一騎打ちスプリントに持ち込んだアロンソ　女子WT最終戦グワンシーで勝利

2024年の女子ワールドツアーを締めくくるツアー・オブ・グワンシーは、残り35kmで飛び出した2名によるスプリントで決着。サンドラ・アロンソ（スペイン、セラティツィット・WNTプロサイクリング）がボルゲシを退け、ワールドツアー初勝利でシーズンを締めくくった。

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男子のツアー・オブ・グワンシー第6ステージが行われた10月20日（日）、同じ中国の南寧市で女子のワンデーレースであるツアー・オブ・グワンシーが開催された。コースは男子と同じ距離である134.3kmで、市街地に設定された丘（登坂距離1.3km/平均勾配12.4%）を含むコースを5周する平坦ステージだ。

気温が30度を超える暑さのなか、ワールドチームであるヒューマンパワードヘルスやセラティツィット・WNTプロサイクリングなど96名の選手が出場。なかでも前年覇者であるスプリンターのダリア・ピクリク（ポーランド、ヒューマンパワードヘルス）が本命と見られた。

序盤からイドイラ・エラソ（スペイン、ラボラル・クチャ・ファンダシオン・エウスカディ）を含む3名が逃げる。引き戻される直前にエラソは飛び出し単独先頭に立つ。しかしメイン集団からアタックした追走集団に捕らえられた。

プロトンから次々と先頭集団に合流する混沌とした状況のなか、残り35kmでジャダ・ボルゲシ（イタリア、ヒューマンパワードヘルス）とサンドラ・アロンソ（スペイン、セラティツィット・WNTプロサイクリング）が飛び出した。

ローテーションを綺麗に回し後続との差を拡げた2人は、3分弱の差をつけて最終ストレートに到着。先頭をいくボルゲシは何度も後ろを振り返り、背中につくアロンソの様子をチェック。そしてアロンソが先んじて踏み始め、ボルゲシを抜き勝利した。

今年のTTスペイン国内選手権で2位に入るなど、キャリアハイの活躍を見せるアロンソが掴んだワールドツアー初勝利。現時点ではチームとの契約延長や移籍などの情報はないものの、来年以降の活躍が期待される26歳だ。

これにより2024年の女子ワールドツアーは全日程を終え、2025年1月17日にオーストラリアで開幕するサントス・ツアー・ダウンアンダーまで、選手はもちろん女子レースファンもしばしのオフシーズンに入る。