エリック・ツァベル(ドイツ)
1996年 エリック・ツァベル(ドイツ)
1995年 ローラン・ジャラベール(フランス)
1994年 ジャモリディネ・アブドヤパロフ(ウズベキスタン)
1993年 ジャモリディネ・アブドヤパロフ(ウズベキスタン)
1992年 ローラン・ジャラベール(フランス)
1991年 ジャモリディネ・アブドヤパロフ(ウズベキスタン)
1990年 オラフ・ルードヴィッヒ(ドイツ)
text:Kei Tsuji
変更されたスプリントポイントの配分に注目
ツール・ド・フランス第98回大会には合計10の平坦ステージが設定されており、そのうち集団スプリント向きだと思われるのが8ステージ。今年は平坦コースが前半ステージに集中している。
ジロ・デ・イタリアではステージの種類に関係なくゴール地点で同ポイントが与えられていたが、ツールはステージを「平坦」「中級山岳」「上級山岳」「個人TT」の4種類に分類。それぞれ異なるポイント配分を設定している。
ちなみに合計10の「平坦ステージ」で優勝を飾ると45ポイント獲得。以下35、30、26、22・・・と、上位15名までポイントを付与。「上級山岳ステージ」では20、17、15、13、11・・・。つまりスプリンターが有利にポイントを稼ぐことの出来る配分となっている。
注目したいのは、今年から変更されたスプリントポイントのシステムだ。昨年までは1ステージに複数のスプリントポイントが設定されていたが、今年から1ステージ・1スプリントポイントに固定された。
スプリントポイントの獲得ポイントは全ステージ共通(個人TTを除く)。ポイント通過上位15名まで「平坦ステージ」のゴールポイントの約半分、そして「上級山岳ステージ」のゴールと同等のポイント(20、17、15、13、11・・・)が与えられる。
つまりスプリントポイントでの獲得ポイントが、マイヨヴェール争いに大きな影響を及ぼす。山岳ステージでも、コース前半にスプリントポイントが設定されている場合は、スプリンターチームがレースをコントロールするだろう。山岳ステージで逃げに乗るスプリンターも出てくるはず。上位15名までポイントが与えられるため、10名に満たない逃げグループが形成されている場合、集団前方は活性化する。
このシステム変更により「スプリントポイント」としての意味合いが増し、よりレース展開が刺激的になる。ポイント賞狙いの選手は、1日に2回スプリントすることになるだろう。スプリントポイントで脚を使えば、ステージ優勝に影響が出る。平坦ステージでも各チームの思惑が入り乱れそうだ。
また、山岳ステージを乗り切ることが出来ない限り、マイヨヴェール獲得のチャンスは回って来ない。そのためスプリンターたちはグルペットを形成し、タイムアウトの時間内にゴールを目指す。仮に審判の判断でタイムアウトが救済された場合は、その日のステージ優勝の獲得ポイントと同ポイントが減点される。
各ステージのポイント配分(いずれも上位15名に付与)
・平坦ステージ(第1・3・4・5・6・7・10・11・15・21ステージ)
優勝者45ポイント、以下35、30、26、22、20、18、16、14、12、10、8、6、4、2ポイント
・中級山岳ステージ(第8・9・10ステージ)
優勝者30ポイント、以下25、22、19、17、15、13、11、9、7、6、5、4、3、2ポイント
・上級山岳ステージ(第12・13・14・17・18・19ステージ)
優勝者20ポイント、以下17、15、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1ポイント
・個人タイムトライアル(第20ステージ)
優勝者20ポイント、以下17、15、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1ポイント
・スプリントポイント(個人TTを除く全ステージ)
先頭通過者20ポイント、以下17、15、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1ポイント
トップスプリンターの競演 鉄壁のHTCに守られたカヴ
毎年平坦ステージのゴール前を支配するのがHTCトレインだ。昨年ツールでステージ5勝を飾ったマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)擁するHTC・ハイロードは、今年もトレインを組んでゴールに猛進するだろう。
カヴェンディッシュはツールでステージ通算15勝を飾っている。今年のジロ・デ・イタリアではステージ2勝(通算7勝)をマーク。ツールを見据えるカヴは、ジロの厳しい山岳ステージを走らずリタイアしている。今年はブエルタ・ア・エスパーニャを含めて全グランツールでのステージ優勝を目指している。
初のマイヨヴェール獲得を目指すカヴを支えるのが、スピード感溢れるアシストたちだ。マーク・レンショー(オーストラリア)は今年も力強いリードアウトを見せ、カヴを好位置で発射するだろう。
そしてもう一人のエーススプリンター、マシュー・ゴス(オーストラリア)も出場する。今年ミラノ〜サンレモを制したゴスは、登坂力を兼ね備えたオージースプリンター。HTC・ハイロードはカヴとゴスをコースレイアウトによって使い分ける。
HTC・ハイロードの最大の対抗馬はガーミン・サーヴェロだろう。エーススプリンターは、ジロとブエルタでステージ優勝経験有りのタイラー・ファラー(アメリカ)。ツール初勝利を、ジロで亡くした親友ワウテル・ウェイラント(ベルギー)に捧げたいと強く願っていることだろう。
チームには世界チャンピオンのトル・フースホフト(ノルウェー)もいる。フースホフトの強みは様々なコースへの対応力。純粋なスプリント力では劣るが、山岳ステージでも逃げに乗る走りは、2年ぶり2度目のマイヨヴェールへの近道。今年はツール・ド・スイスで久々の勝利を飾っている。
「アレ=ジェット」と呼ばれる37歳のアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)は、昨年ステージ2勝を飾ってマイヨヴェール獲得。今年のジロでは1勝し、カヴに一矢報いた。相棒ダニーロ・ホンド(ドイツ)を引き連れて自身5度目のツールに挑む。
今年HTC・ハイロードを離れてオメガファーマ・ロットに移籍したアンドレ・グライペル(ドイツ)は、念願のツールデビューを飾る。昨年までエースの座をカヴに奪われていたグライペルのモチベーションは高いはずだ。
エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー)、ベン・スウィフト(イギリス)、ジェレイント・トーマス(イギリス)の三枚看板を揃えるチームスカイもゴール前では注目の存在。チームとしてツールでのステージ初優勝を狙っている。
2007年にマイヨヴェールを獲得しているクイックステップのトム・ボーネン(ベルギー)は、ゲラルド・チオレック(ドイツ)とヘルト・ステーグマン(ベルギー)を引き連れての出場。今年ヘント〜ウェベルヘムを制したボーネンは、4年ぶりのステージ優勝を目指す。
ナショナルチャンピオンのホセホアキン・ロハス(スペイン)とフランシスコホセ・ベントソ(スペイン)を揃えるモビスターや、デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)、ボルト・ボジッチ(スロベニア、ヴァカンソレイユ・DCM)も集団スプリントに絡んでくる。
今年アルデンヌ3連戦でハットトリックを達成したフィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット)は、直前に獲得したベルギーチャンピオンジャージを着ての出場だ。
ジルベールは起伏のあるコースや登りスプリントで無類の強さを発揮。今年は前半に「ジルベール向きのステージ」が多く設定されている。飛ぶ鳥を落とす勢いのジルベールだが、意外にもツールでのステージ優勝経験はない。
2010年ツールのポイント賞ラインキング(チーム名は当時の所属チーム)
1位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ) 243pts
2位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームHTC・コロンビア)232pts
3位 トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ・テストチーム) 222pts
4位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ) 179pts
5位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、レディオシャック) 179pts
6位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) 161pts
7位 セバスティアン・テュルゴー(フランス、Bboxブイグテレコム) 135pts
8位 ゲラルド・チオレック(ドイツ、チームミルラム) 126pts
9位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット) 124pts
10位 ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼル) 119pts
歴代マイヨヴェール受賞者
2010年 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)
2009年 トル・フースホフト(ノルウェー)
2008年 オスカル・フレイレ(スペイン)
2007年 トム・ボーネン(ベルギー)
2006年 ロビー・マキュアン(オーストラリア)
2005年 トル・フースホフト(ノルウェー)
2004年 ロビー・マキュアン(オーストラリア)
2003年 バーデン・クック(オーストラリア)
2002年 ロビー・マキュアン(オーストラリア)
2001年 エリック・ツァベル(ドイツ)
2000年 エリック・ツァベル(ドイツ)
1999年 エリック・ツァベル(ドイツ)
1998年 エリック・ツァベル(ドイツ)
1997年 エリック・ツァベル(ドイツ)
1996年 エリック・ツァベル(ドイツ)
1995年 ローラン・ジャラベール(フランス)
1994年 ジャモリディネ・アブドヤパロフ(ウズベキスタン)
1993年 ジャモリディネ・アブドヤパロフ(ウズベキスタン)
1992年 ローラン・ジャラベール(フランス)
1991年 ジャモリディネ・アブドヤパロフ(ウズベキスタン)
1990年 オラフ・ルードヴィッヒ(ドイツ)
text:Kei Tsuji