自転車だらけになる温泉村、野沢温泉自転車祭の初日をレポート。ヒルクライムの熱い優勝争いから、生粋のスポーツマンである村長、夜の温泉街まで。明日もまだ開催中なので、気になった方はぜひ会場に足を運んでみては?

野沢温泉自転車祭の初日がスタート。ヒルクライム参加者が会場を埋め尽くした photo:So Isobe

ロード系ゲストライダーの方々と、野沢温泉村の上野雄大村長、そしてスペシャライズド・ジャパンの木戸脇美輝成代表 photo:So Isobe 
野沢温泉村の上野雄大村長の挨拶でスタート。こんなにジャージ姿が似合う村長、他にいらっしゃいます?? photo:So Isobe
野沢温泉村って、知ってますか?長野県北部、上信越高原国立公園一帯にあるこの村は、あの長野県名物「野沢菜」発祥の地。湯沢からはクルマで1時間、飯山からは30分くらいの山村が、10月の第1週末に自転車だらけになるお祭りが「野沢温泉自転車祭」だ。
スペシャライズドやシマノ、パナレーサーといったブランドもスポンサーを務めるこのお祭りは、週末の2日間でヒルクライム、アドベンチャーダウンヒル、グラベル&アドベンチャーツーリングと3ジャンルのレースやツーリングをぎゅっと凝縮した内容だ。ロードからグラベル、下り系MTBまでが一気に楽しめる、他にあまりないボーダレスでハッピーな自転車イベントだ。
10月2日(土)に開催された初日を訪れて、まず感じたのはとにかく心地良い空気感だった。もともと野沢温泉村はスキーを筆頭に四季を通じて楽しめる山岳リゾートで、アクティビティが盛んな分、村に関わる人の多くが何らかのスポーツに関わっている。この大会そのものが村の人たちによる手作りで、スポンサーも横の繋がりでこのイベントを応援したいと集まった企業ばかり。大会の発起人が生粋のスキーヤー&マウンテンバイカーである上野雄大村長なのだから、それも当然なのかもしれない。

ツール・ド・おきなわや富士ヒルクライムを制したRoppongi Expressの大前翔さんも参加 photo:So Isobe 
「せっかく出展するなら走って楽しもうぜ」なスペシャライズド・ジャパンの方々 photo:So Isobe

34分10秒で優勝した青木達徳さん photo:So Isobe
大会には元ノルディック複合のトップ選手で、オリンピック2大会個人ノーマルヒル銀メダリストに輝いた実績を持ちつつ、今はグラベルバイクに情熱を燃やしている渡部暁斗さんがゲスト参加。スペシャライズドからは最強ホビーレーサーとして知られるRoppongi Expressの大前翔さんと高岡亮寛さんが呼ばれて大会を彩った。
初日に開催されたのがスペシャライズドがスポンサーを務めるヒルクライムと、シマノがスポンサーを務めるアドベンチャーダウンヒルの予選会だ。ヒルクライムは、日本一美しいブナ林として知られるカヤノ平や奥志賀高原へと続く「奥志賀林道」を貸し切ったコース距離13kmのレイアウトで、序盤は森の中の気持ち良い緩斜面だが、後半からはスキー場のゲレンデを通過する急勾配の激坂を駆け上がる。終盤になるほどキツくなる、ちょっと意地悪(笑)なコースだ。
斑尾山をはじめとした北信五岳、津南や栄村方面が眼下に広がる(走っている時にそんな余裕はないけれど)コースを最速で駆け上がったのは青木達徳さんで、タイムは昨年の優勝タイムを大きく短縮する34分10秒。昨年チャンピオンの土屋直樹さん(COW GUMMA)と終盤の勝負どころまで一緒にペースを上げ、最後は後半の勾配が緩む場所で置き去りにしたという。

優勝した青木達徳さんと愛車のコルナゴ photo:So Isobe

2位に入った土屋直樹さん(COW GUMMA)は昨年の優勝者 photo:So Isobe 
グラベルバイクで3位に入った高岡亮寛さん(Roppongi Express) photo:So Isobe

応援が嬉しい!力を振り絞ってフィニッシュへ photo:So Isobe
「お互い歳も同じだし、強さも知っているし、これは接戦になると思ったんですよね」「脚はほぼ一緒なのでコンディション次第だと思いました」「後半は後ろをちぎって逃げきっちゃおうと思ったんです」とは、フィニッシュ直後に聞いた青木さんと土屋さんの言葉。青木さんには過去にも初回と2回目の優勝経験があるそうで、このコースの勝利は長年この2人で分け合ってきたものなのだという。
ぶっちぎりで速かった2人に続いたのは高岡亮寛さんで、タイムは36分07秒。目前に迫ったオーストラリアでのグラベル世界選手権に向けて、バイクはTarmacではなくグラベルモデルのS-WORKS CRUX 5!「ロードと同じほど軽く仕上がるし、今日の走り自体もとても良い感触でした」とのことで、世界選手権に向けて弾みをつけた様子だった。大前翔さんはピークアウトした状態にもかかわらず、全体10位でフィニッシュとさすがのまとめっぷりだった。

上野村長もヒルクライム。みよ!このサイクリストらしいフォームを! photo:So Isobe

フィニッシュ手前で競り合う渡部暁斗さん photo:So Isobe 
スペシャライズド・ジャパンの木戸脇美輝成代表も攻めの走り photo:So Isobe

女性の参加者も多かった。最後まで頑張ってー! photo:So Isobe
ちなみに、公務がお忙しい様子ながら、上野村長は1時間01分51秒で無事に完走。ここまでサイクルジャージが似合って、ちゃんとスポーツマンで、しっかり自転車に乗れる村長は全国広しといえどもこの方だけでしょう!スノー系アンバサダーの方々も、地元の学生たちも、普段絶対ヒルクライムしないような(?)下り系MTBerの方々も、そして「せっかく出展するなら走って楽しもうぜ」なスペシャライズド・ジャパンの方々も、全員が無事にヒルクライムを走り切ったのでした。
フィニッシュした選手たちは長坂ゴンドラリフトに乗って、10分のパノラマビューを楽しんでメイン会場へと降りてくる。ちなみに、5年前にリニューアルした世界最新鋭のゴンドラリフトはいつでも自転車の搬送が可能で、普段はハイスピードなワイルド系コースとして人気の長坂ゲレンデDHコースを楽しむ際の搬送用ゴンドラとしても活躍している。

ヒルクライムを終え、正装の(?)MTBに衣替えしたスペシャライズドのスタッフさん photo:So Isobe

新作の電動ポンプやグラベルタイヤが売れています!なパナレーサーブース photo:So Isobe 
シマノブースには新型Dura-Aceのホイールも。マイバイクに装着して試せます photo:So Isobe

シマノブースでは話題のSPD-SLRペダルとシューズを展示。つま先が広くなったシューズは試し履きの価値大! photo:So Isobe

ずらりと並んだTarmac SL9。試乗できます photo:So Isobe 
各ジャンルが一つになったボーダレスっぷりがこの大会の魅力 photo:So Isobe
この日のダウンヒル予選では、佐々木博さん(urge/Looseriders/EXT/Zerogravity/SUBARU)が、かつて5度ダウンヒルの全日本チャンピオンに輝いた清水一輝さん(BLAZE A TRAIL)を差し置いてトップ通過を果たした。ちなみに清水さんはヒルクライムとのダブルヘッダーとのことで、この日は大忙し!
初日プログラムを終えた後、参加者の皆さんはそれぞれゲレンデすぐ下の小さな温泉街へ。村内には味わい深い共同浴場の外湯が13箇所もあり、さすが「温泉」が村名になるほどの活きた温泉街。そこでサッパリと汗を流してから、18時からスタートする屋台村へと繰り出した。スペシャライズドのトライアルライダー、岸勇希さんによるトライアルショーケースで大会は大いに盛り上がり、自転車好きの、自転車好きによる、自転車好きのための夜は更けていくのでした。

大勢の人で埋まった屋台村。トランペット演奏がいい感じ photo:So Isobe

こぢんまりした、いい雰囲気の温泉街。中央に見えるのが名物の「野沢温泉 外湯 大湯」 photo:So Isobe 
美味しい食事とお酒でたいへん良い感じです photo:So Isobe
野沢温泉自転車祭は、最初に記したように翌日10月4日(日)にもダウンヒル決勝とグラベルツーリングが開催予定。長坂スキー場のメイン会場では、Tarmac SL9の試乗車が用意されているスペシャライズド、新型Dura-Aceのホイールや話題のSPD-SLRペダルとシューズを試せるシマノといったメーカーブースのほか、たくさんの飲食ブースが軒を連ねている。明日も快晴予報なので、お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?
text:So Isobe



野沢温泉村って、知ってますか?長野県北部、上信越高原国立公園一帯にあるこの村は、あの長野県名物「野沢菜」発祥の地。湯沢からはクルマで1時間、飯山からは30分くらいの山村が、10月の第1週末に自転車だらけになるお祭りが「野沢温泉自転車祭」だ。
スペシャライズドやシマノ、パナレーサーといったブランドもスポンサーを務めるこのお祭りは、週末の2日間でヒルクライム、アドベンチャーダウンヒル、グラベル&アドベンチャーツーリングと3ジャンルのレースやツーリングをぎゅっと凝縮した内容だ。ロードからグラベル、下り系MTBまでが一気に楽しめる、他にあまりないボーダレスでハッピーな自転車イベントだ。
10月2日(土)に開催された初日を訪れて、まず感じたのはとにかく心地良い空気感だった。もともと野沢温泉村はスキーを筆頭に四季を通じて楽しめる山岳リゾートで、アクティビティが盛んな分、村に関わる人の多くが何らかのスポーツに関わっている。この大会そのものが村の人たちによる手作りで、スポンサーも横の繋がりでこのイベントを応援したいと集まった企業ばかり。大会の発起人が生粋のスキーヤー&マウンテンバイカーである上野雄大村長なのだから、それも当然なのかもしれない。



大会には元ノルディック複合のトップ選手で、オリンピック2大会個人ノーマルヒル銀メダリストに輝いた実績を持ちつつ、今はグラベルバイクに情熱を燃やしている渡部暁斗さんがゲスト参加。スペシャライズドからは最強ホビーレーサーとして知られるRoppongi Expressの大前翔さんと高岡亮寛さんが呼ばれて大会を彩った。
初日に開催されたのがスペシャライズドがスポンサーを務めるヒルクライムと、シマノがスポンサーを務めるアドベンチャーダウンヒルの予選会だ。ヒルクライムは、日本一美しいブナ林として知られるカヤノ平や奥志賀高原へと続く「奥志賀林道」を貸し切ったコース距離13kmのレイアウトで、序盤は森の中の気持ち良い緩斜面だが、後半からはスキー場のゲレンデを通過する急勾配の激坂を駆け上がる。終盤になるほどキツくなる、ちょっと意地悪(笑)なコースだ。
斑尾山をはじめとした北信五岳、津南や栄村方面が眼下に広がる(走っている時にそんな余裕はないけれど)コースを最速で駆け上がったのは青木達徳さんで、タイムは昨年の優勝タイムを大きく短縮する34分10秒。昨年チャンピオンの土屋直樹さん(COW GUMMA)と終盤の勝負どころまで一緒にペースを上げ、最後は後半の勾配が緩む場所で置き去りにしたという。




「お互い歳も同じだし、強さも知っているし、これは接戦になると思ったんですよね」「脚はほぼ一緒なのでコンディション次第だと思いました」「後半は後ろをちぎって逃げきっちゃおうと思ったんです」とは、フィニッシュ直後に聞いた青木さんと土屋さんの言葉。青木さんには過去にも初回と2回目の優勝経験があるそうで、このコースの勝利は長年この2人で分け合ってきたものなのだという。
ぶっちぎりで速かった2人に続いたのは高岡亮寛さんで、タイムは36分07秒。目前に迫ったオーストラリアでのグラベル世界選手権に向けて、バイクはTarmacではなくグラベルモデルのS-WORKS CRUX 5!「ロードと同じほど軽く仕上がるし、今日の走り自体もとても良い感触でした」とのことで、世界選手権に向けて弾みをつけた様子だった。大前翔さんはピークアウトした状態にもかかわらず、全体10位でフィニッシュとさすがのまとめっぷりだった。




ちなみに、公務がお忙しい様子ながら、上野村長は1時間01分51秒で無事に完走。ここまでサイクルジャージが似合って、ちゃんとスポーツマンで、しっかり自転車に乗れる村長は全国広しといえどもこの方だけでしょう!スノー系アンバサダーの方々も、地元の学生たちも、普段絶対ヒルクライムしないような(?)下り系MTBerの方々も、そして「せっかく出展するなら走って楽しもうぜ」なスペシャライズド・ジャパンの方々も、全員が無事にヒルクライムを走り切ったのでした。
フィニッシュした選手たちは長坂ゴンドラリフトに乗って、10分のパノラマビューを楽しんでメイン会場へと降りてくる。ちなみに、5年前にリニューアルした世界最新鋭のゴンドラリフトはいつでも自転車の搬送が可能で、普段はハイスピードなワイルド系コースとして人気の長坂ゲレンデDHコースを楽しむ際の搬送用ゴンドラとしても活躍している。






この日のダウンヒル予選では、佐々木博さん(urge/Looseriders/EXT/Zerogravity/SUBARU)が、かつて5度ダウンヒルの全日本チャンピオンに輝いた清水一輝さん(BLAZE A TRAIL)を差し置いてトップ通過を果たした。ちなみに清水さんはヒルクライムとのダブルヘッダーとのことで、この日は大忙し!
初日プログラムを終えた後、参加者の皆さんはそれぞれゲレンデすぐ下の小さな温泉街へ。村内には味わい深い共同浴場の外湯が13箇所もあり、さすが「温泉」が村名になるほどの活きた温泉街。そこでサッパリと汗を流してから、18時からスタートする屋台村へと繰り出した。スペシャライズドのトライアルライダー、岸勇希さんによるトライアルショーケースで大会は大いに盛り上がり、自転車好きの、自転車好きによる、自転車好きのための夜は更けていくのでした。



野沢温泉自転車祭は、最初に記したように翌日10月4日(日)にもダウンヒル決勝とグラベルツーリングが開催予定。長坂スキー場のメイン会場では、Tarmac SL9の試乗車が用意されているスペシャライズド、新型Dura-Aceのホイールや話題のSPD-SLRペダルとシューズを試せるシマノといったメーカーブースのほか、たくさんの飲食ブースが軒を連ねている。明日も快晴予報なので、お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?
text:So Isobe
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