UCI(国際自転車競技連合)は6月14日、男女ワールドツアーの日程など2025年シーズンに関する事柄を発表。ワールドツアーにコペンハーゲン・レースが加わる他女子のプロチーム・カテゴリーの創設や、2026年グランフォンド世界選手権が北海道のニセコに決定したことが明らかになった。



男女ワールドツアーにコペンハーゲン・レースが追加

2022年ツールの開幕地となったコペンハーゲン photo:Kei Tsuji

2025年男子ワールドツアーは例年通りオーストラリアで開催されるサントス・ツアー・ダウンアンダー(1月21〜26日)から始まり、モニュメント(5大クラシック)や3つのグランツールなど経て、中国を舞台とするツアー・オブ・グワンシー(10月14〜19日)で締めくくられる。合計レース日数は171日。

一方、女子ワールドツアーも同じくサントス・ツアー・ダウンアンダー(1月17〜19日)からツアー・オブ・グワンシー(10月19日)となり、合計レース数は84日間となる。

例年のレーススケジュールから大きな変更点はないものの、2025年から新たにデンマークの首都コペンハーゲンを舞台としたワンデーレース「コペンハーゲン・レース」がスタートする。同都市は2011年にロード世界選手権が行われ、2022年はツール・ド・フランスの開幕地を務めた場所。日程は男子がツール・ド・フランス開幕直前の6月22日となり、女子はジロ・デ・イタリア・ウィメン前の6月21日に行われる。

女子ロードレースにプロチームのカテゴリーが創設

男子と同じプロチームのカテゴリーが創設される photo:CorVos

UCIは2023年8月に発表した通り、2025年シーズンより女子UCIプロチームのカテゴリーがスタートする。現在女子チームはUCI女子ワールドチームとUCI女子コンチネンタルチームの2つのカテゴリーがあり、プロチームはその間に位置し、今後は男子チームと同じ3つのカテゴリーで構成されることとなる。

またプロチームに対しては所属選手に最低2万ユーロ(約337万円)の年俸が義務付けられた。

2026年UCIグランフォンド世界選手権がニセコに決定

2026年グランフォンド世界選手権の舞台となったニセコ photo:Satoru Kato

またUCIは、公認市民レース「UCIグランフォンドワールドシリーズ」の予選に出場した上位の選手だけが参加できる2026年のUCI グランフォンド世界選手権を、北海道のニセコで行うことを明らかにした。開催されるのは2026年8月26〜30日だ。

text:Sotaro.Arakawa