2024/10/05(土) - 14:24
1クラスながら毎年豪華メンバーが出場するクロ・レース(UCI2.1)。クロアチアを舞台とした6日間レースをクリストフが勝利した初日から、アンドレースンが制したクイーンステージの4日目までレポートします。
レースカテゴリーは1クラス(上から3番目)ながら過去の総合優勝者にはヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)やアダム・イェーツ(イギリス)などが名を連ね、毎年豪華メンバーが揃うクロ・レース。アドリア海に面した東欧の国クロアチアを6日間をかけて巡るステージレースが、10月1日(火)に開幕した。
本格的な山岳ステージは登場せず、クイーンステージ(最難関ステージ)である4日目を除く全ステージが集団スプリントという予想。UAEやイネオスなど6つのワールドチームが出場し、来年モビスターへの移籍が発表された前年覇者オールイス・アウラール(ベネズエラ、カハルラル・セグロスRGA)が前回覇者の証であるゼッケン1をつけた。
出場選手の中でも注目されたのはジェイコ・アルウラーの一員として出場したベン・ウィギンス(イギリス)。2013年ツールドフランスの総合優勝者であるブラッドリーを父に持つ19歳は、現在ハーゲンスバーマン・ジェイコに所属。なお現時点で来年以降の契約は明らかにされていない。
第1ステージ:37歳クリストフが初日スプリントを制す
初日はコース中盤の1級山岳を登り、下ってから約40kmの平坦路がフィニッシュまで続いていくレイアウト。予想通りレースは集団スプリントに持ち込まれ、ウノエックス・モビリティとイネオス・グレナディアーズがトレインを並べる。そして終盤にコーナーが連続するテクニカルなコースを抜け、37歳のアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が勝利した。
第2ステージ:モラノがようやくの今シーズン初勝利
2日目も大集団によるスプリントで決着し、勝ったのはフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)だった。キム・ハイドゥク(ドイツ、イネオス・グレナディアーズ)などの奇襲アタックは失敗に終わり、ポルティ・コメタが集団先頭でトレインを組みながら最終ストレートへ。そして混沌と化したスプリントで、モラノが今季初勝利を手に入れた。
第3ステージ:コース短縮のレースでマクナルティが41km独走
大会3日目は154kmの平坦ステージが予定されていたものの、強風のため89.5kmに短縮された。雨が降るなかアタックと吸収を繰り返すプロトンから、残り53km地点でハイドゥクが飛び出す。遅れてブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)も集団を抜け出し、2km足らずで合流した。
先頭2名の40秒後方を走るプロトンはバーレーンが先導し、残り42kmでマクナルティがハイドゥクを振り切り、単独先頭に立つ。その後マクナルティは今年6月にTTアメリカ選手権を制した独走力を披露。風に加え雨も降りつけるなか、マクナルティがステージ優勝と共に総合首位に立った。
第4ステージ:クイーンステージを22歳アンドレースンが制す
第4ステージはコース中央の超級山岳が設定され、終盤に2つの3級山岳を越えるクイーンステージ。残り23km地点で逃げ集団は捉まり、直後のパブロ・カストリーリョ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)によるアタックは決まらない。その後DSMフィルメニッヒ・ポストNLがハイペースに持ち込み、頂上にフィニッシュが設定された石畳の短い登りへ。
フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス)のペースメイクからエドアルド・ザンバニーニ(イタリア)が先頭に立つ。しかし勝ったのは、集団後方から猛追したヤングライダー賞ジャージのアンドレースンだった。
この結果アンドレースンは総合2位に上がり、3秒遅れの7位でフィニッシュしたマクナルティが総合首位を守っている。
レースカテゴリーは1クラス(上から3番目)ながら過去の総合優勝者にはヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)やアダム・イェーツ(イギリス)などが名を連ね、毎年豪華メンバーが揃うクロ・レース。アドリア海に面した東欧の国クロアチアを6日間をかけて巡るステージレースが、10月1日(火)に開幕した。
本格的な山岳ステージは登場せず、クイーンステージ(最難関ステージ)である4日目を除く全ステージが集団スプリントという予想。UAEやイネオスなど6つのワールドチームが出場し、来年モビスターへの移籍が発表された前年覇者オールイス・アウラール(ベネズエラ、カハルラル・セグロスRGA)が前回覇者の証であるゼッケン1をつけた。
出場選手の中でも注目されたのはジェイコ・アルウラーの一員として出場したベン・ウィギンス(イギリス)。2013年ツールドフランスの総合優勝者であるブラッドリーを父に持つ19歳は、現在ハーゲンスバーマン・ジェイコに所属。なお現時点で来年以降の契約は明らかにされていない。
第1ステージ:37歳クリストフが初日スプリントを制す
初日はコース中盤の1級山岳を登り、下ってから約40kmの平坦路がフィニッシュまで続いていくレイアウト。予想通りレースは集団スプリントに持ち込まれ、ウノエックス・モビリティとイネオス・グレナディアーズがトレインを並べる。そして終盤にコーナーが連続するテクニカルなコースを抜け、37歳のアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が勝利した。
第2ステージ:モラノがようやくの今シーズン初勝利
2日目も大集団によるスプリントで決着し、勝ったのはフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)だった。キム・ハイドゥク(ドイツ、イネオス・グレナディアーズ)などの奇襲アタックは失敗に終わり、ポルティ・コメタが集団先頭でトレインを組みながら最終ストレートへ。そして混沌と化したスプリントで、モラノが今季初勝利を手に入れた。
第3ステージ:コース短縮のレースでマクナルティが41km独走
大会3日目は154kmの平坦ステージが予定されていたものの、強風のため89.5kmに短縮された。雨が降るなかアタックと吸収を繰り返すプロトンから、残り53km地点でハイドゥクが飛び出す。遅れてブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)も集団を抜け出し、2km足らずで合流した。
先頭2名の40秒後方を走るプロトンはバーレーンが先導し、残り42kmでマクナルティがハイドゥクを振り切り、単独先頭に立つ。その後マクナルティは今年6月にTTアメリカ選手権を制した独走力を披露。風に加え雨も降りつけるなか、マクナルティがステージ優勝と共に総合首位に立った。
第4ステージ:クイーンステージを22歳アンドレースンが制す
第4ステージはコース中央の超級山岳が設定され、終盤に2つの3級山岳を越えるクイーンステージ。残り23km地点で逃げ集団は捉まり、直後のパブロ・カストリーリョ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)によるアタックは決まらない。その後DSMフィルメニッヒ・ポストNLがハイペースに持ち込み、頂上にフィニッシュが設定された石畳の短い登りへ。
フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス)のペースメイクからエドアルド・ザンバニーニ(イタリア)が先頭に立つ。しかし勝ったのは、集団後方から猛追したヤングライダー賞ジャージのアンドレースンだった。
この結果アンドレースンは総合2位に上がり、3秒遅れの7位でフィニッシュしたマクナルティが総合首位を守っている。
第1ステージ結果
1位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | 3:53:02 |
2位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ) | |
3位 | アルベルト・ブルットメッソ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
第2ステージ結果
1位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | 2:16:19 |
2位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・コメタ) | |
3位 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
第3ステージ結果
1位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 1:47:23 |
2位 | イゴール・アリエタ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | +0:34 |
3位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) |
第4ステージ結果
1位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | 3:58:38 |
2位 | エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:03 |
個人総合成績(第4ステージ終了時点)
1位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 11:55:19 |
2位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:25 |
3位 | エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:31 |
その他の特別賞(第3ステージ終了時点)
ポイント賞 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) |
山岳賞 | アクセル・ファンデルトゥーク(オランダ、メテック・ソーラーワットpbマンテル) |
ヤングライダー賞 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) |
チーム総合成績 | DSMフィルメニッヒ・ポストNL |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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