「OITAサイクルフェス2024」が、大分県大分市で開幕。初日は「おおいたアーバンクラシック クリテリウム」が行われ、集団でのスプリント勝負をルーカス・カーステンセン(ルージャイ・インシュアランス)が制して優勝。岡篤志(JCLチーム右京)が3位に入った。

今年から「おおいたアーバンクラシック クリテリウム」に名称変更された photo:Satoru Kato
9月28日、29日の2日間開催される「OITAサイクルフェス2024」。初日はJR大分駅南口前からのびる「大分いこいの道」周辺の公道を使用してのクリテリウム「おおいたアーバンクラシック クリテリウム」が行われた。

JR大分駅南口前の180°折り返しコーナー photo:Satoru Kato

コース沿いには多くの観客が集まった photo:Satoru Kato
1周1kmのコースは5つのコーナーがあり、折り返しのヘアピンコーナーや左・右と切り返すクランクコーナーが含まれる。ヘアピン以外のコーナーではスピードを落とさずに進めるため、アップダウンのない平坦さと相まってハイスピードレースとなる。

高校生による「おおいたクリテリウム甲子園」が昨年に続き開催された photo:Satoru Kato

元気なキッズたちによるランニングバイクパレード photo:Satoru Kato

競輪選手とロード選手、YouTuberを交えてのエキシビジョンレース photo:Satoru Kato
14時のレーススタートを前に、午前中は高校生が出場する「おおいたクリテリウム甲子園」のレースや競輪選手が参加してのエキシビジョンレース、さらに子供達のランニングバイクや一般参加の自転車パレードなど様々なイベントが催された。

地元チームのスパークルおおいたレーシングチームを先頭にスタート photo:Satoru Kato

レースは終始ハイペースで展開 photo:Satoru Kato
18チーム100名がスタートした「おおいたアーバンクラシック クリテリウム」のレースは40周40km。スタート直後から1分20秒前後のラップタイムで周回。レース中盤には1分16秒台のラップタイムをマークするハイスピードな展開が続く。シマノレーシングやヴィクトワール広島、宇都宮ブリッツェンなどのチームが集団からの抜け出しを図るも、タイム差をつけるほどの先行が許されない。一方でハイペースな集団から遅れる選手も多く、レース前半の20周を終える頃には約1/3が除外された。

レース中盤、抜け出しを図る動きが頻発 photo:Satoru Kato

レース中盤、阿部嵩之(ヴェロリアン松山)が飛び出す photo:Satoru Kato

レース終盤、小林海(マトリックスパワータグ)が集団のペースを上げる photo:Satoru Kato

最終周回、各チームが集団前方に上がる photo:Satoru Kato
残り10周を切ると、勝利を狙うチームの動きが目立ち始める。序盤から動くシマノレーシングやヴィクトワール広島に加え、ルージャイ・インシュアランス、ゴー・フォア・ゴールド・フィリピンなどが集団前方に上がり始める。最終周回まで残ったのは54名。一切の「逃げ」が容認されないまま、勝負は集団でのスプリントへ。

残り100m、中央からルーカス・カーステンセン(ルージャイ・インシュアランス)が抜け出てくる photo:Satoru Kato

ルーカス・カーステンセン(ルージャイ・インシュアランス)が優勝 photo:Satoru Kato
残り100m、フィニッシュに続くゆるやかな右カーブに先頭で現れたのはルーカス・カーステンセン(ルージャイ・インシュアランス)。岡篤志(JCLチーム右京)や沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)らが追いすがるが、横並びになることなく十分なリードを築いてフィニッシュした。

左から、スプリント賞孫崎大樹、2位イアン・カジュコム、優勝ルーカス・カーステンセン、3位岡篤志、スプリント賞横塚浩平 photo:Satoru Kato
カーステンセンはドイツ出身のスプリンター。昨年からルージャイ・インシュアランスに所属。今シーズンは4月のツアー・オブ・タイランドの第1ステージでの優勝をはじめ3勝しており、このレースでの優勝が4勝目となった。表彰式でカーステンセンは「初めて日本のレースに出場したが、予想以上の盛り上がりで楽しめた」とコメントし、優勝を喜んだ。

ベストアジアンライダー賞 イアン・カジュコム(フィリピン、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング) photo:Satoru Kato 
中間スプリント賞 左から、孫崎大樹(キナンレーシングチーム)、横塚浩平(VC福岡)、岡篤志(JCLチーム右京) photo:Satoru Kato

9月28日、29日の2日間開催される「OITAサイクルフェス2024」。初日はJR大分駅南口前からのびる「大分いこいの道」周辺の公道を使用してのクリテリウム「おおいたアーバンクラシック クリテリウム」が行われた。


1周1kmのコースは5つのコーナーがあり、折り返しのヘアピンコーナーや左・右と切り返すクランクコーナーが含まれる。ヘアピン以外のコーナーではスピードを落とさずに進めるため、アップダウンのない平坦さと相まってハイスピードレースとなる。



14時のレーススタートを前に、午前中は高校生が出場する「おおいたクリテリウム甲子園」のレースや競輪選手が参加してのエキシビジョンレース、さらに子供達のランニングバイクや一般参加の自転車パレードなど様々なイベントが催された。


18チーム100名がスタートした「おおいたアーバンクラシック クリテリウム」のレースは40周40km。スタート直後から1分20秒前後のラップタイムで周回。レース中盤には1分16秒台のラップタイムをマークするハイスピードな展開が続く。シマノレーシングやヴィクトワール広島、宇都宮ブリッツェンなどのチームが集団からの抜け出しを図るも、タイム差をつけるほどの先行が許されない。一方でハイペースな集団から遅れる選手も多く、レース前半の20周を終える頃には約1/3が除外された。




残り10周を切ると、勝利を狙うチームの動きが目立ち始める。序盤から動くシマノレーシングやヴィクトワール広島に加え、ルージャイ・インシュアランス、ゴー・フォア・ゴールド・フィリピンなどが集団前方に上がり始める。最終周回まで残ったのは54名。一切の「逃げ」が容認されないまま、勝負は集団でのスプリントへ。


残り100m、フィニッシュに続くゆるやかな右カーブに先頭で現れたのはルーカス・カーステンセン(ルージャイ・インシュアランス)。岡篤志(JCLチーム右京)や沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)らが追いすがるが、横並びになることなく十分なリードを築いてフィニッシュした。

カーステンセンはドイツ出身のスプリンター。昨年からルージャイ・インシュアランスに所属。今シーズンは4月のツアー・オブ・タイランドの第1ステージでの優勝をはじめ3勝しており、このレースでの優勝が4勝目となった。表彰式でカーステンセンは「初めて日本のレースに出場したが、予想以上の盛り上がりで楽しめた」とコメントし、優勝を喜んだ。


おおいたアーバンクラシック クリテリウム 結果
1位 | ルーカス・カーステンセン(ドイツ、ルージャイ・インシュアランス) | 53分34秒 44.8km |
2位 | イアン・カジュコム(フィリピン、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング) +0秒 | |
3位 | 岡 篤志(日本、JCLチーム右京) | |
4位 | 孫崎大樹(日本、キナンレーシングチーム) | |
5位 | 沢田桂太郎(日本、スパークルおおいたレーシングチーム) | |
6位 | アレクサンドロス・アグロティス(キプロス、マトリックスパワータグ) | |
7位 | 沢田 時(日本、宇都宮ブリッツェン) | |
8位 | 石原悠希(日本、シマノレーシング) | |
9位 | 中村圭佑(日本、ヴィクトワール広島) | |
10位 | ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) |
スプリント賞
10周回完了時 孫崎大樹(キナンレーシングチーム)
20周回完了時 横塚浩平(VC福岡)
30周回完了時 岡 篤志(JCLチーム右京)
ベストアジアンライダー賞
イアン・カジュコム(フィリピン、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)
U23賞
イアン・カジュコム(フィリピン、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)
明日は大分スポーツ公園にメイン会場を移し、UCI1.2クラスのワンデーレース「おおいたアーバンクラシック」が開催される。距離150.8kmのレースは午前9時にスタート。レースの模様はYouTubeでライブ配信される(リンク下記参照)。
text&photo:Satoru Kato
10周回完了時 孫崎大樹(キナンレーシングチーム)
20周回完了時 横塚浩平(VC福岡)
30周回完了時 岡 篤志(JCLチーム右京)
ベストアジアンライダー賞
イアン・カジュコム(フィリピン、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)
U23賞
イアン・カジュコム(フィリピン、ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)
明日は大分スポーツ公園にメイン会場を移し、UCI1.2クラスのワンデーレース「おおいたアーバンクラシック」が開催される。距離150.8kmのレースは午前9時にスタート。レースの模様はYouTubeでライブ配信される(リンク下記参照)。
text&photo:Satoru Kato
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