「夢かと想うような展開だった」と、ツール最終日のシャンゼリゼ決戦を制したマチュー・ファンデルプールは語った。5度目の総合優勝を飾ったポガチャルは「素晴らしすぎて言葉がない」と喜び、総合2位のエヴェネプールは「3大グランツール全制覇」への手応えを語った。
ステージ優勝 マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)

「夢かと想うような展開だった」と振り返るマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos
この勝利は大きな意味を持つ。昨年は体調不良で、このステージをテレビで見ることしかできなかった。その時からこの瞬間を思い描いてきた。まるで夢のような展開だ。
とても厳しいレースで、先頭集団には世界トップクラスの選手たちがそろっていた。その後のタデイ(ポガチャル)の走りには、心から敬意を表したい。集団にのみ込まれると思ったが、勝利のことだけを考え、踏み続けた。ラスト500mは頭を下げて、限界までペダルを踏み込んだ。誰かに横から抜かれるのを覚悟していたが、そうはならなかった。

最後のモンマルトルでアタックを仕掛けるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)とタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
そして最後の最後に、フィリプセンのピレリタイヤが見えた。僕らは決して諦めない。大会を通して決して調子が良かったわけではないが、チームとしてシャンゼリゼを含む区間3勝を挙げた。かなり良い結果だと思う。
これで今大会区間2勝目となったが、ツールでの勝利は、人生でたった1勝しか挙げられなかったとしても手にしたいほど特別なものだ。オランダには「つま先から出てこなければならない」、つまり「力のすべてを振り絞る」という言い回しがある。あれだけの力がどこから湧いてきたのかはわからない。でも、少なくともつま先からではないだろう(笑)。
マイヨジョーヌ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

総合5勝をアピールしながらフィニッシュするタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
レース直後インタビュー
─今日は苦しむレースとなった。
ツール・ド・フランスに出場する以上、苦しまなければならない。苦しまずにこの舞台を走ることはできない。しかも、最高の状態にあるライバルたちと対峙する。ここにいるすべての選手がベストを尽くし、苦しんでいる。
なんて素晴らしい日なのだろう。素晴らしすぎて言葉がない。雰囲気も最高で、無事にレースが終わり、5度目の総合優勝を果たせて嬉しいよ。どの勝利も特別だ。ツール出場7回で、7度目のパリの表彰台だ。ツールの歴史に刻まれるような記録で、本当に信じられない。
─この偉業を、どのように成し遂げたのか。

2026年ツール覇者に輝いたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
わからない。様々な要素があるが、重要なのは自分がしていることを楽しむこと。そして自分を信じ、落ち込んだ時に助けてくれる人たちに囲まれることだ。そんな環境にいれば成長し、夢を追い続けることができる。だからこそ、これから新しい目標を見つけなければいけないね。
今大会、素晴らしいライバルたちと戦うことができた。ヨナス(ヴィンゲゴー)や他の選手たちが落車によってリタイアしたのは悲しいが、一日も早い回復を願っている。そして来年、また彼らと一緒に戦いたい。
─次なる目標、夢は何か。
今まさに、一つの夢をかなえたばかりだ。すぐに次へ進むのではなく、今はこの感情をかみ締めたい。
総合2位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

終始笑顔で質問に答えていたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Sotaro.Arakawa
今大会には明確な目標を持って臨んだ。それはステージ優勝と総合表彰台だ。その両方を達成し、ステージ2勝も挙げることができた。チームとしてつかんだこの結果に満足している。そしてこの結果によって、3大グランツール全制覇というキャリアの目標を、まだ諦める必要はないことも証明できた。
※ポガチャルの詳細コメントは別記事で紹介します。
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O. CorVos
ステージ優勝 マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)

この勝利は大きな意味を持つ。昨年は体調不良で、このステージをテレビで見ることしかできなかった。その時からこの瞬間を思い描いてきた。まるで夢のような展開だ。
とても厳しいレースで、先頭集団には世界トップクラスの選手たちがそろっていた。その後のタデイ(ポガチャル)の走りには、心から敬意を表したい。集団にのみ込まれると思ったが、勝利のことだけを考え、踏み続けた。ラスト500mは頭を下げて、限界までペダルを踏み込んだ。誰かに横から抜かれるのを覚悟していたが、そうはならなかった。

そして最後の最後に、フィリプセンのピレリタイヤが見えた。僕らは決して諦めない。大会を通して決して調子が良かったわけではないが、チームとしてシャンゼリゼを含む区間3勝を挙げた。かなり良い結果だと思う。
これで今大会区間2勝目となったが、ツールでの勝利は、人生でたった1勝しか挙げられなかったとしても手にしたいほど特別なものだ。オランダには「つま先から出てこなければならない」、つまり「力のすべてを振り絞る」という言い回しがある。あれだけの力がどこから湧いてきたのかはわからない。でも、少なくともつま先からではないだろう(笑)。
マイヨジョーヌ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

レース直後インタビュー
─今日は苦しむレースとなった。
ツール・ド・フランスに出場する以上、苦しまなければならない。苦しまずにこの舞台を走ることはできない。しかも、最高の状態にあるライバルたちと対峙する。ここにいるすべての選手がベストを尽くし、苦しんでいる。
なんて素晴らしい日なのだろう。素晴らしすぎて言葉がない。雰囲気も最高で、無事にレースが終わり、5度目の総合優勝を果たせて嬉しいよ。どの勝利も特別だ。ツール出場7回で、7度目のパリの表彰台だ。ツールの歴史に刻まれるような記録で、本当に信じられない。
─この偉業を、どのように成し遂げたのか。

わからない。様々な要素があるが、重要なのは自分がしていることを楽しむこと。そして自分を信じ、落ち込んだ時に助けてくれる人たちに囲まれることだ。そんな環境にいれば成長し、夢を追い続けることができる。だからこそ、これから新しい目標を見つけなければいけないね。
今大会、素晴らしいライバルたちと戦うことができた。ヨナス(ヴィンゲゴー)や他の選手たちが落車によってリタイアしたのは悲しいが、一日も早い回復を願っている。そして来年、また彼らと一緒に戦いたい。
─次なる目標、夢は何か。
今まさに、一つの夢をかなえたばかりだ。すぐに次へ進むのではなく、今はこの感情をかみ締めたい。
総合2位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

今大会には明確な目標を持って臨んだ。それはステージ優勝と総合表彰台だ。その両方を達成し、ステージ2勝も挙げることができた。チームとしてつかんだこの結果に満足している。そしてこの結果によって、3大グランツール全制覇というキャリアの目標を、まだ諦める必要はないことも証明できた。
※ポガチャルの詳細コメントは別記事で紹介します。
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O. CorVos
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