2024/06/07(金) - 08:13
集団スプリントが予想されたクリテリウム・デュ・ドーフィネ第5ステージは、最終山岳の下り(残り20km地点)で集団落車が発生。約30名を巻き込むアクシデントによりレースは中止され、タイム計測されなかったためレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が総合首位のままレースを終えた。
毎ステージ勝者が変わる第76回クリテリウム・デュ・ドーフィネは5日目を迎えた。この日のコースはアンプピュイからリヨン南東部のサン・プリエストに至る167kmで、中盤に2級山岳を含むカテゴリー山岳が3つ、そして終盤に4級山岳が登場。しかしフィニッシュまで約20kmは平坦路のため、集団スプリントの可能性が高いステージとなった。
前日の個人タイムトライアルで復活勝利を挙げ、マイヨジョーヌを着用したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を先頭に147名の選手たちがスタートを切る。直後に山岳賞ジャージを着るマティス・ルベール(フランス、アルケアB&Bホテルズ)とトビアス・バイヤー(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク)が飛び出し、遅れてオドネ・ホルテル(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が合流。逃げ切りも考えられるステージで3名の若手選手が逃げ集団を形成した。
一方のメイン集団は、大会初日で集団スプリントを制したマッズ・ピーダスン(デンマーク)のリドル・トレックと区間2位だったサム・ベネット(アイルランド)のデカトロンAG2Rラモンディアルがコントロールする。最大4分の差はレース後半になると縮小をはじめるなか、残り78kmでホルテルがコーナーでタイヤを滑らせ落車。素早くバイク交換してレースに戻ったホルテルをルベールとバイヤーは待ち、残り66km地点で先頭は3名に戻った。
最初3つのカテゴリー山岳ではルベールが争うことなく山岳ポイントを加算し、青地に白玉の山岳ジャージを確保する。そしてプロトンとのタイム差が1分を切った逃げからはホルテルが遅れ、下りでバイヤーが飛ばしたことによって再び1分15秒差のリードまで取り戻す。このハイスピードのダウンヒルにルベールがバランスを崩すシーンがあった一方で、プロトン後方で集団落車が発生した。
残り38km地点で発生したこの落車には、前日のTTでトップ10に入ったオイエル・ラスカノ(スペイン、モビスター)やニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)などが巻き込まれる。これによりミラン・メンテン(ベルギー、ロット・デスティニー)はレースを降り、プロトンがホルテルを飲み込む一方でルベールはバイヤーに追いついた。
ルベールはこの日最後の4級山岳(残り23km地点)をトップ通過し、この時点でメイン集団との差は26秒。そして路面が濡れた残り20km地点の下りで、プロトンで大規模落車が起こった。
エヴェネプールやプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ)、フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)ら総合上位勢など、落車した選手は約30名。そのためレースは一時中断され、暫くの後レース主催者は「このステージは(落車により)医療スタッフの不足により中止する。このレースにおけるタイム計測はなく、またステージ優勝もなしとする」と発表。レースは中止された。
そのため選手たちはオフィシャルカーが先導される形でフィニッシュ地点に到着。ルベールの山岳ポイントの獲得は認められ、またこの日の敢闘賞にはルベールとバイヤーの2名が選ばれた。
落車したエヴェネプールはフィニッシュ後、「肩に擦りむいたが身体に大きな怪我はなく、ヘルメットが僕の頭を守ってくれた。怪我をした選手たちの無事と早い回復を祈っている。下りでは選手たちが位置取り争いをしており、他の選手と接触した」と落車の様子を語った。
ログリッチら総合上位の選手たちに骨折などの怪我がなかった一方で、落車によりステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)など5名がレースを去っている。
毎ステージ勝者が変わる第76回クリテリウム・デュ・ドーフィネは5日目を迎えた。この日のコースはアンプピュイからリヨン南東部のサン・プリエストに至る167kmで、中盤に2級山岳を含むカテゴリー山岳が3つ、そして終盤に4級山岳が登場。しかしフィニッシュまで約20kmは平坦路のため、集団スプリントの可能性が高いステージとなった。
前日の個人タイムトライアルで復活勝利を挙げ、マイヨジョーヌを着用したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を先頭に147名の選手たちがスタートを切る。直後に山岳賞ジャージを着るマティス・ルベール(フランス、アルケアB&Bホテルズ)とトビアス・バイヤー(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク)が飛び出し、遅れてオドネ・ホルテル(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が合流。逃げ切りも考えられるステージで3名の若手選手が逃げ集団を形成した。
一方のメイン集団は、大会初日で集団スプリントを制したマッズ・ピーダスン(デンマーク)のリドル・トレックと区間2位だったサム・ベネット(アイルランド)のデカトロンAG2Rラモンディアルがコントロールする。最大4分の差はレース後半になると縮小をはじめるなか、残り78kmでホルテルがコーナーでタイヤを滑らせ落車。素早くバイク交換してレースに戻ったホルテルをルベールとバイヤーは待ち、残り66km地点で先頭は3名に戻った。
最初3つのカテゴリー山岳ではルベールが争うことなく山岳ポイントを加算し、青地に白玉の山岳ジャージを確保する。そしてプロトンとのタイム差が1分を切った逃げからはホルテルが遅れ、下りでバイヤーが飛ばしたことによって再び1分15秒差のリードまで取り戻す。このハイスピードのダウンヒルにルベールがバランスを崩すシーンがあった一方で、プロトン後方で集団落車が発生した。
残り38km地点で発生したこの落車には、前日のTTでトップ10に入ったオイエル・ラスカノ(スペイン、モビスター)やニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)などが巻き込まれる。これによりミラン・メンテン(ベルギー、ロット・デスティニー)はレースを降り、プロトンがホルテルを飲み込む一方でルベールはバイヤーに追いついた。
ルベールはこの日最後の4級山岳(残り23km地点)をトップ通過し、この時点でメイン集団との差は26秒。そして路面が濡れた残り20km地点の下りで、プロトンで大規模落車が起こった。
エヴェネプールやプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ)、フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)ら総合上位勢など、落車した選手は約30名。そのためレースは一時中断され、暫くの後レース主催者は「このステージは(落車により)医療スタッフの不足により中止する。このレースにおけるタイム計測はなく、またステージ優勝もなしとする」と発表。レースは中止された。
そのため選手たちはオフィシャルカーが先導される形でフィニッシュ地点に到着。ルベールの山岳ポイントの獲得は認められ、またこの日の敢闘賞にはルベールとバイヤーの2名が選ばれた。
落車したエヴェネプールはフィニッシュ後、「肩に擦りむいたが身体に大きな怪我はなく、ヘルメットが僕の頭を守ってくれた。怪我をした選手たちの無事と早い回復を祈っている。下りでは選手たちが位置取り争いをしており、他の選手と接触した」と落車の様子を語った。
ログリッチら総合上位の選手たちに骨折などの怪我がなかった一方で、落車によりステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)など5名がレースを去っている。
個人総合成績
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 12:27:22 |
2位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:33 |
3位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:04 |
4位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | +1:11 |
5位 | オイエル・ラスカノ(スペイン、モビスター) | +1:21 |
6位 | ブリュノ・アルミライユ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +1:25 |
7位 | ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
8位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | +1:27 |
9位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、リドル・トレック) | +1:39 |
10位 | カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | +1:41 |
その他の特別賞
ポイント賞 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ) |
山岳賞 | マティス・ルベール(フランス、アルケアB&Bホテルズ) |
ヤングライダー賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
チーム総合成績 | ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O.
photo:A.S.O.
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