2024/09/28(土) - 17:00
本日9月28日(土)に開催されるロード世界選手権の女子エリートロードレース。連覇狙うコペッキーをはじめ、日本からは與那嶺、木下、垣田(U23)の3名が出場。総距離154.1kmコースの詳細や注目選手などを紹介します。
日時:9月28日(土)
コース:ウスター〜チューリッヒ
距離:154.1km
獲得標高差:2,384m
世界一の証であるアルカンシエルを賭けた戦いが連日繰り広げられているのは、山岳地帯に覆われた中央ヨーロッパの国スイス。その最大の都市チューリッヒを舞台とした女子エリート+U23のロードレースが、本日9月28日(土)に行われる。
ウスターを出発した選手たちはグライフェン湖を1周する。その後ビンツ(距離1.5km/平均9.3%)を登坂し、チューリッヒ湖の西側に設定された26.9kmコースを4周半。その周回コースの前半には登坂距離が2.6kmのヴィティコン(平均5.3%)など距離の短い登りが含まれており、獲得標高差は2,384mにも達するタフなレイアウトだ。
そのためクライマーやパンチャーが仕掛けるであろう登りはもちろん、他のカテゴリーのレースで明らかとなったテクニカルな下りも注目すべき区間となる。
コペッキーの連覇を阻止する選手は現れるか
スコットランド・グラスコ゚ーで行われた昨年大会で、5.6kmの独走勝利を決めたロッテ・コペッキー(ベルギー)は2年連続の優勝を狙う。今シーズンのコペッキーはストラーデビアンケとパリ〜ルーベ・ファムを制し、アルカンシエルに相応しい強さを誇示。パリ五輪のロードレースでは銅メダルと悔しい結果に終わったものの、直前のTTヨーロッパ選手権で優勝するなはここまでキャリアハイの成績を残している。
優勝候補筆頭であるコペッキーだが、不安視されるのはセカンドエースと呼べる選手のいないベルギーのチーム力。その戦力でコペッキーを大きく上回るのが、過去10年で5回の優勝と女子では圧倒的な力を誇るオランダだ。
エースはコペッキーと同じSDワークス・プロタイムに所属するデミ・フォレリング。昨年2位で6日前の個人TTでも2位という悔しさを払拭するべく、万全のコンディションで大一番に臨む。また小集団によるスプリントになれば今シーズン”完全復活”と言える活躍のマリアンヌ・フォスにも勝機がある。更にU23の優勝候補であるプック・ピーテルセなどが加わる布陣は世界最強といっても過言じゃない。
イタリアは同じリドル・トレックでもコンビを組むエリーザ・ロンゴボルギーニと若手のガイア・レアリーニがエース。またポーランドはツール・ド・フランス・ファムで悲願の総合優勝を飾ったカタジナ・ニエウィアドマを中心に、SDワークスへの移籍が発表されたマルタ・ラフらが支える。
パリ五輪と世界選手権で個人TTの2冠を達成したグレース・ブラウン(オーストラリア)は、共にミックスリレーで優勝したブローディー・チャップマンらと共に現役最後の世界選手権を締めくくる。そしてフランスチームにはポリーヌ・フェランプレヴォがメンバー入り。パリ五輪で金メダルを獲得したマウンテンバイクに区切りをつけ、来年から本格的なロード復帰を果たすフェランプレヴォが2014年以来となるアルカンシエルを目指す。
日本からは與那嶺恵理(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ)、木下友梨菜(ベルマーレ・レーシングチーム)、垣田真穂の3名が出場。今年6月の日本選手権で優勝した與那嶺と2位だった木下に、先日EF・オートリー・キャノンデールに電撃加入した垣田(U23)というメンバーで挑む。
同じレースで争われるU23の優勝候補には、先述したピーテルセやニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア)、アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ)などの名前が挙げられる。
日時:9月28日(土)
コース:ウスター〜チューリッヒ
距離:154.1km
獲得標高差:2,384m
世界一の証であるアルカンシエルを賭けた戦いが連日繰り広げられているのは、山岳地帯に覆われた中央ヨーロッパの国スイス。その最大の都市チューリッヒを舞台とした女子エリート+U23のロードレースが、本日9月28日(土)に行われる。
ウスターを出発した選手たちはグライフェン湖を1周する。その後ビンツ(距離1.5km/平均9.3%)を登坂し、チューリッヒ湖の西側に設定された26.9kmコースを4周半。その周回コースの前半には登坂距離が2.6kmのヴィティコン(平均5.3%)など距離の短い登りが含まれており、獲得標高差は2,384mにも達するタフなレイアウトだ。
そのためクライマーやパンチャーが仕掛けるであろう登りはもちろん、他のカテゴリーのレースで明らかとなったテクニカルな下りも注目すべき区間となる。
コペッキーの連覇を阻止する選手は現れるか
スコットランド・グラスコ゚ーで行われた昨年大会で、5.6kmの独走勝利を決めたロッテ・コペッキー(ベルギー)は2年連続の優勝を狙う。今シーズンのコペッキーはストラーデビアンケとパリ〜ルーベ・ファムを制し、アルカンシエルに相応しい強さを誇示。パリ五輪のロードレースでは銅メダルと悔しい結果に終わったものの、直前のTTヨーロッパ選手権で優勝するなはここまでキャリアハイの成績を残している。
優勝候補筆頭であるコペッキーだが、不安視されるのはセカンドエースと呼べる選手のいないベルギーのチーム力。その戦力でコペッキーを大きく上回るのが、過去10年で5回の優勝と女子では圧倒的な力を誇るオランダだ。
エースはコペッキーと同じSDワークス・プロタイムに所属するデミ・フォレリング。昨年2位で6日前の個人TTでも2位という悔しさを払拭するべく、万全のコンディションで大一番に臨む。また小集団によるスプリントになれば今シーズン”完全復活”と言える活躍のマリアンヌ・フォスにも勝機がある。更にU23の優勝候補であるプック・ピーテルセなどが加わる布陣は世界最強といっても過言じゃない。
イタリアは同じリドル・トレックでもコンビを組むエリーザ・ロンゴボルギーニと若手のガイア・レアリーニがエース。またポーランドはツール・ド・フランス・ファムで悲願の総合優勝を飾ったカタジナ・ニエウィアドマを中心に、SDワークスへの移籍が発表されたマルタ・ラフらが支える。
パリ五輪と世界選手権で個人TTの2冠を達成したグレース・ブラウン(オーストラリア)は、共にミックスリレーで優勝したブローディー・チャップマンらと共に現役最後の世界選手権を締めくくる。そしてフランスチームにはポリーヌ・フェランプレヴォがメンバー入り。パリ五輪で金メダルを獲得したマウンテンバイクに区切りをつけ、来年から本格的なロード復帰を果たすフェランプレヴォが2014年以来となるアルカンシエルを目指す。
日本からは與那嶺恵理(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ)、木下友梨菜(ベルマーレ・レーシングチーム)、垣田真穂の3名が出場。今年6月の日本選手権で優勝した與那嶺と2位だった木下に、先日EF・オートリー・キャノンデールに電撃加入した垣田(U23)というメンバーで挑む。
同じレースで争われるU23の優勝候補には、先述したピーテルセやニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア)、アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ)などの名前が挙げられる。
ロード世界選手権女子エリートロードレース歴代優勝者
2023年 | ロッテ・コペッキー(ベルギー) |
2022年 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ) |
2021年 | エリーザ・バルサモ(イタリア) |
2020年 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ) |
2019年 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ) |
2018年 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ) |
2017年 | シャンタル・ブラーク(オランダ) |
2016年 | アマリー・ディデリクセン(デンマーク) |
2015年 | エリザベス・ダイグナン(イギリス) |
2014年 | ポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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