2024/10/13(日) - 19:58
ツール・ド・九州2日目の熊本阿蘇ステージは、残り1kmで全ての逃げを吸収してのスプリント勝負に持ち込まれ、リーダージャージを着るエミリアン・ジャニエール(フランス、トタルエナジー)が前日に続き2勝目を挙げた。
ツール・ド・九州第2ステージは、熊本県の阿蘇山周辺を走るコース。熊本県北部、大分県境に近い南小国町をスタートして一路南下。世界有数の規模を誇る阿蘇カルデラの中を駆け抜け、南阿蘇村役場にフィニッシュする108km。途中、14km過ぎの一の宮に1回目のスプリントポイント、27km地点の箱石峠に1級山岳、その後2級山岳が設定された1周約16kmの周回コースを3周し、87km過ぎに2回目のスプリントポイントが設定される。
コース全体の高低差はおよそ500m。特に最初のスプリントポイントを終えてから箱石峠までの約12kmだけで300m以上の高低差を登る。周回コース部分は高低差はそれほど無いように見えるが、細かなアップダウンが繰り返され、ジワジワと脚を削られる。
朝は場所によって10℃以下まで冷え込んだ阿蘇山周辺。太陽が昇って徐々に寒さが和らいだ午前9時に91名がスタート。リアルスタート直後に香山飛龍(シマノレーシング)が飛び出したのをきっかけに4名が先行する。メンバーは、香山、山本元喜(キナンレーシングチーム)、コンポップ・ティマチャイ(タイ、ルージャイ・インシュアランス)、ニコラス・マリオット・セスラー (ブラジル、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)。
最初のスプリントポイントはティマチャイを先頭に通過し、香山が2位通過する。その後ネイサン・アール(JCLチーム右京)が単独追走して合流し、先頭集団は5名に。後続のメイン集団との差は1分30秒以上まで広がる。この時点で、総合順位で20秒遅れのセスラーがバーチャルリーダーとなる。
この状況を嫌ってかメイン集団は登り区間で差を一気に縮め、1級山岳の箱石峠までに1分以下まで詰める。そして周回コースに入ったところで5名を吸収して振り出しに戻した。
周回コース2周目に入ると、新たに5名が先行する。メンバーは、小石祐馬(JCLチーム右京)、アリエル・カルロス・サムディオ・カレーラ(パナマ、コラテック・ヴィーニファンティーニ)、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)、ニコル・パレハ(フィリピン、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)。3回の2級山岳は全てサムディオ・カレーラが先頭通過し、山岳賞のバーチャルリーダーとなる。
メイン集団はリーダージャージのエミリアン・ジャニエール擁するトタル・エナジーがコントロールし、40秒前後の差を維持。バーチャルリーダーはルバに移るが、周回コースを終えて南阿蘇村に向けての下りでメイン集団が一気に差を縮める。残り10km付近から次々と先行していたメンバーを吸収。小石が残り1kmまで粘ったものの吸収され、勝負は集団でのスプリントへ。
リーダージャージのジャニエールと、イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム)の僅差の争いはジャニエールが先着。2日連続のスプリント勝負を制してステージ2勝目を挙げた。
エミリアン・ジャニエール コメント
「昨日に続き強いチームのおかげでリーダージャージを守ることが出来て嬉しい。これが引退レースにあるジュリアン・シモンがスプリントの最後を牽引してくれたおかげで2日連続で勝つことが出来た。明日の最終日もベストを尽くして総合首位を守りたい」
ツール・ド・九州第2ステージは、熊本県の阿蘇山周辺を走るコース。熊本県北部、大分県境に近い南小国町をスタートして一路南下。世界有数の規模を誇る阿蘇カルデラの中を駆け抜け、南阿蘇村役場にフィニッシュする108km。途中、14km過ぎの一の宮に1回目のスプリントポイント、27km地点の箱石峠に1級山岳、その後2級山岳が設定された1周約16kmの周回コースを3周し、87km過ぎに2回目のスプリントポイントが設定される。
コース全体の高低差はおよそ500m。特に最初のスプリントポイントを終えてから箱石峠までの約12kmだけで300m以上の高低差を登る。周回コース部分は高低差はそれほど無いように見えるが、細かなアップダウンが繰り返され、ジワジワと脚を削られる。
朝は場所によって10℃以下まで冷え込んだ阿蘇山周辺。太陽が昇って徐々に寒さが和らいだ午前9時に91名がスタート。リアルスタート直後に香山飛龍(シマノレーシング)が飛び出したのをきっかけに4名が先行する。メンバーは、香山、山本元喜(キナンレーシングチーム)、コンポップ・ティマチャイ(タイ、ルージャイ・インシュアランス)、ニコラス・マリオット・セスラー (ブラジル、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)。
最初のスプリントポイントはティマチャイを先頭に通過し、香山が2位通過する。その後ネイサン・アール(JCLチーム右京)が単独追走して合流し、先頭集団は5名に。後続のメイン集団との差は1分30秒以上まで広がる。この時点で、総合順位で20秒遅れのセスラーがバーチャルリーダーとなる。
この状況を嫌ってかメイン集団は登り区間で差を一気に縮め、1級山岳の箱石峠までに1分以下まで詰める。そして周回コースに入ったところで5名を吸収して振り出しに戻した。
周回コース2周目に入ると、新たに5名が先行する。メンバーは、小石祐馬(JCLチーム右京)、アリエル・カルロス・サムディオ・カレーラ(パナマ、コラテック・ヴィーニファンティーニ)、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)、ニコル・パレハ(フィリピン、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)。3回の2級山岳は全てサムディオ・カレーラが先頭通過し、山岳賞のバーチャルリーダーとなる。
メイン集団はリーダージャージのエミリアン・ジャニエール擁するトタル・エナジーがコントロールし、40秒前後の差を維持。バーチャルリーダーはルバに移るが、周回コースを終えて南阿蘇村に向けての下りでメイン集団が一気に差を縮める。残り10km付近から次々と先行していたメンバーを吸収。小石が残り1kmまで粘ったものの吸収され、勝負は集団でのスプリントへ。
リーダージャージのジャニエールと、イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム)の僅差の争いはジャニエールが先着。2日連続のスプリント勝負を制してステージ2勝目を挙げた。
エミリアン・ジャニエール コメント
「昨日に続き強いチームのおかげでリーダージャージを守ることが出来て嬉しい。これが引退レースにあるジュリアン・シモンがスプリントの最後を牽引してくれたおかげで2日連続で勝つことが出来た。明日の最終日もベストを尽くして総合首位を守りたい」
ツール・ド・九州2024 第2ステージ熊本阿蘇 結果(108km)
1位 | エミリアン・ジャニエール(フランス、トタルエナジー) | 2時間27分51秒 |
2位 | イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム) | +0秒 |
3位 | ルーカス・ネルーカー (イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
4位 | アントン・チャーム (デンマーク、アスタナ・カザクスタンチーム) | |
5位 | イェロン・メイヤース (オランダ、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング) | |
6位 | 草場 啓吾 (愛三工業レーシングチーム) | |
7位 | クリスティアン・ズバラーリ (イタリア、コラテック・ヴィーニファンティーニ) | |
8位 | 織田 聖 (マトリックスパワータグ) | |
9位 | ベンジャミ・プラデス (スペイン、VC福岡) | |
10位 | 香山 飛龍 (シマノレーシング) | |
個人総合順位 第2ステージ終了時 | ||
1位 | エミリアン・ジャニエール (フランス、トタルエナジー) | 5時間44分59秒 |
2位 | ルーカス・ネルーカー (イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +9秒 |
3位 | アントン・チャーム (デンマーク、アスタナ・カザクスタンチーム) | +16秒 |
4位 | ジョルダン・ジュガット (フランス、トタルエナジー) | +22秒 |
5位 | イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム) | +24秒 |
6位 | トマ・ボネ (フランス、トタルエナジー) | +25秒 |
ポイント賞 第2ステージ終了時 | ||
1位 | エミリアン・ジャニエール (フランス、トタルエナジー) | 50p |
2位 | ルーカス・ネルーカー (イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | 37p |
3位 | イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタンチーム) | 32p |
山岳賞 第2ステージ終了時 | ||
1位 | リエル・カルロス・サムディオ・カレーラ (パナマ、コラテック・ヴィーニファンティーニ) | 15p |
2位 | マッテオ・ヴェルシェ (フランス、トタルエナジー) | 13p |
3位 | ネイサン・アール (オーストラリア、JCLチーム右京) | 10p |
チーム総合成績 第2ステージ終了時 | ||
1位 | トタル・エナジー | 17時間16分9秒 |
2位 | JCLチーム右京 | +18秒 |
3位 | VC福岡 | +18秒 |
ツール・ド・九州最終日は、再び福岡県に戻って宗像市でのレースが行われる。総合首位のジャニエールと2位のルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)との差は9秒。3回設定されるスプリントポイントとフィニッシュのボーナスタイムを合わせれば逆転も可能な差ではあるが、ここまでの2ステージを見る限りはかなり難しそうだ。日本人選手では、小石祐馬(JCLチーム右京)が27秒差の8位、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が30秒差の15位につける。
一方、9回設定される2級山岳を巡っての山岳賞争いも見もの。全て1位通過すれば45ポイントを獲得出来るため、最終ステージの結果が山岳賞の行方を大きく左右しそうだ。
最終ステージは13時30分スタートする。
text:Satoru Kato
photo:Satoru Kato, ツール・ド・九州2024実行委員会
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