2024/09/08(日) - 10:57
越妙なペースコントロールで逃げ続けた3名は残り500mで吸収。ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)がまたしても集団スプリントを制した。

首位スティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)ら、特別ジャージ着用選手が並ぶ photo:CorVos
スプリンターのチャンスが続くツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)後半戦。第5ステージはイングランド中東部に位置する都市ノーザンプトンを発着する150kmコースで、獲得標高は1,300mほどと難易度は高くない。
ディレクターカーからレース開始の旗が振られると同時に飛び出した22歳のラスムス・ピーダスン(デンマーク、デカトロンAG2Rラモンディアル・デベロップメントチーム)が逃げを決め、コナー・スウィフト(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)と、2022年にロット・スーダルを離れたのち、プライベートプロ選手としてロードとグラベルレースを走るマシュー・ホルムズ(イギリス、イギリスナショナルチーム)が合流。霧にむせぶイギリスらしい天候の中メイン集団を引き離した。

逃げグループを捉えるべく踏むレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos
3名が逃げたのちもレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)やジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)といった面々が追走を仕掛けたものの、イスラエル・プレミアテックのコントロールを振り払うことは叶わない。逃げ3名+メイン集団という構図のままレースは最終盤まで推移した。
逃げる3名は集団の動きを読みながら絶妙なペースメイクを披露する。残り35km地点では1分差まで詰め寄られたものの、残り20kmで1分20秒、残り10kmで50秒、残り4kmで30秒と逃げ切りに可能性を灯すタイム差を保持したものの、メイン集団で五輪王者エヴェネプールが牽引するたびにタイム差を削り取られ、残り500mであえなく吸収されてしまう。各チームが入り乱れながらタイミングを伺う中、ポイント賞リーダーのポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)が真っ先にスプリントを開始した。

スプリント3連勝をマークしたポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos
イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック)を抑え込んで最短ラインを突き進んだマニエが勝利。今年トリニティレーシングからプロ昇格したばかりの20歳が3日連続スプリント勝利を掴んだ。
「3連勝の嬉しさを的確に表現する言葉が見つからないよ。逃げを捕まえるのは簡単じゃなかったけど、レムコがもの凄い牽引でギャップを縮め、ジュリアンがリードアウトしてくれた背後で僕は脚を貯めることができた。明日も集団スプリントになるはずなので気合を入れていきたい」と、ブレイクしたマニエは話している。
また、逃げが捕まってからも踏み直したピーダスンは5位に入る殊勲の走り。総合首位スティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)は危なげなくフィニッシュし、総合優勝まであと一歩に迫っている。

スプリンターのチャンスが続くツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)後半戦。第5ステージはイングランド中東部に位置する都市ノーザンプトンを発着する150kmコースで、獲得標高は1,300mほどと難易度は高くない。
ディレクターカーからレース開始の旗が振られると同時に飛び出した22歳のラスムス・ピーダスン(デンマーク、デカトロンAG2Rラモンディアル・デベロップメントチーム)が逃げを決め、コナー・スウィフト(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)と、2022年にロット・スーダルを離れたのち、プライベートプロ選手としてロードとグラベルレースを走るマシュー・ホルムズ(イギリス、イギリスナショナルチーム)が合流。霧にむせぶイギリスらしい天候の中メイン集団を引き離した。

3名が逃げたのちもレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)やジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)といった面々が追走を仕掛けたものの、イスラエル・プレミアテックのコントロールを振り払うことは叶わない。逃げ3名+メイン集団という構図のままレースは最終盤まで推移した。
逃げる3名は集団の動きを読みながら絶妙なペースメイクを披露する。残り35km地点では1分差まで詰め寄られたものの、残り20kmで1分20秒、残り10kmで50秒、残り4kmで30秒と逃げ切りに可能性を灯すタイム差を保持したものの、メイン集団で五輪王者エヴェネプールが牽引するたびにタイム差を削り取られ、残り500mであえなく吸収されてしまう。各チームが入り乱れながらタイミングを伺う中、ポイント賞リーダーのポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)が真っ先にスプリントを開始した。

イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック)を抑え込んで最短ラインを突き進んだマニエが勝利。今年トリニティレーシングからプロ昇格したばかりの20歳が3日連続スプリント勝利を掴んだ。
「3連勝の嬉しさを的確に表現する言葉が見つからないよ。逃げを捕まえるのは簡単じゃなかったけど、レムコがもの凄い牽引でギャップを縮め、ジュリアンがリードアウトしてくれた背後で僕は脚を貯めることができた。明日も集団スプリントになるはずなので気合を入れていきたい」と、ブレイクしたマニエは話している。
また、逃げが捕まってからも踏み直したピーダスンは5位に入る殊勲の走り。総合首位スティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)は危なげなくフィニッシュし、総合優勝まであと一歩に迫っている。
ツアー・オブ・ブリテン2024第5ステージ結果
1位 | ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) | 3:12:09 |
2位 | アーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
3位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | |
4位 | マテウジュ・ゴヴェカル(スロバキア、バーレーン・ヴィクトリアス)) | |
5位 | ラスムス・ピーダスン(デンマーク、デカトロンAG2Rラモンディアル・デベロップメントチーム) |
個人総合成績
1位 | スティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | 18:02:56 |
2位 | オスカー・オンリー(イギリス、dsmフェルミニッヒ・ポストNL) | +0:16 |
3位 | マーク・ドノヴァン(イギリス、Q36.5プロサイクリング) | +0:40 |
4位 | トム・ドネンワース(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル・デベロップメントチーム) | +0:41 |
5位 | ジョセフ・ブラックモア(イギリス、イスラエル・プレミアテック) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) |
山岳賞 | カラム・ソーンリー(イギリス、トリニティレーシング) |
ヤングライダー賞 | オスカー・オンリー(dsmフェルミニッヒ・ポストNL) |
チーム総合成績 | イスラエル・プレミアテック |
text:So Isobe
photo:Tour of Britain, CorVos
photo:Tour of Britain, CorVos
Amazon.co.jp