パリオリンピックのトラック3日目で、男子スプリントに出場した小原佑太と太田海也が予選で日本記録を連続更新。敗者復活戦などを突破して準々決勝に駒を進め、女子ケイリンの太田りゆと佐藤水菜も準々決勝に進出している。



女子ケイリンの1回戦敗者復活で先着し、準々決勝に進出した太田りゆ photo:UCI

すり鉢状のバンクのついた1周250mトラックを周回するトラック種目。パリ2024オリンピックのトラック3日目は、男子スプリントや女子ケイリン、男子と女子のチームパシュート決勝などが行われた。

まず行われたトラック3周を1対1で争う男子スプリントには、日本から小原佑太と太田海也が出場した。予選は200mフライングタイムトライアル(助走をつけて測るTT)で争われ、先に出走した小原が9秒483で日本記録(9秒518)を更新。続いてスタートした太田は9秒350ですぐさま小原の日本記録を上回り、共に予選を突破した。

1回戦で太田は地元フランス出身のセバスチャン・ビジエに勝利。小原は破れたものの、3名で争う敗者復活戦を制して日本勢は2人揃って駒を進める。2回戦では共に負けながら敗者復活戦を突破。3回戦で太田は勝ち、小原は東京五輪の金メダリストであるハリー・ラブレイセンに破れながらも敗者復活戦を制した。

そのため太田と小原は共に翌日の準々決勝進出を決め、太田はジャック・カーリン(イギリス)と、小原はラブレイセンのライバルであるマシュー・リチャードソンと対戦する。

女子ケイリンの1回戦を2着で突破した佐藤水菜 photo:CorVos

日本発祥でトラック6周の着順を競う女子ケイリンには太田りゆと佐藤水菜が出場。2組目に出場した太田は先導するペーサーが離れる残り3周目から先頭付近で積極的な走りを見せる。しかし5位で敗者復活戦にまわった太田はそこで1位を獲り、準々決勝へ駒を進めた。

4組目の佐藤は残り1周を4番手で通過し、最終コーナーで大外からスピードを上げ2位でフィニッシュ。太田と共に翌日に行われる、準々決勝進出を決めている。

同日に行われた女子チームパシュートの決勝は、女子ロードレースで金メダルを獲得したクリステン・フォークナーを擁するアメリカがニュージランドを退け優勝。銅メダルはイギリスが獲得している。

女子チームパシュートで優勝したアメリカ photo:UCI

男子チームパシュートで金メダルを獲得したオーストラリア photo:UCI

また男子チームパシュートの決勝はイギリスとオーストラリアで争われ、最終ラップでイギリスは先頭交代したイーサン・ヘイターがサドルから滑ってポジションを崩し、減速してしまう。そのためオーストラリアが優勝し、銅メダルにはイタリアが輝いている。
男子スプリント結果
準々決勝進出 小原佑太
準々決勝進出 太田海也
女子ケイリン結果
準々決勝進出 太田りゆ
準々決勝進出 佐藤水菜
女子チームパシュート結果
1位 アメリカ 4:04.306
2位 ニュージランド 4:04.927
3位 イギリス 4:06.382
男子チームパシュート結果
1位 オーストラリア 3:42.067
2位 イギリス 3:44.394
3位 イタリア 3:44.197

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