4日目を迎えたパリオリンピックのトラック種目。男子オムニアムに出場した窪木一茂は6位入賞を果たし、男子スプリントで準々決勝敗退となった小原佑太6位、太田海也は7位。また女子ケイリンに臨んだ太田りゆは9位だった。



男子オムニアムで6位入賞を果たした窪木一茂 photo:CorVos

8月8日(木)に行われたパリ2024オリンピックのトラック4日目。この日は男子オムニアムの全競技と女子ケイリンの準々決勝〜決勝、そして男子スプリントの準々決勝が行われた。

スクラッチとテンポレース、エリミネーション、ポイントレースの4種目を行い、その総合成績で争うオムニアム。その男子には窪木一茂が2016年のリオ五輪以来となる出場を果たした。

10kmの距離を一斉に走って順位を争うスクラッチで窪木は5位(32点)と良い滑り出しを見せ、1周ごとに1位通過者に1点、周回遅れにすると20点が与えられ、総得点で順位が決まるテンポレースでは15位。2周に1度最後尾の選手が除外されるエリミネーションを窪木は10位で終え、合計10位(113点)で最終種目に臨んだ。

25kmで争われ10周回ごとに1位5点、2位3点、3位2点、4位1点が与えられるポイントレースは。ここまでの点数を持ち点とする戦いで窪木は、序盤と終盤にポイントを加算して6位入賞。メダルには届かなかったものの、リオ五輪の14位を大きく更新した。

男子オムニアム表彰台:2位イウリ・レイタオ(ポルトガル)、1位バンジャマン・トマ(フランス)、3位ファビオ・ファンデンボッシュ(ベルギー) photo:UCI

金メダルを獲得したのはコフィディスでロードレースも走るバンジャマン・トマ(フランス)。銀メダルはイウリ・レイタオ(ポルトガル)、銅メダルはファビオ・ファンデンボッシュ(ベルギー)で、この種目で3大会連続のメダルを狙ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)9位だった。窪木は橋本英也と共に2日後のマディソンに出場する。

前日の予選を突破し、共に準々決勝に進んだ太田りゆと佐藤水菜は女子ケイリンに臨んだ。前日の敗者復活戦で運営がラップカウントを間違い、1周多いレースを突破した太田は2組を4位で準決勝に進んだ一方で、3組の佐藤は5位と一歩届かず敗退。準決勝でペーサーが離れる残り3周回に最後尾で入った太田は、ファイナルラップで先頭に立ちながら最終回に後続に抜かれ、6位で準決勝敗退となった。

その後行われた順位決定戦の結果、太田は9位。金メダルはエレセ・アンドリューズ(ニュージーランド)が獲得し、銀メダルはヘッティ・ファンデルヴォウ(オランダ)、銅メダルはエマ・フィヌケイン(イギリス)だった。

5着で準々決勝敗退となった佐藤水菜 photo:UCI

4着で準決勝に進んだ太田りゆは、9位で種目を終えた photo:UCI

女子ケイリン表彰台:2位ヘッティ・ファンデルヴォウ(オランダ)、1位エレセ・アンドリューズ(ニュージーランド)、3位エマ・フィヌケイン(イギリス) photo:UCI

男子スプリントの準々決勝に進んだ太田海也は、ジャック・カーリン(イギリス)を相手に1本目を取る。2本目も先着した太田だったが、危険走行のペナルティを受けイーブンに。3本目は太田が先に仕掛けたものの、僅差で破れ準決勝へは進めなかった。

一方、優勝候補であるマシュー・リチャードソン(オーストラリア)と対決した小原佑太。先頭で後続の出方を伺いながらレースを進めた小原だったが、バックストレートで抜かれるとそのままリチャードソンが先着。2本目も取られ、準々決勝敗退となった。

5-8位決定戦に臨んだ太田は降着で7位、2着だった小原は6位でレースを終えたている。太田は翌日の5日目に行われる男子ケイリンに出場する。
男子オムニアム結果
1位 バンジャマン・トマ(フランス) 164pts
2位 イウリ・レイタオ(ポルトガル) 153pts
3位 ファビオ・ファンデンボッシュ(ベルギー) 131pts
6位 窪木一茂 113pts
女子ケイリン結果
1位 エレセ・アンドリューズ(ニュージーランド)
2位 ヘッティ・ファンデルヴォウ(オランダ)
3位 エマ・フィヌケイン(イギリス)
9位 太田りゆ
男子スプリント結果
6位 小原佑太
7位 太田海也

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