UAEやアスタナも参戦するマイナビ ツール・ド・九州が開幕。エキシビジョンレースの「佐世保クリテリウム」はアタックの応酬と化し、最後はラスト1kmからアタックしたルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)が先着。欧州勢を抑えて勝利を飾った。



チーム紹介を受けるUAEチームエミレーツXRG (c)tour de kyushu
海上自衛隊の音楽隊がレースを歓迎 (c)tour de kyushu


多用途支援艦「あまくさ」が停泊する横からスタート (c)tour de kyushu

UCIワールドチームのUAEチームエミレーツXRGやXDSアスタナ、UCIプロチームのソリューションテック・NIPPO・ラーリとトタルエネルジー、そして国内外のUCIコンチネンタルチームが参戦するマイナビ ツール・ド・九州2026が、長崎県佐世保市のJR佐世保駅前に設定された特設コースで開幕。ショーアップされた約45kmの「佐世保クリテリウム」でスピードを持ち味にするチームが躍動した。

舞台はJR佐世保駅や商業施設「させぼ五番街」周辺に設定された1周約1.5kmのコースを30周するスピードレースは、1周回のパレード走行を経てアクチュアルスタートが切られた。序盤からUAEチームエミレーツ・XRGが集団の先頭に立ってコントロールを行い、ハイスピードでメイン集団は一列棒状に。ベンジャミ・プラデス(スペイン、VC FUKUOKA)や谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン)らも集団先頭に立ちながら序盤戦をこなしていった。

序盤から欧州勢がアタックを連発。非常に速いレースとなった (c)tour de kyushu

積極的な走りで逃げグループに入った野嵜然新(日本ナショナルチーム)は周回賞も獲得 (c)tour de kyushu

勝負が動いたのは18周目に入る直前だった。8名の選手が飛び出して2名が追従し、19周目のコントロールラインでは10名の先頭集団が形成される。海外チームが逃げを打つ中、エリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)や野嵜然新(日本ナショナルチーム)もここにジョイン。バラバラになったメイン集団からは岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)がジャンプに成功し、さらに23周目にはイヴォ・オリベイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)も合流。UAEとXDSアスタナが2名ずつを乗せた、この12名グループが最終的に勝ち逃げに。

前に攻め続けた選手だけが生き残るハイスピードレース。周回遅れとなった選手が相次いで降ろされ、24周目時点でコース上に残る選手はたったの32名だけに。25周目には逃げグループと追走グループが合流し、26周回目の周回賞は逃げ続けていた野崎が獲得。次々とアタックが掛かり続ける消耗線の中、28周目にはディラン・ホプキンス(オーストラリア、ルージャイ・インシュランス・ウィンスペース)がスルスルと抜け出したものの、ラスト1周に入るタイミングで岡らの追走によって引き戻された。

逃げ切ったルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) (c)tour de kyushu

ルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)と西村大輝監督 (c)tour de kyushu

集団スプリントに持ち込まれるかと思いきや、シュルツと共に集団先頭に位置取っていたルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)がアタックした。この時点でフィニッシュまであと1km。お見合いになる集団を一気に引き離し、連続するコーナー区間を味方につけてホームストレートへ。アスタナ勢の猛追を僅かに抑えたバーンズがフィニッシュラインまで逃げ切った。

幸先よく勝利を収めたルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) (c)tour de kyushu

「とてもハードで、テクニカルな難しいレースでした。ずっとチャンスを狙っていましたが、ゴール1m前まで優勝できるとは確信できませんでした。先頭で走るのが難しいコースだったので、後方でチャンスを伺いながら最後に前に出ました。自分でも信じられないほど大きな勝利です」とは今季後半戦で好調を維持しているバーンズの談。「目標は明日からの3ステージで良い結果を出すことですが、今回の優勝は大きな自信につながりました。明日からも全力を出して、良い成績を残したいです。いつも支えてくださるファン、スポンサーの皆さんに感謝しています。明日もご声援お願いいたします」とチームリリースでコメントしている。
がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026 佐世保クリテリウム結果
1位 ルーク・バーンズ(オーストラリア、ヴィクトワール広島) 0:55:54
2位 イヴォ・オリベイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)
3位 イェロン・メイヤース(VICTORIA SPORTS PRO CYCLING)
4位 アレッシオ・デッレヴェドー⁠ヴェ(イタリア、XDSアスタナ)
5位 ルドヴィコ・メラーノ(イタリア、XDSアスタナ)
6位 トマ・ボネ(フランス、トタルエネルジー)
7位 エリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)
8位 ニキフォロス・アルヴァニトウ(ギリシャ、XDSアスタナ)
9位 フェデリコ・イアコモーニ(イタリア、チーム右京)
10位 ケヴィン・ヴェルマーク(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG)
text:So Isobe
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