2024/12/25(水) - 15:14
トピークやエルゴン、フィニッシュラインを取り扱う総合代理店マルイが開催したディーラー向け展示会をレポート。今秋登場したチェーン潤滑剤「HALO」や、本国から来⽇したトピーク担当者のコメントを紹介しよう。

フィニッシュラインが新しくリリースしたHALOシリーズ
高性能なケミカルと作業効率に優れたメンテナンスアイテムでお馴染みのフィニッシュライン。赤色ラベルのDRYや緑色ラベルのWETは入手性も高く、一度は使ったことのあるサイクリストも多いのではないだろうか。そんなフィニッシュラインが今年は新たなシリーズHALOをリリースした。
HALOシリーズの特徴は中空球状タングステンとセラミックを使ったハイパフォーマンスモデルということ。フィニッシュラインがサポートするバーレーン・ヴィクトリアスの選手からフィードバックを得ながら開発されたという意欲作であり、シリアスなサイクリストに向けた新たな選択肢となる。

HOT WAXは湯煎でワックスを溶かす
ディーラー向け展示会で注目を集めたのはHOT WAXという固形ワックスを溶かし、チェーンを漬け込むタイプのモデル。実際に展示会場にIHと鍋を持ち込み、ショップスタッフに向けて施工作業手順をレクチャーしていた。HOT WAXは外袋をそのまま湯煎できることと、付属品としてチェーンハンガーが用意されているので、それを活用することで作業性が高まるという。
HOT WAXは25回もチェーンにワックスを含浸させられるほど大容量のため、ホビーユースでは使いきれない可能性もある。展示会ではチェーンにワックスを漬け込む作業をショップが担当するというサービスのアイデアも出ていたようで、ワックス系ルブリカントへのハードルが下がることが期待できそうだ。

もちろん定番製品はこれからもサイクリストをサポートしてくれる
もちろんホビーユーザーが扱いやすいリキッドタイプのHALO WAX LUBRICANT、HALO WET LUBRICANTもラインアップされている。こちらはボトルにスポンジ式のルブ塗布ツール”Smart Luber”が備えられているため、チェーン全体にムラなくルブを塗布することができる。これらフィニッシュラインの新製品はショップスタッフから注目を集めていたため、お近くのショップ店頭に並んでいるかチェックしてみて欲しい。CWのインプレッションはこちら。
マルイが取り扱うブランドの中で馴染み深いのがトピークだろう。工具やポンプ、ワークスタンド、バッグなど非常に多くのアイテムを揃えており、必要とするものが必ず⾒つかると⾔っても過⾔ではないブランドだ。

遠征にぴったりなPakgo GearPack IIが登場

デジタルトルクレンチセットのTorq Stick Pro Digital 
工具ホルダーを搭載したツールケースのEscape ToolPod
毎年行われるマルイの展示会では非常に多くの新製品が並べられており、1年間で開発する製品の多さにはいつも驚かされる。今年はシューズやヘルメットを収納するのに最適で遠征にぴったりなPakgo GearPack IIなどが登場。他にもデジタルトルクレンチセットのTorq Stick Pro Digitalや、工具ホルダーを搭載したツールケースのEscape ToolPodなど工具系も新作がよりどりみどり。
トピークも電動小型ポンプに参入し、80psiまで50秒で到達するE-Booster Digitalをリリース。他にもフロアポンプのように使えるミニポンプのMorphシリーズのブラックバージョン、携帯しやすい小型ショックポンプのNano Shock、エアゲージ兼CO2インフレーターのAirBooster G+なども発表された。

80psiまで50秒で到達するE-Booster Digitalをリリース 
フロアポンプのように使えるミニポンプのMorphシリーズのブラックバージョンが発表された

携帯しやすい小型ショックポンプのNano Shock(写真中央) 
エアゲージ兼CO2インフレーターのAirBooster G+(写真右)なども発表
また今年の展示会ではトピーク本社よりスタッフが来日。非常に多くのプロダクトを開発する体制などについて教えてくれた。
「R&Dセンターには12人のスタッフがいて、工具、ポンプ、作業台、バッグなど、それぞれの分野に特化しています。アートデザイナーや写真撮影のアーティストも所属するなかで、トピークはイノベーションに多くの投資を行っており、40名程度のスタッフのなかで半数近くがR&Dに携わっています」。
「トピークの創業者であるルイスはすべての製品を自らチェックを行っていて、我々は彼のアイデアを全面的にサポートしています。そして、私たちは目まぐるしく変化する時代の流れを考慮し、ユーザーが本当に必要な物を、より革新的な方法でデザイン・製造しています。過去から現在、そして今後もトピークのプロダクトをお楽しみください」と日本のユーザーにメッセージを残してくれた。

「トピークはユーザーが必要とするものを考え、製品を開発しています」と語るトピーク本国ジェネラルマネージャー アシスタントのマックス氏
マルイは2025年より、新たなTPUチューブブランドのエアロンの取り扱いを開始。エアロンはロード用として軽量モデルRoad Superlight Race、空気保持能力に優れるRoad Extralight Protect、耐パンク性に優れるRoad Ultra Protectなどラインアップを揃えており、グラベル系も同様のタイプが用意されている。
エルゴンはトライアスロンやオールロード、マウンテンバイク用の新型サドルを一挙リリース。会場では、最適なサドルの選定に必須となる坐骨幅を計測するマシンを用いたデモンストレーションを行っていた。人間工学に基づいた製品開発に定評のあるブランドだけあり、サドルに困っている方であれば一度チェックしてみても良さそうだ。

エアロンという新しいTPUチューブブランドの取り扱いを開始

最適なサドルの選定に必須となる坐骨幅を計測するマシンを用いたデモンストレーションを行っていた (c)マルイ 
エルゴンは新作サドルを一気にリリースした 
トライアスロンモデルも男性モデルと女性モデルが用意されており、選びやすいことも魅力だ
マキシスの新製品は今夏登場したHigh Road SLが最も注目だ。シクロワイアードでは特集を展開しているのでぜひチェックしてもらいたい。マウンテンバイクタイヤでもHigh Rollerがリニューアルし、あらゆるシチュエーションでのハイグリップと優れたトラクション性能を備えた。プロスペックのクロスカントリータイヤのASPEN STも数量限定で販売が行われる。

マキシスの最注目製品はフラッグシップロードタイヤのHigh Road SLだ

High Rollerがアップデートで全方位に進化を遂げている 
プロスペックのMTB XCOタイヤASPEN STが数量限定で登場

池田祐樹選手が使用する実車も展示されていた
他にもDT SwissのリムやシュアラスターのZEROシリーズなど定番製品なども勢揃いしたマルイの展示会。非常に多くのプロダクトが登場しているため、ぜひ各ブランドのWEBやプロショップの店頭をチェックしてみてほしい。

R470 dbなどの追加でラインナップがさらに充実 
DT SwissのXRC1200はハイパフォーマンスモデルとして池⽥裕樹選手も使⽤する予定だ

シュアラスターの自転車向けチェーンオイルなどはお馴染みの存在だ 
コーティング製品も充実している
Report : Gakuto Fujwiara

高性能なケミカルと作業効率に優れたメンテナンスアイテムでお馴染みのフィニッシュライン。赤色ラベルのDRYや緑色ラベルのWETは入手性も高く、一度は使ったことのあるサイクリストも多いのではないだろうか。そんなフィニッシュラインが今年は新たなシリーズHALOをリリースした。
HALOシリーズの特徴は中空球状タングステンとセラミックを使ったハイパフォーマンスモデルということ。フィニッシュラインがサポートするバーレーン・ヴィクトリアスの選手からフィードバックを得ながら開発されたという意欲作であり、シリアスなサイクリストに向けた新たな選択肢となる。

ディーラー向け展示会で注目を集めたのはHOT WAXという固形ワックスを溶かし、チェーンを漬け込むタイプのモデル。実際に展示会場にIHと鍋を持ち込み、ショップスタッフに向けて施工作業手順をレクチャーしていた。HOT WAXは外袋をそのまま湯煎できることと、付属品としてチェーンハンガーが用意されているので、それを活用することで作業性が高まるという。
HOT WAXは25回もチェーンにワックスを含浸させられるほど大容量のため、ホビーユースでは使いきれない可能性もある。展示会ではチェーンにワックスを漬け込む作業をショップが担当するというサービスのアイデアも出ていたようで、ワックス系ルブリカントへのハードルが下がることが期待できそうだ。

もちろんホビーユーザーが扱いやすいリキッドタイプのHALO WAX LUBRICANT、HALO WET LUBRICANTもラインアップされている。こちらはボトルにスポンジ式のルブ塗布ツール”Smart Luber”が備えられているため、チェーン全体にムラなくルブを塗布することができる。これらフィニッシュラインの新製品はショップスタッフから注目を集めていたため、お近くのショップ店頭に並んでいるかチェックしてみて欲しい。CWのインプレッションはこちら。
マルイが取り扱うブランドの中で馴染み深いのがトピークだろう。工具やポンプ、ワークスタンド、バッグなど非常に多くのアイテムを揃えており、必要とするものが必ず⾒つかると⾔っても過⾔ではないブランドだ。



毎年行われるマルイの展示会では非常に多くの新製品が並べられており、1年間で開発する製品の多さにはいつも驚かされる。今年はシューズやヘルメットを収納するのに最適で遠征にぴったりなPakgo GearPack IIなどが登場。他にもデジタルトルクレンチセットのTorq Stick Pro Digitalや、工具ホルダーを搭載したツールケースのEscape ToolPodなど工具系も新作がよりどりみどり。
トピークも電動小型ポンプに参入し、80psiまで50秒で到達するE-Booster Digitalをリリース。他にもフロアポンプのように使えるミニポンプのMorphシリーズのブラックバージョン、携帯しやすい小型ショックポンプのNano Shock、エアゲージ兼CO2インフレーターのAirBooster G+なども発表された。




また今年の展示会ではトピーク本社よりスタッフが来日。非常に多くのプロダクトを開発する体制などについて教えてくれた。
「R&Dセンターには12人のスタッフがいて、工具、ポンプ、作業台、バッグなど、それぞれの分野に特化しています。アートデザイナーや写真撮影のアーティストも所属するなかで、トピークはイノベーションに多くの投資を行っており、40名程度のスタッフのなかで半数近くがR&Dに携わっています」。
「トピークの創業者であるルイスはすべての製品を自らチェックを行っていて、我々は彼のアイデアを全面的にサポートしています。そして、私たちは目まぐるしく変化する時代の流れを考慮し、ユーザーが本当に必要な物を、より革新的な方法でデザイン・製造しています。過去から現在、そして今後もトピークのプロダクトをお楽しみください」と日本のユーザーにメッセージを残してくれた。

マルイは2025年より、新たなTPUチューブブランドのエアロンの取り扱いを開始。エアロンはロード用として軽量モデルRoad Superlight Race、空気保持能力に優れるRoad Extralight Protect、耐パンク性に優れるRoad Ultra Protectなどラインアップを揃えており、グラベル系も同様のタイプが用意されている。
エルゴンはトライアスロンやオールロード、マウンテンバイク用の新型サドルを一挙リリース。会場では、最適なサドルの選定に必須となる坐骨幅を計測するマシンを用いたデモンストレーションを行っていた。人間工学に基づいた製品開発に定評のあるブランドだけあり、サドルに困っている方であれば一度チェックしてみても良さそうだ。




マキシスの新製品は今夏登場したHigh Road SLが最も注目だ。シクロワイアードでは特集を展開しているのでぜひチェックしてもらいたい。マウンテンバイクタイヤでもHigh Rollerがリニューアルし、あらゆるシチュエーションでのハイグリップと優れたトラクション性能を備えた。プロスペックのクロスカントリータイヤのASPEN STも数量限定で販売が行われる。




他にもDT SwissのリムやシュアラスターのZEROシリーズなど定番製品なども勢揃いしたマルイの展示会。非常に多くのプロダクトが登場しているため、ぜひ各ブランドのWEBやプロショップの店頭をチェックしてみてほしい。




Report : Gakuto Fujwiara
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