2025/02/06(木) - 08:15
ヨーロッパ本土に本格的なロードシーズン開幕を告げる「ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ」が開幕。初日のタイムトライアルでリドル・トレックがトップタイムを出し、22歳のマティアス・ヴァチェク(チェコ)がリーダージャージを着用した。
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ステージ2位となったジェイコ・アルウラー photo:Team Jayco AlUla
南半球のオーストラリアで開幕したワールドツアーは中東へ。その一方、ヨーロッパ本土では2025年UCIプロシリーズの初戦であるボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナが開幕。5日間ステージレースの舞台となったのは、温暖な気候に加え、多種多様な地形からトレーニング合宿の場としても知られるスペイン東部のバレンシアだ。
短く急勾配な地形が特徴のため、2日目に早くも総合優勝を左右する1級山岳フィニッシュが登場。その後は丘陵ステージが続き、最終日は一転して丘一つない平坦ステージ。そのため9つのワールドチームを含む22チームには、スプリンターからクライマーまで多種多様な脚質の選手たちを揃えてきた。
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強力なメンバーを擁し、ステージ優勝を果たしたリドル・トレック photo:CorVos
大会初日はオリウエラの内陸から沿岸に向かう34.3kmのチームタイムトライアル。コーナーも少ない平坦路に、エウスカルテル・エウスカディから順に走り出す。アルペシン・ドゥクーニンクがとなる41分26秒という暫定トップのタイムを記録するも、その後のチームが続々と上回っていった。
なかでも良いタイムを出したのは、新エースであるベン・オコーナー(オーストラリア)が加入したジェイコ・アルウラーだった。サブエースであるフィリッポ・ザナ(イタリア)も擁するジェイコは平均時速を51km台に乗せ、40分6秒でフィニッシュ。しかしそれをすぐにリドル・トレックが更新した。
エジョナタン・ミラン(イタリア)のスプリント勝利にフォーカスしたメンバーで臨んだリドルは、出場チームで唯一平均時速52km台をマークする。暫定トップであったジェイコのタイムを46秒上回り、39分19秒でフィニッシュ。リドルの選手たちは表彰台に設置されたホットシートで他チームの様子を窺うなか、ステージ勝利が確定した。
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表彰台で勝利を喜ぶリドル・トレック photo:CorVos
リドルに2015年ぶりのチームTT勝利をもたらした要因の一つは、下部チームに所属するヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン)だ。21歳ながらスウェーデンの男子エリートTT王者であり、世界選手権とヨーロッパのU23TT選手権では共に2位に入った若手が、その力を発揮した。
トップでフィニッシュラインを越え、リーダージャージとヤングライダー賞ジャージを獲得したのはマティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)。「クレイジーなほど嬉しい勝利。明日からのステージはもちろん、今後のTTに向けて自信になった。明日の勝利は難しそうだが、できるだけ長くこのジャージを守りたい」と語った。
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南半球のオーストラリアで開幕したワールドツアーは中東へ。その一方、ヨーロッパ本土では2025年UCIプロシリーズの初戦であるボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナが開幕。5日間ステージレースの舞台となったのは、温暖な気候に加え、多種多様な地形からトレーニング合宿の場としても知られるスペイン東部のバレンシアだ。
短く急勾配な地形が特徴のため、2日目に早くも総合優勝を左右する1級山岳フィニッシュが登場。その後は丘陵ステージが続き、最終日は一転して丘一つない平坦ステージ。そのため9つのワールドチームを含む22チームには、スプリンターからクライマーまで多種多様な脚質の選手たちを揃えてきた。
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大会初日はオリウエラの内陸から沿岸に向かう34.3kmのチームタイムトライアル。コーナーも少ない平坦路に、エウスカルテル・エウスカディから順に走り出す。アルペシン・ドゥクーニンクがとなる41分26秒という暫定トップのタイムを記録するも、その後のチームが続々と上回っていった。
なかでも良いタイムを出したのは、新エースであるベン・オコーナー(オーストラリア)が加入したジェイコ・アルウラーだった。サブエースであるフィリッポ・ザナ(イタリア)も擁するジェイコは平均時速を51km台に乗せ、40分6秒でフィニッシュ。しかしそれをすぐにリドル・トレックが更新した。
エジョナタン・ミラン(イタリア)のスプリント勝利にフォーカスしたメンバーで臨んだリドルは、出場チームで唯一平均時速52km台をマークする。暫定トップであったジェイコのタイムを46秒上回り、39分19秒でフィニッシュ。リドルの選手たちは表彰台に設置されたホットシートで他チームの様子を窺うなか、ステージ勝利が確定した。
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リドルに2015年ぶりのチームTT勝利をもたらした要因の一つは、下部チームに所属するヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン)だ。21歳ながらスウェーデンの男子エリートTT王者であり、世界選手権とヨーロッパのU23TT選手権では共に2位に入った若手が、その力を発揮した。
トップでフィニッシュラインを越え、リーダージャージとヤングライダー賞ジャージを獲得したのはマティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック)。「クレイジーなほど嬉しい勝利。明日からのステージはもちろん、今後のTTに向けて自信になった。明日の勝利は難しそうだが、できるだけ長くこのジャージを守りたい」と語った。
ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ2025第1ステージ結果
1位 | リドル・トレック | 39:19 |
2位 | ジェイコ・アルウラー | +0:46 |
3位 | UAEチームエミレーツXRG | +0:50 |
4位 | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ | |
5位 | イネオス・グレナディアーズ | +0:51 |
6位 | モビスター | +1:05 |
7位 | バーレーン・ヴィクトリアス | +1:11 |
8位 | イスラエル・プレミアテック | +1:21 |
9位 | Q36.5プロサイクリング | +1:50 |
10位 | アルペシン・ドゥクーニンク | +2:06 |
個人総合成績
1位 | マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック) | 0:39:19 |
2位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | |
3位 | ダーン・ホーレ(オランダ、リドル・トレック) | |
4位 | ヤコブ・ソデルクヴィスト(スウェーデン) | |
5位 | エドワルト・トゥーンス(ベルギー、リドル・トレック) | +0:30 |
6位 | イェルテ・クラインセン(オランダ、ジェイコ・アルウラー) | +0:40 |
7位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
8位 | マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
9位 | ヤシャ・ズッタリン(ドイツ、ジェイコ・アルウラー) | |
10位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) | +0:50 |
その他の特別賞
ヤングライダー賞 | マティアス・ヴァチェク(チェコ、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | リドル・トレック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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