2025/03/10(月) - 12:55
3月9日、広島県中央森林公園で第29回西日本チャレンジサイクルロードレースが開催された。国内トップチームが出場するA-Eカテゴリーは風間翔眞が優勝。シマノレーシングが表彰台を独占した上、入賞6名中5名を占める結果となった。

70名が出走したA-Eカテゴリー photo:Satoru Kato
3月上旬に開催される西日本チャレンジサイクルロードレースは、今年29回目の開催。上位入賞者には今年の全日本選手権ロードレースの出場資格が得られるJCF(日本自転車競技連盟)の公式戦として行われる。

コース終盤の用倉大橋 photo:Satoru Kato

広島中央公園名物フェンストンネルを抜けていく集団 photo:Satoru Kato
カテゴリーは、4月に日本サイクルスポーツセンターで開催される「チャレンジサイクルロードレース」に準じ、A-E(エリート)、A-M(マスターズ)、A-U(U23)、A-F(女子)など、9つに分けられる。特にA-Eには国内トップチームが出場し、ハイレベルなレース展開となる。
今年は地元チームのヴィクトワール広島、備後しまなみeNShare、シマノレーシング、愛三工業レーシングチーム、ヴェロリアン松山、スパークルおおいたレーシングチームなどが人数を揃えてエントリー。さらに日本ナショナルチームの7名がオープン参加した。

広島空港拡張工事により大きく変わった1コーナー周辺(写真奥が旧コースの残り) photo:Satoru Kato
コースは広島県中央森林公園の1周12.3kmのサイクリングロード。広島空港の拡張工事により1コーナーの前後が改修され、コース幅やコーナー半径が変更されたが、それ以外は従来同様だ。
0℃以下まで下がった朝の冷え込みが緩んできた午前11時過ぎ、A-Eカテゴリーの7周86.1kmのレースがスタート。1周目から4名が先行する。メンバーは、白川幸希(ヴィクトワール広島)、香山飛龍(シマノレーシング)、桑原悠、吉田奏太(以上日本ナショナルチーム)。さらに風間翔眞と冨尾大地(シマノレーシング)、寺町悠希(日本ナショナルチーム)ら3名が追走して合流し、3周目までに7名の先頭集団が形成される。

1周目から先行した4名 photo:Satoru Kato

4周目 追走が合流して6名になった先頭集団 photo:Satoru Kato
4周目、先頭集団から寺町が遅れて6名となるも、後続のメイン集団との差は1分以上まで開く。「この日はチームオーダーはなく、個々に勝つための走りをした」と風間が言うように、メイン集団ではシマノレーシングの石原悠希や山田拓海、天野壮悠らが追走を試みる。しかし他チームの同調がまとまらず差は縮まらない。

終盤、メイン集団は2分以上離された photo:Satoru Kato

6周目、ナショナルチームのメンバーが遅れて4名になった先頭集団 photo:Satoru Kato
一方、先頭集団では最終周回を前に日本ナショナルチームの桑原と吉田が遅れ、白川、香山、風間、冨尾の4名が先行。地元チームとして期待が集まった白川だったが落車で遅れてしまう。
チームオーダー無しのため、残ったシマノレーシングの3名は最後の勝負へ。風間が単独先行してフィニッシュし、2位争いのスプリントは香山が先着した。オープン参加の桑原と吉田を挟み、5位に山田、6位に石原が入り、シマノレーシングが入賞6名中5名を占めた。

風間翔眞(シマノレーシング)が単独先行してホームストレートへ 後方にもシマノレーシングの姿 photo:Satoru Kato

風間翔眞(シマノレーシング)が優勝 photo:Satoru Kato

圧倒した後の感想戦は和やかに photo:Satoru Kato
「香山を含む逃げが出来て、それを追走して飛び出したらナショナルチームの選手と冨尾がついて来てくれたので、3人で先頭に追いつけた。最初は様子を見て展開が出来てから動こうと考えていたので、今日はそれがうまくハマった。今回は他チームも多く出場した濃いメンバーの中で勝てたのは素直に嬉しいし、シマノレーシングの層の厚さを見せられたと思う。シーズン前に準備してきたことが成果として出ていると実感している。
このあとトルコ遠征に行くが、今度はチームとして暴れてきたい。個人目標としては上位入賞してUCIポイントを獲れるような走りをしたい」

表彰式 photo:Satoru Kato

3月上旬に開催される西日本チャレンジサイクルロードレースは、今年29回目の開催。上位入賞者には今年の全日本選手権ロードレースの出場資格が得られるJCF(日本自転車競技連盟)の公式戦として行われる。


カテゴリーは、4月に日本サイクルスポーツセンターで開催される「チャレンジサイクルロードレース」に準じ、A-E(エリート)、A-M(マスターズ)、A-U(U23)、A-F(女子)など、9つに分けられる。特にA-Eには国内トップチームが出場し、ハイレベルなレース展開となる。
今年は地元チームのヴィクトワール広島、備後しまなみeNShare、シマノレーシング、愛三工業レーシングチーム、ヴェロリアン松山、スパークルおおいたレーシングチームなどが人数を揃えてエントリー。さらに日本ナショナルチームの7名がオープン参加した。

コースは広島県中央森林公園の1周12.3kmのサイクリングロード。広島空港の拡張工事により1コーナーの前後が改修され、コース幅やコーナー半径が変更されたが、それ以外は従来同様だ。
0℃以下まで下がった朝の冷え込みが緩んできた午前11時過ぎ、A-Eカテゴリーの7周86.1kmのレースがスタート。1周目から4名が先行する。メンバーは、白川幸希(ヴィクトワール広島)、香山飛龍(シマノレーシング)、桑原悠、吉田奏太(以上日本ナショナルチーム)。さらに風間翔眞と冨尾大地(シマノレーシング)、寺町悠希(日本ナショナルチーム)ら3名が追走して合流し、3周目までに7名の先頭集団が形成される。


4周目、先頭集団から寺町が遅れて6名となるも、後続のメイン集団との差は1分以上まで開く。「この日はチームオーダーはなく、個々に勝つための走りをした」と風間が言うように、メイン集団ではシマノレーシングの石原悠希や山田拓海、天野壮悠らが追走を試みる。しかし他チームの同調がまとまらず差は縮まらない。


一方、先頭集団では最終周回を前に日本ナショナルチームの桑原と吉田が遅れ、白川、香山、風間、冨尾の4名が先行。地元チームとして期待が集まった白川だったが落車で遅れてしまう。
チームオーダー無しのため、残ったシマノレーシングの3名は最後の勝負へ。風間が単独先行してフィニッシュし、2位争いのスプリントは香山が先着した。オープン参加の桑原と吉田を挟み、5位に山田、6位に石原が入り、シマノレーシングが入賞6名中5名を占めた。



「香山を含む逃げが出来て、それを追走して飛び出したらナショナルチームの選手と冨尾がついて来てくれたので、3人で先頭に追いつけた。最初は様子を見て展開が出来てから動こうと考えていたので、今日はそれがうまくハマった。今回は他チームも多く出場した濃いメンバーの中で勝てたのは素直に嬉しいし、シマノレーシングの層の厚さを見せられたと思う。シーズン前に準備してきたことが成果として出ていると実感している。
このあとトルコ遠征に行くが、今度はチームとして暴れてきたい。個人目標としては上位入賞してUCIポイントを獲れるような走りをしたい」

西日本チャレンジサイクルロードレース A-E結果(86.1km)
1位 | 風間 翔員(シマノレーシング) | 2時間6分26秒 |
2位 | 香山 飛龍(シマノレーシング) | +8秒 |
3位 | 冨尾 大地(シマノレーシング) | |
4位 | 白川 幸希(ヴィクトワール広島) | +58秒 |
OPN | 桑原 悠(日本ナショナルチーム) | +1分8秒 |
OPN | 吉田 奏太(日本ナショナルチーム) | +1分9秒 |
5位 | 山田 拓海(シマノレーシング) | +2分32秒 |
6位 | 石原 悠希(シマノレーシング) |
※表彰対象はオープン参加を除いた6位まで
その他カテゴリー
A-Uカテゴリーは、終盤独走した永井健太(ヴィクトワール広島)が優勝。地元チームの応援に集まったサポーターを喜ばせた。日本ナショナルチームのメンバーが多数出場した女子のA-Fカテゴリーは、松井妃那(日本ナショナルチーム)が優勝した。

A-U 永井健太(ヴィクトワール広島)が優勝 photo:Satoru Kato

A-F優勝 松井妃那(日本ナショナルチーム) photo:Satoru Kato

A-U表彰式 photo:Satoru Kato 
A-F 表彰式 photo:Satoru Kato

A-M優勝 河西秀介(OUTDOORLIFE Racing) photo:Satoru kato 
A-M表彰式 photo:Satoru Kato

A-J優勝 中谷友紀(奈良北高校) photo:Satoru Kato 
A-J 表彰式 photo:Satoru Kato

A-Y優勝 田中颯(北桑田高校) photo:Satoru Kato 
A-Y 表彰式 photo:Satoru Kato

B-1表彰式 photo:Satoru Kato 
B-2表彰式 photo:Satoru Kato
text&photo:Satoru Kato
その他カテゴリー
A-Uカテゴリーは、終盤独走した永井健太(ヴィクトワール広島)が優勝。地元チームの応援に集まったサポーターを喜ばせた。日本ナショナルチームのメンバーが多数出場した女子のA-Fカテゴリーは、松井妃那(日本ナショナルチーム)が優勝した。












text&photo:Satoru Kato
フォトギャラリー
Amazon.co.jp