2024/06/22(土) - 23:26
與那嶺恵理(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ)と木下友梨菜(ベルマーレ・レーシングチーム)のマッチレースとなった女子エリート+U23は、ホームストレートでのスプリント勝負で決着。與那嶺が7度目のタイトルを手にした一方、ロードレース本格参戦から1年足らずの木下が健闘して見せた。
男子U23のレースに続き、昼過ぎから行われた女子エリート+U23のレースには30名が出走。8kmコースを11周する88kmで女子日本一が争われた。
男子U23同様、パレードのようにゆっくり進む1周目を終え、2周目に入ると手塚悦子(IMEレーシング)が飛び出す。単独先行となった手塚はペースの上がらないメイン集団との差を徐々に広げ、一時40秒前後まで差を広げる。5周目まで続いた手塚の先行は、與那嶺恵理(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ)のペースアップにより追いついた5名の集団に飲み込まれる。
レース後半に入った6周目、登り区間で與那嶺がペースアップ。木下友梨菜(ベルマーレ・レーシングチーム)小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)、金子広美(三重県自転車競技連盟)らが追従する。しかし小林と金子はついて行けず、與那嶺と木下の2名が先行。後続との差を徐々に広げていく。
残り3周となる9周目、木下がアタックするも與那嶺がすぐに反応。返す刀で與那嶺がアタックするが、木下も遅れずについていく。ツバ競合いのようなアタックの掛け合いでお互いの力を理解したのか、その後は先頭交代をしながら走行。最終周回に入っても勝負を仕掛ける動きがないまま、最後のホームストレートに2人揃って姿を現す。
残り100m、木下の背後から仕掛けた與那嶺が一気に前に出る。フィニッシュラインを超えると右腕を突き上げ、喜びを露わにした。敗れたものの、昨年9月のロードレース初挑戦から1年足らずで全日本選手権2位となった木下は大健闘と言えよう。3位には石田唯(早稲田大学)が入り、タイムトライアルとあわせ女子U23の全日本二冠を達成した。
優勝 與那嶺恵理(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ) コメント
「先週、五輪出場が発表されて自分でも緊張感を持って走れた。勝たないといけないという自分へのプレッシャーと、最後はスプリントでしっかり勝つことができたのは自分への自信に繋がると思う。走っていて観客の皆さんの緊張が伝わってきた。
全日本選手権は1年で一番嫌なレース。楽しくないけど絶対勝たなきゃいけないというプレッシャーのなかで、今まで7回勝っていても、このレースで勝つのは全然簡単じゃない。いつも120%の状態で欧州から帰ってきているから、本当に嬉しい。最後のプッシュができたのは、皆さんの応援と緊張感のおかげだと思う」
2位 木下友梨奈(ベルマーレレーシングチーム) コメント
「スプリント力が無いのに、前に出てしまって與那嶺さんに有利な展開にしてしまった。最後の最後は前に出るべきではなかったが、それが分かっていながらどうすることもできず、そのまま刺されてしまった。『ぐぁ〜!』って声が出てしまった。
上りでも足攣り寸前で、結果こそ寸差だったが與那嶺さんのアタックに必死に耐えるという走りだった。最後までなんとか耐えることができたけど、私からのアタックは全然できなかった。だから力の差はとても大きいと感じた。一緒に走るチャンスはこれが最初で最後だと思って挑むつもりで走ったが、メチャクチャ強くて及ばないと感じた。でも楽しかったし、いい経験になった。また頑張ります」
3位 U23優勝 石田唯(早稲田大学) コメント
「スプリントは得意じゃないので、残り2周から何度もアタックを掛けて人数を絞ろうと動いた。それがうまくいったので嬉しい。與那嶺さん木下さんの2人についていきたかったけど、そうしたら自分が終わるな、と思ってそれはできなかった。もう一段階強くなれるよう、来年に向けて頑張りたい」
手塚悦子(IMEレーシング) コメント
「逃げは決めていたわけじゃなく、前に出た瞬間に「行ってみよう」とチャレンジしてみた。逃げ切れる自信はなかったけど、少しでもレース展開を動かすことができればと思た。捕まってからが怖かったが、今回は集団に戻ってからもそれなりに走れたので良かったかなと思う」
男子U23のレースに続き、昼過ぎから行われた女子エリート+U23のレースには30名が出走。8kmコースを11周する88kmで女子日本一が争われた。
男子U23同様、パレードのようにゆっくり進む1周目を終え、2周目に入ると手塚悦子(IMEレーシング)が飛び出す。単独先行となった手塚はペースの上がらないメイン集団との差を徐々に広げ、一時40秒前後まで差を広げる。5周目まで続いた手塚の先行は、與那嶺恵理(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ)のペースアップにより追いついた5名の集団に飲み込まれる。
レース後半に入った6周目、登り区間で與那嶺がペースアップ。木下友梨菜(ベルマーレ・レーシングチーム)小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)、金子広美(三重県自転車競技連盟)らが追従する。しかし小林と金子はついて行けず、與那嶺と木下の2名が先行。後続との差を徐々に広げていく。
残り3周となる9周目、木下がアタックするも與那嶺がすぐに反応。返す刀で與那嶺がアタックするが、木下も遅れずについていく。ツバ競合いのようなアタックの掛け合いでお互いの力を理解したのか、その後は先頭交代をしながら走行。最終周回に入っても勝負を仕掛ける動きがないまま、最後のホームストレートに2人揃って姿を現す。
残り100m、木下の背後から仕掛けた與那嶺が一気に前に出る。フィニッシュラインを超えると右腕を突き上げ、喜びを露わにした。敗れたものの、昨年9月のロードレース初挑戦から1年足らずで全日本選手権2位となった木下は大健闘と言えよう。3位には石田唯(早稲田大学)が入り、タイムトライアルとあわせ女子U23の全日本二冠を達成した。
優勝 與那嶺恵理(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ) コメント
「先週、五輪出場が発表されて自分でも緊張感を持って走れた。勝たないといけないという自分へのプレッシャーと、最後はスプリントでしっかり勝つことができたのは自分への自信に繋がると思う。走っていて観客の皆さんの緊張が伝わってきた。
全日本選手権は1年で一番嫌なレース。楽しくないけど絶対勝たなきゃいけないというプレッシャーのなかで、今まで7回勝っていても、このレースで勝つのは全然簡単じゃない。いつも120%の状態で欧州から帰ってきているから、本当に嬉しい。最後のプッシュができたのは、皆さんの応援と緊張感のおかげだと思う」
2位 木下友梨奈(ベルマーレレーシングチーム) コメント
「スプリント力が無いのに、前に出てしまって與那嶺さんに有利な展開にしてしまった。最後の最後は前に出るべきではなかったが、それが分かっていながらどうすることもできず、そのまま刺されてしまった。『ぐぁ〜!』って声が出てしまった。
上りでも足攣り寸前で、結果こそ寸差だったが與那嶺さんのアタックに必死に耐えるという走りだった。最後までなんとか耐えることができたけど、私からのアタックは全然できなかった。だから力の差はとても大きいと感じた。一緒に走るチャンスはこれが最初で最後だと思って挑むつもりで走ったが、メチャクチャ強くて及ばないと感じた。でも楽しかったし、いい経験になった。また頑張ります」
3位 U23優勝 石田唯(早稲田大学) コメント
「スプリントは得意じゃないので、残り2周から何度もアタックを掛けて人数を絞ろうと動いた。それがうまくいったので嬉しい。與那嶺さん木下さんの2人についていきたかったけど、そうしたら自分が終わるな、と思ってそれはできなかった。もう一段階強くなれるよう、来年に向けて頑張りたい」
手塚悦子(IMEレーシング) コメント
「逃げは決めていたわけじゃなく、前に出た瞬間に「行ってみよう」とチャレンジしてみた。逃げ切れる自信はなかったけど、少しでもレース展開を動かすことができればと思た。捕まってからが怖かったが、今回は集団に戻ってからもそれなりに走れたので良かったかなと思う」
全日本選手権ロードレース2024 女子エリート+U23 結果
1位 | 與那嶺恵理(ラボラル・クチャ-ファンダシオン・エウスカディ) | 3時間4分35秒 |
2位 | 木下友梨菜(ベルマーレ・レーシングチーム) | +0秒 |
3位 | 石田 唯(早稲田大学) | +2分23秒(U23) |
4位 | 金子広美(三重県自転車競技連盟) | +2分32秒 |
5位 | 牧瀬 翼(WING PLUS) | +3分2秒 |
6位 | 手塚悦子(IMEレーシング) | +3分7秒 |
7位 | 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +4分18秒 |
8位 | 太郎田水桜 | +12分45秒 |
9位 | 大堀博美(イナーメ信濃山形) | +13分58秒 |
10位 | 滝川陽希(富山県自転車競技連盟) | +17分38秒 |
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