2024/06/17(月) - 11:58
ツール・ド・スイス・ウィメン第2ステージは前日にフィニッシュした1級山岳を駆け上がる個人タイムトライアル。後半に向けペースを上げたデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が2日連続で勝利し、総合リードを拡大した。
ツール・ド・スイス・ウィメン(UCIワールドツアー)の2日目は15.7kmの個人タイムトライアル。コースは同日に行われた男子レースと同じく、UCI(国際自転車競技連合)が本拠地を置くエーグルを出発し、前日ステージで登坂した1級山岳ヴィラール・シュル・オロンを含む登坂距離10.2km/平均勾配8%を駆け上がるレイアウトだ。
ポイントとなるのはスタート後、平坦路が終わり登りが始まる直前の5.2km地点でのバイク交換。前半スタート組の中でも特に好タイムで走り切ったのは、昨年パン・アメリカ選手権のTT王者に輝いたクリステン・フォークナー(アメリカ、EFエデュケーション・キャノンデール)。しかしベッキー・ストーリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)がそれを18秒上回ると、その後トップタイムは続々と塗り替えられていった。
今年2月に仙骨を骨折後、なかなかコンディションの上がらないセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ)が結果的に24位でフィニッシュするなか、いよいよ総合上位勢がスタートを切っていく。
その中でも21歳のアントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム)が40分48秒の暫定トップタイムを出したものの、ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が15秒更新。それを直後にフィニッシュした22歳のキム・カゾー(ニュージーランド、EFエデュケーション・キャノンデール)が21秒上回り、エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)が40分5秒という驚異的なタイムを叩き出した。
最後から2番目にガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)が得意ではないTTで最終的に区間6位と健闘するなか、最終出走者であるデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が走り出した。
前日に独走勝利し、全身黄色のリーダージャージで包んだフォレリングは第1計測地点(5.2km)をトップ20にも入らない抑えめなペースで入る。その後ノーマルバイクに乗り換えたフォレリングは第2計測(12.5km)でも暫定トップのロンゴボルギーニから23秒遅れて通過。しかし、登りの後半に入るおとフォレリングが驚異的なペースアップを敢行した。
チームカーから監督であるアンナ・ファンデルブレッヘンの激励を受けたフォレリングは、最終ストレートでスプリントを見せながらフィニッシュに到達。直後に地面に倒れ込みながらも、ロンゴボルギーニのタイムを17秒上回る39分47秒で2日連続勝利を飾った。
「とても厳しい登りで苦しかった。終盤で力を使い果たすことができ、区間優勝するには十分なタイムだった。これがピークコンディションではないものの、自分の調子の良さには驚いている。これがこの後に待っているシーズン最大のレースに向けて維持できればいいと思う」とフォレリングは語った。
この結果、レアリーニを抜きロンゴボルギーニが総合2位に。しかしフォレリングはリードを26秒から1分26秒まで拡大した。
ツール・ド・スイス・ウィメン(UCIワールドツアー)の2日目は15.7kmの個人タイムトライアル。コースは同日に行われた男子レースと同じく、UCI(国際自転車競技連合)が本拠地を置くエーグルを出発し、前日ステージで登坂した1級山岳ヴィラール・シュル・オロンを含む登坂距離10.2km/平均勾配8%を駆け上がるレイアウトだ。
ポイントとなるのはスタート後、平坦路が終わり登りが始まる直前の5.2km地点でのバイク交換。前半スタート組の中でも特に好タイムで走り切ったのは、昨年パン・アメリカ選手権のTT王者に輝いたクリステン・フォークナー(アメリカ、EFエデュケーション・キャノンデール)。しかしベッキー・ストーリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)がそれを18秒上回ると、その後トップタイムは続々と塗り替えられていった。
今年2月に仙骨を骨折後、なかなかコンディションの上がらないセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJスエズ)が結果的に24位でフィニッシュするなか、いよいよ総合上位勢がスタートを切っていく。
その中でも21歳のアントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム)が40分48秒の暫定トップタイムを出したものの、ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が15秒更新。それを直後にフィニッシュした22歳のキム・カゾー(ニュージーランド、EFエデュケーション・キャノンデール)が21秒上回り、エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック)が40分5秒という驚異的なタイムを叩き出した。
最後から2番目にガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)が得意ではないTTで最終的に区間6位と健闘するなか、最終出走者であるデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム)が走り出した。
前日に独走勝利し、全身黄色のリーダージャージで包んだフォレリングは第1計測地点(5.2km)をトップ20にも入らない抑えめなペースで入る。その後ノーマルバイクに乗り換えたフォレリングは第2計測(12.5km)でも暫定トップのロンゴボルギーニから23秒遅れて通過。しかし、登りの後半に入るおとフォレリングが驚異的なペースアップを敢行した。
チームカーから監督であるアンナ・ファンデルブレッヘンの激励を受けたフォレリングは、最終ストレートでスプリントを見せながらフィニッシュに到達。直後に地面に倒れ込みながらも、ロンゴボルギーニのタイムを17秒上回る39分47秒で2日連続勝利を飾った。
「とても厳しい登りで苦しかった。終盤で力を使い果たすことができ、区間優勝するには十分なタイムだった。これがピークコンディションではないものの、自分の調子の良さには驚いている。これがこの後に待っているシーズン最大のレースに向けて維持できればいいと思う」とフォレリングは語った。
この結果、レアリーニを抜きロンゴボルギーニが総合2位に。しかしフォレリングはリードを26秒から1分26秒まで拡大した。
ツール・ド・スイス・ウィメン2024第2ステージ結果
1位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 39:47 |
2位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | +0:17 |
3位 | キム・カゾー(ニュージーランド、EFエデュケーション・キャノンデール) | +0:25 |
4位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:46 |
5位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム) | +1:01 |
6位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) | |
7位 | ブローディー・チャップマン(オーストラリア、リドル・トレック) | +1:24 |
8位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック) | +1:49 |
9位 | ニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア、キャニオン・スラム) | +2:18 |
10位 | フェムケ・デフリース(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +2:35 |
個人総合成績
1位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) | 2:26:47 |
2位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、リドル・トレック) | +1:26 |
3位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) | +1:28 |
4位 | キム・カゾー(ニュージーランド、EFエデュケーション・キャノンデール) | +1:39 |
5位 | ジュリエット・ラブース(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +2:14 |
6位 | アントニア・ニーダーマイヤー(ドイツ、キャニオン・スラム) | +2:40 |
7位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック) | +3:28 |
8位 | ブローディー・チャップマン(オーストラリア、リドル・トレック) | +3:41 |
9位 | ニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア、キャニオン・スラム) | +3:45 |
10位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | +4:13 |
その他の特別賞
ポイント賞 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) |
山岳賞 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) |
ヤングライダー賞 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | リドル・トレック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour de Suisse
photo:Tour de Suisse
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